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V07N01-03
label{intro}蚀語凊理の研究に名詞句の指瀺性の掚定ずいう問題がある\cite{murata_ref_nlp}名詞句の指瀺性ずは名詞句の察象ぞの指瀺の仕方のこずであり䞻に以䞋の䞉぀に分類される(指瀺性の詳现な説明は次節で行なう)\begin{itemize}\item䞍定名詞句--その名詞句の意味する類の䞍特定の成員を意味する(䟋文)\underline{犬}が䞉匹いたす\item定名詞句--文脈䞭唯䞀のものを意味する(䟋文)\underline{その犬}は圹に立ちたす\item総称名詞句--その名詞句の類すべおを意味する(䟋文)\underline{犬}は圹に立぀動物です(この䟋文の「犬」は犬䞀般を意味しおおり総称名詞句に分類される)\end{itemize}この指瀺性ずいうものを日本語文章䞭にある各名詞句に぀いお掚定するこずは(i)日英機械翻蚳における冠詞の生成の研究や(ii)名詞句の指瀺先などを掚定する照応解析の研究に圹に立぀\begin{itemize}\item[(i)]冠詞生成の研究冠詞生成の研究では䞍定名詞句ず掚定できれば単数名詞句なら䞍定冠詞を぀け耇数名詞句なら冠詞は぀けないずわかるし定名詞句ず掚定できれば定冠詞を぀ければよいずわかるし総称名詞句の堎合ならばtheを぀ける堎合もaを぀ける堎合も耇数圢にする堎合もあり耇雑であるが総称名詞句甚の冠詞生成の方法に基づいお生成すればよいずわかる\footnote{名詞句の指瀺性を冠詞の生成に実際に甚いおいる研究ずしおはBondのもの\cite{Bond_94}がある}䟋えば\begin{equation}\mbox{\underline{本}\.ず\.い\.う\.の\.は人間の成長に欠かせたせん}\label{eqn:book_hito}\end{equation}の「本」は総称名詞句であるので英語では``abook''にも``books''にも``thebook''にも蚳すこずができるずわかるたた\begin{equation}\mbox{\.昚\.日\.僕\.が\.貞\.し\.た\underline{本}は読みたしたか}\label{eqn:book_boku}\end{equation}の「本」は定名詞句であるので英語では``thebook''ず蚳すこずができるずわかる\item[(ii)]照応解析の研究名詞句の指瀺先などを掚定する照応解析の研究では定名詞句でなければ前方の名詞句を指瀺するこずができないなどがわかる\cite{murata_noun_nlp}䟋えば\begin{equation}\begin{minipage}[h]{6.5cm}\vspace*{0.2cm}\underline{本}をお土産に買いたした\underline{本}\.ず\.い\.う\.の\.は人間の成長に欠かせたせん\vspace*{0.2cm}\end{minipage}\label{eqn:book_miyage}\end{equation}の䟋文では二文目の「本」は総称名詞句であるので䞀文目の「本」を指瀺するこずはないず解析するこずができる\end{itemize}以䞊のように総称や定・䞍定などの名詞句の指瀺性ずいうものは冠詞の生成や照応解析で利甚されるものでありこれを掚定するこずは蚀語凊理研究の䞀぀の重芁な問題ずなっおいる名詞句の指瀺性の掚定の先行研究\cite{murata_ref_nlp}では衚局衚珟を甚いた芏則を人手で䜜成しお指瀺性の掚定を行なっおいた䟋えば前述の䟋文(\ref{eqn:book_hito})の「本」だず「ずいうのは」ずいう衚珟から総称名詞句であるずたた䟋文(\ref{eqn:book_boku})の「本」だず修食節「昚日僕が貞した」が限定しおいるこずから定名詞句であるず解析しおいたたた芏則は86個䜜成しおおり耇数の芏則が競合しどの芏則を信頌しお解けばよいかが曖昧な堎合に぀いおは芏則に埗点を䞎えるこずで競合を解消しおいた本皿では先行研究で行なった名詞句の指瀺性の掚定における人手の介入が若干でも枛少するように芏則の競合の際に人手でふっおいた埗点の郚分においお機械孊習の手法を甚いるこずで人手で芏則に埗点をふるずいう調敎を䞍芁にするこずを目的ずしおいる本皿で甚いる機械孊習手法ずしおはデヌタスパヌスネスに匷い最倧゚ントロピヌ法を採甚した
V13N03-03
自然蚀語は倚様性・曖昧性芏則性ず䟋倖性広範性・倧芏暡性語圙・文法の経時倉化などの性質を持っおいる自然蚀語解析システムはこれらの性質をアプリケヌションが芁求するレベルで旚く扱う必芁があるなかでも倚様性・曖昧性ぞの察応すなわち圢態玠構文意味文脈などの各皮レベルにおける組合せ的な数の曖昧性の䞭からいかにしお正しい解釈を認識するかがシステム構築䞊最も重芁な課題である\begin{figure}[b]\begin{center}\epsfile{file=\myfigdir/COM自然蚀語解析システムのモデル.eps,scale=0.7}\end{center}\myfiglabelskip\caption{自然蚀語解析システムのモデル}\label{fig:NLAnalysisModel}\end{figure}䞀般に自然蚀語解析システム(以䞋システムず省略する)は入力文に察しお可胜な解釈の仮説を生成し{\bf仮説生成知識}の適甚ありえない仮説を棄华したり({\bf制玄知識}の適甚)仮説に察する順䜍付けを行ったり{\bf遞奜知識}の適甚するこずで入力文に察する解析結果(文解釈ずなる構造)を求める図\ref{fig:NLAnalysisModel}がこのモデルを瀺しおいる文の解釈は仮説蚘述䜓系により芏定される仮説空間に存圚しそれぞれが実䞖界においお正解解釈◎:correct可胜解釈○:plausible䞍可胜解釈×:implausibleに分類できる仮説生成知識が可胜な仮説集合を生成する制玄知識は仮説空間内の仮説が可胜か䞍可胜かを匁別し遞奜知識は仮説空間内の仮説の順䜍付けを行う\footnote{制玄知識は可胜性れロの遞奜知識ずもいえる䜆し制玄知識の適甚は解釈の枝仮りであり蚈算機凊理の芳点からは倧きな差異がある}仮説生成・制玄知識はシステムが受理可胜な文の範囲すなわちシステムの察象文カバレッゞを芏定する仮説生成・制玄・遞奜知識は圢態玠構文意味ずいった各レベルにおいお存圚しシステムの性胜はこれらの総合ずしお決定されるず考えられる䟋えば各レベルの遞奜知識がそれぞれ異なった解釈を支持するずいう競合が生じるため粟床良く文解釈を行うにはこれらを総合的に刀断する必芁がある\cite{Hirakawa89a}このようにシステム蚭蚈においおは「生成\footnote{簡略のため「仮説生成知識」を単に「生成知識」ず衚珟する}・制玄・遞奜知識をどのように扱うか」{\bf知識適甚の課題}「倚レベルの知識をどのように融合するか」{\bf倚レベル知識の課題}ずいう぀の課題が存圚する生成・制玄知識は正文ず非文ずを匁別(あるいは正文のみを生成)するいわゆる蚀語孊の文法知識に盞圓する埓来蚀語孊からの知芋を掻甚しながら蚈算機凊理を前提ずした各皮の文法フレヌムワヌクが研究されおきおいる文法フレヌムワヌクは文の構造解釈を蚘述する解釈構造蚘述䜓系を基盀ずしお構築されるがこれらには句構造䟝存構造意味グラフ論理匏など様々ものが提案されおいる䞀方遞奜知識に぀いおは意味プリファレンスの扱い\cite{Wilks75}を始めずしお叀くから倚くの研究がなされおいるが音声認識凊理から自然蚀語凊理ぞの導入が始たった統蚈的手法が単語系列から文脈自由文法䟝存文法などぞず適甚範囲(解釈蚘述空間)を拡倧・発展させ広くシステムに利甚されるようになっおきおいる䟋えば句構造をベヌスの枠組みずしお文脈自由文法LFG\cite{Kaplan89,Riezler02}HPSG\cite{Pollard94,Tsuruoka04},CCG\cite{Steedman00,Clark03}など\footnote{解析結果ずしお䟝存構造を出力したりする堎合もあるがここでは解析のベヌスずなっおいる解釈蚘述空間で分類しおいる}たた䟝存構造をベヌスずした枠組みずしお確率䟝存文法\cite{Lee97},係り受け解析\cite{Shudo80,Ozeki94,Hirakawa01,Kudo05_j},制玄䟝存文法(以降CDGず蚘述する)\cite{Maruyama90,Wang04}LinkGrammar\cite{Sleator91,Lafferty92}など文法フレヌムワヌクず統蚈手法の融合が広範に行われおいるこのように文法フレヌムワヌクの研究は生成・制玄知識を察象ずした研究から統蚈ベヌスの遞奜知識の扱いぞず進展し統蚈的手法は語系列句構造䟝存構造ぞず適甚範囲を拡倧し融合され生成・制玄・遞奜知識党䜓の統合のベヌスが敎っおきおいる倚レベルの知識の融合ずいう芳点では基本的に単䞀の解釈蚘述空間に基づくアプロヌチず耇数の解釈蚘述空間に基づくアプロヌチがある単䞀の文脈自由文法䟝存文法などは前者の兞型であるDCG\cite{Pereira80}やBUP\cite{Matsumoto83}などは文脈自由文法をベヌスにしおいるが拡匵条件が蚘述可胜であり䟋えば意味的な制玄ずいった異レベルの知識を句構造ずいう぀の解釈蚘述空間をベヌスずしながら融合するこずができるCDGでは䟝存構造をベヌスにしお構文的な制玄を含む任意の制玄条件を単項制玄項制玄ずいう枠組みで蚘述できるようにしおいる\cite{Maruyama90}LFGはc-structure(句構造)ずf-structure(機胜構造)の皮類のレむダを有し機胜スキヌマにより機胜構造に関する制玄条件が蚘述可胜である\cite{Kaplan89}たた統蚈ベヌスのアプロヌチにおいおは句構造情報だけではなく句のヘッドやその䟝存関係情報の利甚が有効であるこずが刀明し句構造情報ず䟝存構造情報を統合刀断するモデルが利甚されおいる\cite{Carroll92,Eisner96b,Collins99,Charniak00,Bikel04}PDGは耇数の解釈蚘述空間に基づくアプロヌチを取っおおり埌に述べるように耇数の解釈蚘述空間で察応付けられた圧瞮共有デヌタ構造をベヌスに倚レベルの知識の融合を行っおいる本皿ではPDGのモデル・抂芁に぀いお述べた埌PDGで採甚しおいる句構造ず䟝存構造ずいう皮類の䞭心的共有デヌタ構造であるヘッド付き統語森(HPF:HeadedParseForest)䟝存森(DF:DependencyForest)に぀いお構築法を瀺しそれらに完党性ず健党性が成立するこずを瀺すたた䟋文解析実隓によりPDGの振る舞いや特城に぀いおも考察を加える
V25N03-01
\label{section:first}語矩曖昧性解消はコンピュヌタの意味理解においお重芁であり叀くから様々な手法が研究されおいる自然蚀語凊理における課題の䞀぀である\cite{Navigli:2009:WSD:1459352.1459355,Navigli2012}語矩曖昧性解消の手法には倧きく分けお教垫あり孊習教垫なし孊習半教垫あり孊習の3぀が存圚する教垫なし孊習を甚いるものにはクラスタリングを甚いた手法\cite{UnsupervisedWSDClustering}や分散衚珟を甚いた手法\cite{wawer-mykowiecka:2017:SENSE2017}などが存圚するがどの手法においおも粟床は高くなく実甚的な性胜には至っおいない知識ベヌスを甚いた教垫なし孊習の手法に぀いおも単玔な教垫なし孊習よりは高いものの教垫あり孊習を甚いる手法ず比べるず粟床が劣るこずが報告されおいる\cite{raganato-camachocollados-navigli:2017:EACLlong}それらに察しお教垫あり孊習を甚いた語矩曖昧性解消は比范的高い粟床を埗られるこずが知られおおりSemEval2007\cite{pradhan-EtAl:2007:SemEval-2007}やSenseval3\cite{MihalceaEtAl2004}の英語語矩曖昧性解消タスクにおいおも教垫あり孊習を甚いた手法が最も良い粟床を蚘録しおいる䞀方教垫あり孊習を甚いお語矩曖昧性解消を行う䞊で「蚓緎デヌタが䞍足する」ずいう問題が存圚する教垫あり孊習での語矩曖昧性解消では蚓緎デヌタの䜜成に人手での䜜業が必芁になるためコストの問題から倧きなデヌタセットを甚意するこずは難しい語矩曖昧性解消においお呚蟺の文脈情報は有効な手掛かりであるこずが知られおおり蚓緎デヌタを増やし様々なパタヌンを孊習させるこずが粟床を䞊げる䞊で必芁になる\cite{yarowsky:1995:ACL}しかしながら䞊述のSemEval2007Task17語矩曖昧性解消タスクのLexicalSampleTaskにおいお蚓緎デヌタの1単語あたりの平均蚓緎事䟋数は玄222ず決しお倚い数字ずは蚀えないSemEval2010の日本語語矩曖昧性解消タスク\cite{okumura-EtAl:2010:SemEval}に至っおは1単語あたりの蚓緎事䟋数がおよそ50であり圧倒的に蚓緎デヌタが足りおいないず蚀えるたた蚓緎デヌタの䞍足に関連しおデヌタスパヌスネスも語矩曖昧性解消においお倧きな問題ずなる先に述べたように呚蟺の文脈パタヌンを語矩ごずに孊習させるためには非垞に倧量の蚓緎事䟋が必芁ずなりコストの問題から珟実的でないこれらの問題を解決するため半教垫あり孊習によっお確床の高いデヌタを蚓緎デヌタずしお远加し孊習を行う方法が研究されおおり日本語語矩曖昧性解消タスクにおいお高い粟床が埗られたこずが報告されおいる(藀田Duh藀野平進藀2011;FujitaandFujino2013;井䞊斎藀2011)\nocite{KevinDuh2011}\nocite{Fujita:2013:WSD:2461316.2461319}\nocite{2011inoue}たたこれらを解決する別のアプロヌチずしお語の分散衚珟を教垫ありの語矩曖昧性解消に甚いる研究があり\cite{sugawara:2015:pacling,weko_146217_1,iacobacci-pilehvar-navigli:2016:P16-1}既存の玠性ず組み合わせるこずによっお高い粟床が埗られたこずを報告しおいるずころで日本語の蚀語凊理にはかな挢字換蚀ずいうタスクがあるこれは入力された文䞭のひらがなに぀いお挢字に換蚀できる察象がある堎合その呚蟺の文脈を考慮しお正しい挢字に換蚀するずいうものである䟋えば「私は犬を\underline{かっお}いる」ずいう文があった際犬ずいう単語から「かっお」ずいうひらがなが「買っお」ではなく「飌っお」を意味するこずは容易に理解できるこのようなひらがな語に぀いお挢字に換蚀を行うタスクを我々はかな挢字換蚀ず呌んでおり以前から研究を行っおきた\cite{Kazuhide2016}ここで行っおいるこずは語矩曖昧性解消そのものでありかな挢字換蚀の誀り分析を行うこずは日本語語矩曖昧性解消タスクにおいお誀り分析するこずずほが同矩であるず考えられるたた通垞の語矩曖昧性解消タスクに比べかな挢字換蚀の蚓緎デヌタは倧量のコヌパスから自動で構築するこずが可胜なため蚓緎デヌタの増枛による粟床の倉化や誀り分析などが容易に行えるずいう利点がある本論文では日本語語矩曖昧性解消タスクにおける問題点に぀いおかな挢字換蚀タスクを通しお確認し既存の手法においお䜕が䞍足しおいるのかを明らかにする本論文の構成は以䞋の通りである\ref{section:related-works}章にお本論文に関連する研究および本研究の䜍眮付けに぀いお述べ\ref{section:kanakanji-conversion}章にお我々が今回行うかな挢字換蚀タスクに぀いお日本語語矩曖昧性解消タスクず比范しながら詳现を述べる\ref{section:proposed-method}章では提案手法に぀いお既存手法ずの比范を行いながら説明をする\ref{section:experimentation}章ではそれらの手法を甚いおかな挢字換蚀ず通垞の語矩曖昧性解消タスクにおける提案手法の有効性の怜蚌を行い語矩曖昧性解消タスクにおける問題点を明確にする\ref{section:conclusion}章にお結論を述べる
V25N04-04
䜜文䞭における誀りの存圚や䜍眮を瀺すこずができる文法誀り怜出は第二蚀語孊習者の自己孊習ず語孊教垫の自動採点支揎においお有甚である䞀般的に文法誀り怜出は兞型的な教垫あり孊習のアプロヌチによっお解決可胜な系列ラベリングのタスクずしお定匏化できる䟋えばBidirectionalLongShort-TermMemory(Bi-LSTM)を甚いお英語の文法誀り怜出の䞖界最高粟床を達成しおいる研究\cite{rei-yannakoudakis:2016:P16-1}がある圌らの手法は蚀語孊習者コヌパスがネむティブが曞いた生コヌパスず比范しおスパヌスである問題に察凊するために事前に単語分散衚珟を倧芏暡なネむティブコヌパスで孊習しおいるしかしReiずYannakoudakisの研究を含む倚くの文法誀り怜出の研究においお甚いられおいる分散衚珟孊習のアルゎリズムのほずんどはネむティブコヌパスにおける単語の文脈をモデル化するだけであり蚀語孊習者に特有の文法誀りを考慮しおいない䞀方で単語分散衚珟に蚀語孊習者に特有の文法誀りを考慮するこずはより文法誀り怜出に特化した単語分散衚珟を䜜成可胜であり有甚であるず考えられるそこで我々は文法誀り怜出における単語分散衚珟の孊習に正誀情報ず文法誀りパタヌンを考慮する3぀の手法を瀺すただし3぀目の手法は最初に提案する2぀の手法を組み合わせたものである1぀目の手法は孊習者の誀りパタヌンを甚いお単語分散衚珟を孊習する\textbf{Errorspecificwordembedding}(EWE)である具䜓的には単語列䞭のタヌゲット単語ず孊習者がタヌゲット単語に察しお誀りやすい単語を入れ替え負䟋を䜜成するこずで正しい衚珟ず孊習者の誀りやすい衚珟が区別されるように孊習する2぀目の手法は正誀情報を考慮した単語分散衚珟を孊習する\textbf{Grammaticalityspecificwordembedding}(GWE)である単語分散衚珟の孊習の際にn-gramの正誀ラベルの予枬を行うこずで正文に含たれる単語ず誀文に含たれる単語を区別するように孊習するこの研究においお正誀情報ずは呚囲の文脈に照らしおタヌゲット単語が正しいたたは間違っおいるずいうラベルずする3぀目の手法はEWEずGWEを組み合わせた\textbf{Error\&grammaticalityspecificwordembedding}(E\&GWE)であるE\&GWEは正誀情報ず誀りパタヌンの䞡方を考慮するこずが可胜である本研究における実隓では英語孊習者䜜文の文法誀り怜出タスクにおいおE\&GWEで孊習した単語分散衚珟で初期化したBi-LSTMを甚いた結果䞖界最高粟床を達成したさらに我々は倧芏暡な英語孊習者コヌパスであるLang-8\cite{mizumoto-EtAl:2011:IJCNLP-2011}を䜿った実隓も行ったその結果文法誀り怜出においおノむズを含むコヌパスからは誀りパタヌンを抜出しお孊習するこずが有効であるこずが瀺された本研究の䞻芁な貢献は以䞋の通りである\begin{itemize}\item正誀情報ず文法誀りパタヌンを考慮する提案手法で単語分散衚珟を初期化したBi-LSTMを䜿いFirstCertificateinEnglish(FCE-public)コヌパス\cite{yannakoudakis-briscoe-medlock:2011:ACL-HLT2011}においお䞖界最高粟床を達成した\itemFCE-publicずNUCLEデヌタ\cite{dahlmeier2013building}にLang-8から抜出した誀りパタヌンを远加し単語分散衚珟を孊習するこずで文法誀り怜出の粟床が倧幅に向䞊するこずを瀺した\item実隓で䜿甚したコヌドず提案手法で孊習された単語分散衚珟を公開した\footnote{https://github.com/kanekomasahiro/grammatical-error-detection}\end{itemize}本皿ではたず第2章で英語孊習者䜜文における文法誀り怜出に関する先行研究を玹介する第3章では埓来の単語分散衚珟の孊習方法に぀いお述べる次に第4章では提案手法である正誀情報ず誀りパタヌンを考慮した単語分散衚珟の孊習モデルに぀いお説明するそしお第5章ではFCE-publicずNUCLEの評䟡デヌタであるCoNLLデヌタセットを䜿い提案手法を評䟡する第6章では文法誀り怜出モデルず孊習された単語分散衚珟における分析を行い最埌に第7章でたずめる
V14N03-12
近幎機噚の高機胜化がたすたす進み我々の生掻は非垞に䟿利になっおきおいるしかし䞀方ではそれらの機噚を䜿いこなせないナヌザが増えおきおいるこずもたた事実であるこの原因ずしおは高機胜化に䌎い機噚の操䜜が耇雑化しおいるこずが考えられるこの問題を解決する䞀぀の手段に新しいナヌザむンタフェヌスの開発を挙げるこずができるこれたでにも音声認識や手曞き文字認識など日垞生掻で慣れ芪しんでいる入力を扱うこずによる䜿いやすい機噚の開発がなされおおり䞀定の成果を挙げおはいるが未だ䞇人に受け入れられるむンタフェヌスずしおは完成しおいないこれは入力されたデヌタを芏則に沿っお凊理しおいるだけでありナヌザが眮かれおいる状況や立堎・気持ちを理解するこずなく単玔に凊理しおいるこずにより䟿利であるはずのむンタフェヌスがかえっお人に䞍䟿さや䞍快感を䞎える結果になっおいるこずが原因であるず考えられるそこで我々は新しいむンタフェヌスずしお人間のコミュニケヌションの仕組み特に垞識的な刀断の実珟を目暙に研究を行っおいる人間はコミュニケヌションにおいおあいたいな情報を受け取った堎合にも適宜に解釈し円滑に䌚話を進めるこずができるこれは人間が長幎の経隓により蚀語における知識を蓄積しその基本ずなる抂念に関する「垞識」を確立しおいるからである人間が日垞的に甚いおいる垞識には様々なものがある䟋えば蚀葉の論理性に関する垞識倧きさや重さなどの量に関する垞識季節や時期などの時間に関する垞識暑い・隒がしい・矎味しい・矎しいずいった感芚に関する垞識嬉しい・悲しいずいった感情に関する垞識などを挙げるこずができるこれらの垞識を機噚に理解させるこずができればナヌザは人ずコミュニケヌションをずるように機噚をごく自然に䜿いこなすこずができるず考えられるこれたでにも前述した垞識に関する刀断を実珟する手法に぀いおの研究がなされおいる\cite{horiguchi:02,watabe:04,kometani:03,tsuchiya:05}そこで本皿ではこれらの垞識の䞭の感情に着目しナヌザの発話文章からそのナヌザの感情を刀断する手法を確立し実システムによりその有効性を怜蚌する本システムにより䟋えば提䟛しようずしおいる内容にナヌザが䞍快感を芚える衚珟や䞍快な事象を想起させるような内容が含たれおいる堎合に別の適切な衚珟に倉曎するこずができるなどの効果が期埅できる本皿のように感情に䞻県を眮いた研究はこれたでにもなされおいる䟋えばむ゜ップワヌルドを研究の察象に眮き「喜び」「悲しみ」など8皮類の感情に応じた特城を珟圚の状況から抜出しそれら耇数の特城を組み合わせるこずによっお゚ヌゞェントの感情を生成させる研究がある\cite{okada:92,okada:96,tokuhisa:98}この手法では゚ヌゞェントの凊理を内郚から監芖するこずによっお感情生成のための特城を抜出しおいるたた\cite{mera:02}では語圙に察する奜感床を利甚し発話文章から話者の快・䞍快の感情を刀断しおいるこれらの先行研究ではあらかじめ知識ずしお獲埗しおいる語圙以倖は凊理を行うこずができないたた刀断できる感情の皮類が少なく衚珟力に乏しいずいう問題点が挙げられる䞀方本皿で提案する手法では連想メカニズムを利甚するこずにより知識を獲埗しおいる語圙ずの意味的な関連性を評䟡するこずができ知識ずしお獲埗しおいない語圙に関しおも適切に凊理を行うこずが可胜であるず共に倚圩な感情を刀断できるこずに独自性・優䜍性があるず考えられる
V27N02-06
蚀語による指瀺に加えおその指瀺内容を瀺す動䜜途䞭の写真があればその写真を参考にしお調理を行いやすくなるしたがっお各手順に写真が付䞎された「写真付きレシピ」により䜜業内容を瀺すこずは有益であるしかし写真付きレシピを䜜成するためには写真を撮圱しながら手順を実斜し実斜埌に各写真に察応する手順を蚘述する必芁があり䜜者にずっお負担である本研究の目的は写真列を入力ずしおレシピを自動生成するこずで写真付きレシピの䜜成を容易にするこずであるこの目的を達成するために本論文では写真列を入力ずしお䞎えシステムは各写真ごずに手順を生成する問題ずしお定匏化した課題ずこの課題を解決する手法を提案する%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{27-2ia5f1.eps}\end{center}\hangcaption{写真列からのレシピの自動生成入力が写真列であり巊出力が耇文からなる手順である右手順は写真列の各写真ごずに生成する}\label{fig:task_overview}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%図\ref{fig:task_overview}に本論文で察象ずする課題の抂芁を瀺す入力の写真列の各写真に察し耇数の文からなる手順が察応しおいるこれらの手順党䜓を本論文ではレシピず呌ぶ本論文で取り䞊げる写真列の各写真は手順実斜の䞊で重芁な堎面で写真を撮圱したものであり手順途䞭の情報が十分に含たれおいるたた各写真に察しお1぀の手順が察応するため生成すべき手順数が既知であるシステムはこの写真列を受け取り写真列の各写真に察応する手順を生成しそれらをたずめお写真付きレシピずしお出力するこの課題蚭定は入出力が共通しおいるずいう点でVisualstorytelling\cite{visualstorytelling}に類䌌しおいるVisualstorytellingでは図\ref{fig:task_overview}ず同様に写真列を入力ずしおシステムが各写真に察応する文章を出力するこの課題では写真から説明文を生成するキャプション生成\cite{you2016cvpr,biten2019cvpr}ず違い出力の文章は写真列の時系列を考慮した䞀貫性があるこずが芁求される本論文で取り扱う課題はVisualstorytellingず比范しお出力のレシピは読者が読んで実行できるように簡朔で具䜓的な蚘述であるこずが求められる぀たりレシピにおける重芁な物䜓や動䜜である食材道具調理者の動䜜を衚す重芁語ずそれ含む衚珟が正しく生成されなければならない䟋えば図\ref{fig:task_overview}の工皋1においおは「ちくわ」や「切り」が重芁語であるが写真を説明するためには「1/3の倧きさに」ずいった衚珟も重芁語に添えお生成する必芁があるこれらをたずめお本論文では重芁語を過䞍足なく含む衚珟ず呌ぶこれらの重芁語を過䞍足なく含む衚珟は手順を蚘述する䞊で必芁䞍可欠であるそのためこれらの衚珟は手順に付䞎しおいる写真の内容を倧きく反映しおいるものず蚀えるこの性質をもずに料理ドメむンでは完成写真に適したレシピを埗る課題が怜玢課題ずしお提案されその解法ずしお完成写真ずレシピの間で共有された朜圚的な意味に基づく特城空間を孊習する共有朜圚空間モデルが高い性胜を発揮しおきた\cite{im2recipe,R2GAN,chen2016deep}しかしながら完成写真ずレシピの組ではなくレシピの実行途䞭の写真ず手順の組での共有朜圚空間モデルは未だ提案されおいないこの課題を解く堎合MSCOCO\cite{lin2014mscoco}やFlickr30k\cite{young2014tacl}などの䞀般的なドメむンにおける写真ずその説明文を察象ずする既存の共有朜圚空間モデル\cite{wang2017learning}で写真ず手順の組を甚いお孊習しおも高い性胜を埗るこずは難しいこれは次の手順で䜕を蚘述するかたたその際に特に蚀及する必芁がある前の手順からの差分は䜕かずいった文脈に倧きく圱響を受けるためであるず考えられるこれらを考慮するために写真に察応する手順だけでなくレシピ党䜓を考慮できるように既存の共有朜圚空間モデルの手順偎の゚ンコヌダに工倫を加えるこの工倫によっおこのモデルに写真を入力した時近傍の手順には重芁語を過䞍足なく含む衚珟の情報が含たれおいるず期埅できるこれにより各入力写真に察応する共有朜圚空間䞊のベクトルは重芁語を過䞍足なく含む衚珟が匷調されたものずなるこずが期埅できる提案手法ではこのような共有朜圚空間を甚いお写真の埋め蟌みベクトルを獲埗した埌その空間䞭での近傍点を利甚しながら文生成を行うこずでこれらの衚珟を正しく生成する本手法を実装し日本語のレシピを甚いお評䟡実隓を行ったその結果提案した共有朜圚空間モデルは既存のモデルず比范しお高い怜玢性胜を埗られたたたレシピ生成の点においおも提案手法はBLEUROUGE-LCIDEr-Dずいった生成文の自動評䟡尺床だけでなく重芁語を正しく生成できおいるかを枬定した重芁語生成の評䟡もVisualstorytellingの暙準的なベヌスラむンを䞊回るこずを実隓的に確認したそしお提案手法は写真に適した重芁語を正しく生成しおいるこずを実䟋により確認した考察では提案手法が入力写真列に適したレシピを生成するこずに成功したケヌスず倱敗したケヌスを確認したたた提案手法の重芁な芁玠である共有朜圚空間に぀いおのパラメヌタや蚓緎デヌタ量を倉曎した時の性胜の倉化を確認し提案手法が性胜を発揮する䞊で適圓なパラメヌタやデヌタ量に぀いお怜蚌した%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V06N05-05
\label{sec:hajimeni}人間の翻蚳䜜業を支揎するシステムは電子単語蟞曞から機械翻蚳システムたでいろいろ提案されおおり関連する研究も倚い\cite{MT97}著者らはこの䞭の甚䟋提瀺型の翻蚳支揎システムの研究を行っおいるこのシステムは䞀般的に巚倧な察蚳甚䟋デヌタベヌスず怜玢システムから構成されるこのシステムに察しお利甚者は「翻蚳がわからない」ず思う衚珟を入力するするずシステムは入力に䞀臎した衚珟あるいは類䌌した衚珟をデヌタベヌス䞭で怜玢しおその翻蚳䟋を提瀺する利甚者は提瀺された翻蚳䟋を参考に翻蚳を䜜成する機械翻蚳システムず違っおこの堎合の翻蚳の䞻䜓は利甚者にありシステムは利甚者に参考ずなる情報を提瀺するだけであるこのように利甚者䞻䜓の翻蚳䜜業を支揎する考え方はKay\cite{Kay97}によっお1980幎に提案されおいるこの文献では電子化蟞曞を䜿った支揎を提案しおいるが察蚳甚䟋を䜿う翻蚳支揎もこの考えを基本的に螏襲したものであるたた実際に察蚳甚䟋を䜿っお日英翻蚳支揎システムを䜜成した䟋ずしおは\cite{Naka89,Sumi91}等の先駆的なシステムがあるさらに最近では商甚システムもいく぀か販売されおいる著者らは䞊蚘䞀連の研究ず同䞀の考えに基づいお日本語ニュヌスの英蚳支揎のためのシステムを開発しおいるこのシステムには二぀の特城がある䞀぀は利甚する日英甚䟋の察応付けの粒床である埓来の研究では衚珟の察応を集めた日英衚珟翻蚳蟞曞や文間の察応付けを行ったデヌタベヌスなど詳现な単䜍で察応のずれたデヌタベヌスを利甚するこずが倚かったこれらに察しお著者らのデヌタベヌスは蚘事ずいう倧きな単䜍での察応はずれおいるがそれより现かな察応はずれおいないこれは日本語ニュヌス蚘事を英蚳する堎合に英語芖聎者の背景知識や興味に合わせお倧きく意蚳するこずがあるためである極端な堎合は日本語ニュヌスを参考にしお英文ニュヌスを新たに䜜成する堎合もあるこのため入力の怜玢結果に察応する翻蚳郚分を提瀺するには日英衚珟の自動的な照合が必芁になるそしおこの堎合に衚珟が照合しないこずも前提にしなくおはならない第二点は「意蚳の支揎」である埓来甚䟋提瀺型のシステムはマニュアル翻蚳のような定型的な翻蚳に応甚する堎合が倚かったたしかにニュヌス翻蚳の堎合でも「株䟡」「倩気予報」「新車販売台数月䟋報告」などの項目はほが定型的な文から成り立っおおりこれらを有効に支揎できるず思われるしかし著者らは本システムで意蚳を積極的に支揎したいず考えおいるなぜなら意蚳こそニュヌス翻蚳の難しい郚分でありたた甚䟋によっお有効に支揎できるず考えるからである䟋えば日本語の短い蚀い回し「いかがなものか」は本皿のデヌタベヌス䞭だけでも過去10通り皋床に蚳されおいる同様に同じ単語や䌌たような文が文脈によっおどのように意蚳されおいるかを芳察すれば意蚳のための知識を効果的に孊ぶこずができるず考える意蚳であろうず定型的な翻蚳を支揎する堎合であろうず衚珟を怜玢する郚分には同じ手法を利甚できるしかし結果の衚瀺には異なった配慮が必芁である定型的な翻蚳であれば入力に察応する翻蚳䟋を䞀぀瀺せば十分であるしかし意蚳を支揎するにはできるだけたくさんの翻蚳䟋を文脈付きで利甚者に提瀺する必芁があるこのため著者らのシステムは怜玢速床を重芖しおいるたたどのような長さの入力であっおも出力は日本語ず英語の蚘事を提瀺した䞊で察応個所を匷調しお衚瀺しおいる本皿は䞊蚘のシステム䞭の怜玢郚分を察象ずしおいる著者らは䞀文字から䞀蚘事たでの範囲を入力ずしお類䌌怜玢ができるシステムを研究しおいるこれは意蚳が単語や短い衚珟から文や蚘事たでの広い範囲で行われるためである実際には䞀文字から䞀文たでを察象にした怜玢システムず蚘事を察象にした怜玢システムの二぀を䜜成した本皿はこのうちの䞀文たでの衚珟を察象ずしお類䌌甚䟋を怜玢する手法に぀いお報告する著者らはこの怜玢を頑健で柔軟か぀高速に行うためキヌワヌドのAND怜玢を基本的な手法ずしお採甚したすなわち入力を圢態玠解析しおあらかじめ指定しおいる品詞のキヌワヌドを抜出しおAND怜玢を行う手法であるしかし単玔なAND怜玢を行うず䞍適切な結果を倚数衚瀺するこずが刀明したそこで著者らはAND怜玢に語順ず「倉䜍」ず呌ぶ制限を加えるこずを提案するこれは衚局的な情報を利甚しおAND怜玢に構文的な情報を反映させようずいう詊みであるこの手法は構文解析を利甚しおいないため速床ず頑健性に優れおいる以䞋本皿の構成を瀺すたず~\ref{sec:gaiyou}~章で著者らの甚䟋提瀺型翻蚳支揎システムの抂芁を説明しおこの䞭の類䌌甚䟋怜玢郚分の蚭蚈方針を瀺す\ref{sec:mondai}~章では類䌌甚䟋怜玢にキヌワヌドによるAND怜玢を利甚した堎合に起こる問題を瀺す続く~\ref{sec:algo}~章ではAND怜玢に語順ず倉䜍を䜿う手法を提案するたたこの手法を䜿った怜玢手順をアルゎリズムの圢で瀺すそしお~\ref{sec:jikken}~章で玄160䞇甚䟋からなるデヌタベヌスを䜿った怜玢実隓を報告するここでは怜玢時間ず怜玢結果の䞻芳的な満足床などを報告し提案手法はAND怜玢にくらべおわずかに怜玢時間が増加するものの玄1.3倍利甚者の満足床は統蚈的に有意に優れおいたこずを瀺す次に~\ref{sec:kanren}~章では関連研究を玹介しお本研究ずの比范を行い最埌に~\ref{sec:ketsuron}~章で本皿のたずめを行う
V19N03-04
label{sec:hajimeni}法は章節条項号ずいう階局を有する基本的に構造化された文曞であり囜囜䌚の制定する法埋地方自治䜓議䌚が制定する条䟋の二぀がある前者に芏則を加え法芏埌者に芏則を加え䟋芏ず総称される日本囜内で法埋を制定する䞻䜓は囜家のみだが条䟋を制定する地方自治䜓は倚数存圚するそのため同䞀の事柄に぀いお芏定する倚数の䟋芏が地方自治䜓ごずに存圚するこずになる䟋えば各県の象城であり旗に甚いられる県章を定めた条䟋は党郜道府県で制定されおおり青少幎の保護育成を目的ずする条䟋は長野県を陀く46郜道府県で制定されおいるこれら同䞀事項に関する条䟋は盞互に類䌌しおいるものの地方自治䜓の眮かれた状況が異なるため随所に盞違点が存圚しおいる䞀䟋ずしお青少幎の保護育成を目的ずした条䟋では青少幎の深倜倖出を制限しおいるがその制限される時間が異なっおいる事が挙げられる東京郜や愛媛県では午埌11時から午前4時を深倜ず定矩しおいる䞀方高知県では午埌10時から午前4時を深倜ずしおいるたた倧阪府では倖出を制限する時間垯を幎霢によっお倉えおおり16歳未満の堎合は午埌8時から午前4時たで倖出を制限されるこのような違いを明確化するため䟋芏比范が行われる䟋芏比范は自治䜓間の違いを明らかにする教育・研究掻動以倖にも䌁業法務や自治䜓法務においおも発生する業務である自治䜓法務における䟋ずしおは䟋芏を制定・改正する際の参考資料䜜成さらには自治䜓合䜵時に党䟋芏を擊り合せお䞀぀に纏めるための準備䜜業が挙げられる特に自治䜓合䜵時には察象ずなる党自治䜓の党䟋芏に察する䟋芏比范を短時日に行う必芁がある仕事量の倚い法務ずなっおいる\cite{加藀幞嗣:2006-05,䌊䜐矎浩䞀:2005-05,䌊䜐矎浩䞀:2005-08,藀井真知子:2007-07-31}珟圚この䟋芏比范は専門家が手䜜業で実斜しおいるため蚈算機を利甚した䜜業の省力化が望たれおいるそこで本研究では条文察応衚の䜜成支揎を目的ずし䞎えられた2぀の䟋芏の条文察応衚を蚈算機で䜜成する手法の怜蚎及び埗られた条文の察応関係の尀もらしさに぀いおの評䟡を行う法を蚈算機で扱う研究は法埋の専門家を暡倣する゚キスパヌトシステムに関する研究ずしお人工知胜研究の掟生領域ずしお発達しおきた本分野初期の囜際䌚議ずしお1987幎より隔幎開催されおいるInternationalConferenceonArtificialIntelligenceandLaw\cite{ICAIL}ず1988幎より毎幎開催されおいるInternationalConferenceonLegalKnowledgeandInformationSystem\cite{JURIX}がある日本では平成5幎床から9幎床の文郚省化孊研究費重点領域研究「法埋゚キスパヌトシステムの開発研究」においお促進された\cite{吉野䞀}この期間を通しおむンタヌネット䞊における法埋の閲芧が可胜ずなり特に刀䟋を蚈算機で利甚する知的システムに関する倚数の研究が実斜された法埋や䟋芏以倖の法関係の文曞に察する情報科孊ずの融合研究ずしおは特蚱における公開特蚱公報䞭の請求項ず発明の詳现な説明文ずの察応付けを行う研究が行われおいる\cite{ronbun2-4,ronbun2-2}たた法埋甚語のオントロゞヌ構築に察する研究も行われた\cite{山口高平:1998-03-01}そしお日本においおも2007幎より人工知胜孊䌚党囜倧䌚の䜵蚭ワヌクショップずしおInternationalWorkshoponJuris-informatics(JURISIN:JURISINformatics)が毎幎開催されおいる自治䜓の情報化を支揎する䌁業も倚数存圚し䟋芏のむンタヌネット䞊での公開支揎にずどたらず䟋芏改正の線集過皋に基づき改正前埌の差異を衚珟した新旧察照衚を自動䜜成する事も可胜ずなっおいる\cite{kakuda}珟圚では官報を基に法務省行政管理局が敎備した法什デヌタ提䟛システムが日本の法什を提䟛しおいる\cite{eGov}たた倚くの法埋の英察蚳も名叀屋倧孊の日本法什倖囜語蚳デヌタベヌスシステムを通じお提䟛されおいる\cite{JaLII}珟圚では法埋だけでなく倚くの自治䜓が䟋芏をむンタヌネット䞊に公開するようになったしかし䟋芏を察象ずした情報科孊ずの融合研究は少なくこれたでに䟋芏を分類する研究\cite{原田隆史2009}が存圚するに留たっおいるそのため䟋芏の条文察応衚の自動䜜成に関する研究は本論文が嚆矢である米囜の連邊法ず州法ずで敎合性の取れおいない条文の発芋を目的ずした法埋䜓系の䞭から関連する条文を網矅的に抜出する研究がある\cite{ronbun3-1}この研究は類䌌する条文を抜出する点で䟋芏の条文察応を掚定する本研究ず類䌌しおいるしかしながら圌らの研究は米囜における領域知識の利甚を前提ずしおいる事及び䞍敎合性怜出のために数倀や単䜍に特化した凊理を远加しおいる点で日本の䟋芏を察象ずした条文察応衚ぞの適甚は困難である条文察応衚は条文を䞀般の文曞ず芋なした堎合類䌌文曞を探す研究ず芋なしうる類䌌文曞の探玢に関する研究ずしおは英語で蚘された耇数のコヌパス間の類䌌する文を抜き出す研究や\cite{ronbun1-1}やコヌパス内に存圚する類䌌文のクラスタを抜きだす研究がある\cite{ronbun1-3}たた日本語を察象ずした研究も挙げられる\cite{ronbun2-1,ronbun2-3}これらの論文では同䞀事象に察しお蚘述された蚘事の抜出及び蚘事の芁玄をその目的ずしおいるこれらはよく敎備されたコヌパスや類矩語蟞兞を甚いたり豊富に収集された事䟋に基づく機械孊習によりその性胜向䞊を図っおいるそのため研究事䟋のない䟋芏を察象ずした本研究に盎接利甚する事は困難である
V26N01-08
近幎ニュヌラルネットワヌクに基づく機械翻蚳ニュヌラル機械翻蚳NMTは単玔な構造で高い粟床の翻蚳を実珟できるこずが知られおおり泚目を集めおいるNMTの䞭でも特に゚ンコヌダデコヌダモデルず呌ばれる゚ンコヌダ甚ずデコヌダ甚の2皮類のリカレントニュヌラルネットワヌク(RNN)を甚いる方匏が盛んに研究されおいる\cite{sutskever2014sequence}゚ンコヌダデコヌダモデルはたず゚ンコヌダ甚のRNNにより原蚀語の文を固定長のベクトルに倉換しその埌デコヌダ甚のRNNにより倉換されたベクトルから目的蚀語の文を生成する通垞RNNにはGatedRecurrentUnits(GRU)\cite{cho-EtAl:2014:EMNLP2014}やLongShort-TermMemoryLSTM)\cite{hochreiter1997long,gers2000learning}が甚いられるこの゚ンコヌダデコヌダモデルはアテンション構造を導入するこずで飛躍的な粟床改善を実珟した\cite{bahdanau2015,luong-pham-manning:2015:EMNLP}この拡匵した゚ンコヌダデコヌダモデルをアテンションに基づくNMT(ANMT)ず呌ぶANMTではデコヌダはデコヌド時に゚ンコヌダの隠れ局の各状態を参照し原蚀語文の䞭で泚目すべき単語を絞り蟌みながら目的蚀語文を生成するNMTが出珟するたで䞻流であった統蚈的機械翻蚳など機械翻蚳の分野では原蚀語の文目的蚀語の文たたはその䞡方の文構造を掻甚するこずで性胜改善が行われおきた\cite{lin2004path,DingP05-1067,QuirkP05-1034,LiuP06-1077,huang2006statistical}ANMTにおいおもその他の機械翻蚳の枠組み同様文の構造を利甚するこずで性胜改善が実珟されおいる䟋えばEriguchiら\cite{eriguchi-hashimoto-tsuruoka:2016:P16-1}はNMTによる英日機械翻蚳においお原蚀語偎の文構造が有甚であるこずを瀺しおいる埓来の文構造に基づくNMTのほずんどは事前に構文解析噚により解析された文構造を掻甚するそのため構文解析噚により解析誀りが生じた堎合その構造を利甚する翻蚳に悪圱響を及がしかねないたた必ずしも構文解析噚で解析される構文情報が翻蚳に最適ずは限らないそこで本論文では予め構文解析を行うこずなく原蚀語の文の構造を掻甚するこずでNMTの性胜を改善するこずを目指しCKYアルゎリズム\cite{Kasami65,Younger67}を暡倣したCNNに基づく畳み蟌みアテンション構造を提案するCKYアルゎリズムは構文解析の有名なアルゎリズムの䞀぀であり文構造をボトムアップに解析するCKYアルゎリズムではCKYテヌブルを甚いお動的蚈画法により効率的に党おの可胜な隣接する単語句の組み合わせを考慮しお文構造を衚珟しおいる提案手法はこのCKYアルゎリズムを参考にしCKYテヌブルを暡倣したCNNをアテンション構造に組み蟌むこずで原蚀語文䞭の党おの可胜な隣接する単語句の組み合わせに察するアテンションスコアを考慮した翻蚳を可胜ずする具䜓的には提案のアテンション構造はCKYテヌブルの蚈算手順ず同様の順序でCNNを構築し提案のアテンション構造を組み蟌んだANMTはデコヌド時にCKYテヌブルの各セルに察応するCNNの隠れ局の各状態を参照するこずにより泚目すべき原蚀語の文の構造隣接する単語句の組み合わせを絞り蟌みながら目的蚀語の文を生成するしたがっお提案のアテンション構造を組み蟌んだANMTは事前に構文解析噚による構文解析を行うこずなく目的蚀語の各単語を予枬するために有甚な原蚀語の構造を捉えるこずが可胜であるASPECの英日翻蚳タスク\cite{NAKAZAWA16.621}の評䟡実隓においお提案のアテンション構造を甚いるこずで埓来のANMTず比范しお1.43ポむントBLEUスコアが䞊昇するこずを瀺すたたFBISコヌパスにおける䞭英翻蚳タスクの評䟡実隓においお提案手法は埓来のANMTず同等もしくはそれ以䞊の粟床を達成できるこずを瀺す
V07N05-03
\label{はじめに}近幎カヌナビゲヌションシステムを初めずする皮々の情報機噚が自動車に搭茉され様々な情報通信サヌビスが始たり぀぀ある提䟛される情報には亀通情報タりン情報電子メヌルニュヌス蚘事等がある自動車環境での情報提䟛では文字衚瀺よりも音声による提瀺が重芁ずの考えから\footnote{道路亀通法第71条ので運転䞭に画像衚瀺甚装眮を泚芖するこずが犁じられおいる}文章デヌタを入力しお音声波圢に倉換するテキスト音声合成技術の重芁性が増しおいるテキスト音声合成技術は近幎コンピュヌタの性胜の倧幅な向䞊や自動車甚途でのニヌズの増倧に牜匕され研究開発が進んでいるものの品質面で珟圚ただいろいろな問題が残されおいる\cite{山厎1995,矢頭1996,塚田1996,広瀬1997}そのうち韻埋の制埡が良くないず䞍自然で棒読みな感じを䞎え悪くするず意味を取り違えるこずにもなる音声の韻埋にはむントネヌションポヌズリズムアクセントなどが含たれる本論文は入力文からポヌズ挿入䜍眮を刀定する技術においお䞭心的な圹割を果たす係り受け解析法および解析結果に基づくポヌズ挿入䜍眮刀定法に関するものであるたず文から係り受け構造を求めるための係り受け解析では文党䜓を係り受け解析する方法\cite{䜐藀1999}ず局所係り受け解析する方法\cite{鈎朚1995}があるが韻埋制埡甚途には埌述のごずく局所係り受け解析で十分なこずから蚈算量の面からも有利な局所解析が埗策ず考えられる蚀語凊理分野においお係り受け解析はいろいろな凊理のベヌスずなる基本的解析手法ずの䜍眮付けから倚くの研究が継続されおおり近幎ではコヌパスからの機械孊習に基づく方法が盛んである\cite{藀尟1997,癜井1998,春野1998,江原1998,内元1999}機械孊習方匏の堎合察象ずする文章のゞャンルの倉曎や係り受け解析の前凊理である圢態玠解析ず文節たずめ䞊げ凊理の倉曎に䌎っお必芁ずなる解析芏則蟞曞の曎新が容易なため保守ず移怍のコストが䜎いずいう利点を持぀機械孊習の枠組みの䞭で文節間の属性の共起頻床による統蚈的解析手法\cite{藀尟1997}や決定朚による係り受け解析手法\cite{春野1998}に比べお最倧゚ントロピヌ法以䞋ME法ず略蚘による係り受け解析手法\cite{江原1998,内元1999}が最も高粟床な手法ず考えられおいるしかしながらME法による係り受け解析では孊習によっお埗られた統蚈モデルを蓄えた解析蟞曞の容量を蚭蚈の珟堎においお削枛するこずによりメモリ量ず蚈算速床を調敎するずいうこずは容易ではなくあるいは玠性を削枛しお統蚈モデルを再構築するには孊習に膚倧な蚈算時間を必芁ずする\cite{内元1999}そのため車茉情報機噚や携垯情報端末など小型化䜎䟡栌化に厳しい芁求がありしかも極めお短い開発サむクルで蚭蚈する必芁のある蚭蚈珟堎に向かないずいう問題があるそこでME法ず同等の粟床でか぀メモリ容量ず実行速床の調敎が容易で開発珟堎に受け入れられやすいずいう特城を持぀係り受け解析手法を開発するため\begin{itemize}\itemポヌズ挿入䜍眮決定の目的にあった局所係り受け解析\itemメモリ容量ず実行速床に関しお容易に蚭定倉曎ができアルゎリズムがシンプルで移怍・保守の容易な決定リスト\cite{Yarowsky1994}\end{itemize}を採甚するこずにした係り受け解析結果に基づくポヌズ挿入䜍眮刀定では文の構文的な構造ずポヌズむントネヌションずの関係に関する研究がなされ\cite{杉藀1997,杉藀1989a}構文構造に基づいおポヌズ挿入䜍眮を決定する研究がなされおいる\cite{匂坂1993,海朚1996,䜐藀1999,æž…æ°Ž1999}その結果近傍文節間の係り受け関係がポヌズ挿入䜍眮の決定に重芁であるこずがわかっおきおいる近傍文節ずしおどの皋床を考えるかに関しおは文節間距離を文節分扱うもの\cite{鈎朚1995}から距離=1,2,3,4以䞊の範囲を扱うもの\cite{䜐藀1999}たであるたたポヌズ䜍眮決定の芁因は係り受け構造の他にも読点\cite{海朚1996}文節の皮類\cite{æž…æ°Ž1999}生理的な息継ぎの必芁性\cite{杉藀1989b}などがありポヌズ制埡アルゎリズムの䞭に盛り蟌たれおいる埓来研究の䞭でポヌズ挿入䜍眮蚭定芏則怜蚎のための実隓を最も倧芏暡に行っおいるのは文献\cite{海朚1996}の研究であるこの研究ではアナりンサ10名によっお発声させたATR音声デヌタベヌスの503文のポヌズ長を分析しおそれに基づいおポヌズ挿入芏則を䜜成しそれを基にポヌズ制埡した合成音声100文ず自然音声のポヌズ長をそのたた䜿っおポヌズ制埡した合成音声100文を10名の被隓者に提瀺しおポヌズ挿入芏則の評䟡を行い自然音声のポヌズず同等なポヌズ挿入芏則が䜜成されたず報告されおいる他の研究は扱う文数が少なく文献\cite{鈎朚1995}では文文献\cite{河井1994}では文などであるこれらの埓来研究では係り受け関係を䞻芁因ずしおその他いく぀かの芁因も加味した韻埋芏則が提案され人間の発声する音声のポヌズに比べお〜割りの䞀臎率を達成しおいるずされおいるしかしながら十分な文の数ではないため蚀語構造の様々な面がポヌズ制埡芏則に反映されおいるかどうかずいう疑問がある本論文ではこれらの研究から明らかになった係り受け距離ず句読点に基づくポヌズ挿入芏則をベヌスに䜜成した合成音声を甚いお聎取実隓を行い悪い評䟡ずなった文を分析するこずによっおさらに远加すべき芏則がないかどうか怜蚎するなお聎取実隓における文の数ずしおは埓来研究で良奜な制埡ず評䟡される文の割合が〜割であるこずを螏たえお悪い評䟡ずなる文の数が分析に十分な数だけ埗られるように500文を甚いるこずにする
V14N03-05
日垞生掻の様々な䜓隓においおその䜓隓の玠晎らしさを衚珟する蚀葉ずしお『感動』ずいう蚀葉がしばしば甚いられる感動ずは『矎しいものや玠晎らしいこずに接しお匷い印象を受け心を奪われるこず』倧蟞林\cite{Book_103}ずあるように䜓隓に察する肯定的な評䟡であるず共に蚘憶の定着や感情の喚起を䌎った心理状態の倧きな倉化であるそしお感動するような䜓隓には人のやる気を高めたり䟡倀芳を倉えたりするなどの効果があるずいわれおいる\cite{Article_007}たたこのような感動を匕き起こす察象ずしおはマスメディアが提䟛するドラマや映画音楜などの割合が高いずされる\cite{Web_401}本研究の目的は攟送番組の品質評䟡ずりわけ音の評䟡に『感動』ずいう蚀葉をキヌワヌドずした評䟡指暙を導入するこずにあるコンサヌトホヌルで挔奏された音楜を聞くなど音そのものに盎接的に感動するこずもあればドラマやスポヌツ䞭継などのBGMや歓声アナりンスなどの音が攟送番組を盛り䞊げるこずで間接的に感動を喚起するこずもある実際音楜聎取における感情誘導効果や芚醒氎準調敎効果などの心理的な圱響が倚くの実隓によっお確かめられおおり\cite{Book_101}音が匕き起こす心理的な効果が番組コンテンツの評䟡に䞎える圱響は倧きいず考えられる埓来の研究では音の評䟡を行う際蚀葉を䜿っおその評䟡を衚珟するこずが倚い難波ら\cite{Book_105}は音の物理特性ず人が受ける印象評䟡ずの関連を調べるために圢容詞察を甚いたSD法による音色や音質の評䟡やそれに基づく音の分類を行っおいるたた音響システムの展芧䌚などで配垃される広告ではシステムの目的や想定される賌入者によっお音を衚珟する蚀葉を䜿い分けおいるたずえば映画を察象ずしたサラりンドシステムにおいおは『迫力』や『臚堎感』『䜎音の響き』『䜙韻』ずいった蚀葉が倚く䜿われおいるこれに察しおピュアオヌディオの分野では『音像』や『サりンドステヌゞ』『静寂』『実圚感』『反応のよさ』ずいった蚀葉が䜿われおいるこれらの蚀葉は埓来の研究では䜿われない評䟡語であるが音響の特城を衚す衚珟ずしお日垞的に甚いられ映画音楜ずクラシック音楜などの各コンテンツがも぀音の良さを衚珟しおいるものず思われる広告が消費者ニヌズを満たすために掗緎された衚珟を䜿い分けおいるこずを考えるずコンテンツによっお芁求される音の印象評䟡の内容が異なるこずも考えられる川䞊ら\cite{Inproc_201}は感情語ず『感動』を甚いお音楜の印象評䟡を行ったが印象評䟡ずしおの『感動的な』音楜ず気分評䟡ずしお実際に『感動した』音楜が異なるこずを指摘しおいる音楜の印象評䟡だけで音によっお喚起される感動を䞀意に評䟡するこずは難しくどういう人がどういう状況においおその音響特城に良さを芋出すのかを怜蚎する必芁があるこれはある状況においお聎取者がその音をどのように聞きたいのかずいう䟡倀芳を調査するこずに他ならないすなわち珟実の聎取堎面を考えた堎合状況や音源聎取者の心理状態や動機づけを無芖しお物理的な音響特城だけに焊点をあおお音の良さを論じるこずはナンセンスである2005幎秋の音響孊䌚研究発衚䌚においお開かれた「なぜ音楜が心に響くのか」ずいうスペシャルセッションでは音楜に音の良さを芋出しおいる時の心理状態は『感動する』の他に『心に響く』『心を躍らせる』『深く内省する』『揺り動かす』『至高感』『䞀䜓感』『理解』『共感』『興奮』『楜しい』『悲しい』などの様々な蚀葉を甚いお衚珟されおいた\cite{Inproc_202}\cite{Inproc_204}しかしこれらの蚀葉の語矩や蚀葉から連想される心理状態はかなり異なる音の玠晎らしさを衚珟する際『感動』ずいう蚀葉でたずめお蚘述するこずは可胜であるがどのように感動するのかを蚀及しなければ甚いる蚀葉の曖昧性から音に察する評䟡が評定者間で䞀臎しないこずも考えられる実際感動は単䞀の感情䟡ではないが喜びや悲しみずいった感情を䌎う\cite{Article_006}こずや感動は感情の質ではなく耇合情動の総合的匷床ず盞関がある\cite{Inproc_203}ず蚀われおおり研究者の䞭でも感動ずいう心理状態の定矩は曖昧であるそこで我々は『感動』ずいう蚀葉で衚珟しようずしおいる心理状態を明確にするために心理状態を蚀葉で評䟡するのではなく蚀葉から心理状態を連想するこずで『感動』ずいう心理状態の分類を詊みたたずアンケヌトを実斜し人が日垞的にどういう察象に察しお感動するのかたた感動しおいる心理状態をどういう蚀葉を甚いお衚珟しおいるのかを調査したさらにアンケヌト結果から抜出した感動を衚珟する蚀葉以䞋感動語を䞻芳評䟡䞀察比范するこずによっお各々の感動語から連想される心理状態の類䌌床を求め類䌌床ベクトルの距離に基づいお数孊的に感動語を分類した本皿では感動を喚起した芁因に぀いお考察するずずもに感動語間の類䌌床ベクトルに基づいお埗られた感動語の分類結果に぀いお述べる
V30N01-05
䌚議や講矩プレれンテヌションなどの音声を自動で曞き起こしアヌカむブ構築に甚いるこずは音声認識の重芁な応甚の䞀぀であるその際真に䜿いやすいアヌカむブを構築するためには単に音声認識誀りを最小化するだけでなくシステム出力の可読性も考慮する必芁がある埓来の音声認識システムは発話䞭のすべおの単語を忠実に再珟するように蚭蚈されおいるため認識結果は必ずしも読みやすいものずはならない自発的な発話はフィラヌや蚀い誀りを含むだけでなく流暢に話されたずきでも通垞非文法的であり曞き蚀葉に盞応しくない口語特有の衚珟も倚いたた文の区切りが明確でなく通垞の音声認識では句読点は付䞎されないしたがっお音声認識結果や忠実な曞き起こしを元に可読性の高い文曞を䜜成するためには人手による盞圓量の修正が必芁ずなる\cite{JONES:READABILITY}音声認識結果の可読性を改善するために話し蚀葉から曞き蚀葉ぞの自動倉換の研究が数倚く行われおきた䟋えば非流暢な区間の怜出ず削陀\cite{LIU:ENRICHING,YEH:EDIT}句読点挿入\cite{PAULIK:SENTENCESEGMENTATION,GRAVANO:RESTORINGPUNCTUATION,AKITA:COMMAINSERTION}あるいはより䞀般的な話し蚀葉スタむル倉換(spokenstyletransformation=SST)\cite{HORI:PARAPHRASING,SHITAOKA:TRANSFORMATION,NEUBIG:SST,SPROAT:TEXTNORMALIZATION}などの研究が挙げられるこれらの既存研究では雑音のある通信路モデルやCRF(conditionalrandomfield)SVM(supportvectormachine)ディヌプニュヌラルネットワヌクなどの機械孊習モデルを甚いお曞き起こしから曞き蚀葉ぞのテキストベヌスの倉換が行われるしたがっお自動敎圢は音声認識の埌凊理ずしお行われるこずが倚く音声認識誀りに起因する性胜の䜎䞋が避けられない問題があったたたこれらのテキストベヌスの手法ではモデルの教垫぀き孊習に曞き蚀葉テキストず話し蚀葉テキストのペアデヌタを甚いるため音声に忠実な曞き起こしを新たに䜜成する必芁がある通垞コスト面の制玄から倧量の曞き起こしは利甚できないためカバヌできる音響的・蚀語的珟象に限りがあるこれに察しお本研究では熟緎した線集者が音声を聞き取りながら同時に蚘録文曞に適した曞き蚀葉を䜜成するずきのようにフィラヌや蚀い誀りの削陀句読点や脱萜した助詞の挿入たた口語的な衚珟の修正など適宜必芁な線集を行いながら音声から盎接可読性の高い曞き蚀葉スタむルの文を盎接出力する新しい音声認識のアプロヌチを提案するこのアプロヌチでは忠実な曞き起こしをタヌゲットずする埓来の音声認識モデルずは異なりTransformer\cite{VASWANI:TRANSFORMER}に基づくsequence-to-sequenceモデルを音声ず曞き蚀葉のペアを甚いおend-to-end(e2e)に写像を最適化するたた掚論時には音声から曞き蚀葉を盎接掚論するしたがっおこのアプロヌチは䞊蚘のようなテキストベヌスの自動敎圢を甚いたカスケヌド型アプロヌチの欠点を回避できる匷みを持぀特に曞き蚀葉予枬では修正の察象ずなるような非流暢な区間ほど認識誀りが生じやすい問題があるため音声認識結果を甚いないこずは倧きな改善をもたらす可胜性があるさらに提案法は入力䞭の音響的な情報に基づいお修正・線集を行うこずができる\cite{LIU:ENRICHING,NEUBIG:SST}たた新たに忠実な曞き起こしを䜜成する必芁がないため教垫぀き孊習におけるデヌタスパヌスネスの問題も回避できる本論文では特に囜䌚の審議音声から䌚議録テキストを生成するタスクに焊点を圓お提案手法の詳现な評䟡ず分析を行う本論文の構成は以䞋の通りである2章では本研究で衆議院審議音声を甚いるこずの意矩を明らかにした䞊で囜䌚䌚議録で行われる線集䜜業の分類・敎理を行う3章では本研究の基盀ずなるe2e音声認識のための手法を抂説する4章で音声から曞き蚀葉をe2eで予枬するための提案手法に぀いお述べた埌5章でその実隓的評䟡ずシステム出力の詳现な分析を行う6章で結論を述べる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{30-1ia4f1.pdf}\end{center}\caption{囜䌚審議音声における忠実な曞き起こしず䌚議録テキストのペアの䟋}\label{fig:example}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V09N04-03
\label{sec:intro}近幎テキスト情報が膚倧になり真に必芁ずする情報を的確に遞択するこずが量的にも質的にも困難になっおいるたた携垯端末の普及に䌎い情報をよりコンパクトにたずめる技術が必芁ずされおいるこれらのこずから文章を自動芁玄する技術の重芁性が高たっおいるこれたで様々な芁玄研究が行なわれおきたが\cite{Okumura99}原文から重芁ず刀断される文段萜等を抜き出しそれを芁玄ず芋なす手法が䞻流であるこれには単語出珟頻床を元にした重芁床によっお重芁文を抜出する手法\cite{Edmundson69,Luhn58,Zechner96}談話構造を利甚しお文を抜出する方法\cite{Marcu97}などがあるが文単䜍の抜出方法では䜙分な修食語など䞍必芁な情報が倚く含たれるため圧瞮率に限界があるたた文を矅列した堎合には前埌の぀ながりが悪いなど可読性に問題があったそこで近幎では文単䜍だけでなく語句単䜍で重芁箇所を抜出する研究\cite{Hovy97,Oka2000}語句単䜍の抜出を文法的に行なう研究\cite{Knight2000,Jin2000}可読性を高めるための研究\cite{Mani99,Nanba2000}が行なわれるようになっおきた䞭には原文に珟れる幟぀かの抂念を䞊䜍抂念に眮き換えるようなabstractの手法も芋られる\cite{Hovy97}しかし重芁語句を列挙するだけでは文を圢成しないため可読性が䜎くなるずいう問題点があるたた文を圢成する堎合でも人に近い蚀い替えや抂念の統合を行なうには膚倧な知識が必芁ずなる本研究では文単䜍ではなく語句単䜍の抜出を行ない本文から必芁最䜎限の重芁語句を抜出しそれらを甚いお文生成を行なう芁玄手法を提案する提案手法は必芁最䜎限の語句を抜出するこずで圧瞮率を高めるずずもに抜出した語句から文を圢成するこずで可読性を考慮したたた重芁語句を抜出しお文を圢成するためには少なくずも䞻語述語目的語が必芁であるず考え栌芁玠を特定するこずで重芁語句を抜出したこれによっお端的な芁玄文を生成するために必芁最䜎限の情報を埗るこずが可胜ずなったたた珟圚利甚可胜な知識で文を生成するためにこの栌芁玠の抜出には日英機械翻蚳システムALT-J/E\cite{Ikehara91}の栌フレヌム蟞曞\cite{Goi-Taikei99}を甚いた本論文で提案する芁玄モデルは以䞋の2点によっお構成される:\vspace{1mm}\begin{quote}\begin{itemize}\item語句抜出\item文生成\end{itemize}\end{quote}\vspace{1mm}このうち語句抜出には以䞋の2぀の方法があるず考える:\vspace{1mm}\begin{quote}\begin{itemize}\item[A)]キヌワヌドに着目する方法\vspace{1mm}\item[B)]文生成に必芁な語句に着目する方法\end{itemize}\end{quote}\vspace{1mm}キヌワヌドA)は内容の特城を衚す単語であり高頻床語など埓来のキヌワヌド抜出等で抜出されおきた単語列であるしかし単語列を提瀺しただけでは文を圢成しないため可読性が䜎く誀読を起こしかねない䞀方文生成に必芁な単語B)ずはA)に加えお文を構成するために必芁な機胜語や高頻床語に含たれない内容語も含たれおいる本論文では芁玄結果は単語列ではなく文を圢成しおいるこずを基本方針ずするためB)の語句抜出に着目しお芁玄文を生成する以䞊の方針を元に本研究では新聞蚘事を自動芁玄するシステムALTLINEを詊䜜したALTLINEは䞀文〜耇数文の芁玄を生成するこずができ文単䜍ではなく重芁語句を抜出するこずによっお圧瞮率を高くするこずが可胜になったたたALTLINEの評䟡基準を蚭定し人間による芁玄実隓の結果ず比范するこずで評䟡を行なった本論文では2章で提案する芁玄方匏3章で芁玄システムの実装に぀いお述べる4章では評䟡の正解基準を䜜成するための被隓者実隓に぀いお説明し5章ではALTLINEの評䟡を行なう6章で考察を行ない7章でたずめを行なう
V29N02-06
人は蚀葉を理解するずきこれたでの経隓から埗た単語の背景知識を利甚しおいるたずえば動詞「振る舞う」においお「シェフが料理を振る舞う」ず蚀われれば「誰かが誰かに䜕らかの料理を提䟛しおいる」状況を想像し「玳士のように振る舞う」ず蚀われれば「誰かがある特定の様子で行動しおいる」状況を想像する人はこれらの「振る舞う」の意味の違いをその前埌の文脈によっお理解しさらに「``誰かに''提䟛しおいる」や「``誰かが''行動しおいる」のような状況を理解するのに必芁ずされる事柄を補完しおこれらの蚀葉を理解しおいるフレヌム知識ずはこのような単語の背景知識を同じ状況を想起させる語ず状況の蚘述に必芁な芁玠を含んだ意味フレヌムの圢匏でたずめたものであるその代衚的なリ゜ヌスの1぀ずしおFrameNet\cite{baker1998,ruppenhofer2016}が存圚するこれはFillmoreが提唱するフレヌム意味論\cite{fillmore1982}に基づいたフレヌム知識リ゜ヌスであるFrameNetはテキスト䞭の単語に察しおフレヌムやフレヌム芁玠のラベル付けを行う意味解析噚の構築\cite{das-etal-2014-frame,swayamdipta2017frame}に加えむベント怜出\cite{liu-etal-2016-leveraging}や関係抜出\cite{zhao2020cfsre}のような情報抜出に関するシステム構築などに利甚されるしかしFrameNetは人手で敎備されおいるこずから語圙やフレヌムのカバレッゞに限界があるこのため倧芏暡なテキストコヌパスから自動的に動詞のフレヌム知識を構築する取り組みが行われおいる\cite{kawahara2014,ustalov2018}しかしながらこれらの手法では倧芏暡コヌパスから動詞ずその項を収集しそれらの衚局的な情報に基づきクラスタリングをしおいるため動詞や項の出珟する文脈を十分に考慮できおいないそこで本研究では文脈を考慮した単語埋め蟌みを掻甚するこずでより高品質なフレヌム知識の自動構築の実珟を目指すフレヌム知識を自動構築するためには動詞の意味フレヌム掚定ずフレヌム芁玠掚定が必芁ずなるが本論文では最初の段階である動詞の意味フレヌム掚定に焊点を圓おる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%table1\begin{table}[b]\input{05table01.tex}\caption{FrameNetにおける動詞「get」ず「acquire」の甚䟋ず各動詞が喚起するフレヌム括匧内}\label{tab:examples}\end{table}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%動詞の意味フレヌム掚定はテキスト䞭の動詞をその動詞が喚起する意味フレヌムごずにたずめるタスクである本論文ではFrameNetで定矩されおいる意味フレヌムごずに動詞の甚䟋をクラスタリングするこずで本タスクを実珟するたずえば衚\ref{tab:examples}の(1)(4)に瀺す動詞「get」ず「acquire」の甚䟋の堎合\{(1)\},\{(2)\},\{(3),(4)\}の3぀のクラスタにたずめるこずを目暙ずする本タスクの倧きな特城の1぀ずしお同じ動詞の甚䟋であっおもその動詞が瀺す状況が異なる堎合それらは異なるフレヌムを喚起し異なる動詞の甚䟋であっおもそれらの動詞が類䌌した状況を瀺す堎合それらは同じフレヌムを喚起するこずが挙げられる動詞の意味フレヌム掚定タスクに察しおすでにELMo\cite{peters2018}やBERT\cite{devlin2019}などの文脈化単語埋め蟌みを甚いたクラスタリング手法が提案されおいるたずえばSemEval2019における動詞の意味フレヌム掚定の共有タスク\cite{qasemizadeh2019}ではベヌスラむンを超えた3グルヌプ\cite{arefyev2019,anwar2019,ribeiro2019}はいずれも掚定察象動詞の文脈化単語埋め蟌みを甚いお動詞党䜓で䞀床にクラスタリングを行っおいるしかしながらこのような手法には倧きく2぀の欠点がある%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{29-2ia5f1.pdf}\end{center}\hangcaption{動詞「get」ず「acquire」の文脈化単語埋め蟌みの2次元マッピング巊図が動詞の通垞の埋め蟌み右図がマスクされた動詞の埋め蟌みによる結果である2぀の図の間にある括匧付きの数字は衚\ref{tab:examples}の甚䟋に察応し$+$ず$\bullet$はそれぞれ動詞「get」ず「acquire」の埋め蟌み各色は{\color[HTML]{ecaa0a}\textbf{Arriving}}{\color[HTML]{0da579}\textbf{Transition\_to\_state}}{\color[HTML]{57c3f5}\textbf{Getting}}フレヌムを瀺す}\label{fig:visualization}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%1぀目の欠点はフレヌム掚定察象ずなる動詞の衚局的な情報を過床に考慮しおしたうこずである衚\ref{tab:examples}の動詞「get」のように䞀郚の動詞は文脈により異なるフレヌムを喚起するしかし文脈化単語埋め蟌みはその単語の衚局情報も含むこずから同じ動詞の埋め蟌みは文脈が異なっおいたずしおも類䌌する傟向があるこのため文脈化単語埋め蟌みに基づくクラスタリングを行うずき異なる意味の動詞の甚䟋であっおも同じ動詞であれば1぀のクラスタにたずめられおしたう事䟋が倚いたずえばFrameNetから動詞「get」ず「acquire」の甚䟋を抜出し事前孊習枈みBERT\cite{devlin2019}を甚いお「get」ず「acquire」の文脈化単語埋め蟌みを獲埗しt-SNE\cite{maaten2008}によっお2次元にマッピングした結果を図\ref{fig:visualization}巊に瀺す「get」が喚起するフレヌムのうちGettingフレヌムを喚起する「get」の埋め蟌みは同じくGettingフレヌムを喚起する「acquire」の埋め蟌みに近い䜍眮に分垃する傟向はあるものの動詞ごずにたずたっお分垃する傟向が匷いこずが確認できる本研究ではこの問題を解消するためフレヌム掚定察象の動詞をマスクしたずきの文脈化単語埋め蟌みを利甚する手法を提案する具䜓的には掚定察象の動詞を``[MASK]''に眮き換えたずきの文脈化単語埋め蟌みを利甚する図\ref{fig:visualization}巊ず同様にしおマスクされた動詞の文脈化単語埋め蟌みを2次元にマッピングした結果を図\ref{fig:visualization}右に瀺すマスクを甚いた埋め蟌みの堎合動詞の衚局的な情報が限定的ずなり同じフレヌムを喚起する動詞の埋め蟌みが近い䜍眮に分垃するこずが確認できる2぀目の欠点は同じ動詞が喚起するフレヌムの異なり数は数個皋床ず限定的であるにも関わらずその動詞の甚䟋が倚くの異なるクラスタに分かれる事䟋が倚いこずであるこれは動詞の埋め蟌みが倖れ倀ずなる堎合それぞれ別のクラスタに属するようにクラスタリングされるためであるこのような事態を避けるため本研究ではたず動詞ごずに甚䟋のクラスタリングを行った埌フレヌム単䜍でたずめるために動詞暪断的にクラスタリングを行う2段階クラスタリング手法を提案する%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V25N04-02
\begin{table}[b]\caption{2016幎3月27日゜フトバンク察楜倩戊10回衚のPlay-by-playデヌタ}\label{tb:pbp}\input{02table01.tex}\end{table}\begin{table}[b]\caption{2016幎3月27日゜フトバンク察楜倩戊10回衚のむニング速報}\label{tb:inning_report}\input{02table02.tex}\end{table}\begin{table}[b]\caption{2016幎3月27日゜フトバンク察楜倩戊の戊評}\label{tb:game_report}\input{02table03.tex}\end{table}スポヌツの分野で特に人気の高い野球やサッカヌなどでは詊合の速報がWebなどで配信されおいる特に日本で人気のある野球では詊合䞭にリアルタむムで曎新されるPlay-by-playデヌタやむニング速報詊合終了盎埌に曎新される戊評など様々な速報があるPlay-by-playデヌタむニング速報戊評の䟋をそれぞれ衚\ref{tb:pbp}衚\ref{tb:inning_report}衚\ref{tb:game_report}に瀺すPlay-by-playデヌタ衚~\ref{tb:pbp}は打垭ごずにアりト数や出塁状況の倉化打撃内容などの情報を衚圢匏でたずめたデヌタであるむニング速報衚\ref{tb:inning_report}はむニング終了時に曎新されるテキストでありむニングの情報を網矅的に説明したテキストである戊評衚\ref{tb:game_report}は詊合が動いたシヌンにのみ着目したテキストであり詊合終了埌に曎新される特に戊評には“0-0のたた迎えた”や“詊合の均衡を砎る”のような詊合の状況をナヌザに䌝えるフレヌズ本論文ではGame-changingPhrase;GPず呌ぶが含たれおいるのが特城である戊評では“先制”ずいう単語のみでむニングの結果を説明するだけでなく“詊合の均衡を砎る”ずいったフレヌズを利甚するこずで先制ずなった埗点の重芁床をナヌザは知るこずができるたた“0-0のたた迎えた”ずいうフレヌズが利甚されおいるずナヌザは詊合が膠着し緊迫しおいるずいう状況を知るこずができる本研究ではこのような詊合の状況をナヌザに䌝えるフレヌズをGPず定矩するこれらの速報はむンタヌネットを介しお配信されおいるためスマヌトフォンやタブレット端末など様々な衚瀺領域のデバむスで閲芧されおいるたたナヌザはカヌナビなどに搭茉されおいる音声察話システムを通じおリアルタむムで速報にアクセスするこずも考えられるこのような需芁に察しおむニング速報はむニングの情報を網矅的に説明したテキストであり比范的長い文であるため衚瀺領域に制限のあるデバむスでは読みづらい音声察話システムの出力だず考えるずより短く端的に情報を䌝えられる文の方が望たしいたた戊評はGPが含たれおおり詊合の状況を簡単に知るこずができるが詊合が動いた数打垭にのみ蚀及したものであり詊合終了埌にしか曎新されないこのようなそれぞれの速報の特城を考慮するず任意の打垭に察しおGPを含むむニングの芁玄文を生成するこずは詊合終了埌だけでなくリアルタむムで詊合の状況を知りたい堎合などに非垞に有益であるず考えられるそこで任意の打垭に察しおGPを含むむニングの芁玄文を自動生成する本研究ではPlay-by-playデヌタからむニングの芁玄文の生成に取り組むたた芁玄文を生成する際にGPを制埡するこずでGPを含たないシンプルな芁玄文ずGPを含む芁玄文の2぀を生成する文を生成する手法ずしおは叀くから甚いられおきた手法にテンプレヌト型文生成手法\cite{mckeown1995}があるたた近幎ではEncoder-Decoderモデル\cite{Sutskever2014}を利甚した手法\cite{Rush2015}も盛んに研究されおいる本研究ではテンプレヌト型生成手法Encoder-Decoderモデルを利甚した手法の2぀を提案するテンプレヌト型文生成手法\cite{mckeown1995,mcroy2000}ずは生成する文の雛圢ずなるテンプレヌトを事前に甚意しテンプレヌトに必芁な情報を補完するこずで文を生成する手法である岩氞ら\cite{iwanaga2016}は野球の詊合を察象ずしテンプレヌト型文生成手法により戊評の自動生成に取り組んでいる圌らは事前に人手でテンプレヌトずそのテンプレヌトを利甚する条件を甚意し戊評を自動生成する手法を提案しおいるテンプレヌト型文生成手法では文法的に正確な文が生成できるずいった利点があるがテンプレヌトを事前に甚意するこずはコストが倧きいずいった欠点があるそこで本研究ではこの欠点を補うためにテンプレヌトを自動で生成する文生成手法を提案するたた近幎では深局孊習の発展により機械翻蚳\cite{cho2014,Luong2015}やヘッドラむン生成\cite{Rush2015}など文生成分野における様々なタスクでEncoder-Decoderモデルを利甚した倚くの研究成果が報告されおいる本研究ではテンプレヌト型生成手法に加えEncoder-Decoderモデルを利甚した芁玄文生成手法も提案する本研究の目的は読み手が詊合の状況を理解しやすい芁玄文を生成するため芁玄文にGPを組み蟌むこずであるそこで入力デヌタが䞎えられたずきにGPを含む戊評を出力するように倧量の入出力の組を甚いおEncoder-Decoderを孊習させるこずが考えられるしかし戊評は詊合終了埌にしか曎新されないため1詊合に1぀の戊評しか手に入れるこずができず倧量の孊習デヌタを甚意するこずが困難であるこの問題を緩和するためEncoder-Decoderモデルず転移孊習を組み合わせたモデルを提案する本研究ではテンプレヌト型生成手法\ref{sec:template_method}章Encoder-Decoderモデルを利甚した手法以降ニュヌラル型生成手法\ref{sec:neural_method}章の2぀を提案し生成された芁玄文を比范考察する本論文の䞻な貢献は以䞋の4぀である\begin{itemize}\item野球のむニング芁玄タスクに぀いおテンプレヌト型生成手法ずニュヌラル型生成手法を提案する\itemテンプレヌト型手法ではテンプレヌトを自動獲埗する手法を導入する\itemニュヌラル型手法では転移孊習を利甚し戊評のデヌタ数が十分ではないずいう問題点を緩和する\itemGPを含たないシンプルな文ずGPを含む文の2皮類の芁玄文の生成を提案しその有効性を怜蚌する\end{itemize}
V18N02-06
近幎の自然蚀語凊理技術は新聞蚘事等のフォヌマルな文章だけでなくブログ等のむンフォヌマルな文章をもその射皋に入れ぀぀ある\cite{ICWSM:2008,ICWSM:2009}この背景の䞀぀には䞖論や消費者のニヌズ等をブログを含めたWeb文曞から取り出そうずする自然蚀語凊理技術を揎甚した情報アクセス・情報分析研究の盛り䞊がりがある\cite{Sriphaew:Takamura:Okumura:2009,Akamine:Kawahara:Kato:Nakagawa:Inui:Kurohashi:Kidawara:2009,Murakami:Masuda:Matsuyoshi:Nichols:Inui:Matsumoto:2009}近幎の自然蚀語凊理技術は機械孊習等のコヌパスベヌスの手法の発展により高い粟床が埗られるようになったがこれらの手法の成功の鍵は凊理察象の分野ゞャンルの解析枈みコヌパスの充実にある\cite{McClosky:Charniak:Johnson:2006}ブログに自然蚀語凊理技術を高粟床に適甚するには同様に解析枈みのブログコヌパスの敎備充実が必須である我々はブログを察象ずした自然蚀語凊理技術の高粟床化に寄䞎するこずを目的ずし249蚘事4,186文からなる解析枈みブログコヌパス以䞋KNBコヌパス\footnote{\textbf{K}yotoUniversityand\textbf{N}TT\textbf{B}logコヌパス}を構築し配垃を開始した本研究でアノテヌションしおいる蚀語情報は倚くの自然蚀語凊理タスクで基盀的な圹割を果たしおいる圢態玠情報係り受け情報栌・省略・照応情報固有衚珟情報ず文境界であるこれらのアノテヌションの仕様はコヌパスナヌザの利䟿性を重芖し䞖の䞭に広く浞透しおいる京郜倧孊テキストコヌパス\cite{Kawahara:Kurohashi:Hashida:2002j}\footnote{http://nlp.kuee.kyoto-u.ac.jp/nl-resource/corpus.html}以䞋京倧コヌパスず極力互換性のあるものにしたこれらのアノテヌションに加えおブログを察象ずした情報アクセス・情報分析研究にずっおの芁ずなる評䟡衚珟情報もKNBコヌパスのアノテヌション察象に含めたブログ蚘事は京郜の倧孊生81名に「京郜芳光」「携垯電話」「スポヌツ」「グルメ」のいずれかのテヌマで執筆しおもらうこずで収集した執筆者らは蚘事執筆に際し蚘事の著䜜暩譲枡に同意しおいるためアノテヌションだけでなく本文も䜵せおKNBコヌパスずしお無料配垃しおいるKNBコヌパス構築の過皋で我々は次の問題に盎面した\setlength{\widelabel}{18pt}\eenumsentence{\item䞍明瞭な文境界\item構文構造の解析を困難にする文䞭の括匧衚珟\item誀字方蚀顔文字等の倚様な圢態玠}これらは校閲等の過皋を経た䞊で䞖に公開される新聞蚘事等のフォヌマルな文章ずは異なるブログ蚘事あるいはCGM(ConsumerGeneratedMedia)テキストの特城ず蚀えるKNBコヌパス構築の際にはこのようなブログ蚘事特有の珟象を可胜な限りそのたたの圢で残すよう心がけた䞀方で新聞蚘事を察象にしお䜜られた京倧コヌパスずの互換性も重芖した本皿ではKNBコヌパスの党容ずずもに京倧コヌパスずの互換性の保持ずブログの蚀語珟象の正確な蚘述のために我々が採甚した方針に぀いお詳述するなお本皿では京倧コヌパスの仕様からの拡匵郚分に焊点を圓おる本皿に蚘述されおいない詳现に぀いおは京倧コヌパスに付属のマニュアル\cite{KUCorpus:syn:2000,KUCorpus:rel:2005}を参照されたい以䞋\ref{sec:related-work}節で関連研究に぀いお述べた埌\ref{sec:spec}節でKNBコヌパスの党䜓像を具䜓䟋ずずもに詳述する\ref{sec:construction}節で蚘事収集から構築配垃たでの過皋を説明し\ref{sec:conclusion}節で結論を述べる
V15N03-06
label{節:背景}近幎むンタヌネットの普及や䌁業に察するe-文曞法等の斜行に䌎い我々の呚りには膚倧な電子化文曞が存圚するようになっおきたそこでナヌザが必芁な情報ぞ効率よくアクセスするための支揎技術の研究ずしお自動芁玄の研究が盛んに行われおいる自動芁玄の既存研究ずしおは芁玄する前の文章原文ずそれを芁玄したもの芁玄文のパラレルコヌパスを䜿甚しどのような語が芁玄文ぞ採甚されおいるのか確率を甚いるこずによっおモデル化する手法\cite{Jing:2000,Daume:2002,Vandeghinste:2004}や倧量のコヌパスから単語や文に察しお重芁床を蚈算し重芁であるず刀断された語や文を芁玄文に採甚する方法\shortcite{oguro:1991論文,Hori:2003}があるこれらは蚈算機のスペックや倧量の蚀語資源を手に入れるこずが出来るようになったこずにより近幎倚く研究されおいるしかし蚀語を党お統蚈的に凊理しおしたうこずはあたりにも倧局的過ぎ個々の入力に合った出力が難しくなっおしたうたた我々人間が芁玄を行うずきには文法などの知識やどのように芁玄を行ったら良いのか等様々な経隓を甚いおいるそのため人間が芁玄に必芁だず考える語や文ず盞関のあるような重芁床の蚭定は難しいさらに人間が芁玄を行う際は様々な文の語や文節など織り亀ぜお芁玄を䜜成するが既存手法である文圧瞮や文抜出ではこのような人間が䜜成する芁玄文は䜜るこずができないそこで本論文では人間が䜜成するような芁玄文぀たり耇数の文の情報を織り亀ぜお䜜成する芁玄文の䜜成を目指すたた䞊述のように語や文などに人間ず同じように重芁床を蚭定するこずは困難であるため本論文ではこれらに察しお重芁床の蚭定を行わずに甚䟋を暡倣利甚するこずによっお芁玄文を獲埗する方法を提案する以䞋\ref{ç« :甚䟋利甚型のアプロヌチ}章にお甚䟋利甚型の考え方ず既存研究たた甚䟋利甚型を芁玄にどう適甚するのか述べる続いお\ref{ç« :提案法のシステム抂芁}章にお提案法のシステム抂芁を述べ\ref{ç« :類䌌甚䟋文の遞択}章から\ref{ç« :文節の組合せ}章にお提案法の詳现を述べるそしお\ref{ç« :評䟡実隓及び考察}章にお実隓\ref{ç« :結果及び考察}章にお結果及び考察を行う
V21N02-04
珟圚自然蚀語凊理では意味解析の本栌的な取り組みが始たり぀぀ある意味解析には様々なタスクがあるがその䞭でも文曞䞭の芁玠間の関係性を明らかにする述語項構造解析ず照応解析は最も基本的か぀重芁なタスクである本皿ではこの䞡者をたずめお意味関係解析ず呌ぶこずずする述語項構造解析では甚蚀ずそれが取る項の関係を明らかにするこずで衚局の係り受けより深い関係を扱う照応解析では文章䞭の衚珟間の関係を明らかにするこずで係り受け関係にない衚珟間の関係を扱う意味関係解析の研究では意味関係を人手で付䞎したタグ付きコヌパスが評䟡およびその分析においお必芁䞍可欠ずいえる意味関係およびそのタグ付けを以䞋の䟋\ref{意味・談話関係のタグ付け䟋}で説明する\ex.\let\oldalph\let\alph\label{意味・談話関係のタグ付け䟋}今日は゜フマップ京郜に行きたした。\\\label{意味・談話関係のタグ付け䟋a}\hspace*{4ex}$\left(\begin{tabular}{@{}l@{}}行きたした$\leftarrow$ガ:[著者]ニ:゜フマップ京郜\\\end{tabular}\right)$\\時蚈を買いたかったのですが、この店舗は扱っおいたせんでした。\\\hspace*{4ex}$\left(\begin{tabular}{@{}l@{}}買いたかった$\leftarrow$ガ:[著者]ヲ:時蚈\\店舗$\leftarrow$=:゜フマップ京郜\\扱っおいたせんでした$\leftarrow$ガ:店舗ヲ:時蚈\label{意味・談話関係のタグ付け䟋b}\end{tabular}\right)$\\時蚈を売っおいるお店をコメントで教えおください。\\\hspace*{4ex}$\left(\begin{tabular}{@{}l@{}}時蚈$\leftarrow$=:時蚈\\売っおいる$\leftarrow$ガ:お店ヲ:時蚈\\教えおください$\leftarrow$ガ:[読者]ヲ:お店ニ:[著者]\label{意味・談話関係のタグ付け䟋c}\end{tabular}\right)$\global\let\alphここでA$\leftarrow${\textitrel}:BはAに{\textitrel}ずいう関係でBずいうタグを付䞎するこずを衚す{\textitrel}が「ガ」「ヲ」「ニ」などの堎合はAが述語項構造の{\textitrel}栌の項ずしおBをずるこずを衚わし「=」はAがBず照応関係にあるこずを衚すたた以降の䟋では議論に関係しないタグに぀いおは省略する堎合がある照応関係ずは談話䞭のある衚珟照応詞が別の衚珟照応先を指す珟象である\footnote{照応に類䌌した抂念ずしお共参照が存圚する共参照ずは耇数の衚珟が同じ実䜓を指す珟象であるが照応ずしお衚珟できるものがほずんどなので本論文では特に断りがない限り照応ずしお扱う}ここでは「店舗」に「=:゜フマップ京郜」ずいうタグを付䞎するこずでこの照応関係を衚珟しおいる述語項構造は述語ずその項の関係を衚したもので䟋\ref{意味・談話関係のタグ付け䟋b}の「扱っおいたせんでした」に察しおガ栌の項が「店舗」ヲ栌の項が「時蚈」ずいう関係であるここでヲ栌の「時蚈」は省略されおおり䞀般に{\bfれロ照応}ず呌ばれる関係にあるがれロ照応も述語項構造の䞀郚ずしお扱うたたれロ照応では照応先が文章䞭に出珟しない{\bf倖界れロ照応}ず呌ばれる珟象がある䟋えば䟋\ref{意味・談話関係のタグ付け䟋a}の「行きたした」や「買いたかった」のガ栌の項はこの文章の著者であるがこの著者を指す衚珟は文章䞭には出珟しない倖界の照応先ずしお[著者][読者][䞍特定-人]\footnote{以降倖界の照応先は[]で囲う}などを蚭定するこずで倖界れロ照応を含めた述語項構造のタグ付けを行うこれたでの日本語の意味関係解析の研究で䞻に甚いられおきたのは意味関係を付䞎した新聞蚘事コヌパスであった\cite{KTC,NTC}しかしテキストには新聞蚘事以倖にも癟科事兞や日蚘小説など倚様なゞャンルがあるこれらの倚様なテキストの䞭には䟝頌衚珟敬語衚珟など新聞蚘事ではあたり出珟しない蚀語珟象も出珟し意味関係ず密接に関係しおいる䟋えば䟋\ref{意味・談話関係のタグ付け䟋}の「買いたかった」のガ栌が[著者]ずなるこずは意志衚珟に「教えおください」のガ栌が[読者]ニ栌が[著者]になるこずは䟝頌衚珟に密接に関係しおいるこのような蚀語珟象ず意味関係の関係を明らかにするためには倚様なテキストからなるタグ付きコヌパスの構築ずその分析が必芁ずなるそこで本研究ではニュヌス蚘事癟科事兞蚘事blog商甚ペヌゞなどを含むWebペヌゞをタグ付け察象ずしお利甚するこずで倚様なゞャンル文䜓の文曞からなる意味関係タグ付きコヌパスの䜜成を行う䞊述のように本研究のタグ付け察象には新聞蚘事ではあたり出珟しない蚀語珟象が含たれるその䞭でも特に倧きなものずしお文章の著者・読者の存圚が挙げられる著者や読者は省略されやすいモダリティや敬語などず密接に関係するなど他の談話芁玠ずは異なった振る舞いをする新聞蚘事では客芳的事実を報じる内容がほずんどのため瀟説を陀くず蚘事の著者や読者が談話䞭に出珟するこずはほずんどないそのため埓来のタグ付け基準では[著者]や[読者]などを倖界の照応先ずしお定矩しおいたが具䜓的なタグ付け基準に぀いおはあたり議論されおこなかった䞀方本研究で扱うWebではblog蚘事や通販ペヌゞマニュアルなど著者や読者が談話䞭に出珟する文曞が倚く含たれその䞭には埓来のタグ付け基準では想定しおいなかった蚀語珟象および意味関係が出珟するそのため著者・読者が出珟する文曞でのタグ付け䞊の問題点を分析しタグ付け基準を蚭けるこずが重芁ずなる著者・読者が出珟する文曞ぞのタグ付けでの1぀目の問題は文章䞭で著者・読者に察応する衚珟である\ex.\underline{僕}は京郜に行きたいのですが\underline{皆さん}のお勧めの堎所があったら\underline{教えおください}。\\\label{䟋:著者・読者衚珟}\hspace*{4ex}$\left(\begin{tabular}{@{}l@{}}僕$\leftarrow$=:[著者]\\皆さん$\leftarrow$=:[読者]\\教えおください$\leftarrow$ガ:皆さんヲ:堎所ニ:僕\end{tabular}\right)$䟋\ref{䟋:著者・読者衚珟}では「僕」は著者に察応し「皆さん」は読者に察応した衚珟ずなっおいる本研究ではこのような著者や読者に察応する衚珟を{\bf著者衚珟}{\bf読者衚珟}ず呌ぶこずずする著者衚珟読者衚珟は倖界れロ照応における[著者]や[読者]ず同様に談話䞭で特別な振る舞いをする䟋えば䟋\ref{䟋:著者・読者衚珟}の「教えおください」のように䟝頌衚珟の動䜜䞻は読者衚珟に䟝頌衚珟の受け手は著者衚珟になりやすい本研究で扱う文曞は倚様な著者読者からなり著者読者読者衚珟も人称代名詞だけでなく固有衚珟や圹割衚珟など様々な衚珟で蚀及され語の衚局的な情報だけからは簡単に刀別できないそこで本研究では著者衚珟読者衚珟をタグ付けし著者・読者の談話䞭での振る舞いに぀いお調査した2぀目の問題は項を明瀺しおいない衚珟に察する述語項構造のタグ付けである日本語では䞀般的な事柄に察しお述べる堎合には動䜜䞻や受け手などを明瀺しない衚珟が甚いられるこずが倚い埓来の新聞蚘事を察象ずしたタグ付けでは[䞍特定-人]を動䜜䞻などずするこずでタグ付けを行っおきた䞀方著者・読者が談話䞭に出珟する堎合には䞀般的な事項に぀いお述べる堎合でも動䜜䞻などを著者や読者ず解釈できる堎合が存圚する\ex.ブログに蚘事を曞き蟌んで、むンタヌネット䞊で\underline{公開する}のはずおも簡単です。\label{曖昧性}\\\hspace*{4ex}(公開する$\leftarrow$ガ:[著者]?[読者]?[䞍特定-人]ヲ:蚘事)䟋\ref{曖昧性}の「公開する」の動䜜䞻であるガ栌は䞍特定の人が行える䞀般論であるが著者自身の経隓ずも読者が将来する行為ずも解釈するこずができ䜜業者の解釈によりタグ付けに䞀貫性を欠くこずずなる本研究ではこのような曖昧性が生じる衚珟を分類しタグ付けの基準を蚭定した本研究の目的である倚様な文曞を含むタグ付きコヌパスの構築を行うためには倚数の文曞に察しおタグ付け䜜業を行う必芁があるこの際1文曞あたりの䜜業量が問題ずなる圢態玠構文関係のタグ付けは文単䜍で独立であり文曞が長くなっおも䜜業量は文数に察しお線圢にしか増加しない䞀方意味関係のタグ付けでは文をたたぐ関係を扱うため文曞が長くなるず䜜業者が考慮すべき芁玠が組み合わせ的に増加するこのため1文曞あたりの䜜業時間が長くなり文曞党䜓にタグ付けを行うずタグ付けできる文曞数が限られおしたうそこで先頭の数文に限定しおタグ付けを行うこずで1文曞あたりの䜜業量を抑える意味関係解析では既に解析した前方の文の解析結果を利甚する堎合があり先頭の解析誀りが埌続文の解析に悪圱響を䞎える先頭数文に限定したコヌパスを䜜るこずで文曞の先頭の解析粟床を䞊げるこずが期埅でき党䜓での粟床向䞊にも寄䞎できるず考えられる本論文では2節でコヌパスを構成する文曞の収集に぀いお述べ3節で䞀般的な意味関係のタグ付けに぀いお述べる4節では著者・読者衚珟に察するタグ付け5節では耇数の解釈が可胜な衚珟に察するタグ付けに぀いお述べる6節でタグ付けされたコヌパスの性質に぀いお議論し7節で関連研究に぀いお述べ8節でたずめずする
V28N04-04
\label{sec:introduction}近幎SNS等で䞀般ナヌザヌが䜜成したテキスト(UGC;UserGeneratedContents)が自然蚀語凊理の重芁な研究察象ずなっおいるUGCには曞籍などの文章にはあたり芋られない衚珟\cite{brody-diakopoulos-2011-cooooooooooooooollllllllllllll,saito-etal-2017-improving,blodgett-etal-2016-demographic,sasano-etal-2013-simple}が含たれ誀字などの入力誀りも頻繁に発生しおいる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{28-4ia3f1.pdf}\end{center}\hangcaption{入力誀りによる日英機械翻蚳での翻蚳倱敗䟋䞊の画像は正しい文䞋の画像は入力誀りのある文を入力した堎合を瀺す}\label{fig:misanalysis}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%入力誀りは人がスムヌズにテキストを読むこずを劚げるだけではなく蚈算機が正しく解析するこずを劚げる\cite{belinkov2018synthetic}図\ref{fig:misanalysis}は日本語から英語ぞの機械翻蚳における䟋である䞊の画像に瀺すように正しい文を入力するず正しい翻蚳結果が埗られるのに察し䞋の画像に瀺すように赀線で瀺す入力誀りを含む文を入力した堎合翻蚳に倱敗する入力誀りを蚂正するシステムがあればそれを事前に適甚するこずで解析誀りを枛らし皮々の解析粟床向䞊が芋蟌めるそのため入力誀り蚂正システムは自然蚀語凊理においお重芁である入力誀りは兞型的にはキヌボヌドの打ち間違いによるスペルミスだが線集ミスによっお発生する文法誀りも含たれるそのどちらの蚂正においおもニュヌラルモデルは成功を収めおおり\cite{sakaguchi2017robsut,yuan-briscoe-2016-grammatical}入力誀り蚂正システムの構築に有望であるず考えられるニュヌラルモデルは倚量の孊習デヌタを必芁ずするこずが知られおおり\cite{koehn-knowles-2017-six}ニュヌラル入力誀り蚂正システムの実珟には倚量の入力誀りずその蚂正ペアを甚意するこずが重芁であるこれたでフランス語\cite{max2010mining}英語\cite{zesch2012measuring}のスペルミス蚂正デヌタセットはWikipediaの線集履歎から構築されおきたWikipediaは倚くの人々が日々線集を行いその線集履歎党おを公開しおおり倧芏暡なデヌタセット構築に適しおいるためであるただしWikipediaの線集履歎には線集の分類の情報は必ずしも付䞎されおいないそのため先行研究ではスペルミス蚂正のみを取り出すために線集があった単語を特定しスペルチェッカヌを適甚する等のフィルタリングを行っお収集しおいるこのような先行研究の手法は線集があった単語の特定が容易な空癜文字で単語が区切られおいるフランス語などの蚀語を前提ずしおおり単語分割を必芁ずする日本語には盎接適甚できないたたフランス語や英語ずは異なり日本語では䞀般にむンプットメ゜ッドを甚いおテキスト入力を行い挢字の入力にはかな挢字倉換\cite{kasahara-etal-2011-error,yamamoto1997}を行うかな挢字倉換では目的の挢字の読みを入力し提瀺されたその読みを持぀挢字のリストから目的の挢字を遞択するこずで入力するこの際に誀った挢字を遞択した堎合にも入力誀りは発生するこのようなかな挢字倉換時の入力誀り以埌誀倉換ず呌ぶは先行研究の手法では察象ずされおいない本研究では日本語の入力誀りずその蚂正ペアをWikipediaの線集履歎から収集し倧芏暡なデヌタセット(JWTD;JapaneseWikipediaTypoDataset)を構築するこずに取り組む本研究では日本語曞き蚀葉の文ずしお線集前が䞍自然で線集埌が自然ずなるような局所的な線集を入力誀り蚂正ずみなすより具䜓的にはスペルミス蚂正文法誀り蚂正誀倉換の蚂正を入力誀り蚂正ずしお収集察象ずするなおWikipediaではい抜き・ら抜きこずば\footnote{\url{https://www.nhk.or.jp/kokokoza/tv/basickokugo/archive/basic_kokugo_20.pdf}}は頻繁に蚂正されるがこれらも文法誀り蚂正の䞀皮ずみなしお収集察象ずするWikipediaの線集履歎には入力誀り蚂正のみでなく内容の倉曎などの収集察象倖の線集も数倚く含むため入力誀り蚂正だけを取り出すこずは容易ではない本研究では文字単䜍の線集及び挢字の読みを手がかりずしお入力誀り候補を取り出しそれらに察し蚀語モデルなどを甚いおフィルタリングするこずで入力誀りを収集するこの手法を甚いお玄70䞇文芏暡のJWTDを構築したたたJWTDの構築手法を評䟡し本手法の有効性を確認した続いお本研究ではJWTDを甚いお入力誀り蚂正システムを構築するベヌスラむンずなるシステムを文法誀り蚂正においお高い粟床を埗たず報告されおいるニュヌラルモデル\cite{katsumata-komachi-2020-stronger}を甚いお構築するベヌスラむンの他に挢字の読みの掚定を同時に孊習するシステム疑䌌デヌタを孊習に甚いるシステムも構築し比范を行う前者は誀倉換の蚂正に圹立぀ず考えられるため埌者は文法誀り蚂正においお有効であるず報告されおいる\cite{kiyono-etal-2019-empirical}ためであるJWTDを甚いお孊習した本研究の入力誀り蚂正システムベヌスラむンず他の校正システムずで入力誀り認識においお粟床の比范を行い本研究の蚂正システムの粟床が高いこずを確認した%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V22N04-01
Googleに代衚される珟圚の怜玢゚ンゞンはその性胜が非垞によくなっおきおおり適切な怜玢甚語キヌワヌドさえ䞎えおやればおおむね期埅通りの怜玢結果が埗られるしかし䞀方倚くのナヌザ特に子どもや高霢者倖囜人などにずっお怜玢察象を衚す適切な怜玢甚語特に専門甚語などを芋぀けるこずは埀々にしおそう簡単ではないマむクロ゜フトの「珟圚の怜玢で䞍満に思う点」に関する調査\footnote{http://www.garbagenews.net/archives/1466626.htmlたたはhttp://news.mynavi.jp/news/2010/07/05/028/}によれば57.6\%の人が適切なキヌワヌド探しの難しさに䞍満を感じおいるたた「䜕か欲しい情報を求めお怜玢゚ンゞンを利甚しおいるのにそれを利甚するための適切なキヌワヌドをたた別のずころで探さねばならないずいう堂々巡りをした経隓を持぀人も倚いはず」ずも指摘されおいるこれは2010幎の調査ではあるが珟圚においおもこれらの䞍満点が倧方解消されたずは蚀い難いそこで関連語・呚蟺語たずえば「コンピュヌタ」「前の状態」「戻す」たたはそれらの語から構成される文を手掛かりに適切な怜玢甚語この堎合「システム埩元」を予枬・提瀺する怜玢支揎システムがあればより快適な怜玢ができるのではないかず考えられる本研究ではITや医療など様々な分野においおこれらの分野の関連語・呚蟺語たたはそれらの語から構成される文を入力ずし機械孊習を甚いお適切な怜玢甚語を予枬・提瀺する怜玢支揎システムの開発を目暙ずしおいるこのような研究はすくなくずも日本語においおは我々が調べた限りではこれたでなされおいなかった\footnote{類䌌研究ずしお「意味的逆匕き蟞曞」に関する研究\cite{Aihara}や「クロスワヌドを解く」に関する研究\cite{Uchiki}があるしかしこれらは分野ごずの怜玢甚語の予枬・提瀺に基づく怜玢支揎を第䞀の目的ずしおおらずそれゆえに粟床正解率は本研究で埗られたものよりはるかに䜎かったたた手法もLSIを利甚した情報怜玢技術や゚キスパヌトなどに基づくアプロヌチを取っおおり本研究が取っおいる機械孊習のアプロヌチずは異なる}本皿ではその第䞀歩ずしお分野をコンピュヌタ関連に限定し深局孊習(DeepLearning)の䞀皮であるDeepBeliefNetwork(DBN)を甚いた予枬手法を提案する近幎深局孊習は様々な分野で泚目され音声認識~\cite{Li}や画像認識~\cite{Krizhevsky}のみならず自然蚀語凊理の諞課題ぞの応甚にも優れた性胜を出しおいるそれらの諞課題は圢態玠・構文解析~\cite{Billingsley,Hermann,Luong,Socher:13a}意味凊理~\cite{Hashimoto,Srivastava,Tsubaki}蚀い換え~\cite{Socher:11}機械翻蚳~\cite{Auli,Liu,Kalchbrenner,Zou}文曞分類~\cite{Glorot}情報怜玢~\cite{Salakhutdinov}その他~\cite{Seide,Socher:13b}を含むさらに統䞀した枠組みで品詞タグ付け・チャンキング・固有衚珟認識・意味圹割のラベル付けを含む各皮の蚀語凊理課題を取り扱えるニュヌラルネットおよび孊習アルゎリズムも提案されおいる~\cite{Collobert}しかしながらわれわれの知っおいる限りでは前に述べたような情報怜玢支揎に関する課題に深局孊習を甚いた研究はこれたでなされおいないしたがっお本皿で述べる研究は䞻に二぀の目的を持っおいる䞀぀は関連語・呚蟺語などから適切な怜玢甚語を正確に予枬する手法を提案するこずであるもう䞀぀は深局孊習がこのような蚀語凊理課題においお埓来の機械孊習手法である倚局パヌセプトロン(MLP)やサポヌトベクトルマシン(SVM)より優れおいるか吊かを確かめるこずである本研究に甚いたデヌタはむンタヌネットから粟床保蚌がある皋床できる手動収集ずノむズ\footnote{ここのノむズずは関係のない単語が含たれおいるたたは必芁な単語が欠萜しおいるこずを指す}は含たれるが芏暡の倧きいデヌタの収集が可胜な自動収集ずの2通りの方法で収集した加えおある皋床芏暡が倧きく粟床もよい疑䌌デヌタも自動生成しお甚いた機械孊習のパラメヌタチュヌニングはグリッドサヌチず亀差怜蚌を甚いお行った実隓の結果たず孊習デヌタずしお手動収集デヌタのみを甚いおも自動収集デヌタず疑䌌デヌタを加えおもDBNの予枬粟床は甚䟋に基づくベヌスラむン手法よりははるかに高くMLPずSVMのいずれよりも高いこずが確認できたたたいずれの機械孊習手法も手動収集デヌタにノむズの倚い自動収集デヌタずノむズの少ない疑䌌デヌタを加えお孊習するこずにより予枬粟床が向䞊したさらに手動収集デヌタにノむズの倚い自動収集デヌタのみを加えお孊習した堎合DBNずSVMには予枬粟床の向䞊が芋られたがMLPにはみられなかったこの結果からMLPよりもDBNずSVMのほうがノむズに匷くノむズの倚い孊習デヌタも有効利甚できる可胜性が高いず蚀えよう
V30N02-17
「枋滞」ずいう単語はもずもず\mbox{\ctext{1}\ctext{2}}のように「物事が停滞する」の意味で䜿甚されおいたしかし自動車亀通網の発展に䌎い1960幎代頃から\ctext{3}\ctext{4}のように「亀通枋滞」を意味する単語ずなった\begin{itemize}\item[\ctext{1}]英國ハ幎䟆斯奜慣アリテ内閣ノ曎迭セルタメ\underline{國務ノ{\bf柀滯}}ヲ䟆シタル\UTF{30FF}甚ダ少シト雖モ\item[]\begin{flushright}1862幎,朝比奈知泉『政黚内閣は果しお國家氞久の長蚈なるか』,囜民之友$\langle$29$\rangle$\footnote{䞭玍蚀ID:60M囜民1888\_29005コヌパス怜玢アプリケヌション『䞭玍蚀』(\url{https://chunagon.ninjal.ac.jp/})でこのサンプルIDを指定するず圓該の甚䟋を閲芧できる}\end{flushright}\item[\ctext{2}]課長の䞀人や局長の半分ぐらゐ猺けおゐたずお\underline{事務に{\bf柁滯}を䟆たす}やうな憂ひもあるたいが、\item[]\begin{flushright}1925幎,叀島䞀雄『圹人ずな぀おの感想』,倪陜$\langle$1925-9$\rangle$\footnote{䞭玍蚀ID:60M倪陜1925\_09013}\end{flushright}\item[\ctext{3}]出勀したニュヌペヌク垂民は、ふだんより倚いくらいで、\underline{道路は倧{\bf枋滞}}、ずいう有様になったのです。\item[]\begin{flushright}1975幎,磯村尚埳『ちょっずキザですが』\footnote{䞭玍蚀ID:OB0X\_00030}\end{flushright}\item[\ctext{4}]高速道路入口付近で\underline{{\bf枋滞}}にたき蟌たれた。\item[]\begin{flushright}1984幎,安郚公房『方舟さくら䞞』\footnote{䞭玍蚀ID:OB2X\_00207}\end{flushright}\end{itemize}単語の意味や甚法は時代や瀟䌚環境ずずもに珟圚も倉化し続けおいる\textbf{意味倉化}ず呌ばれるこの珟象にはさたざたなパタヌンがある前述の「枋滞」は意味する察象が狭くなる倉化物事が停滞する→亀通枋滞だったがより広い察象を意味するように倉わるパタヌンもある䟋えば明治・倧正期の甚䟋を芋るず「柔軟」は「矊の毛の柔軟」や「柔軟なるゎム」のように物理的な柔軟性を衚しおいたしかし珟代に向かうに぀れ「柔軟な姿勢」のように抂念的なやわらかさを衚す甚䟋が増加するさらに良い意味・䞭立的な意味だった蚀葉が悪い意味で䜿われる倉化もある「貎様」は䞭・近䞖では敬意で甚いられおいたが近䞖末になるず目䞋の者ぞの眵りの蚀葉に倉化した\citeA{Bloomfield-1933}によるず意味倉化の芁因には{\bf文化的な芁因}ず{\bf蚀語的な芁因}の\mbox{2぀}がある文化的な芁因は新技術の登堎や病気の倧流行など瀟䌚的・文化的な事柄に起因し急激な倉化ずなるこずが倚い近幎の䟋では自然珟象ビヌルの銘柄や䌚瀟の名前だった「コロナ」が数幎で「新型肺炎」ずしおの甚䟋を急増させた䞀方蚀語的な芁因は特定の事柄に起因しない芏則的な倉化で比范的ゆっくりず起こる䟋えば\ctext{5}\ctext{6}に瀺す「やばい」のように吊定の意味を持っおいた単語が反察の肯定的な意味で䜿われ出すパタヌンが蚀語的な芁因であるこうした意味倉化は特定の蚀語に限らずさたざたな蚀語で起こっおいる\cite{hamilton-etal-2016-cultural,hou-etal-2020-language,rodina-kutuzov-2020-rusemshift}\begin{itemize}\item[\ctext{5}]物色時間は長いず\underline{\bfやばい}ので分くらいだ。\item[]\begin{flushright}1977幎,譊察庁『譊察癜曞』\footnote{䞭玍蚀ID:OW1X\_00102}\end{flushright}\item[\ctext{6}]\underline{\bfやばい}ぐらい可愛くお、かっこよくお・・あなたのしぐさ、蚀葉、衚情䞀぀䞀぀にトキメむおしたう。\item[]\begin{flushright}2008幎,Yahoo!ブログ\footnote{䞭玍蚀ID:OY14\_29685}\end{flushright}\end{itemize}䞊蚘の\ctext{1}\ctext{6}は語矩が倉化した兞型的な意味倉化である本研究では語矩の倉化ず意味倉化ずいう単語を䜿い分ける語矩の倉化は文字通りある語矩から別の語矩ぞの倉化であるが意味倉化は語矩の倉化に限らない䟋えば「尋垞」ずいう単語の倉化を芋るず語矩は「普通」のたただが吊定的な文脈で出珟する甚法の倉化が起きおいるこのように{\bfある単語特有たたは少数の単語で特有の甚法の倉化}も含めた広い抂念ずしお意味倉化を扱う䞀方で{\bfある単語特有でない甚法の倉化}は意味倉化ずしない䟋えば「耇合名詞ずしおの出珟が増加枛少」や「近代から珟代にかけお動詞の基本圢を名詞的に扱う甚法\footnote{「支払うをす」支払いをするの意味が䟋である}が消倱」のような倉化は意味倉化ずしない本研究における意味倉化前埌の語矩や甚法の刀断基準は\ref{eval}節で述べる以降意味倉化前の語矩や甚法を{\bf原矩}意味倉化埌の語矩や甚法を{\bf転矩}ずよぶ意味倉化は䞻に蚀語孊や蟞曞孊で研究されおきたたた蚀語を瀟䌚的な芳点から捉える点で瀟䌚孊でも扱われる\cite{10.1093/oxfordhb/9780199641604.013.026}工孊分野では自然蚀語凊理が情報工孊的知芋を掻かし\linebreak意味倉化しおいる単語の自動怜出{\bf意味倉化怜出}手法の開発や意味倉化を分析する統蚈的手法を提案しおいるこれらの手法を䜿えばこれたで認知されおこなかった過去に意味倉化しおいた語の発芋珟圚起こり぀぀ある倉化の捕捉未来に起り埗る倉化の予枬が可胜になる意味倉化怜出の研究では出珟文脈に䟝存しない単語ベクトルを甚いた手法ず出珟文脈に䟝存した単語ベクトルを甚いた手法が提案されおいる\footnote{「文脈」ずいう衚珟は非垞に曖昧であるが本皿ではベクトル化の際にモデルぞ入力する察象単語を含む文や文曞を「文脈」ずよぶモデルぞの入力が文であればその文党䜓が文脈であり文曞であればその文曞党䜓が「文脈」である}$^{,}$\footnote{陜にベクトル化を䜿わない意味倉化怜出手法もあるが単語を数理モデルで扱う郜合䞀般化するず文脈非䟝存もしくは文脈䟝存なベクトル化ずしお定匏化できる}出珟文脈に䟝存しない単語ベクトル獲埗手法の代衚䟋はword2vecであるword2vecは1぀の単語を出珟文脈によらず1぀のベクトル倀で衚珟する出珟文脈に䟝存しない単語ベクトルを甚いた手法を本皿では{\bf文脈非䟝存}の手法ずよぶ䞀方出珟文脈に䟝存した単語ベクトルの獲埗手法ではBERTやELMoが代衚的であるBERTやELMoは同じ単語でも出珟文脈が倉われば文脈に応じた異なるベクトル倀で衚珟する出珟文脈に䟝存する単語ベクトルを甚いた手法を本皿では{\bf文脈䟝存}の手法ずよぶ意味倉化の怜出が目的であれば文脈非䟝存の手法でも問題ないしかし文脈非䟝存の手法は察象単語のあらゆる出珟語矩・甚法をたずめお1぀のベクトルで衚珟するそのため個々の出珟を十分に議論できず意味倉化を語矩や甚法ごずに芳察する{\bf意味倉化の分析}$\neq$怜出には適さない䞀方文脈䟝存の手法では察象単語のすべおの出珟に1぀ず぀異なる倀のベクトルを䜜成するこれを䜕かしらの手法でグルヌピングすれば出珟文脈に応じた語矩や甚法のクラスタが圢成されるこずが期埅できるそれらのクラスタの出珟比率を時期ごずに算出するこずで語矩レベルで意味倉化を芳枬できる本皿の目的は意味倉化の分析であるため文脈䟝存の手法を採甚する意味倉化の分析手法ずしお\citeA{hu-etal-2019-diachronic}ず\citeA{giulianelli-etal-2020-analysing}は英語ドメむンで文脈䟝存の手法を提案しおいるいずれの研究でも察象単語の文脈䟝存ベクトルを集めおグルヌピングし各グルヌプの時期別出珟比率を比范するこずで意味倉化の分析を行なっおいる䞡者の違いはグルヌピング手法である\citeA{hu-etal-2019-diachronic}は蟞曞に曞かれた語矩ず䟋文を教垫デヌタずし近傍法で語矩クラスタの圢成を詊みた\citeA{giulianelli-etal-2020-analysing}は教垫デヌタを䜿わず教垫なしクラスタリングのみで甚法クラスタの圢成を詊みたいずれも英語が察象のため他蚀語での有効性は怜蚌されおいない自然蚀語凊理における意味倉化の研究には通時的なコヌパスず察応する期間䞭に意味倉化した語のリストおよび実際に意味倉化したこずを瀺す論拠が必芁であるが蚈算機䞊で利甚できる資源の敎備が進んでいないのが珟状である意味倉化怜出の研究は\citeA{schlechtweg-etal-2020-semeval}が公開したデヌタセットに含たれる英語ラテン語ドむツ語スりェヌデン語が䞻流であるが日本語では共通に研究利甚できる蚀語資源が限られ利甚範囲にも制限があるため研究も前述の語族に比べお少ない日本語で意味倉化怜出を行なった研究ずしお\citeA{aida-etal-2021-paclic}があり数単語の分析を行なっおいるが単語の各語矩や甚法を䞭心ずした包括的な分析は行われおいない以䞊を螏たえ本研究では日本語を察象ずし以䞋の実隓ず分析を行なった意味倉化の分析の芳点で\citeA{hu-etal-2019-diachronic}の蟞曞を甚いた手法ず\citeA{giulianelli-etal-2020-analysing}のクラスタリングを甚いた手法の日本語ドメむンでの有効性を耇数条件䞋で比范・怜蚌したたたBERTやELMoの文脈䟝存の手法の意味倉化怜出ではfine-tuningで怜出粟床が向䞊する報告があるため\cite{kutuzov-giulianelli-2020-uio}珟代語で事前孊習されたBERTをfine-tuningしその圱響を怜蚌した以䞊の結果日本語では蟞曞を䜿った手法よりも教垫なしクラスタリング特に$k$-means法を䜿った手法が意味倉化の分析に適しおいるこずが分かったたた珟代語BERTをfine-tuningするこずで珟代では䜿わないような叀い甚法でも意味倉化を捉えるようになるこずその䞀方で叀い時期では䜿われおいなかった珟代の甚法がノむズになるケヌスがあるこずが分かった本研究の貢献は以䞋の3぀である\begin{itemize}\item2぀の意味倉化分析手法蟞曞ベヌスの教垫ありグルヌピング手法\cite{hu-etal-2019-diachronic}ず教垫なしのクラスタリング手法\cite{giulianelli-etal-2020-analysing}の比范ず適甚方法の怜蚎\item日本語を察象ずしたBERTによるベクトル化を甚いた意味倉化の詳现な分析\itemfine-tuningが文脈䟝存の手法に及がす圱響の調査\end{itemize}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V09N04-04
\label{hajimeni}情報怜玢の結果から怜玢意図に適合する文曞をふるいわけるのに文曞内容に察する手がかりずしお芁玄が甚いられるこのようなindicativeな目的に甚いられる芁玄の目暙はできるだけ短い時間で正確な刀断ができるこずである倚くの自動芁玄システムでは単語の頻床や文の出珟䜍眮などの情報を甚いお文ごずにスコアを付䞎し高スコアの文をピックアップする方法(以降では重芁文遞択ず呌ぶ)を採甚しおいるこの方法では長く耇雑な文が遞ばれがちであるこのような芁玄を読むには頭の䞭で文の構造を再構築するプロセスが必芁になり読者にずっお負荷になる我々はこの負荷を軜枛するため「読む」のではなく「䞀目でわかる」芁玄すなわち``At-a-glance''芁玄を研究の目暙ずしお蚭定した句衚珟芁玄手法は``At-a-glance''芁玄のひず぀の実珟方法ずしお開発したここではその抂念ずアルゎリズムを述べるたたこの手法で䜜られた芁玄のふるいわけ効果の評䟡実隓に぀いお述べる
V17N02-01
科孊技術や文化の発展に䌎い新しい甚語が次々ず䜜られむンタヌネットによっお䞖界䞭に発信される倖囜の技術や文化を取り入れるためにこれらの甚語を迅速に母囜語ぞ翻蚳する必芁性が高たっおいる倖囜語を翻蚳する方法には「意味蚳」ず「翻字」がある意味蚳は原蚀語の意味を翻蚳先の蚀語で衚蚘し翻字は原蚀語の発音を翻蚳先の蚀語における音韻䜓系で衚蚘する専門甚語や固有名詞は翻字されるこずが倚い日本語や韓囜語はカタカナやハングルなどの衚音文字を甚いお倖囜語を翻字するそれに察しお䞭囜語は挢字を甚いお翻字するしかし挢字は衚意文字であるため同じ発音に耇数の文字が察応し文字によっお意味や印象が異なるその結果同音異矩の問題が発生するすなわち翻字に䜿甚する挢字によっお翻字された甚語に察する意味や印象が倉わっおしたう䟋えば飲料氎の名称である「コカコヌラCoca-Cola」に察しお様々な挢字列で発音を衚蚘するこずができる公匏の衚蚘は「\UTFC{53EF}\UTFC{53E3}\UTFC{53EF}\UTFC{4E50}/ke--ko--ke--le/」であり原蚀語ず発音が近いさらに「\UTFC{53EF}\UTFC{53E3}」には「矎味しい」「\UTFC{53EF}\UTFC{4E50}」には「楜しい」ずいう意味があり飲料氎ずしお良い印象を䞎える「Coca-Cola」の発音に近い挢字列ずしお「\UTFC{53E3}\UTFC{5361}\UTFC{53E3}\UTFC{62C9}/ko--ka--ko--la/」もあるしかし「\UTFC{53E3}\UTFC{5361}」には「喉に詰たる」ずいう意味があり飲料氎の名称ずしお䞍適切であるたた「人名」や「地名」ずいった翻字察象の皮別によっおも䜿甚される挢字の傟向が異なる䟋えば「\UTFC{5B9D}」ず「\UTFC{5821}」の発音はどちらも/bao/である「\UTFC{5B9D}」には「貎重」や「宝物」などの意味があり䞭囜語で人名や商品名によく䜿われるのに察しお「\UTFC{5821}」には「砊」や「小さい城」などの意味があり䞭囜語で地名によく䜿われる以䞊の䟋より䞭囜語ぞの翻字においおは発音だけではなく挢字が持぀意味や印象さらに翻字察象の皮別も考慮しお挢字を遞択する必芁があるこの点は䌁業名や商品名を䞭囜に普及させおブランドむメヌゞを高めたい䌁業にずっお特に重芁である翻字に関する既存の手法は「狭矩の翻字」ず「逆翻字」に倧別するこずができる「狭矩の翻字」は倖囜語を移入しお新しい甚語を生成する凊理である\cite{Article_10,Article_11,Article_16,Article_18}.「逆翻字」は既に翻字された甚語に察する元の甚語を特定する凊理である\cite{Article_01,Article_02,Article_04,Article_05,Article_06,Article_07,Article_08,Article_09,Article_12,Article_14}逆翻字は䞻に蚀語暪断怜玢や機械翻蚳に応甚されおいるどちらの翻字も発音をモデル化しお音蚳を行う点は共通しおいるしかし逆翻字は新しい甚語を生成しないため本研究ずは目的が異なる本研究の目的は狭矩の翻字であり以降本論文では「翻字」を「狭矩の翻字」の意味で䜿う䞭囜語を察象ずした翻字の研究においお\cite{Article_10,Article_16,Article_18}は人名や地名などの倖来語に察しお発音モデルず蚀語モデルを単独たたは組み合わせお䜿甚したそれに察しお\cite{Article_11,Article_19,Article_21}は翻字察象語の意味や印象も䜿甚した\cite{Article_11}は倖囜人名を翻字する際に察象人名の蚀語日本語や韓囜語など性別姓名を考慮したしかしこの手法は人名のみを察象ずしおいるので䌁業名や商品名などには利甚できない\cite{Article_19}は翻字察象語の発音ず印象を考慮し\cite{Article_21}は翻字察象語の皮別も考慮した\cite{Article_19}ず\cite{Article_21}では翻字察象の印象を衚す「印象キヌワヌド」に基づいお翻字に䜿甚する挢字を遞択するしかし印象キヌワヌドはナヌザが䞭囜語で䞎える必芁がある本研究は\cite{Article_19}ず\cite{Article_21}の手法に基づいおさらに印象キヌワヌドを人手で䞎える代わりにWorldWideWebから自動的に抜出しお䞭囜語ぞの翻字に䜿甚する手法を提案する以䞋\ref{sec:method}で本研究で提案する手法に぀いお説明し\ref{sec:exp}で提案手法を評䟡する
V06N07-02
日本語の長文で䞀文䞭に埓属節が耇数個存圚する堎合それらの節の間の係り受け関係を䞀意に認定するこずは非垞に困難であるたたこのこずは日本語の長文を構文解析する際の最倧のボトルネックの䞀぀ずなっおいる䞀方これたで日本語の埓属節の間の䟝存関係に関する研究ずしおは\cite{Minami73aj,Minami93aj}による埓属節の䞉階局の分類がよく知られおいる\cite{Minami73aj,Minami93aj}はスコヌプの包含関係の狭い順に埓属節を䞉階局に分類しスコヌプの広い埓属節はよりスコヌプの狭い埓属節をその䞭に含むこずができるが逆にスコヌプの狭い埓属節がよりスコヌプの広い埓属節をその䞭に含むこずはできないずいう傟向に぀いお述べおいるさらに\cite{FFukumoto92aj,SShirai95bj}は蚈算機による係り受け解析においお\cite{Minami73aj,Minami93aj}の埓属節の分類が有甚であるずしその利甚法に぀いお提案しおいる特に\cite{SShirai95bj}は蚈算機による係り受け解析における有効性の芳点から\cite{Minami73aj,Minami93aj}の埓属節の䞉階局の分類を再構成・詳现化したたこの詳现な埓属節の分類を甚いた埓属節係り受け刀定芏則を提案しおいるこれらの研究においおは人手で䟋文を分析するこずにより埓属節の節末衚珟を抜出し䟋文における埓属節の係り受け関係の傟向から埓属節の節末衚珟を階局的に分類しおいるしかし人手で分析できる䟋文の量には限りがあるためこのようにしお抜出された埓属節節末衚珟は網矅性に欠けるおそれがあるたた人手で埓属節節末衚珟の階局的分類を行う際にも分類そのものの網矅性に欠けるあるいは分類が恣意性の圱響を受けるおそれが倚分にある\footnote{実際にEDR日本語コヌパス\cite{EDR95aj-nlp}(箄21䞇文)に察しお\cite{SShirai95bj}の埓属節係り受け刀定芏則のうち衚局的圢態玠情報の郚分を甚いお埓属節の係り受け関係の刀定を行った結果玄30\%のカバレヌゞ玄80\%の適合率ずいう結果を埗おいる\cite{Nishiokayama98aj}}そこで本論文では倧量の構文解析枈コヌパスから統蚈的手法により埓属節節末衚珟の間の係り受け関係を刀定する芏則を自動抜出する手法を提案するたず倧量の構文解析枈コヌパスを分析しそこに含たれる埓属節節末衚珟を網矅するように埓属節の玠性を蚭定するこの段階で人手による䟋文の分析では掩れがあった埓属節節末衚珟に぀いおもこれを網矅的に収集するこずができるたた統蚈的手法ずしお決定リストの孊習の手法~\cite{Yarowsky94a}を甚いるこずにより係り偎・受け偎の埓属節の圢態玠䞊の特城ず二぀の埓属節のスコヌプが包含関係にあるか吊かの間の因果関係を分析しこの因果関係を考慮しお埓属節節末衚珟の間の係り受け関係刀定芏則を孊習するそこでは埓属節のスコヌプの包含関係の傟向に応じお埓属節節末衚珟を階局的に分類するのではなく個々の埓属節節末衚珟の間にスコヌプの包含関係蚀い換えれば係り受け関係の傟向が匷く芋られるか吊かを統蚈的に刀定しおいるたた人手によっお係り受け関係の傟向を芏則化するのではなく倧量の係り受けデヌタから自動的に孊習を行っおいるので抜出された係り受け刀定芏則に恣意性が含たれるこずはない本論文では実際にEDR日本語コヌパス\cite{EDR95aj-nlp}(構文解析枈玄21䞇文)から埓属節係り受け刀定芏則を抜出しこれを甚いお埓属節の係り受け関係を刀定する評䟡実隓を行った結果に぀いお瀺すたた関連手法ずの実隓的比范ずしお埓来の統蚈的係り受け解析モデル\cite{Collins96a,Fujio97aj,Ehara98aj,Haruno98cj,Uchimoto98aj}ず本論文のモデルずの違いに぀いお説明し埓属節間の係り受け解析においおは埓来の統蚈的係り受け解析モデルに比べお本論文のモデルの方が優れおいるこずを瀺す同様に埓属節間の係り受けの刀定に有効な属性を遞択する方法ずしお決定朚孊習\cite{Quinlan93a}により属性遞択を行う手法\cite{Haruno98cj}ず本論文で採甚した決定リスト孊習の手法\cite{Yarowsky94a}を比范し本論文の手法の優䜍性を瀺すさらに掚定された埓属節間の係り受け関係を\cite{Fujio97aj,Fujio99aj}の統蚈的文係り受け解析においお利甚するこずにより統蚈的文係り受け解析の粟床が向䞊するこずを瀺す
V15N03-05
我々は人間ず自然な䌚話を行うこずができる知的ロボットの実珟を目暙に研究を行っおいるここで述べおいる「知的」ずは人間ず同じように垞識的に物事を理解・刀断し応答・行動できるこずである人間は䌚話をする際に意識的たたは無意識のうちに様々な垞識的な抂念堎所感芚知芚感情などを䌚話文章から刀断し適切な応答を実珟しコミュニケヌションをずっおいる本論文ではそれらの垞識的な刀断のうち未知語の理解に着目し研究を行っおいる知的ロボットずの円滑なコミュニケヌションを実珟するにあたり重芁ずなる技術が自然蚀語凊理である近幎自然蚀語凊理においお単語を意味的に分類したシ゜ヌラス\cite{NTT_Thesaurus:97}\cite{G.A.Miller:95}が数倚く構築されおいるこれらのシ゜ヌラスは情報怜玢や機械翻蚳など倚くの分野で利甚されおいる䌚話凊理にシ゜ヌラスを甚いた堎合䌚話文䞭にシ゜ヌラスに定矩されおいない単語以䞋未知語ず呌ぶが含たれるずその䌚話文を理解するこずができないそのため未知語が倧局的にどのような意味を持぀のかを知る必芁がある未知語が所属するべきシ゜ヌラスのノヌドを提瀺するこずで未知語の内容を簡明に衚瀺するこずができるず考えるこれを実珟するためにはある単語から抂念を想起しさらにその抂念に関係のある様々な抂念を連想できる胜力が重芁な圹割を果たすこれたである抂念から様々な抂念を連想できるメカニズムを抂念ベヌス\cite{okumura:07}ず関連床蚈算\cite{watabe:06}により構成し実珟する方法が提案されおいるそこで本論文では連想メカニズムおよびシ゜ヌラスの䜓系的特城を基に未知語を所属するべき最適なノヌドぞ分類する手法を提案するこれたでにも同皮の研究がなされおいる\cite{uramoto:96}では蚀語デヌタずしおISAMAP\cite{tanaka:87}を利甚し未知語をシ゜ヌラスに分類する手法ずしおコヌパス䞭の出珟回数などの統蚈情報を甚いおいるたた\cite{maeda:00}では蚀語デヌタずしおNTTシ゜ヌラス\cite{NTT_Thesaurus:97}を利甚し未知語をシ゜ヌラスに分類する手法ずしお統蚈的決定理論の1぀であるベむズ基準を甚いおいる䞀方で\cite{sakaki:07}では怜玢゚ンゞンのヒット件数に察しお$\chi^2$倀を甚いた関連床の指暙を甚いるこずでシ゜ヌラスの自動構築を行う手法が提案されおいるたた\cite{bessho:06}ではコヌパスにおける単語同士の共起頻床を甚いお単語をベクトル衚珟で衚すこずで抂念ベヌスを䜜成しおいるそしお抂念ベヌスに登録しおいない単語のベクトル衚珟を意味空間ぞの射圱による手法および分散最小性に基づく手法を甚いお掚定し抂念ベヌスを拡匵する方法が提案されおいるこのようにこれたでの研究はコヌパスやシ゜ヌラスなどの蚀語デヌタに存圚する単語ず未知語の共起頻床を利甚するこずで䞡者の関連性を比范し未知語を既存のシ゜ヌラスに分類するものであるそのためこれたでの研究は甚いる蚀語デヌタに存圚しない未知語の堎合共起頻床を獲埗するこずができないため察応できないずいう問題を抱えおいる本論文では共起頻床に加えおある抂念から様々な抂念を連想できる連想メカニズムを甚いおいるその結果固有名詞を含んだ未知語に察応した柔軟なメカニズムの構築を実珟しおいる
V20N02-06
情報怜玢や情報抜出においおテキスト䞭に瀺される事象を実時間軞䞊の時点もしくは時区間に関連づけるこずが求められおいるWeb配信されるテキスト情報に関しおは文曞䜜成日時(DocumentCreationTime:DCT)が埗られる堎合テキスト情報ず文曞䜜成日時ずを関連づけるこずができるしかしながら文曞䜜成日時が埗られない堎合や文曞に蚘述されおいる事象発生日時ず文曞䜜成日時が乖離する堎合には他の方策が必芁であるテキスト䞭に蚘述されおいる時間情報解析の粟緻化が求められおいる時間衚珟抜出は固有衚珟抜出の郚分問題である数倀衚珟抜出のタスクずしお研究されおきた英語においおは評䟡型囜際䌚議MUC-6(thesixthinaseriesofMessageUnderstandingConference)\cite{MUC6}でアノテヌション枈み共有デヌタセットが敎備されそのデヌタを基に各皮の系列ラベリングに基づく時間衚珟の切り出し手法が開発されおきたTERN(TimeExpressionRecognitionandNormalization)\cite{TERN}では時間情報の曖昧性解消・正芏化がタスクずしお远加され様々な時間衚珟解析噚が開発されたさらに時間情報衚珟ず事象衚珟ずを関連づけるアノテヌション基準TimeML\cite{TimeML}が怜蚎されTimeMLに基づくタグ぀きコヌパスTimeBank\cite{TimeBank}などが敎備された2007幎には時間情報衚珟—事象衚珟間及び2事象衚珟間の時間的順序関係を掚定する評䟡型ワヌクショップSemEval-2007のサブタスクTempEval\cite{TempEval}が開かれ皮々の時間的順序関係掚定噚が開発された埌継のワヌクショップSemEval-2010のサブタスクTempEval-2\cite{TempEval2}では英語だけでなくむタリア語スペむン語䞭囜語韓囜語を含めた\modified{5}蚀語が察象ずなった\modified{2013幎に開かれるSemEval-2013のサブタスクTempEval-3ではデヌタを倧芏暡化した英語スペむン語が察象ずなっおいる}䞀方日本語においおはIREX(InformationRetrievalandExtractionExercise)ワヌクショップ\cite{IREX}の固有衚珟抜出タスクの郚分問題ずしお時間情報衚珟抜出が定矩されおいるのみで時間情報の曖昧性解消・正芏化に関するデヌタが構築されおいなかったそこで我々はTimeMLに基づいた日本語に察する時間情報アノテヌション基準を定矩し時間情報の曖昧性解消・正芏化を目的ずした時間情報タグ぀きコヌパスを構築した\modified{他蚀語のコヌパスが新聞蚘事のみを察象ずしおいるのに察し本研究では均衡コヌパスである『珟代日本語曞き蚀葉均衡コヌパス』(BalancedCorpusofContemporaryWrittenJapanese;以䞋``BCCWJ'')を察象ずしおおり新聞蚘事だけでなく䞀般曞籍・雑誌・ブログなどに出珟する倚様な時間情報衚珟を察象ずしおいる本皿ではアノテヌション基準を瀺すずずもにアノテヌションしたコヌパスの詳现に぀いお瀺す}以䞋2節では時間情報衚珟に぀いおの背景に぀いお抂芳する3節では察象ずする時間情報衚珟に぀いお詳しく述べる4節では策定した日本語時間情報衚珟に察するアノテヌション基準を瀺す\modified{5節でアノテヌションにおける日本語特有の問題に぀いお説明する}\modified{6節でアノテヌション䜜業環境を瀺す}\modified{7}節で実際にアノテヌションしたコヌパスの分析を行う最埌にたずめず今埌の課題を瀺す
V06N07-01
\label{sec:introduction}日本語の圢態玠解析は日本語の自然蚀語凊理にずっお基本的なものであるので倚くの研究・開発が行われおいる圢態玠解析システム\footnote{以䞋システムずは圢態玠解析システムのこずであり解析結果あるいは圢態玠解析結果ずは圢態玠解析システムの解析結果のこずである}には䞻に人手で䜜成された芏則に基づくシステム\cite[など]{kurohashi97,matsumoto97,washizaka97,fuchi98}ず確率に基づくシステム\cite[など]{nagata94,mori98,yamamoto97}がある本皿では人手で䜜成された芏則に基づく圢態玠解析システムを察象ずしお圢態玠解析の結果から半自動的に誀りを怜出するこずを詊みる圢態玠解析結果から誀りが怜出できた堎合には次のような利点がある\begin{enumerate}\item{}圢態玠解析の誀りは圢態玠解析システムの匱点を瀺しおいるず考えられるので誀りを分析するこずによりシステムの性胜を向䞊できる可胜性がある\item{}圢態玠解析が誀るような衚珟を連語ずしお登録するこずでそのような誀りが再び起きないようにできる\cite{yamachi96,fuchi98}\item{}圢態玠解析の誀りから誀り蚂正芏則を䜜成できるのでその芏則を利甚しお圢態玠解析の粟床を向䞊できる\cite{yokoh97,hisamitsu98}\item{}圢態玠解析の誀りに基づいお圢態玠解析の芏則に割圓おるコストを調敎したり\cite{komatsu98}品詞分類を倉曎する\cite{kitauchi98}こずができる\end{enumerate}これらのこずから圢態玠解析結果から誀りを怜出するこずは圢態玠解析システムの高粟床化に圹立぀こずがわかるしかし圢態玠解析の結果から誀りを芋付けるのは圢態玠解析の粟床が97〜99\cite{fuchi98}に達しおいる珟圚では困難になっおいるずころが埓来の研究で圢態玠解析結果の誀りを利甚しお圢態玠解析の粟床を向䞊させようずしおいる研究ではそれらの誀りを人手で発芋するこずあるいは人手で䜜成されたコヌパスず圢態玠解析結果ずを比范するこずにより発芋するこずが前提になっおいるそのため圢態玠解析の誀りを発芋するこずはコストが高い䜜業ずなっおいる䞀方本皿では埓来の研究で人手で発芋されるこずが前提ずなっおいた解析誀り(特に過分割)を生のコヌパスを圢態玠解析した結果から半自動的に抜出するこずを目指しそのための統蚈的尺床を提案する曎に本皿では人手により誀りが修正枈みのコヌパスに察しおも提案尺床を適甚し人手で陀去しきれおいない誀りを怜出するこずも詊みるもし人手修正されたコヌパスから誀りを怜出できたら提案尺床はコヌパス䜜成・敎備の際の補助ツヌルずしお圹立぀こずになる以䞋\ref{sec:measure}章では本皿が怜出察象ずする誀り(過分割)の定矩を述べそれを怜出するための統蚈的尺床に぀いお述べる\ref{sec:experiments}章では提案尺床を公開されおいる圢態玠解析システム\cite{kurohashi97,matsumoto97,washizaka97}および人手で修正されたコヌパス\cite{edr95,kurohashi98}に適甚した結果に぀いお述べるず共に提案尺床を各皮統蚈的尺床ず定量的に比范する\ref{sec:discussion}章では提案尺床の有効性などを論じる\ref{sec:conclusion}章は結論である
V25N01-05
\label{intro}医療珟堎で生成される倚様なデヌタ以䞋\textbf{医療デヌタ}ず呌ぶの倧郚分は自然蚀語文であり今埌もその状況はただちに倉わりそうにない医療デヌタの利掻甚ずしおは蚺療ぞの応甚もしくは孊術研究や政策ぞの応甚が挙げられるが珟圚盛んに医療デヌタの利掻甚の重芁性が叫ばれおいるのは埌者の二次利甚である\cite{研究開発の俯瞰報告曞2017}二次利甚されるこずが期埅される医療デヌタずしおは\textbf{健蚺デヌタ}や\textbf{蚺療報酬デヌタ}がある健蚺デヌタは健康蚺断の際に䜜成されるデヌタであり怜査名ず怜査倀から構成される健蚺デヌタは受蚺者が倚く組織で䞀括しお収集されるため倧芏暡な医療デヌタずしおよく甚いられる䞀方蚺療報酬デヌタは医療費の算定のために甚いられるデヌタであり医療行為がコヌド化されたものであるこのデヌタは厚生劎働省が収集し管理するため同じく倧芏暡な医療デヌタずしおよく甚いられる䞡デヌタは数倀やコヌドから構成される構造化されたデヌタのためコンピュヌタでの扱いは容易であるが詳现な情報が含たれおいないこずが解析の限界ずなっおいたそこでより詳现な情報が含たれる\textbf{蚺療録}\textbf{退院サマリ}\textbf{症䟋報告}ずいったテキスト化された医療デヌタの掻甚に泚目が集たっおいる蚺療録ずは病院においお患者が受蚺した際や入院時の回蚺の際に蚘述されるテキストであり詳现な患者情報が蚘述されるたた退院サマリずは退院時に蚘述される情報であり入院䞭の蚺療録の芁玄である症䟋報告も退院サマリず同じく入院時の芁玄であるが孊䌚に報告されるものである他にも病院内にはテキスト化された医療デヌタが存圚しおおり本皿ではこれらのテキスト化された医療デヌタ党般を指し\textbf{電子カルテ}ず呌ぶ電子カルテは自然蚀語文が䞭心ずなる非構造デヌタであるため扱いは困難であるが詳现な情報が蚘述されおおりその量は幎々増加し぀぀あるこの動きは1999幎に医療デヌタであっおも䞀定の基準を満たした電子媒䜓ぞの保存であれば蚘録ずしお認められるずいう法改正が行われお以降特に急速に進展した2008幎には400床以䞊の倧芏暡病院で14.2\%䞀般蚺療所で14.7\%であった電子化率は2014幎には400床以䞊の倧芏暡病院で34.2\%䞀般蚺療所で35.0\%ず倍以䞊に増加しおいる\footnote{厚生劎働省医療斜蚭調査より(http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/79-1.html)}このたた増加すればほずんどの病院で電子カルテが甚いられるであろう電子化の第䞀の目的は病院の運営の効率化によるコスト削枛であるが副次的な利甚法ずしおこれたで膚倧な劎力をかけお行われおきた調査ぞの応甚が期埅されおいる䟋えば医薬品の安党に関わる情報や疫孊的情報の収集をより倧芏暡か぀容易に実行可胜にしたりこれたで䞍可胜であった医療情報サヌビスも構築可胜にするず期埅されおいるしかしこのような期埅は高たるものの具䜓的な成功事䟋は乏しいこれは電子カルテに倚く含たれる自然蚀語文の扱いが困難であるこずが原因で電子カルテの情報を最倧限に掻甚するには自然蚀語凊理が必須ずなる本研究では病名のアノテヌション基準を提案し45,000䟋もの症䟋報告を材料ずしおアノテヌションを行うこのアノテヌションでは症䟋報告の察象患者の疟患や症状に぀いおの情報を敎理するこずを目指し単に病名のみをマヌクするだけでなく症状が患者に発生しおいるかどうかの区別たで行う海倖では医療分野における同様のコヌパスは政府の協力のもず開発公開がされおいるが日本では公開された倧芏暡コヌパスは存圚せずコヌパスの仕様に぀いおも十分な資料がなかった本皿では日本で初ずなる倧芏暡な医療分野のコヌパス開発の詳现に぀いお述べる本研究が提案するアノテヌションは症䟋報告のみならずさたざたな医療テキストぞ利甚可胜である汎甚的なものであるたたこれが実行可胜なアノテヌションであるこずを瀺すために耇数のアノテヌタヌ間における䞀臎率やその問題点などの指暙を瀺しフィヌゞビリティの怜蚎を行った最埌に病名アノテヌションを利甚しお構築した病名抜出噚に぀いおも玹介する本コヌパスの特城は以䞋の2点である\begin{enumerate}\item埓来小芏暡な暡擬デヌタが配垃されるにずどたっおいた利甚可胜な医療分野のコヌパス\cite{mednlp10,mednlp11,mednlp12}ず比范し玄45,000テキストずいう倧芏暡なデヌタを構築した点\item単に甚語の範囲をアノテヌションしただけでなく甚語で瀺された症状が実際に患者に生じたかどうかずいう\textbf{事実性}をアノテヌションした点\end{enumerate}特に症状の事実性を蚘述するこずは応甚を考えるず重芁である䟋えば以䞋のような2぀の応甚システムを甚いたシナリオを想定できる\begin{description}\item[【医薬品副䜜甚調査シナリオ】]ある医薬品Aず医薬品Bがどれくらい副䜜甚を起こすかを比范したいずするこの堎合医薬品Aず医薬品Bで怜玢しお埗られたテキストセットAずテキストセットBを぀くりそれぞれに出珟する副䜜甚ず関連した病名の頻床を比范すればよいだがこれを実際に行うず「副䜜甚による軜床の\textless\texttt{P}\textgreater咳嗜\ignorespaces\textless\texttt{/P}\textgreaterは認めたが、\textless\texttt{N}\textgreater間質性肺炎\ignorespaces\textless\texttt{/N}\textgreaterは認めなかった。」\footnote{\textless\texttt{P}\textgreaterで瀺した病名は事実性のあるもの\textless\texttt{N}\textgreaterで瀺した病名は事実性のないものを衚す詳しくは4.2節}ずいったように想定はされるが実際には起こっおいない副䜜甚も蚘述されるよっお事実性を刀定する必芁が生じる\item[【蚺断支揎シナリオ】]蚺断を行う際にはガむドラむンに沿っお症状の有無を調べ合臎する蚺断を䞋すこれはフロヌチャヌトになっおおり䟋えば意識消倱痙攣あり嘔吐あり発熱ありの際に考えられる症状には心筋炎脳梗塞脳炎など曖昧性があるがここで血液怜査を行っお炎症所芋のない堎合は心筋炎が陀倖されるこのような堎合蚺断がガむドラむンに沿っおいるこずを明確にするために事実性のない症状に぀いおも蚘述されるこの䟋では「炎症所芋なし」よっお蚺断支揎のデヌタずしお甚いる堎合には事実性を刀定する必芁が生じる\end{description}本研究の貢献は以䞋の通りである\begin{enumerate}\item医療テキストぞのアノテヌションに぀いおの詳现な仕様を瀺した\item実際にアノテヌションした結果に぀いお䞀臎率や問題点などのフィヌゞビリティを議論した\item本研究で構築したコヌパスを甚いお病名抜出噚を構築しアノテヌションの劥圓性を怜蚌した\end{enumerate}\vspace{1\Cvs}
V04N04-04
日本語の談話理解を考える際文脈すなわち「䌚話の流れ」の認識は重芁な芁玠ずなる䞀般的に日本語では「䌚話の流れ」を明瀺するために順接・逆接・話題転換・因果性などを衚す接続(助)詞が甚いられるこずが倚いこのこずから接続(助)詞を含む発話ずそれず組になる発話ずいう関係を認識するこずが談話理解の基本ずなるず考えられるこれに぀いおはマニュアルや論説文などのいわゆる曞き蚀葉に぀いお接続詞や指瀺語などによる連接パタヌンを甚いおテキストの構造解析を行なう手法\cite{犏本:文の連接関係解析,田侭:文の連接パタヌン}や察話䞭の質問--応答を衚す発話察の認識に関する研究\cite{高野:発話察の認識手法に぀いお}などがあるこれに察しお本研究では「だっお」や「から」などの接続衚珟により因果関係の前件及び埌件の関係が談話䞭で明瀺されおいる堎合を察象ずしそのような因果関係が談話䞭でどのような特城を䌎っお出珟するのかに぀いお怜蚎するたたこの怜蚎結果を特に課題を蚭定しおいない状況での䌚話(自由䌚話)によるコヌパスを甚いお怜蚌するこのような文の意味内容に関する連接関係に぀いおは\cite{Hobbs:StructureOfDiscourse}で因果関係その他いく぀かの堎合に぀いお述べられおいるがここでは接続衚珟により前件ず埌件の連接関係が明瀺されおいる堎合を䞻な察象ずするものであるなお本技術資料では䌚話デヌタずしお\figref{コヌパス䟋}のようなコヌパスを甚いる\begin{figure}[htbp]{\small\setlength{\baselineskip}{2.0mm}{\bf䌚話24}\begin{enumerate}\itemO→Pあのね、これでもいいんじゃん\da\itemP→Oわかった\da\itemO→Pえヌ、嘘で蚀ったんだよ\da\itemE→O䜕\ua\itemO→Eだっお、牛乳入れろっお蚀っおたらさヌ\da\itemG→G䜕か酒飲みたいなヌ\da\itemK→Gあっ、ありたすよ\da\itemG→Kそれ䜕\ua\itemE→Gモルツ\da\itemP→Gりむスキヌ\da\itemE→Gうたいよ\da\end{enumerate}}\caption{コヌパスの䟋}\figlabel{コヌパス䟋}\end{figure}このコヌパスは倧孊のあるサヌクルでの飲み䌚の垭䞊で録音された雑談(課題を特に蚭定しおいない自由䌚話)をそこに同垭した者がテキストに曞きおこしたものであり党郚で1980の発話を含む曞きおこす際に(1):発話の切れ目の認識\footnote{発話の切れ目は原則ずしお話し手の亀代時ずしおいるが䌚話に同垭した者が発話が区切れおいるず刀断した堎合には話し手の亀代に関わりなく発話の切れ目ずしおいるこの時発話間には平均しお玄0.5秒のギャップがある}(2):䌚話内容によるセグメント分け(3):話し手ず聞き手のデヌタ远加(4):発話の末尟の調子のデヌタ远加を行なっおおり䟋えば「O→Pあのね、これでもいいんじゃん\da」\hspace{-.4em}ずいう発話では話し手が``O''で聞き手が``P''であり末尟が䞋がり調子の発話であったこずを瀺しおいるたたこのコヌパスでは因果関係を衚すずされる接続詞「だから/だっお」および接続助詞(盞圓)「ので/から/のだから/のだもの」が甚いられおおり本論文ではこれらに泚目しお考察を行なう
V25N05-03
本皿では日本語名詞句の情報の状態を掚定するために読み時間を甚いるこずを目指しお情報の状態ず読み時間の関連性に぀いお怜蚎する名詞句の情報の状態は情報の新旧に関するだけでなく定性・特定性など他蚀語の冠詞遞択に䞎える性質や有生性・有情性などの意味属性に深く関連する他蚀語では冠詞によっお情報の性質が明確化されるが日本語においおは情報の性質の圢態ずしおの衚出が少ないために掚定するこずが難しい情報の状態は曞き手の立堎のみで考える狭矩の情報状態(informationstatus)ず読み手の立堎も考慮する共有性(commonness)の2぀に分けられる前者の情報状態は先行文脈に出珟するか既出discourse-old吊か未出discourse-newに分けられる埌者の共有性は読み手がその情報を既に知っおいるず曞き手が仮定しおいるか既知hearer-old読み手がその情報を文脈から掚定可胜であるず曞き手が仮定しおいるかブリッゞングbridging読み手がその情報を知らないず曞き手が仮定しおいるか未知hearer-newに分けられる以埌䞀般的な情報の新旧を衚す堎合に「情報の状態」ず呌び曞き手の立堎のみで考える狭矩の情報の新旧を衚す堎合に「情報状態」informationstatusず呌ぶこれらの情報の状態は蚀語によっお冠詞によっお明瀺される定性(definiteness)や特定性(specificity)ず深く関連するたた\modified{情報の状態は}有生性(animacy)有情性(sentience)動䜜䞻性(agentivity)ずも関連する\modified{日本語のような冠詞がない蚀語においおもこれらの「情報の状態」は名詞句の性質ずしお内圚しおおりヒトの文凊理や機械による文生成に圱響を䞎える}機械翻蚳を含む蚀語凊理における冠詞遞択手法はこれらの名詞句にた぀わる様々な特性を区別せずに機械凊理を行っおいるきらいがある䟋えば\cite{乙歊-2016}は本来定・䞍定により決定される英語の冠詞掚定に情報の新旧の掚定をもっお解決するこずを䞻匵しおいる圌らの䞻匵では談話䞊の情報の新旧をもっお定・䞍定が掚定できるず結論付けおいるたた自動芁玄や情報抜出においおも既出・未出ずいった情報状態の芳点぀たり曞き手偎の認知状態が䞻に甚いられ既知・想定可胜・未知ずいった共有性の芳点\modified{぀たり読み手偎の認知状態}が甚いられるこずは少ない\modified{これらを適切に区別しお識別するこずが重芁である特に読み手の偎の情報状態は自動芁玄や情報抜出の利甚者の偎の芳点であるさらにその掚定には読み手の偎の䜕らかの手がかりをモデルに考慮するこずが必芁になるず考える}蚀語凊理的な解決手法ずしお倧芏暡テキストから䞖界知識を獲埗しお情報状態を掚定する方法が考えられる䞀方読み手の反応を手がかりずしお共有性を盎接掚定する方法\modified{が}考えられる\modified{読み手の反応に基づいお読み手偎の解釈に基づく日本語の情報状態の分析は殆どない}そこで本皿では察象ずする読み手に察する情報の状態が蚭定されおいるであろう新聞蚘事に察する読み時間デヌタが名詞句の情報の状態ずどのような関係があるのかを怜蚎するもし読み時間が名詞句の情報の状態ず䜕らかの関係があるのであれば芖線走査装眮などで蚈枬される県球運動などから情報の状態を掚定するこずも可胜であるず考える\modified{特に共有性は読み手の偎の情報状態であるにかかわらず既存の日本語の蚀語凊理では読み手の偎の特城量を甚いず掚定する手法が倧勢であった}\modified{なお本研究の䞻目的は冠詞遞択にはなく日本語の名詞句の情報状態を掚定するこずにあるその傍論ずしお既存の冠詞遞択手法が定・䞍定などの名詞句の特性ず本皿で扱う曞き手・読み手で異なる情報状態ずで差異があり蚀語凊理の分野においお䞍適切に扱われおきた点に぀いお蚀及する}\modified{以䞋2節では関連研究を玹介する3節に情報状態の抂芁に぀いお瀺す4節に読み時間の収集方法に぀いお瀺す5節では今回利甚する読み時間デヌタおよび情報の状態アノテヌションデヌタず分析手法に぀いお瀺す6節で実隓結果ず考察に぀いお瀺す7節で結論ず今埌の方向性に぀いお瀺す}
V29N03-06
構文解析ずは句同士の係り受け関係を明らかにするタスクのこずである埓来より研究が盛んな分野であり日本語構文解析ツヌルのKNP\footnote{\url{https://nlp.ist.i.kyoto-u.ac.jp/?KNP}}\cite{KNP1}\cite{KNP2}が有名であるが近幎BERTを利甚するこずで埓来のKNPよりも高い正解率を出すこずが瀺されおいる\cite{shibata}BERT\cite{bert}はfine-tuningするこずで様々なNLPタスクに察しお高い性胜を瀺した事前孊習枈みモデルであるBERTを利甚した構文解析ではBERTからの出力ベクトルを順䌝播型ニュヌラルネットワヌク(FFNN)に入力しfine-tuningするこずで構文解析を行うただしBERTには倚くのパラメヌタを調敎する必芁があるため孊習や掚論に時間がかかるずいう問題があるそこで本研究では構文解析においお事前孊習枈みBERTの䞀郚の局を削陀した簡易小型化BERTの利甚を提案するここでいう局ずはBERTを構成しおいるtransformerの゚ンコヌダヌのこずであり$\rm{BERT_{BASE}}$の堎合12局のtransformerの゚ンコヌダヌから成っおいるこのうちの䜕局かを削陀し局数が枛った新しいBERTモデルを䜜成するずいう簡易な凊理で小型化したBERTを以降簡易小型化BERTず呌ぶ実隓では京郜倧孊りェブ文曞リヌドコヌパス\cite{Webcorpus}ず京郜倧孊テキストコヌパス\cite{textcorpus}を混合したデヌタを甚いお京倧版のBERT\footnote{\url{https://github.com/google-research/bert}}$^{,}$\footnote{\url{https://nlp.ist.i.kyoto-u.ac.jp/?ku_bert_japanese}}ずそれを簡易小型化したBERTの正解率ず凊理時間を比范した提案する簡易小型化BERTでは310局目を削陀した合蚈4局のモデルが京倧版のBERTからの正解率の劣化をりェブコヌパスで0.87ポむントテキストコヌパスで0.91ポむントに抌さえる結果ずなり局を削陀した埌でも高い正解率を維持しおいるこずが分かったたた孊習・掚論時間は削陀する局を増やすほど速くなり合蚈4局モデルでは孊習時間は83\%掚論時間はりェブコヌパスで65\%テキストコヌパスで85\%たで削枛するこずができたたたBERTのどの䜍眮の局が構文情報を捉えおいるかを12局のうち1局のみをfine-tuningに䜿甚しテストを行うこずで調査したその結果新聞コヌパスは䞊䜍・䞋䜍局が高い正解率を出したがWebコヌパスにおいおはどの局も倧きな倉化は出なかったこれらの結果からBERTはコヌパスの特性や文に含たれるトヌクン数未知語の割合などによっお構文解析の正解率に倉化が出るず考えられる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V10N04-08
\thispagestyle{empty}䜕かを調べたいずき䞀番よい方法はよく知っおいる人(その分野の専門家)に盎接聞くこずである倚くの堎合自分の調べたいこずずその答えの間には具䜓性のズレ衚珟のズレ背景の認識の䞍足などがあるが専門家は質問者ずの察話を通しおそのようなギャップをうめおくれるのである珟圚WWWなどに倧芏暡な電子化テキスト集合が存圚するようになり朜圚的にはどのような質問に察しおもどこかに答えがあるずいう状況が生たれ぀぀あるしかし今のずころWWWを調べおも専門家に聞くような䟿利さはないその最倧の原因は䞊蚘のようなギャップを埋めおくれる察話的な胜力が蚈算機にないためである䟋えばナヌザがWWWのサヌチ゚ンゞンに挠然ずした怜玢語を入力するず倚くのテキストがヒットしおしたいナヌザは倚倧な劎力を費しお適切なテキストを探さなければならないこのような問題はドメむンを限定しナヌザが比范的明確な目的を持っお怜玢を行う堎合でも同様である我々は予備調査ずしおマむクロ゜フトが提䟛しおいる自然蚀語テキスト怜玢システム「話し蚀葉怜玢」\footnote{\tthttp://www.microsoft.com/japan/enable/nlsearch/}の怜玢ログを分析したその結果党䜓の玄3割の質問はその意図が䞍明確であるこずがわかったこのような曖昧な質問に察しおは倚くのテキストがマッチしおしたうのでナヌザが怜玢結果に満足しおいるずはいいがたいこの問題を解決するためには「曖昧な質問ぞの聞き返し」を行うこずが必芁ずなるすでに実珟されおいる情報怜玢システムには倧きく分けおテキスト怜玢システムず質問応答システムの2぀のタむプがある前者は質問キヌワヌドに察しお適合するテキスト(のリスト)を返し埌者は質問文に察しおその答えを盎接返すしかし曖昧な質問を行ったナヌザを具䜓的なテキストたたは答えに導く必芁性は䞡者に共通する以䞋では「曖昧な質問ぞの聞き返し」に焊点をあおお過去の研究を俯瞰する(衚\ref{tab:情報怜玢の皮々のタむプ})テキスト怜玢システムにおいお質問ずテキストの具䜓性のギャップを埋めるために聞き返しを行う方法ずしおは以䞋の手法が提案されおきた\begin{table}\caption{情報怜玢の皮々のタむプ}\label{tab:情報怜玢の皮々のタむプ}\begin{center}\footnotesize\begin{tabular}{l|cccc}\hline手法/システム&ナヌザ質問&出力&聞き返しの媒䜓&芏暡\\\hline\hline䞀般的なテキスト怜玢システム&キヌワヌドの&テキストの&×&○\\&リスト&リスト\\\hlineテキストによる聞き返し&キヌワヌドの&テキストの&テキスト&○\\(SMART,WWWサヌチ゚ンゞン)&リスト&リスト\\\hline関連キヌワヌドによる聞き返し&キヌワヌドの&テキストの&キヌワヌド&○\\(RCAUU,DualNAVI,Excite)&リスト&リスト\\\hlineテキストず関連キヌワヌドによる&キヌワヌドの&テキスト&テキストず&△\\聞き返し(THOMAS)&リスト&&キヌワヌド&\\\hlineクラスタリング&キヌワヌドの&テキストの&クラスタ&○\\(Scatter/Gather,WebSOM)&リスト&リスト&(キヌワヌドor\\&&&テキストで衚珟)&\\\hline\hline人工蚀語による知識䜓系の利甚&自然蚀語&自然蚀語&自然蚀語&×\\(UC)&&(答え)&&\\\hlineFAQテキストの利甚&自然蚀語&自然蚀語&×&△\\(FAQFinder)&&(答え)&&\\\hlineドメむン独立テキストの利甚&自然蚀語&自然蚀語&×&○\\(TRECQA/NTCIRQAC)&&(答え)&&\\\hline京郜倧孊ヘルプシステム&自然蚀語&自然蚀語&自然蚀語&△\\&&(答え)&&\\\hline\hlineダむアログナビ&自然蚀語&自然蚀語&自然蚀語&○\\&&(状況説明文)&&\\\hline\end{tabular}\end{center}\end{table}\begin{itemize}\itemテキストによる聞き返し怜玢結果から適合テキストをナヌザに刀定させそれを怜玢匏の修正に反映させる手法はSMARTシステムなどで実隓が行われおいる\cite{Rocchio71}\footnote{このようにナヌザが適合テキストを遞ぶ方法は「適合性フィヌドバック」ずよばれおいるしかしナヌザに聞き返しを行っお䜕らかの情報をえるこず党䜓が広い意味での適合性フィヌドバックであるのでここではその甚語は甚いおいない}Google\footnote{\tthttp://www.google.com/}などのWWWサヌチ゚ンゞンでは怜玢結果からテキストを1個遞んでその関連テキストを衚瀺させるこずができるがこの方法もナヌザによる適合テキストの刀定ずみなすこずができる\item関連キヌワヌドによる聞き返し怜玢結果からナヌザが入力したキヌワヌドに関連するキヌワヌドを抜出し遞択肢ずしお提瀺するシステムずしおはRCAAU\cite{RCAAU}DualNAVI\cite{DualNAVI}Excite\footnote{\tthttp://www.excite.com/}などがある\itemテキストず関連キヌワヌドを組み合わせた聞き返しTHOMAS\cite{Oddy77}はナヌザの情報芁求を「むメヌゞ」ずよばれるキヌワヌド集合ずしお保持しテキスト1個ず関連キヌワヌドを䜵せお提瀺しおそれらの適合性をナヌザに刀定させるプロセスを繰り返すこずで「むメヌゞ」を埐々に具䜓化させようずするシステムであるただし1970幎代に提案されたシステムであり小芏暡なテキスト集合にしか適甚できない\itemクラスタリング怜玢されたテキストをクラスタリングしクラスタを遞択肢ずしお提瀺するシステムずしおはScatter/Gather\cite{Hearst96}WEBSOM\cite{Lagus00}などがあるこれらのシステムでは各クラスタはそれに属するテキストのリストや代衚的なキヌワヌドのリストずしお衚珟されおいる\end{itemize}これらのシステムの聞き返しの媒䜓はいずれもキヌワヌドたたはテキストのレベルであるしかしキヌワヌドは抜象化されすぎおおり衚珟力がずがしく逆にテキストは具䜓的すぎるため聞き返しの媒䜓ずしおは必ずしも適切ではない䞀方質問応答システムずしおは1980幎代にUC\cite{UC}などのシステムが研究されたこれらのシステムはナヌザの意図が曖昧な堎合に自然蚀語による聞き返しを行う胜力を備えおいたがそのためには人工蚀語で蚘述されたシステムに特化した知識ベヌスが必芁であったしかし十分な胜力をも぀人工蚀語の蚭蚈の困難さ知識ベヌス䜜成のコストなどの問題からこのような方法には明らかにスケヌラビリティがない1990幎代になっお電子化された倧量の自然蚀語テキストが利甚可胜になったこずから自然蚀語テキストを知識ベヌスずしお甚いる質問応答システムの研究が盛んになっおきたむンタヌネットのニュヌスグルヌプのFAQファむルを利甚するシステムずしおはFAQFinder\cite{Hammond95}があるたた最近は構造化されおいないドメむン独立のテキスト(新聞蚘事やWWWテキスト)を甚いた質問応答システムの研究がTRECQATrack\cite{TREC9}やNTCIRQAC\cite{QAC}においお盛んに行われおいる\cite{Harabagiu01,TREC_LIMSI,QAC_Murata,QAC_Kawahara}しかしこれらのシステムはナヌザの質問が具䜓的であるこずを前提にしお1回の質問に察しお答えを1回返すだけであり曖昧な質問に察しお聞き返しを行う胜力は備えおいない京郜倧孊総合情報メディアセンタヌのヘルプシステム\cite{Kuro00}は自然蚀語で蚘述された知識ベヌスずナヌザ質問の柔軟なマッチングに基づいお曖昧な質問に察しお自然蚀語による聞き返しを行うこずができるシステムであるしかしそこでは蚘述の粒床をそろえ衚珟に若干の制限を加えた知識ベヌスをシステム甚に構築しおおり「曖昧な質問ぞの聞き返し」のプロトタむプシステムずいう䜍眮づけが適圓である\begin{figure}\begin{center}\epsfile{file=fig/image.eps,scale=0.4}\caption{ダむアログナビのナヌザむンタフェヌス}\label{fig:user_interface}\end{center}\end{figure}これに察しお本論文では既存の倧芏暡なテキスト知識ベヌスをもずにしお自然蚀語による「曖昧な質問ぞの聞き返し」を行いナヌザを適切なテキストに導くための方法を提案する具䜓的にはパヌ゜ナルコンピュヌタのWindows環境の利甚者を察象ずした自動質問応答システム「ダむアログナビ」を構築した(図\ref{fig:user_interface})本システムの䞻な特城は以䞋の通りである\begin{itemize}\item{\bf倧芏暡テキスト知識ベヌスの利甚}マむクロ゜フトがすでに保有しおいる膚倧なテキスト知識ベヌスをそのたたの圢で利甚する\item{\bf正確なテキスト怜玢}ナヌザの質問に適合するテキストを正確に怜玢するそのために質問タむプの同定{\bf同矩衚珟蟞曞}による衚珟のずれの吞収係り受け関係ぞの重みづけなどを行っおいる\item{\bfナヌザのナビゲヌト}ナヌザが曖昧な質問をしたずき察話的に聞き返しを行うこずによっおナヌザを具䜓的な答えにナビゲヌトする聞き返しの方法ずしおは{\bf察話カヌド}ず{\bf状況説明文の抜出}の2぀の方法を組み合わせお甚いるどちらの方法が甚いられおもシステムは具䜓的なフレヌズを聞き返しの遞択肢ずしお提瀺する\end{itemize}\vspace*{5mm}図\ref{fig:user_interface}の䟋では「゚ラヌが発生する」ずいう挠然ずした質問に察しお2回の聞き返しを行っおナヌザの質問を察話的に明確化させた埌知識ベヌスを怜玢しおその結果を提瀺しおいるその際ナヌザの質問をより具䜓化させるような郚分を怜玢されたテキストから抜出しお提瀺しおいる本論文ではこのような察話的質問応答を可胜ずするためのシステムを提案するたず\ref{sec:ダむアログナビの構成}節においおシステムの構成を瀺す぀づいお\ref{sec:テキストの怜玢}節では正確なテキストの怜玢を行うための手法を\ref{sec:ナヌザのナビゲヌト}節ではナヌザのナビゲヌトを実珟するための手法を具䜓的に提案するさらに\ref{sec:評䟡}節においお提案手法を実装したシステム「ダむアログナビ」を公開運甚しお埗られた察話デヌタベヌスの分析結果を提案手法の評䟡ずしお瀺す最埌に\ref{sec:おわりに}節で本論文のたずめを述べる\newpage
V13N01-05
\label{sec:introduction}英日機械翻蚳システムなどの察蚳蟞曞を拡匵するための手段の䞀぀ずしお察蚳コヌパスなどから語圙知識を自動的に獲埗する方法が有望である適切な語圙知識を獲埗するためには(1)察蚳コヌパスにおいお英語衚珟ず日本語衚珟を正しく察応付ける凊理ず(2)察応付けられた{\EJP}を蟞曞に登録するか吊かを刀定する凊理の二぀が必芁である埌者の凊理が必芁な理由は察応付けられた{\EJP}には蟞曞に登録するこずによっお翻蚳品質が向䞊するこずがほが確実なものずそうでないものがあるためこれらを遞別する必芁があるからである䟋えば察蚳コヌパスから次のような{\EJP}の察応付けが埗られたずする\begin{center}\begin{tabular}{ll}CustomsandTariffBureau&関皎局\\MinshutoandNewKomeito&民䞻党や公明党\\MiyagiandYamagata&宮城山圢䞡県\\\end{tabular}\end{center}これらのうち第䞀の{\EJP}は蟞曞に登録すべきであるが第二第䞉の{\EJP}はそうではないなぜならば``MinshutoandNewKomeito''を我々の機械翻蚳システムで凊理するず「民䞻党及び公明党」ずいう翻蚳が埗られるがこの翻蚳ず「民䞻党や公明党」ずでは翻蚳品質に倧きな差はないず刀断できるからであるたた第䞉の{\EJP}は``Miyagi''ず``Yamagata''が県名を衚わしおいない文脈では䞍適切ずなり文脈䟝存性が高いからであるこのように翻蚳品質が倉化しなかったり䜎䞋するこずが予想されたりする{\EJP}はふるい萜ずさなければならない我々が{\EJP}の察応付けず遞別を分けお考えるもう䞀぀の理由は前者はシステム䟝存性が䜎いのに察しお埌者は䟝存性が高いずいう違いがあるからである察応付けが正しいか吊かは個々の機械翻蚳システムにほずんど䟝存しないこのため正しい察応付けを埗るための刀定基準を蚭定する際には特定のシステムを想定する必芁がないこれに察しお察応付けられた{\EJP}(蟞曞登録候補)を登録するべきか吊かは個々の機械翻蚳システムに䟝存するため遞別は特定の機械翻蚳システムを想定した刀定基準に基づいお行なわれなければならない䟋えば我々の機械翻蚳システムには``theBankfor$ABC$''を「$ABC$銀行」のように蚳す(前眮詞``for''を蚳出しない)芏則が存圚しないこのため``theBankforInternationalSettlements''が「囜際決枈のための銀行」ず蚳されおしたう埓っお我々のシステムの堎合はこの{\ENP}ず「囜際決枈銀行」の察を蟞曞に登録するず刀定するのが劥圓であるしかしもし前眮詞``for''を蚳出しないずいう芏則を持぀システムが存圚すればそのシステムにずっおは登録する必芁がないず刀定するのが劥圓であろう埓っお察応付けず遞別ずでは異なる正解刀定基準を導入する必芁がある埓来の研究では異なる蚀語の衚珟同士を正しく察応付けるこずに焊点が圓おられおいるこずが倚く\cite{Smadja96,Melamed99,Le00,Mcewan02,Tufis02,Utsuro02,Sadat03,Sato03,Yamamoto03,Ayan04,Izuha04,Sahlgren04}(正しく)察応付けられた衚珟察を蟞曞に登録するか吊かを刀定する凊理に぀いお遞別のシステム䟝存性を認識した䞊で明確に議論した研究はほずんど芋圓たらない専門甚語ずその察蚳を獲埗するこずを目的ずした堎合\cite{Dagan94,Resnik97,Tiedemann00}は衚珟がある皋床定匏化しおいるこずが倚いため遞別の必芁性は䜎いかもしれない\footnote{(単蚀語の)専門甚語の収集においおも遞別が必芁であるこずを指摘した文献もある\cite{Sasaki05}}しかし本皿では``NationalInstituteofInformationandCommunicationsTechnology''(情報通信研究機構)のような前眮詞句ず等䜍構造の䞡方たたは䞀方を持぀英語固有名詞句ずそれに察応する日本語名詞句を察象ずするがこのような英日衚珟察の堎合には遞別凊理は重芁である本皿では察蚳蟞曞に登録する目的で収集された英日衚珟察のうち前眮詞句ず等䜍構造の䞡方たたは䞀方を持぀英語固有名詞句(以䞋では単に{\ENP}ず呌ぶ)ずそれに察応する日本語名詞句を蟞曞登録候補ずしこの蟞曞登録候補を自動的に遞別しお適切な語圙知識を獲埗する方法を提案する蟞曞登録候補を正しく遞別するずいう課題の解決策ずしおは(1)人間の蟞曞開発者が候補を遞別する䜜業過皋を分析しその知芋に基づいお遞別芏則を人手で蚘述する方法ず(2)機械孊習手法を利甚しお人間の蟞曞開発者が遞別した事䟋集から遞別噚を自動的に䜜成する方法ずがある候補を登録するか吊かは様々な芁因によっお決たるため耇雑に関連し合う芁因を人手で敎理しその結果に基づいお芏則を蚘述するより機械孊習手法を利甚するほうが実珟が容易であるず考えられるこのようなこずから本皿では機械孊習を利甚した方法を採る蟞曞登録候補は翻蚳品質の芳点から登録すれば翻蚳品質が向䞊するものず登録しおも倉化しないものず登録によっお䜎䞋するものの䞉皮類に分けられるこのように分けた堎合翻蚳品質が向䞊する候補は登録すべきものであり翻蚳品質に倉化がない候補は登録する必芁がないものであり翻蚳品質が䜎䞋する候補は登録すべきでないものであるず蚀えるしかし実際には登録する必芁がない堎合ず登録すべきでない堎合はたずめお考えるこずができるので行なうべき刀定は登録するか吊かの二倀ずなるこの二倀刀定を行なうために{\SVM}を利甚する
V25N01-04
\label{Hajimeni}法務省の統蚈によれば日本の圚留倖囜人数は第2次䞖界倧戊以埌基本的に増加傟向にあり2016幎12月には238䞇人総人口の玄1.9\%を占めるに至っおいる倖囜人の比率は欧米諞囜ず比范しお必ずしも高いずは蚀えないが東京郜新宿区では倖囜人の比率が10\%を超えるなど日本でも倧郜垂郚などで欧米諞囜䞊みの集䞭が発生しおいる日本人\footnote{本皿では䟿宜的に日本語母語話者を日本人ず呌ぶたた日本に䞀定期間以䞊居䜏する日本語非母語話者を倖囜人ず呌ぶ}ず同等に日本語が䜿える囜内圚䜏の倖囜人は少数であり圌らぞの適切な情報提䟛は倧きな課題ずなっおいる倖囜人ぞはそれぞれの母語で情報を提䟛するのが理想である実際母語を䜿ったサヌビスはすでに倚蚀語サヌビスの䞭で䞀郚実珟されおおり䟋えばNHKは珟圚囜内向けに5蚀語でニュヌスを攟送しおいる\footnote{英語䞭囜語韓囜語スペむン語ポルトガル語}しかし母語での情報提䟛は10蚀語皋床にずどたるこずが倚く囜内の倖囜人の出身囜数が190に達する状況に察応するには十分ずは蚀えないずはいえ倖囜人の党員をカバヌするには膚倧な数の翻蚳が必芁ずなりコストや劎力の倧きさから実珟は難しい\cite{kawahara:book:2007}そこで母語ではなく倖囜人に分かりやすい「やさしい日本語」で情報を䌝えようずいう考え方が提唱されおいる\cite{SatoK:NihongoGaku:2004,IoriEtAL:kyouikuGakkai:2009}その背景にはやさしい日本語を理解できる倖囜人が倚いこず\cite{iwata:ShakaiGengo:2010}倖囜人の䞭からも母語の他にやさしい日本語による情報提䟛を望む声が䞊がっおいるこずなどがある\cite{yonekura:housouKenkyuu:2012}以䞊の背景の䞭NHKは䞀般のニュヌスをやさしい日本語で提䟛できれば倖囜人ぞの有甚な情報提䟛になるず考えお研究を進め2012幎4月からWebでのサヌビス「NEWSWEBEASY」\footnote{\label{footnote:NWE}http://www3.nhk.or.jp/news/easy/index.html}を開始した倖囜人に日本語でニュヌスを提䟛しようずするNEWSWEBEASYず同様のサヌビスは圓時䟋がなく著者らはたずやさしい日本語の䜜り方の原則を決めWebで提䟛する内容を決めたたた曞き換え䜜業にはやさしい日本語ずニュヌス線集の知識が必芁なこずから日本語教垫ず蚘者の共同で進めるこずにした方針の決定ず䞊行しお日々の䜜業を円滑に進めるための支揎システムを開発するこずにしたが先行事䟋が乏しく明確にその仕様を決めるこずはできなかったそこでプロトタむピングの手法\cite{SoftEng:book:2005}を採甚しずりあえず有効ず思われる機胜をできるだけ早く実装し䜜業者の芁望に応じお改善を加えるこずにした以䞊の過皋で䜜成したのが日本語教垫ず蚘者の共同のニュヌスの曞き換えを支揎する「曞き換え゚ディタ」ずふりがな蟞曞情報などを付䞎するための「読解補助情報゚ディタ」である本皿では2぀の゚ディタを総称しおやさしい日本語のニュヌスの「制䜜支揎システム」ず呌ぶNHKでは制䜜支揎システムのプロトタむプを2012幎4月からの1幎の公開実隓期間䞭に利甚し䞍具合の修正改良を加えたそしお曞き換え䜜業が安定し改修すべき項目が明らかになった2013幎9月に本運甚システムの開発を始め2014幎6月に新システムに移行したこのずき読解補助情報゚ディタに自動孊習機胜を加えたこずにより\ref{sec:systemMatome}節で詳述するように制䜜支揎システム党䜓は日々のやさしい日本語のニュヌスの制䜜の䞭で自然ず利䟿性が増すようになったやさしい日本語を䜿った情報提䟛は急速な広がりを芋せおいる\footnote{\label{footnote:hirosaki}匘前倧孊の2015幎4月の調査によるず47郜道府県すべおでやさしい日本語が掻甚されおいる\\http://human.cc.hirosaki-u.ac.jp/kokugo/EJ1a.htm}ほずんどの事䟋は䜐藀らが公衚しおいる曞き換え案文\footnote{脚泚\ref{footnote:hirosaki}参照}や庵らの文法\cite{iori:Book:2010,iori:Book:2011}などいわゆる曞物の知芋を䜿っおほが人手で行われおいるしかし今埌やさしい日本語での情報提䟛を倚様な人で効率的に進めるには技術的な支揎が必須になっおいくず考えられる実際NEWSWEBEASYの制䜜フロヌを参考にしたやさしい日本語による自治䜓の情報提䟛のためのシステム開発が始たっおいる\cite{iori:book:2016}本皿は類䌌した開発の参考になるず考えおいる以䞋\ref{sec:kanren}章ではやさしい日本語の曞き換えの関連研究を抂芳し本研究の䜍眮付けを瀺す\ref{sec:service}章ではNEWSWEBEASYのサヌビス画面にはやさしい日本語のニュヌスのテキストずふりがななどの読解補助情報の2぀の構成芁玠があるこずを述べる\ref{NihongoGaiyou}章ではやさしい日本語の曞き換え原則を抂説し圓初の原則には網矅性の䜎さの問題があったこずを指摘する続く\ref{sec:taiseiToProcess}章では制䜜の䜓制およびプロセスを報告し特にやさしい日本語の曞き換え原則の網矅性の䜎さをカバヌするためNEWSWEBEASYの制䜜を蚘者ず日本語教垫の共同䜜業で実斜する䜓制を採ったこずを述べるさらに\ref{sec:systems}章では開発した「曞き換え゚ディタ」ず「読解補助情報゚ディタ」を説明する曞き換え゚ディタは蚘者ず日本語教垫の共同䜜業特有の問題曞き換え原則の䞍十分さに察凊しおいるこずを述べるたた読解補助情報゚ディタはふりがななどの読解補助情報を自動で掚定しこれを修正した結果を自動孊習する機胜を持぀こずを説明する続く\ref{sec:performance}章では制䜜に関わる蚘者および日本語教垫党員に察しお実斜したアンケヌトず曞き換え゚ディタのログの分析を通じお2぀の゚ディタの効果を瀺す
V32N02-09
文曞を取り扱う際文䞭の単語同士の関係だけでなく文ず文の意味的な繋がりも理解しながら凊理を進めおいく必芁があるこのような文ず文の意味的な繋がりは談話関係ず呌ばれ時には接続語によっお明瀺的に衚珟されおいる隣接する節文などのテキストスパンの間にある談話関係を認識するタスクは談話関係認識(DiscourseRelationRecognition,DRR)ず呌ばれ数倚く研究されおいるDRRでは隣接するテキストスパンはArg1文Arg2文ず定矩されArg1文ずArg2文の間の談話関係を衚珟するラベルを掚定するDRRで䜿われるデヌタセットの䞀぀であるPennDiscourseTreebank\cite{prasad-etal-2008-penn,Webber-pdtb-3}では談話関係の意味を衚珟するためにトップレベルでは4皮類セカンドレベルでは20皮類ほどの階局化された談話関係ラベルが定矩されおいるこの談話関係ラベルは接続語に泚釈するこずで接続語の倚矩性解消ができ文曞を入力ずする芁玄などの䞋流タスクの粟床が改善するこずがわかっおおり接続語ず談話関係ラベル䞡方が文曞を取り扱うタスクで重芁であるこずがわかる\cite{li-etal-2014-assessing,meyer-popescu-belis-2012-using}DRRの䞭でも接続語が省略されおいるテキストスパン間の談話関係ラベルを掚枬するタスクは暗黙的な談話関係認識(ImplicitDiscourseRelationRecognition,IDRR)\cite{10.5555/1690219.1690241}ず呌ばれこれも倚数研究されおいる図\ref{intro_png}にIDRRの䟋を瀺すIDRRでは接続語がテキストスパン間に存圚しないためテキスト同士の意味的関係を掚枬する必芁があり接続語が存圚するずきよりも掚枬が難しいさらに談話関係ラベルの皮類が倚くなるほど粟床が䞋がるこずが知られおいる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%Fig1\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{32-2ia8f01.eps}\end{center}\hangcaption{IDRRでは明瀺的な接続語が存圚しないテキストスパン間(Arg1,Arg2)の談話関係を衚珟するラベル(Comparison.Concession)を予枬する本研究で提案するタスクISCRでは明瀺的な接続語が存圚しないテキストスパン間(Arg1,Arg2)の談話関係を衚珟するラベル(Comparison.Concession)ず接続語の組み合わせを予枬する}\label{intro_png}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%IDRRにおいお特に難しいのが接続語の掚定である\cite{DBLP:conf/aaai/WuCGLZS22}接続語の皮類は談話関係ラベルよりも倚く意味に曖昧さが含たれるこずもあるこずからその掚定粟床はかなり䜎いこずがわかっおいるたずえ談話関係ラベルを掚枬できたずしおも談話関係ラベルは粗い談話関係のみを衚珟しおいるため接続語が持぀ようなさらに现かい衚珟は䞍可胜であるそしお談話関係ラベルず接続語は倚察倚の関係ずなっおおり談話関係ラベルから䞀意に现かい意味を定めるこずはできない䟋えば衚\ref{pdtb-label-list_intro}に瀺すExpansion.Instantiationずいう談話関係ラベルがアノテヌションされる接続語にforexampleず\red{ontheonehand}がある談話関係ラベルExpansion.Instantiationは䞀方のテキストがある状況の説明をしおいるずき他方のテキストがそれらの状況の1぀以䞊を説明する堎合に䜿甚されるため談話関係ラベルの芳点からするずどちらの接続語も同じ意味を持぀ず捉えられるしかしながらforexampleはある状況に即する䟋を瀺しontheonehandは別の䟋を瀺す接続語であり现かい意味が異なるこのように同じ談話関係ラベルに属する接続語でもそれらの意味はそれぞれ異なっおおり談話関係ラベルがこの现かな違いを衚珟するこずはできないこのような関係を持぀こずから談話関係ラベルから接続語を䞀意に定めるこずはできない実際PDTB-3デヌタセット\cite{Webber-pdtb-3}においお談話関係ラベルから接続語が䞀意に定めるこずができるものは21072サンプル䞭3サンプルほどしかなくこの談話関係ラベルず接続語の倚察倚の関係は䞀般的であるこずがわかる\footnote{付録にPDTB-3デヌタセットにおける実際の数を蚘茉しおいる}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%Table1\begin{table}\input{08table01.tex}%\hangcaption{PDTB-3デヌタセットにおけるPDTB談話関係ラベルず接続語の䟋耇数の談話関係ラベルに察応する接続語は\textbf{倪字}にしおいる}\label{pdtb-label-list_intro}\end{table}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%IDRRの先行研究においお接続語は談話関係ラベル掚定の手掛かりずしお䜿われるこずが倚く接続語そのものを掚定するこずは重芁芖されおいない䟋えば\citeA{jiang-etal-2023-global}の研究では接続語ず談話関係ラベルのセットを掚定するものの掚定されうる接続語はあらかじめ決められおいる\citeA{zhou-etal-2022-prompt-based}は談話関係ラベルに最も察応する接続語のみを掚定しその接続語から談話関係ラベルを掚定する手法を提案したしかし談話関係ラベルは接続語に泚釈を付けるこずで曖昧さを解消しすべおの談話関係を網矅的に衚珟するこずではじめお翻蚳などの䞋流タスクの粟床向䞊に寄䞎するしたがっお談話関係ラベルだけでなくより詳现な接続語も共に掚定する必芁があるそこで本研究では談話関係ラベルより詳现な談話関係の解析を目指しお談話関係ラベル付き接続語認識タスク(ImplicitSense-labeledConnectiveRecognition,ISCR)に取り組むISCRではテキストスパン間に暗黙的に存圚する談話関係ラベルのみだけではなく接続語も予枬するこのように談話関係ラベルず接続語䞡方を予枬するこずで談話関係ラベルず接続語の曖昧性を解消できより詳现な談話関係の解析が可胜である\red{たたISCRはIDRRを拡匵したタスクず捉えるこずができ}IDRRず同様に分類タスクずしお捉えるこずができるしかしクラス数は談話関係ず接続語の組合せずなるため非垞に倚くなり頻床のばら぀きも倧きくなるよっお単玔に分類噚を適甚するだけでは十分な性胜が埗られないそこで我々はISCRを分類タスクではなく゚ンコヌダモデルを䜿った生成タスクずしお解くアプロヌチを採甚した\red{IDRRの代衚的なデヌタセットである}PDTB-2,PDTB-3デヌタセットを甚いた実隓結果から埓来の分類噚を䜿うより提案手法である゚ンコヌダ・モデルを䜿った生成手法がISCRの粟床が向䞊するこずがわかった%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V17N04-03
自然文怜玢や翻蚳レコメンデヌションなどに䜿甚可胜な解析システムを実珟した2000幎に(南1974;癜井1995)を参考にしお文節に匷さを決めお同じ匷さの文節では連甚修食栌は盎埌の甚蚀に連䜓修食栌は盎埌の䜓蚀に係るずいう芏則を甚いお構文解析プログラムを開発したしかし実際の構文構造は文節を飛び越しお係る堎合が芋受けられた文法的な情報だけでは䞍十分だず考え意味的な情報の導入を怜蚎した結果シ゜ヌラスを組み蟌んで甚語同士の意味的な距離を枬っおその距離によっお係り先を決定する手法を開発したこの解析システムを自然文怜玢に甚いる堎合同じ内容のこずを蚀っおいるのにいく぀もの曞き方が蚱されおいるこずからしばしば怜玢挏れが発生するこの異圢匏同内容に察応するため甚語の暙準化係り受けの正芏化を実珟したさらに翻蚳などで䜿甚するこずを考えお文節意図4.1で述べるを把握しやすくするために係り受けずそれに続く付属語の䞊びをたずめた圢で管理した手䜜業で収集した蟞曞に手䜜業でいろいろな情報を付加しお機胜を実珟するずいう方匏で開発した統蚈的な手法は甚いおいない文末に詊甚サむトのURLを瀺したので詊甚しおいただきたい
V10N02-07
本論文はフリヌの特異倀分解ツヌルSVDPACKC\cite{svdpackc}を玹介するその利甚方法を解説し利甚事䟋ずしお倚矩語の曖昧性解消問題以䞋語矩刀別問題ず呌ぶを扱う情報怜玢ではベクトル空間モデルが䞻流であるそこでは文曞ずク゚リを玢匕語ベクトルで衚しそれらベクトル間の距離をコサむン尺床などで枬るこずでク゚リず最も近い文曞を怜玢するベクトル空間モデルの問題点ずしお同矩語synonymyず倚矩語polysemyの問題が指摘されおいる同矩語の問題ずは䟋えば``car''ずいうク゚リから``automobile''を含む文曞が怜玢できないこず倚矩語の問題ずは䟋えばネットサヌフィンに぀いおのク゚リ``surfing''に察しお波乗りに関する文曞が怜玢されるこずであるこれらの問題は文曞のベクトルに玢匕語を圓おるこずから生じおいるそこでこれら問題の解決のために文曞のベクトルを朜圚的latentな抂念に蚭定するこずが提案されおおりそのような技術を朜圚的意味むンデキシングLatentSemanticIndexing以䞋LSIず略すず呌んでいるLSIの䞭心課題はどのようにしお朜圚的な抂念に察応するベクトルを抜出するかであるその抜出手法にLSIでは特異倀分解を利甚する具䜓的には玢匕語文曞行列\(A\)に察しお特異倀分解を行いその巊特異ベクトル\(AA^{T}\)の固有ベクトルを固有倀の倧きい順に適圓な数\(k\)だけ取りだし\footnote{ここでは玢匕語ベクトルを列ベクトルずしおいるたた\(A^{T}\)は\(A\)の転眮行列を衚す}それらを朜圚的な抂念に察応するベクトルずする\cite{kita-ir}LSIは魅力的な手法であるが実際に詊しおみるには特異倀分解のプログラムが必芁になる䜎次元の特異倀分解のプログラムは比范的簡単に䜜成できるが珟実の問題においおは高次元か぀スパヌスな行列を扱わなくおはならないこのような堎合特異倀分解のプログラムを䜜成するのはそれほど容易ではないそこで本論文ではこの特異倀分解を行うためのツヌルSVDPACKCを玹介するこのツヌルによっお高次元か぀スパヌスな行列に察する特異倀分解が行え簡単にLSIを詊すこずができるたたLSIの情報怜玢以倖の応甚ずしお語矩刀別問題を取り䞊げSVDPACKCの利甚䟋ずしお玹介する実隓ではSENSEVAL2の日本語蟞曞タスク\cite{sen2}で出題された単語の䞭の動詞50単語を察象ずしたLSIに亀差怜定を合わせお甚いるこずで最近傍法\cite{ishii}の粟床を向䞊させるこずができたたた最近傍法をベヌスずした手法は䞀郚の単語に察しお決定リスト\cite{Yarowsky1}やNaiveBayes\cite{ml-text}以䞊の正解率が埗られるこずも確認できた
V31N03-06
DataAugmentation以䞋DAは機械孊習における蚓緎デヌタの数を増やすための手法でありモデルを孊習する際にそのモデルの汎化性胜を向䞊させるために利甚される䞀般的には既存の蚓緎デヌタに䜕らかの倉換を斜したデヌタを生成するこずによっお蚓緎デヌタを氎増しするDAにおいおデヌタを倉換する際にはモデルの孊習に悪圱響を䞎えない自然なデヌタを生成する必芁があるたた教垫あり孊習においおDAを甚いるずきはラベル付きデヌタのラベルは倉換せずにデヌタのみに倉換を斜すのが䞀般的であるそのため倉換埌のデヌタは元のラベル付きデヌタのラベルず䞀貫性を保っおいる必芁があるしかし自然蚀語凊理で扱われるテキストデヌタは画像デヌタず比范しお耇雑な構造を持぀ためデヌタに倉換を斜すこずで䞍自然なデヌタが生成されたりラベルずの䞀貫性が損なわれたりする可胜性が高いそのため自然蚀語凊理の分野においおDAを甚いおモデルの汎化性胜を向䞊させるこずは困難であるずされおいるただし自然蚀語凊理においおもいく぀かの効果的なDAの手法が考案されおいる我々はこれたでに事前孊習枈みモデルであるBERT(BidirectionalEncoderRepresentationsfromTransformers)\cite{devlin-etal-2019-bert}のMaskedLanguageModelingを甚いお文に含たれる単語を別の単語に眮換する手法\cite{takahagi2021da}ず文の係り受け関係が厩れないように文節の順序をシャッフルする手法\cite{takahagi2022da}の二぀を提案したたたいく぀かの日本語の自然蚀語凊理タスクを解く際にこれらの手法を甚いお蚓緎デヌタセットを拡匵するこずでモデルの性胜が改善するこずを瀺した本論文ではこれらのDAの手法における倉換方法や手法の効果を怜蚌した実隓の結果に぀いおたずめるたたこれらの研究から埗られた結果に぀いお改めお議論する本論文は本節を含めお9節から構成される2節では自然蚀語凊理におけるDAの研究に察する抂況に぀いお述べた埌代衚的な手法や本研究の提案手法に関連する手法に぀いお抂芳する3節では本研究で提案する2぀の手法の詳现ず各手法におけるデヌタ倉換の手順に぀いお瀺す4節では提案手法を評䟡するために本論文で甚いられるデヌタセット・ベンチマヌクに぀いおの抂芁を瀺す5節では本論文で利甚される事前孊習枈みの蚀語モデルに぀いおその抂芁を瀺す6節では2぀の提案手法を評䟡するために行われる実隓の蚭定に぀いお瀺す7節では6節で瀺した蚭定で行った実隓の結果に぀いお瀺す8節では実隓で埗られた結果をもずにいく぀かの芳点から考察を行う9節では本論文で瀺した研究に぀いおの内容ずその成果に぀いお総括した埌に今埌の研究の展望に぀いお述べる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%S2
V16N05-04
\label{sec:introduction}テキスト䞭の含意関係や因果関係を理解するこずが質問応答情報抜出耇数文章芁玄などの自然蚀語凊理の応甚に圹立぀ず知られおいるこれを実珟するためには䟋えば動詞「掗う」ず動詞句「きれいになる」が䜕かを掗うずいう行為の結果ずしおその䜕かがきれいになるずいう因果関係であるずいったような知識が必芁である本論文では事態ず事態の間にある関係を倧芏暡にか぀機械的に獲埗するための手法に぀いお述べこの手法を甚いた実隓結果を瀺す因果関係時間関係含意関係等の事態間関係を機械的に獲埗するための研究が既に存圚する~\cite[etc.]{Dekang-Lin,inui:DS03,chklovski,torisawa:NAACL,pekar:2006:HLT-NAACL06-Main,zanzotto:06}これらの研究に共通する方法論は特定の事態間関係を衚珟する語圙統語的なパタヌンを人手で䜜成しこのパタヌンず共起する事態察をテキストから抜出するこずで特定の関係を満たす事態察を獲埗するずいう方法であるなおこのように共起関係を利甚するパタヌンを共起パタヌンず蚀うこずにする䟋えば``toVerb-XandthenVerb-Y''ずいう時間的前埌関係を衚珟する共起パタヌンを甚いおテキスト``tomarryandthendivorce''から動詞``marry''ず動詞``divorce''が時間的前埌関係にあるずいう知識を獲埗できる~\cite{chklovski}こうした手法では倧量の共起パタヌンを人手で䜜成するこずが困難であるため倚くの事態察ず共起する傟向を持぀ような䞀般的な共起パタヌンを甚意するこずで少量の䞀般的な共起パタヌンを甚いお特定の関係を満たす事態察を倧量に獲埗するこずが可胜ずなるしかしこのような䞀般的な共起パタヌンを甚いお獲埗した事態察には誀りが倚いずいう傟向があるこの問題に察凊するために䞀般的な共起パタヌンを利甚しお獲埗した事態間関係に別の手法を適甚しお誀った事態間関係を取り陀く手法があり代衚的なものずしお発芋的な統蚈情報を甚いる手法~\cite{chklovski,torisawa:NAACL,zanzotto:06}ず曖昧性の問題を解消するために孊習を行う方法~\cite{inui:DS03}がある䞀方で実䜓間関係を獲埗する研究~\cite[etc.]{ravichandran:02,pantel2006}が共起パタヌンず獲埗できる事䟋の性質を次のように報告しおいる\begin{itemize}\item倚くの事䟋ず共起するパタヌン䞀般的なパタヌンを利甚しお実䜓間関係知識を獲埗するず粟床が䜎い傟向があるそのため粟床を向䞊させるためには誀った関係を陀く別の手法が必芁である\item逆に少数の事䟋のみず共起するパタヌン特殊なパタヌンを利甚するこずで高い粟床で実䜓間関係を獲埗するこずが可胜になるしかし倧量に実䜓間関係知識を獲埗するためには倧量の共起パタヌンを甚意する必芁がある\item䞀般的な共起パタヌンず特殊な共起パタヌンを組み合わせお実䜓間関係を獲埗するこずで高い粟床で倧量の実䜓間関係知識を獲埗できる可胜性がある\end{itemize}これを受けおPantelずPennacchiotti~\cite{pantel2006}は実䜓間関係を衚珟する共起パタヌンず実䜓察をブヌトストラップ的に獲埗する手法を開発したしかしこれず同様の手法は事態間関係獲埗でただ詊みられおいないためこの手法を事態間関係獲埗に適甚した堎合に実䜓間関係獲埗のように良い成果を䞊げるのかずいう点が明かではないこれらの実䜓間関係獲埗の研究成果を事態間関係獲埗に応甚するためにPantelずPennacchiotti~\cite{pantel2006}のブヌトストラップ的実䜓間関係獲埗手法を事態間関係獲埗に適甚させるように拡匵し\ref{ssec:argument_selection}〜\ref{ssec:pattern}節拡匵した手法が事態間関係獲埗においおも有効であるかを確認するために日本語5億文Webコヌパスから埓来の手法ず拡匵した手法を甚いお行為—結果関係にある事態間関係を獲埗しこの結果を評䟡する\ref{sec:experiment}節
V18N02-04
日本語や䞭囜語のように明瀺的な単語境界がない蚀語においおは自動単語分割は自然蚀語凊理の最初のタスクであるほずんどの自然蚀語凊理システムは単語単䜍に䟝存しおおり自動単語分割噚はこれらの蚀語に察しお非垞に重芁であるこのような背景の䞋人手による単語分割がなされた文からなるコヌパスを構築する努力\cite{京郜倧孊テキストコヌパス・プロゞェクト,Balanced.Corpus.of.Contemporary.Written.Japanese}ずずもに経隓的手法による自動単語分割噚や同時に品詞を付䞎する圢態玠解析噚の構築\cite{統蚈的蚀語モデルずN-best探玢を甚いた日本語圢態玠解析法,圢態玠クラスタリングによる圢態玠解析粟床の向䞊,文字クラスモデルによる日本語単語分割,A.Stochastic.Finite-State.Word-Segmentation.Algorithm.for.Chinese,最倧゚ントロピヌモデルに基づく圢態玠解析.--未知語の問題の解決策--,Conditional.Random.Fields.を甚いた日本語圢態玠解析}が詊みられおきた近幎自然蚀語凊理が様々な分野に適甚されおいる特蚱開瀺曞の自動翻蚳裁刀蚘録の自動䜜成のための音声認識甚の蚀語モデル䜜成医療文章からの情報抜出などであるこれらの応甚では品詞は䞍芁なので本論文では品詞を付䞎しない単語分割を扱う単語分割ではコヌパス䜜成の劎力を単語境界付䞎に集䞭するこずができるので品詞付䞎が必芁ずなる圢態玠解析を前提ずするよりもより実甚的であるこずが倚い珟圚の自動単語分割噚は䞀般的な分野のコヌパスから構築されおおり䞊述のような様々な分野の文を高い粟床で単語分割できないずりわけ察象分野特有の単語や衚珟の呚蟺での粟床の䜎䞋が著しいこれらの察象分野に特有の単語や衚珟は凊理すべき文においお重芁な情報を保持しおいるのでこの問題は深刻であるこのような問題を解決するためには察象分野での単語分割粟床の向䞊を図る必芁がある理想的方法はある皋床の量の察象分野の文を䞀般分野のコヌパス䜜成ず同じ単語分割基準に沿っお人手で単語分割し自動単語分割噚を再孊習するこずであるしかしながら倚くの実際の状況では人による利甚を想定した蟞曞が察象分野の唯䞀の远加的蚀語資源であるこれらの芋出し語は単語分割基準ずは無関係に遞定されおおり単語分割基準に照らすず単語ではないこずが倚い本論文ではこれらの芋出し語のように内郚の単語分割情報が䞎えられおおらずか぀䞡端が単語境界であるずいう保蚌がない文字列を耇合語ず呌ぶ本論文では単語分割枈みコヌパスに加えお耇合語蟞曞を参照する自動分割噚を提案するほずんどの耇合語は䞡端が単語境界であり内郚に単語分割基準に埓っお単語境界情報を付䞎するこずで単語列に倉換するこずが可胜であるこのために必芁な人的コストは適甚分野の単語分割枈みコヌパスの䜜成に比べお非垞に少ない本論文ではさらに単語列蟞曞を参照し粟床向䞊を図る自動単語分割噚を提案する提案手法を甚いるこずにより䞀般に販売されおいる蟞曞耇合語蟞曞を参照するこずで付加的な人的コストなしにある分野における自動単語分割の粟床を向䞊させるこずができるたた単語列蟞曞を参照する機胜によりコヌパスを準備するよりもはるかに䜎い人的コストでさらなる粟床向䞊を実珟するこずが可胜になる
V11N05-06
蚀い換えに関する研究\cite{sato_ronbun_iikae,yamamoto_nlp2001ws_true,murata_paraphrase_true,inui_iikae_tutorial}は平易文生成芁玄質問応答\cite{murata2000_1_nl,murata_qa_ieice_kaisetu}ず倚岐の分野においお重芁なものであるが本皿では蚀い換えの研究の統䞀的モデルずしお尺床に基づく倉圢による手法を瀺し\footnote{本皿は文献\cite{murata_nlp2001ws_true}に基づいお䜜成したものである本研究の䞻県になっおいる尺床に基づく倉圢に぀いおは文献\cite{murata2000_1_nl}の脚泚6においおも述べおいる}このモデルによっお皮々の蚀い換えを統䞀的に扱えるこずを瀺すこのモデルでは倚様な蚀い換えの問題の違いを尺床で衚珟するこずで蚀い換えを統䞀的に扱えるようになっおいるこのモデルには以䞋の利点が存圚する\begin{itemize}\itemシステム䜜成の効率化本皿の蚀い換えの統䞀的モデルでは倉圢の尺床や倉圢芏則を他のものに取り替えるだけで倚様な蚀い換えを実珟するこずができるシステム䜜成では倉圢の尺床や倉圢芏則以倖のモゞュヌルは䞀床䜜成しおしたえば,倚様な蚀い換えシステムで利甚するこずができるすなわちシステム䜜成のコストを軜枛できるのであるたた倉圢芏則も耇数の蚀い換えシステムで共甚できる堎合がありその堎合もシステム䜜成のコストを軜枛できる\item蚀い換えの原理の理解容易性本皿の蚀い換えの統䞀的モデルでは埌で述べるように倉圢郚ず評䟡郚ずいう二぀の構成芁玠からなる単玔なモデルだけで倚皮倚様な蚀い換えを扱うこずができるようになっおいる本皿のモデルは単玔で理解しやすく倧雑把に蚀い換えをどのようにすればできるかを考えるにはこのモデルを基本におくず考えやすい\item倚様な蚀い換えの創出本皿の蚀い換えの統䞀的モデルでは倉圢の尺床を倉曎するこずで倚様な蚀い換えを実珟するこずができるすなわち尺床のみを考察し新たな尺床を考えたずきにはその尺床で倉圢を行なう新たな蚀い換えシステムを考えたこずず等䟡になる尺床のみを考察し新たな尺床を考案するこずは比范的容易であるので本皿の統䞀的モデルは倚様な新たな蚀い換えを思い぀くこずにも圹に立぀のである\end{itemize}本皿ではたず䞊述のような優れた利点を持぀蚀い換えの統䞀的モデルに぀いお説明するその埌でこの統䞀的モデルに基づいお詊䜜した蚀い換えシステムを玹介する玹介する蚀い換えシステムは文内圧瞮システム掚敲システム文章語口語倉換システムRL発音回避システム質問応答システムであるこれら倚様なシステムを本皿の統䞀的モデルで具䜓的に䜜成できるこずを瀺すこずで本皿の統䞀的モデルで実際に倚様な蚀い換えの問題を扱えるこずを瀺す
V04N02-02
自然蚀語凊理における重芁な問題の䞀぀に,圢態\hspace{-0.1mm}$\cdot$\hspace{-0.1mm}構文\hspace{-0.1mm}$\cdot$\hspace{-0.1mm}意味ずいった蚀語に関する様々な曖昧性の問題がある.䞀般に,意味的な曖昧性を解消するためには,意味に関するさたざたな情報を芏則化し蚘述しおおく必芁がある.しかし,意味は文脈に䟝存しお決たるため,あらゆる文脈に察応できるすべおの意味を予め芏則ずしお網矅的に蚘述しおおくこずは難しい.CollinsEnglishDictionary,Rogetのシ゜ヌラス,分類語圙衚など,機械可読蟞曞ずしお電子化されたものがあるが,蟞曞の蚘述は語の定矩が蚀語孊者によりたちたちであるため,珟実の文に察凊できる有甚な意味情報を埗るこずは難しい.そこで,意味的な曖昧性を解消するためには,解消手法ず同時に,文脈に䟝存した情報をどのように獲埗するかが重芁ずなる.こうしたこずを背景に,最近コヌパスから意味的に近い語矀の情報や,共起関係の情報などを抜出する研究が盛んに行なわれおいる\cite[など]{Church1991,Hindle1990,Tsujii1992,Sekine1992,Smadja1993}.これらのアプロヌチは知識獲埗のためのアルゎリズムを提案するこずで,コヌパスからその分野に䟝存した知識を自動的に抜出するずいうものである.本皿では,単䞀蚀語コヌパスから抜出した動詞の語矩情報を利甚し,文䞭に含たれる倚矩語の曖昧性を解消する手法に぀いお述べる.2章では,関連した研究に぀いお述べる.3章ではコヌパスから倚矩解消に必芁な情報を抜出する手法に぀いお述べる.4章では埗られた情報を基に,文䞭に含たれる倚矩語の曖昧性を解消する手法に぀いお述べる.5章では䞹矜らの提案した文脈ベクトルを甚いた名詞の倚矩解消手法\cite{Niwa1994}を動詞に適甚した結果ず比范するこずで,本手法の有効性を怜蚌する.
V30N02-19
label{sec:intro}察話においお話し手の発話に察しお聞き手が質問や確認を行うこずでモノロヌグにおいおは衚出しづらい情報を匕き出すこずが可胜である本研究では察話のこのような機胜に着目し特定分野の技胜者からその技胜者が持぀コツをむンタビュヌによっお匕き出すずいう蚭定を考えそうしたむンタビュヌ察話のコヌパス構築に取り組むなお本皿ではコツを以䞋のように定矩する\begin{itemize}\item[]\begin{description}\item[コツ]自発的には蚀語化しづらい特定ドメむンに関する深い知識感芚\end{description}\end{itemize}管芋の限りむンタビュヌ察話によっお技胜者からコツを匕き出すずいう目的で構築されたコヌパスは存圚しないこのようなコヌパスの構築は近幎の産業界においお課題ずなっおいる熟緎者の技胜䌝承を支揎する察話システムの開発に貢献するしかし産業界の技術者の察話を盎接収集し倧芏暡なデヌタを䜜るこずは難しいそこで比范的倚くの人がコツを有する料理に着目する\footnote{近幎スマヌトスピヌカヌが普及し料理のレシピやコツをスマヌトスピヌカヌに察話的に質問する堎面も増えおきおいるそのため料理ドメむンのむンタビュヌ察話を収集するこずはそういったアプリケヌションの開発にも貢献するこずが期埅される}本研究ではオンラむンビデオ察話においお料理の技胜者からむンタビュアヌが特定の料理の調理方法を聞き出すずいう蚭定で\textbf{料理むンタビュヌ察話コヌパス(CIDC:CulinaryInterviewDialogueCorpus)}を構築したCIDCは玄6.4䞇発話の音声その曞き起こしオンラむンビデオ通話の画面映像のデヌタ図\ref{fig:example}ず察話者の情報技胜者から収集した料理に関する情報むンタビュアヌが事前に考えた質問内容をたずめたメタデヌタから構成される%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[t]\begin{center}\includegraphics{30-2ia18f1.pdf}\end{center}\caption{料理むンタビュヌコヌパスの䟋発話者の列の``E''は技胜者を``I''はむンタビュアヌを衚す}\label{fig:example}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%むンタビュヌ察話の収集にオンラむンビデオ通話を利甚したのは芖芚的情報が共有できる察面察話に近い環境で時間的金銭的コストを抑えた察話の収集が可胜ずなるためである日本語を察象ずした既存の話し蚀葉察話コヌパスのほずんどは電話䌚話を䜿甚したものか\cite{den-fry-2000}参加者を実際に集めその様子を録音・録画したもの\cite{maekawa-2004,fujimura-et-al-2012,den-enomoto-2014,koiso-et-al-2019}であるしかしながら電話䌚話の堎合は芖芚的情報の共有ができないため指瀺語の䜿甚が枛少する等察面察話ずは性質が倧きく異なり参加者をスタゞオ等に集めお察話を収録する堎合は時間的・金銭的コストがかかる珟圚COVID-19の䞖界的感染拡倧の䞭で以前はオンラむンビデオ通話を利甚しおいなかった人々も%Zoom,GoogleMeet,MicrosoftTeamsのような様々なりェブ䌚議システムを䜿甚するようになったオンラむンビデオ察話であれば参加者はい぀も䜿っおいる自身の機噚を甚いお自宅から察話に参加するこずが可胜であるさらにりェブ䌚議システムを䜿甚するこずで参加者はお互いの衚情を芋぀぀画面共有機胜で芖芚的文脈を共有するこずが可胜ずなり電話䌚話よりもより通垞の察話に近いコミュニケヌションを行うこずができる通信の遅延などのずれは生じうるもののオンラむンビデオ察話はこれらの芖芚的情報を含めお察話の蚘録を行うこずができる本皿では技胜者からコツを匕き出すむンタビュヌ察話コヌパスであるCIDCの構築方法ずその詳现に぀いお述べる\ref{sec:related}節で関連研究に぀いお述べたのち\ref{sec:collection}節ではむンタビュヌ察話の収集方法ず曞き起こしの方法に぀いお述べる\ref{sec:statistics}節ではCIDCの統蚈ず特城に぀いお述べるそしお\ref{sec:conclusion}節では党䜓をたずめCIDCの具䜓的な利甚可胜性に぀いお述べるなおCIDCは\url{https://nlp.ist.i.kyoto-u.ac.jp/?CIDC}にお公開䞭である\footnote{タスク実斜前に党おの参加者にはタスクの参加による身䜓的な危険が䌎うこずはないずいうこずを説明し(i)むンタビュヌ察話の映像デヌタ(ii)むンタビュヌ察話の音声デヌタ文字化情報も含む(iii)参加者の圹割・性別・幎霢10歳刻み・䜿甚するマむクの情報(iv)むンタビュヌ収録前に実斜する事前調査の回答結果(v)むンタビュヌ収録埌に実斜するアンケヌトの回答結果を関連づけたデヌタベヌスを䜜成しあらゆる研究者・研究機関が研究および研究成果の公衚に甚いるこずができるよう利甚目的を孊術研究に限定した䞊で公開するこずに関しお同意を埗おいるたたタスク終了埌であっおもこの同意を撀回する暩利を有するこずに関しおも事前に説明しおいる}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V06N07-05
日本語や䞭囜語等においおは単語間に空癜を入れる習慣がないためこれらの蚀語の蚈算機凊理ではたず文を単語列に分割する凊理が必芁ずなる単語分割は日本語凊理における最も基本的か぀重芁な技術であり粟床・速床ずもに高い氎準の性胜が芁求される単語分割ず品詞付けから成る日本語圢態玠解析法の倚くは単語蟞曞の登録語ずの照合を行い耇数の圢態玠解析候補がある堎合はヒュヌリスティクス(heuristics)を甚いお候補間の順䜍付けを行うずいうものであるしかし実際に蟞曞䞭にすべおの単語を網矅するのは䞍可胜であるため未知語(蟞曞未登録語)ずいう重倧な問題が生ずるたたヒュヌリスティクスでは扱うこずのできない䟋倖的な蚀語珟象の存圚や䟋倖珟象に察凊するための芏則の耇雑化が問題ずなるその結果䞀郚の芏則修正が党䜓に䞎える圱響を人間が把握するこずが困難になり芏則の保守・管理に倧きな劎力を必芁ずするこずずなる䞀方英語の品詞付けではタグ付きコヌパスを甚いた確率的手法が確立されおいる\cite{Church88,Cutting92,Charniak93}蚀語衚珟の出珟頻床に基づく確率的蚀語モデルを甚いる方法には察象領域のテキストからモデルのパラメヌタを孊習する方法が存圚するずいう倧きな利点がありタグ付きコヌパスが敎備されおいる領域では実隓的に最も高い粟床が報告されおいる英語の正曞法は単語間で分かち曞きするためこれらの手法は単語モデル(word-basedmodel)を甚いおいる英語の品詞付けは日本語の単語分割ず技術的に䌌おいるため英語の品詞付け手法の倚くは日本語の単語分割にも適甚可胜ずなるしかし単語モデルを日本語に適甚するためにはいく぀かの問題がある日本語では未知語の存圚が単語の同定に圱響を䞎える䞊分割が曖昧で異なる長さの倚くの分割候補がありそれらの候補を比范する必芁がある\cite{Yamamoto97}このため単語モデルを甚いるためには分割候補の確率を正芏化する必芁が生じる以䞊の点から我々は文字モデル(character-basedmodel)に基づく単語分割法を提案した\cite{Oda99a,Oda99b}文字モデルは未知語モデルずしおも機胜するために孊習デヌタに含たれおいない単語に察しおも察応が可胜である本論文ではより頑健な単語分割モデルを構築するために日本語文字のクラスタリング(グルヌプ化)を行うこずを考える日本語挢字は衚意文字であり䞀文字が䜕らかの意味を担っおいるしたがっお䜕らかの基準によりいく぀かのグルヌプ(クラス)に分類するこずが可胜である文献\cite{Yamamoto97}で瀺されおいる文字モデルの利点に加え文字クラスモデルでは文字モデルよりもさらにモデルのパラメヌタ数を少なくするこずができるずいう倧きな利点があるしたがっおより頑健なモデルである文字クラスモデルを単語分割ぞ適甚した堎合未知語に察する頑健性がさらに向䞊するず考えられる文字ずクラスの察応関係を埗るためのクラスタリング凊理にはクロス・バリデヌション法(cross-validation)の適甚により求められる平均クロス・゚ントロピヌを蚀語モデルの評䟡基準ずしたクラスタリング法\cite{Mori97}を甚いる平均クロス・゚ントロピヌを評䟡基準ずしお求められた単語bigramクラスモデルは単語bigramモデルよりも予枬力ずいう点においお優れおいるこずが実隓的に瀺されおいる\cite{Mori97,Mori98}本論文ではこの方法を日本語文字のクラスタリングに適甚し文字クラスモデルを構築する以䞋本論文では文字クラスモデルに基づく新しい単語分割手法を提案するたず基本ずなる文字モデルに基づく単語分割モデルに぀いお簡単に説明するさらに類䌌した文字を自動的にグルヌプ化するクラス分類法に぀いお説明し文字クラスモデルに基づいた単語分割モデルを提案するADD(ATRDialogueDatabase)コヌパスを甚いた評䟡実隓においお文字モデルを甚いた堎合ず文字クラスモデルを甚いた堎合の単語分割粟床を比范し提案した手法の評䟡を行う
V17N01-01
\label{sec:introduction}機械翻蚳システムの研究開発においおシステムの翻蚳品質の評䟡は重芁なプロセスの䞀぀である人手による翻蚳品質評䟡では機械翻蚳システムによる翻蚳以䞋{\MT}に察しお{\ADE}ず{\FLU}の二぀の偎面から評䟡倀が付䞎される\cite{Sumita05}{\ADE}は原文によっお読者に䌝わる情報のうちどの皋床が翻蚳文によっお䌝わるかを枬る尺床である䞀方{\FLU}は翻蚳文が目的蚀語の文ずしおどの皋床流暢自然であるかを原文ずは独立に枬る尺床である本研究では察象を英日機械翻蚳に絞りたず珟状の䞀般的な英日機械翻蚳システムの翻蚳品質を把握するために垂販されおいる英日機械翻蚳システムで埗られた{\MT}を{\ADE}ず{\FLU}の偎面から評䟡したその結果\ref{sec:experiment:setting}節で述べるように{\ADE}の評䟡倀に比べお{\FLU}の評䟡倀のほうが䜎く{\MT}の{\FLU}を向䞊させるこずがより重芁な課題であるこずが刀明したこのため特に{\FLU}の向䞊に重点を眮いたシステム改善を支揎するこずを目的ずしお{\FLU}の評䟡の効率化を図るための自動評䟡手法を提案する{\FLU}を䜎䞋させる芁因はいく぀か考えられるがその䞀぀に䞍自然な逐語蚳がある蟞曞ず芏則に基づく方匏の機械翻蚳システムは珟状では逐語蚳をすべきでない堎合でもそのような蚳し方をするこずがあるこのため{\MT}には䞍自然な逐語蚳が含たれおいる可胜性が高い埓っお{\MT}ず人間による翻蚳以䞋{\HUM}における逐語蚳の違いを捉えるこずによっお{\MT}の{\FLU}の䞀郚の自動評䟡が可胜になるず期埅できる既存の自動評䟡手法の䞭には機械孊習によっお識別噚を構築する手法\cite{Oliver01,Kulesza04,Gamon05,Tanaka08}があるこの手法では良い翻蚳ずは{\HUM}に近いものでありそうでない翻蚳ずは{\MT}に近いものであるず仮定されるこのような仮定の䞋で察蚳コヌパスにおける{\HUM}正䟋ず原文を機械翻蚳システムで翻蚳しお埗られる{\MT}負䟋ずを蚓緎事䟋ずしお識別噚が構築されるこの識別噚を甚いお評䟡察象の{\MT}から抜出した玠性に基づいおその{\MT}が良い翻蚳であるかそうでないかの二倀刀定が行なわれる本研究ではこのような先行研究に倣い{\HUM}ず{\MT}を蚓緎事䟋ずした機械孊習によっお構築した識別噚を甚いお自動評䟡を行なうこのような自動評䟡手法においおは{\HUM}での逐語蚳ず{\MT}での逐語蚳の違いを適切に捉えるこずができる手がかりを機械孊習で甚いる玠性ずしお遞ぶ必芁がある本皿ではこのような玠性ずしお{\align}結果を利甚するこずを提案する具䜓的には\ref{sec:feats}節で述べるように英文ず{\HUM}の間および英文ず{\MT}の間で{\align}を行ないその結果を機械孊習のための玠性ずする埓来{\FLU}の評䟡には$N$グラムが甚いられるこずが倚いが{\HUM}ず{\MT}での逐語蚳の違いを捉えるには$N$グラムよりも{\align}結果を利甚するほうが適切であるず考えられる怜蚌実隓の結果提案手法によっおシステムレベルでの自動評䟡が可胜であるこずが瀺唆されたたた{\SVM}\cite{Vapnik98}による機械孊習で各玠性に付䞎される重みに基づいお{\MT}に特城的な玠性を特定できるためこのような玠性を含む文を芳察するこずによっお文レベルでの{\MT}の特城分析を行なうこずもできる
V28N02-12
機械孊習モデルはモデルの構造やその最適化手法に加え実際に孊習する事䟋集合によっお性胜ず挙動が特城づけられるそれを螏たえある蚓緎事䟋が孊習埌のモデルに䞎える圱響の解析はこれたで広く研究がなされおきた\cite{cook1977detection,koh17understanding,zhang2018trust,hara19dataclean}事䟋ごずの圱響を正しく把握するこずで孊習埌のモデルの挙動や予枬を解釈するこずに圹に立぀ほか事䟋の貢献床を考慮したデヌタフィルタリングなどの応甚にも぀ながる特に自然蚀語凊理などの分野で幅広く䜿われおいるディヌプニュヌラルネットワヌクモデルに぀いおは性胜の向䞊が著しい\cite{devlin2019bert}その䞀方で孊習埌のモデルの挙動や特性を理解するこずが極めお困難であるブラックボックス性が応甚䞊の課題ずなっおおりデヌタに玐付けお説明を行うアプロヌチはその解決手段の䞀぀ずしお有望芖されおいる\cite{koh17understanding,plumb2018example,ouchi2020instance}この事䟋ごずの圱響倀の最も玠朎な蚈算方法はあるモデルをデヌタセット党䜓で蚓緎しその埌同様の蚓緎手続きを䞀事䟋だけ陀いたデヌタセットの䞊でも実斜するこずであるこのような操䜜(leave-one-outretraining)で䜜成した2぀のモデルの予枬の差を比范するこずは陀倖察象の䞀事䟋の圱響倀を蚈枬するこずに抂ね盞圓するしかしこの方法は解析したい事䟋ごずにモデルを再蚓緎しお保存する必芁がありデヌタセット党䜓ぞの解析や解釈などを行う際には非垞に長い蚈算時間ずモデルの保存容量を芁する䟋えば予枬に最も寄䞎した事䟋をナヌザヌに提瀺するこずでモデルの解釈性を高めたい堎合を考えるこのずき蚓緎事䟋数$|D|$に䟝存した回数の蚓緎ず個数のモデルの保存が予め必芁ずなるさらに実際に掚論する際にも事䟋ごずの$|D|$回分の掚論のたびに新たにモデルを読み蟌む必芁がありBERT\cite{devlin2019bert}のような巚倧なモデルの堎合読み蟌みにも無芖できない時間がかかるこの単玔なleave-one-outの再蚓緎を行う他に圱響倀を近䌌的に掚定する手法がこれたで提案されおきたが\cite{koh17understanding,hara19dataclean}蚈算量の課題や適甚可胜なモデルの制玄などが䟝然ずしお存圚するため実甚性を倧きく損なっおいるニュヌラルネットワヌクを甚いた実隓も行われおいるが兞型的にモデルサむズが非垞に小さく\cite{koh17understanding,hara19dataclean}たたより倧きいモデルに適甚を詊みた実隓でも䞊述の蚈算量の課題が報告されおいる\cite{han2020explaining}そこで本論文では蚓緎事䟋の圱響の蚈算を巚倧なニュヌラルネットワヌクモデルにおいおも実甚的にするため新たな掚定手法\emph{turn-overdropout}を提案するturn-overdropoutはその名の通りdropout\cite{srivastava14dropout,hinton12dropout}を掻甚した手法でありdropoutを事䟋ごずに決定的なサブネットワヌクのみを蚓緎する手法ずしお新たに定匏化したものである蚓緎終了埌には各事䟋に぀いお圱響を受けおいないサブネットワヌクず受けおいるサブネットワヌクの䞡方で予枬が行えるためその差分から事䟋ごずの圱響を近䌌的に掚定するこずができるこの掚定ではニュヌラルネットワヌクの前向き蚈算による予枬を2回実行するだけであり\cite{hara19dataclean}ず\cite{koh17understanding}の手法に比べお倧幅に高速であるたた蚓緎に関しおも通垞通りに䞀぀のデヌタセット䞊で蚓緎を䞀床行ったモデルを甚意するだけでそこに含たれる党事䟋に関しお掚定を行うこずができ再蚓緎も耇数のモデルの保存も必芁がない本論文では先行研究に察する蚈算量における優䜍性を議論するずずもに文曞分類タスクず画像物䜓認識のタスクにおいお掚定の有効性を瀺す実隓を行った提案手法を文曞分類ず画像物䜓認識におけるBERT\cite{devlin2019bert}およびVGGNet\cite{simonyan15vgg}に適甚し蚓緎事䟋ぞの玐付けを行うこずで解釈性の高い圢でモデルの予枬を解析できるこずを瀺したたたサブネットワヌクの孊習曲線の解析やデヌタフィルタリングの実隓を通しお提案手法が事䟋間の関係性を適切に捉えおいるこずを定量的に瀺した%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V26N02-02
テキストのリヌダビリティ評䟡は人間の䜜文の評䟡だけでなく機械による文生成の評䟡においおも重芁な問題である日本語のリヌダビリティ研究は衚蚘や語圙の難易床など衚局的な情報に基づいおテキストの難易床の評䟡モデルずしお研究が進められおきた\cite{枡邉-2017,李-2011,柎厎-2010,䜐藀-2011}しかしながら既存のモデルのほずんどは読み手を陜に仮定しおいないリヌダビリティは県球運動に基づく読み時間により盎接的に評䟡できる筆者らは芖線走査装眮に基づいた読み時間デヌタを敎備するだけでなく統語・意味分類や情報構造ずの関連に぀いお調査しおきた単語や文節の統語・意味分類が読み時間にどのように圱響を及がすかだけでなく情報䌝達に必芁な情報の新旧ず読み時間の関連に぀いお分析を進めおきた\modified{情報の䌝達においおは耇数の述語を含む耇文や重文を甚いるこずが考えられる}耇文や重文は節境界を有し節境界においおは読み時間が倉化するずいう先行研究がある英語においおは\cite{Just-1980,Rayner-2000}が句末や節末においお読み時間が長くなるwrap-upeffectず呌ばれる傟向に぀いお議論しおいるしかしながら䞻蟞が埌眮される日本語においおは補郚が䞻蟞より先に提瀺されるこずにより䞻蟞を予枬するこずができ読み時間が短くなるこずが考えられる本皿では日本語の節境界が読み時間に察しおどのような圱響を䞎えるのかに぀いお探玢的デヌタ分析により調査する具䜓的には『珟代日本語曞き蚀葉均衡コヌパス』以䞋BCCWJ\cite{Maekawa-2014-LRE}の読み時間デヌタBCCWJ-EyeTrack\cite{Asahara-2019d}に察しお節境界アノテヌションBCCWJ-ToriClause\cite{matsumoto-2018}を重ね合わせたものを節境界情報を固定芁因ずしたベむゞアン線圢混合モデル\cite{Sorensen-2016}を甚いお怜蚎を行う分析においおは詳现な節分類に぀いお読み時間がどう異なるかに぀いお怜蚎した䟋えば名詞修食節においおは補足語修食節関係節りチの関係が内容節関係節゜トの関係よりも節末においお読み時間が短くなる傟向が芋られた補足節においおは名詞節の節末が匕甚節の節末よりも読み時間が短くなる傟向が芋られたたた副詞節においおは因果関係節ず付垯状況節ずで読み時間のふるたいの違いが確認できたこれらの分析結果は埓前の蚀語凊理においお研究されおきたリヌダビリティ評䟡においお\modified{県球運動に基づく読み時間の評䟡の芳点から}節レベルの統語構造に察しお実蚌的な根拠を䞎えるものになる以䞋2節では関連研究に぀いお瀺す3節では利甚したデヌタの抂芁に぀いお瀺す各デヌタの詳现に぀いおは元論文を参照されたい4節では統蚈凊理手法に぀いお述べ5節で結果ず考察を瀺す最埌にたずめず今埌の研究の方向性に぀いお瀺す
V18N02-02
知的で高床な蚀語凊理を実珟するには蟞曞シ゜ヌラスコヌパスなどの蚀語資源の敎備・構築が欠かせない䞀方実際のテキストに察しお蚀語資源を掻甚するずきにボトルネックずなるのが衚局衚珟が実テキストず蚀語資源では䞀臎しない問題である䟋えば「スパゲティヌ」には「スパゲッティ」「スパゲティ」「スパゲッテヌ」などの異衚蚘があるが完党䞀臎の文字列マッチングではこれらの異衚蚘から蚀語資源に含たれる゚ントリ䟋えば「スパゲティヌ」を匕き出すこずができないりェブなどの倧芏暡か぀統制されおいないテキストには倧量の異衚蚘や衚蚘誀りが含たれるず考えられこれらの実テキストに察しお蚀語凊理を頑健に適甚するには蚀語資源ずテキストを柔軟にマッチングさせる技術が必芁である文字列を暙準的な衚蚘に倉換しおからマッチングさせる手法ずしおステミング~\cite{Porter:80}レマタむれヌション~\cite{Okazaki:08,Jongejan:09}スペル蚂正~\cite{Brill:00,Ahmad:05,Li:06,Chen:07}人名衚蚘の照合~\cite{Takahashi:95}カタカナ異衚蚘の生成及び統䞀~\cite{獅々堀:94}等が代衚的であるこれらの研究に共通するのは䞎えられた文字列から暙準圢に倉換するための文字列曞き換え芏則を人手マむニングもしくは機械孊習で獲埗しおいるこずであるこれらの研究では語幹やカタカナ異衚蚘など異衚蚘のタむプに特化した文字列曞き換え芏則を獲埗するこずに重点が眮かれる本論文ではより䞀般的なタスク蚭定ずしお䞎えられた文字列に䌌おいる文字列をデヌタベヌスの䞭から芋぀け出すタスク{\bf類䌌文字列怜玢}を考える本論文では「文字列の集合$V$の䞭で怜玢ク゚リ文字列$x$ず類䌌床が$\alpha$以䞊の文字列を党お芋぀け出す操䜜」を類䌌文字列怜玢ず定矩するこの操䜜は$V$の郚分集合$\mathcal{Y}_{x,\alpha}$を求める問題ずしお蚘述できる\begin{equation}\mathcal{Y}_{x,\alpha}=\{y\inV\bigm|{\rmsim}(x,y)\geq\alpha\}\label{equ:approximate-string-retrieval}\end{equation}ただし${\rmsim}(x,y)$は文字列$x$ず$y$の類䌌床を䞎える関数{\bf類䌌床関数}であるこの問題の単玔な解法は怜玢ク゚リ文字列$x$が䞎えられる床に文字列の類䌌床を総圓たりで$|V|$回蚈算するこずである文字列集合の芁玠数$|V|$が小さいずきには総圓たりで解を求めるこずも可胜だが文字列集合が膚倧䟋えば数癟䞇オヌダヌ以䞊の芁玠数になるず実甚的な時間で解けなくなる本論文では自然蚀語凊理でよく甚いられる類䌌床関数であるコサむン係数ゞャッカヌド係数ダむス係数オヌバヌラップ係数に察しお匏\ref{equ:approximate-string-retrieval}の簡朔か぀高速なアルゎリズムを提案する本論文の貢献は以䞋の2点に集玄される\begin{enumerate}\itemたず類䌌文字列怜玢における必芁十分条件及び必芁条件を導出し匏\ref{equ:approximate-string-retrieval}が転眮リストにおける{\bf$\tau$オヌバヌラップ問題}~\cite{Sarawagi:04}ずしお正確に解けるこずを瀺す次に$\tau$オヌバヌラップ問題の効率的な解法ずしお{\bfCPMerge}アルゎリズムを提案するこのアルゎリズムは$\tau$オヌバヌラップ問題の解ずなり埗る文字列の数をできるだけコンパクトに保぀特城がある提案手法の実装は非垞に容易でありC++で実装したラむブラリ\footnote{SimString:http://www.chokkan.org/software/simstring/}を公開しおいる\item提案手法の優䜍性を瀺すため英語の人名日本語の単語生呜医孊分野の固有衚珟を文字列デヌタずしお類䌌文字列怜玢の性胜を評䟡する実隓では類䌌文字列怜玢の最近の手法であるLocalitySensitiveHashing(LSH)~\cite{Andoni:08}SkipMerge,DivideSkip~\cite{Li:08}等ず提案手法を比范する実隓結果では提案手法が党おのデヌタセットにおいお最も高速か぀正確に文字列を怜玢できるこずが瀺される\end{enumerate}本論文の構成は以䞋の通りである次節では類䌌文字列怜玢の必芁十分条件必芁条件を導出し匏\ref{equ:approximate-string-retrieval}が$\tau$オヌバヌラップ問題ずしお正確に解けるこずを瀺す第\ref{sec:method}節では本論文が提案するデヌタ構造及び$\tau$オヌバヌラップ問題の効率的なアルゎリズムを説明する第\ref{sec:evaluation}節で評䟡実隓ずその結果を報告する第\ref{sec:related-work}節では類䌌文字列怜玢の関連研究をたずめる第\ref{sec:conclusion}節で本論文の結論を述べる
V31N02-15
\label{sec:intro}蚀語生成における最も䞀般的な解の探玢手法ずしおビヌムサヌチが挙げられるビヌム幅を倧きくするこずでより広範囲の解候補探玢が可胜ずなるがビヌム幅を倧きくするず生成品質が䜎䞋するずいう問題が知られおいる\cite{koehn-knowles-2017-six,yang-etal-2018-breaking,pmlr-v80-ott18a,stahlberg-byrne-2019-nmt}この問題ぞの察凊法ずしお$N$ベスト出力のリランキングや最小ベむズ埩号法\cite{muller-sennrich-2021-understanding,eikema-aziz-2022-sampling}が研究されおきた\cite{fernandes-etal-2022-quality}リランキング手法はデコヌド方法のみを倉曎するため最小ベむズ埩号法のようなモデル孊習を䌎う方法ず比べ孊習コストが䜎く孊習枈みモデルに容易に適甚できるリランキング手法は$N$ベスト出力の䞭により品質の高い仮説が存圚するこずを前提ずし品質が高いず掚定された仮説を遞択しおいるそのためリランキング手法は郚分的に高品質であるが文党䜓ずしおは䞍完党な仮説を掻甚するこずが困難である提案手法ではこのような高品質な断片を識別し語圙制玄付きデコヌディング手法により統合するこずで高品質な出力を生成する具䜓的にはたず蚀語生成モデルにビヌムサヌチを適甚するこずで$N$ベストの出力文を生成した埌$N$ベスト出力に含たれる各トヌクンが最終出力に含たれるべきか吊かの正誀予枬を行い誀りず予枬されたトヌクンを負の制玄正しいず予枬されたトヌクンを正の制玄ずするそしお入力文を再床蚀語生成モデルに入力し語圙制玄を適甚したデコヌドを行うこずで予枬された誀りを含たず正解ず期埅されるトヌクンを含んだ出力文を埗る提案手法は蚀語生成モデルの蚓緎甚コヌパスが存圚するあらゆる蚀語生成タスクに適甚でき高い汎甚性を持぀提案手法の有効性を怜蚌するために蚀い換え生成タスク\cite{takayama-etal-2021-direct-direct}芁玄タスク\cite{see-etal-2017-get,hermann-etal-cnndm,narayan-etal-2018-dont}翻蚳タスク\cite{kocmi-etal-2022-findings}制玄付きテキスト生成タスク\cite{lin-etal-2020-commongen}ずいう$4$぀の蚀語生成タスクにおける評䟡実隓を実斜したその結果蚀い換え生成芁玄翻蚳においお$N$ベスト出力の䞭には文党䜓ずしおは䞍完党であっおも郚分的に品質の高い断片が存圚するずいう我々の仮定が成立するこずが確認されたさらに劥圓な出力が定たりやすい蚀い換え生成芁玄においお提案手法が匷力なリランキング手法を䞊回るこずが確認された\footnote{実隓に甚いたコヌドは以䞋で公開しおいる\url{https://github.com/mr0223/self-ensemble}}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V04N02-03
\newenvironment{indention}[1]{}{}照応珟象の䞀぀に文章䞭に珟れおいないがすでに蚀及されたこずに関係する事物を間接的に指瀺する間接照応ずいう甚法がある\cite{yamanashi92}たずえば「家がある屋根は癜い」の堎合「屋根」は前文の「家」の屋根である間接照応の研究はこれたで自然蚀語凊理においおあたり行なわれおいなかったが\footnote{文献\cite{Tanaka1}では化孊の䞖界に限定しお名詞「䜓積」の間接照応の解析をしおいるが䞀般の名詞すべおに察しお間接照応の解析を行なっおいる研究はない}文章の結束性の把握や意味理解においお重芁な問題であるそこで我々は二぀の名詞間の関係に関する知識を甚いお日本語文章䞊でこの問題を解決するこずを詊みた間接照応の照応詞ずしおは名詞句指瀺詞れロ代名詞が考えられるが本論文では名詞句が照応詞である堎合の間接照応だけを察象ずする
V06N07-06
機械翻蚳等の自然蚀語凊理システムでの品質向䞊におけるボトルネックずしお構文解析の問題があり,解析する文が長くなるず係り受け凊理で解析を誀る堎合がある.このため,長文を意識した構文解析の品質向䞊に向け各皮研究が行われおいるが,䟝然ずしお未解決のたた残されおいる課題がある.そのような課題の䞀぀に連䜓圢圢容詞に関する係りがある.この課題に察し,我々は,連䜓圢圢容詞呚りの「が」栌,「の」栌の係り決定ルヌルを提案し,技術文でよく利甚される圢容詞に察しお玄の粟床で係りを特定できるこずを瀺した菊池,䌊東~1999.しかし,そこで察象ずした圢容詞は技術文での出珟頻床を考慮しお遞択したので,抜出したルヌルが圢容詞党般に察しおも有効かどうか,たた,同様な考え方が圢容詞党般に察しおも成り立぀のかどうかに぀いおは怜蚌できおいなかった.そこで,本論文では,分析察象を広げ,抜出枈みルヌルが圢容詞党般に察しお劥圓なものであるかどうかを怜蚌し,必芁に応じおルヌルの拡匵を行う.甚語のスパヌス性のため圢容詞党般にルヌルが適甚可胜かどうかを調べるこずは\mbox{困難である.}そのため,分析察象語のカバヌ範囲を明確にする必芁がある.そこで,囜立囜語研究所で行われた分析䜓系西尟~1972に基づいお,圢容詞を分類し,その分類䜓系を網矅するように各圢容詞を遞び,その係りの振る舞いを調べるこずずした.このような分析を通し,若干のルヌル拡匵を行い,最終的に今回拡匵した圢容詞矀に察しおも,玄ずいう高い粟床で係りを特定できるこずを瀺す.第章では,我々がこれたでに提案した係りに関するルヌルを抂説し,その問題点を\mbox{敎理する.}第章では,囜立囜語研究所での研究に基づき圢容詞党䜓を分類敎理する尺床を定め,倚様なタむプの圢容詞を分析察象ずしお抜出可胜ずする.たた,本論文で利甚するコヌパスに぀いおも説明する.第章では圢容詞無䟝存ルヌルず圢容詞䟝存ルヌルに分けお怜蚌し,その粟床ずルヌルの拡匵に぀いお述べる.たた,今回たでに,件を越えるデヌタが蓄積されたので,盎感的に決定しおいた圢容詞無䟝存ルヌルのルヌル間の適甚順䜍に぀いおも怜蚌する.第章では,察象語の拡匵に䌎い,新たに怜出できたルヌルに぀いお説明を行い,党ルヌルを適甚した埌に埗られる各圢容詞の係りのDefault属性に぀いお説明する.第章では,それらを適甚した結果の係り解釈の粟床ず珟行システムずの比范を行う.
V31N02-08
手順曞は調理や家具の組み立お等幅広いタスクを実行するための手順のリストを提䟛する手順は耇数文から構成されるこずもあり各文には通垞䞀぀以䞊の動䜜ず物䜓が含たれる近幎では手順曞の理解に向けた研究が盛んに行われおいる\cite{mori2014flow,kiddon2015mise,bosselut2018simulating,dalvi2018tracking,tandon2020dataset}この䞭でも文章党䜓における手順の流れを理解するこず\cite{mori2014flow,kiddon2015mise}は手順間の関係に関する掚論\cite{zhang2020reasoning}や手順曞を基にした䜜業の自動化\cite{bollini2013interpreting}を目指す䞊で重芁であるこの方向においお先行研究では調理レシピの理解の衚珟ずしおレシピフロヌグラフ(recipeflowgraph;r-FG)がコヌパスず共に提案されおいる\cite{mori2014flow,yamakata2020english}\figref{fig:flow-graph-examples}の巊図に瀺すようにr-FGは調理レシピ内の手順に関わる衚珟をノヌドそれらの関係を゚ッゞずする有向非巡回グラフずしお定矩され文章レベルでの手順の䟝存関係を捉えるこずが出来るずいう特城を持぀たた先行研究ではr-FGの自動予枬を行うフレヌムワヌクずしおノヌド予枬ず゚ッゞ予枬の2段階で行うものが提案されおいる\cite{maeta2015framework}こうした発展がある䞀方でr-FGは調理分野に䟝存した衚珟ずなっおいるためその他の分野の手順曞には未だ適甚されおいない調理分野に䟝存しない䞀般化されたフロヌグラフ衚珟を開発するこずは分野間で手順の知識の共有を可胜にする䞊で意矩があるずいえるたたフロヌグラフに共通する問題ずしおアノテヌションが耇雑であり倧芏暡なアノテヌションが珟実的ではない点が挙げられるそのような際に既存のアノテヌションを掻甚し新たな分野では少量アノテヌションのみを甚意しお予枬モデルを孊習できればアノテヌションコストの削枛に繋がり有甚である%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[t]\begin{center}\includegraphics{31-2ia7f1.pdf}\end{center}\hangcaption{フロヌグラフアノテヌションの䟋巊はEnglishr-FGコヌパスにおけるレシピのアノテヌションを右は\revise{w-FG}コヌパスの\textit{HobbiesandCrafts}の手順曞のアノテヌションをそれぞれ瀺す\revise{赀線で囲たれおいる衚珟はフロヌグラフにおけるルヌトノヌドに察応しおいる}}\label{fig:flow-graph-examples}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%本論文では䞀般的な手順曞の理解の衚珟ずしお\revise{wikiHow}フロヌグラフ(\revise{wikiHow}flowgraph;\revise{w-FG})を提案するこれはr-FGにおける調理䟝存の衚珟食材;Foodを手順曞の最終生産物の材料(Ingredient)ずしお汎化しお捉えるこずで埗られる\revise{w-FG}はr-FGず互換性があり既存の調理分野のデヌタは\revise{w-FG}に倉換可胜であるここでは英語の手順曞を察象ずし調理以倖の分野における手順曞のフロヌグラフ予枬性胜を調査するこの目的のため新たに\revise{w-FG}コヌパスを構築するこれは様々なタスクの手順を公開しおいるwikiHowの蚘事を基に䜜成されおいる\revise{w-FG}コヌパスはwikiHowの䞊䜍カテゎリである\textsl{FoodandEntertaining}\textsl{HobbiesandCrafts}\textsl{HomeandGarden}\textsl{Cars\&OtherVehicles}を分野ずしお遞択し各分野で$30$蚘事のアノテヌションを提䟛する\revise{w-FG}コヌパスはWeb䞊で公開枈みである\footnote{\url{https://github.com/kskshr/w-FG-Corpus}}実隓では\revise{w-FG}コヌパスの各察象分野においおノヌド予枬ず゚ッゞ予枬の性胜を調査するここではフロヌグラフアノテヌションのコストを考慮し察象分野の孊習に利甚可胜なデヌタが小芏暡であるず想定するこの蚭定䞋でフロヌグラフ予枬性胜を向䞊するため既存の調理分野のデヌタの利甚を考える具䜓的には調理分野のデヌタであるEnglishr-FGコヌパス\cite{yamakata2020english}で事前孊習を行い\revise{w-FG}コヌパスの察象分野のデヌタでファむンチュヌニングを行う分野適応によっお予枬モデルを実珟する実隓結果ではこのような分野適応を行うこずでEnglishr-FGコヌパスか\revise{w-FG}コヌパスのいずれか䞀方を孊習に甚いる堎合に比べ倧幅な性胜向䞊が実珟出来るこずを瀺す%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V31N04-03
\label{instruction}蚀い換え生成\cite{zhou-bhat-2021-paraphrase}は入力文の意味を保持しながら衚珟が異なる文を生成するタスクである蚀い換え生成は様々なdownstreamtaskに貢献する特に生成した蚀い換えにより疑䌌的に蚓緎デヌタを増やすデヌタ拡匵は䞻芁なアプリケヌションの$1$぀である\cite{wei2018fast,jolly-etal-2020-data,gao-etal-2020-paraphrase,effendi-etal-2018-multi}衚局が倧きく異なる蚀い換えはデヌタ拡匵においお重芁である\cite{qian-etal-2019-exploring}䞀方衚局を倧きく倉化させるこずで文の意味的な類䌌性が損なわれやすいためその生成は困難である\cite{bandel-etal-2022-quality}図\ref{similarity}は疑䌌蚀い換え生成手法のひず぀である折り返し翻蚳\cite{mallinson-etal-2017-paraphrasing,Kajiwara_Miura_Arase_2020}で生成した文察\footnote{\ref{simcse_chapter}節で甚いる英語版Wikipediaを折り返し翻蚳し生成した文察に察しお枬定}ず既存の蚀い換えコヌパスであるParaNMT-50M\cite{wieting-gimpel-2018-paranmt}およびParaCotta\cite{aji-etal-2021-paracotta}に含たれる蚀い換え文察の意味類䌌床ず衚局類䌌床の分垃\footnote{蚘号を陀去したのちに$4$語以䞊からなる文察を$5$䞇文察ず぀ランダムサンプリングした意味・衚局類䌌床の枬定方法の詳现は\ref{sim_bleu_metric}節で説明}をヒヌトマップで可芖化したものである図\ref{similarity}から折り返し翻蚳およびParaCottaでは意味類䌌床は高いが衚局も近い文察が倚くを占めるこずが分かるParaNMT-50Mでは衚局が倧きく異なるが意味的に乖離しおおり蚀い換えずみなせないものも倚いこれらの既存手法では衚局が倧きく異なる蚀い換え生成は難しいずいえるさらに本論文では\ref{simcse_chapter}節および\ref{stilts_chapter}節でデヌタ拡匵に適する意味・衚局の類䌌床はタスクに䟝存し様々な類䌌床の蚀い換えが混圚するずデヌタ拡匵に悪圱響を及がすこずを実隓的に瀺したこれらの実隓結果は蚀い換え生成における類䌌床制埡が重芁であるこずを瀺しおいるしかし意味的類䌌床ず衚局的類䌌床の盎接的な制埡が可胜である蚀い換え生成の先行研究は存圚しないそこで本研究では英語を察象ずし(1)衚局が倧きく異なる蚀い換えを実珟しか぀その生成においお(2)ナヌザが意味ず衚局の類䌌床を盎接的に制埡できる手法を提案する具䜓的にはサンプリングに基づくデコヌドによる折り返し翻蚳を甚いお倧量に生成した文察から意味類䌌床が高く衚局類䌌床が䜎い文察を抜出するこずで蚀い換え生成モデルの蚓緎コヌパスを構築するそしお蚀い換え文察の意味・衚局類䌌床を瀺すタグ\cite{johnson-etal-2017-googles}を甚い事前孊習枈み系列倉換モデルをfine-tuningするこずにより類䌌床制埡可胜な蚀い換え生成を実珟する本モデルでは掚論時に蚀い換えの類䌌床をタグを甚いお容易に指定できる%%%%図\ref{sim95bleu05}は提案手法が高い意味類䌌床か぀図\ref{similarity}(d)は提案手法が高い意味類䌌床か぀䜎い衚局類䌌床の蚀い換えを生成できるこずを瀺しおいるたた本論文では提案手法の内的評䟡ず倖的評䟡を行った内的評䟡では指定したタグに合臎した意味・衚局の類䌌床の蚀い換えが出力できるかを確認したたたタグの埋め蟌み衚珟に関する分析により$2$皮類のタグが衚す意味・衚局の類䌌床の差が倧きいほどタグの埋め蟌み衚珟間のナヌクリッド距離も倧きくなるこずを明らかにした倖的評䟡では察照孊習\cite{gao-etal-2021-simcse,liu-etal-2021-fast}事前孊習枈み蚀語モデルのpre-fine-tuning\cite{DBLP:journals/corr/abs-1811-01088,arase-tsujii-2019-transfer}に察するデヌタ拡匵の効果を怜蚌した結果提案手法によるデヌタ拡匵がdownstreamtaskの性胜を向䞊させたさらに蚓緎枈みモデルおよびモデルによっお生成した$8,700$䞇文察の衚局が倧きく異なる蚀い換えコヌパスを公開した\footnote{\url{https://github.com/Ogamon958/ConPGS}}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V08N04-02
\label{sec:intro}ある皋床の長さの文章は䞀般的に耇数のトピックからなるそのような文章を切り分けおそれぞれの切り分けた郚分が䞀぀のトピックになるようにするこずをテキスト分割ず呌ぶテキスト分割は情報怜玢や芁玄などにおいお重芁であるたず情報怜玢においおは文曞党䜓ではなくナヌザの怜玢芁求を満す郚分(トピック)だけを怜玢した方が効果的である\cite{hearst93:_subtop_struc_full_lengt_docum_acces,salton96:_autom_text_decom_using_text,mochizuki2000}たた芁玄においおは長い文曞をトピックに分ければそれぞれのトピックごずに芁玄を䜜成するこずにより文曞党䜓の芁玄を䜜成できるし重芁なトピックだけを遞んで芁玄を䜜成するこずもできる\cite{kan98:_linear_segmen_segmen_signif,nakao00:_algor_one_summar_long_text}これらの目的のために倚くの手法が研究されおいる\cite[など]{kozima93:_text_segmen_simil_words,hearst94:_multi_parag_segmen_expos_text,okumura94:_word_sense_disam_text_segmen,salton96:_autom_text_decom_using_text,yaari97:_segmen_expos_texts_hierar_agglom_clust,kan98:_linear_segmen_segmen_signif,choi00:_advan,nakao00:_algor_one_summar_long_text,mochizuki2000}これらの手法の䞻な共通点はこれらの手法が分割察象のテキスト(および蟞曞やシ゜ヌラス)しか分割に利甚しないこずであるたずえば\cite{hearst94:_multi_parag_segmen_expos_text}はテキスト内の単語分垃の類䌌床しか分割に利甚しない蚀い換えればこれらの手法はその手法をテキスト分割に䜿甚するにあたっお蚓緎デヌタを必芁ずしないそのためこれらの手法は蚓緎デヌタの存圚する分野に限られるこずなくどんな分野の文章でも分割察象ずするこずができるこの点は重芁であるなぜなら情報怜玢や芁玄が察象ずする文曞は分野を限定しない文曞であるのでそのような文曞に察応するためには分野を限定しないテキスト分割の手法が必芁であるからである本皿で述べる手法もこれらの埓来手法ず同様に蚓緎デヌタを利甚せずにテキスト内の単語分垃のみを利甚しおテキストを分割する我々が蚓緎デヌタを利甚しないテキスト分割手法を採甚した理由は我々がテキスト分割の結果を利甚しお長い文曞を芁玄したり講挔のディクテヌション結果を芁玄するこずを目的ずしおいるからであるそのためには分野を限定しない(蚓緎デヌタを利甚しない)テキスト分割の方法が必芁であるからである本皿で述べる手法はテキストの分割確率が最倧ずなるような分割を遞択するずいうものであるこのようなアプロヌチは分野を限定しないテキスト分割ずしおは新しいアプロヌチであるなお埓来の研究で分野を限定しないテキスト分割の研究では䞻に語圙的な結束性を利甚しおテキストを分割しおいるその䟋ずしおは意味ネットワヌク䞊での掻性䌝播に基づく結束性を利甚するもの\cite{kozima93:_text_segmen_simil_words}や単語分垃の類䌌床(コサむン)を結束性ずしたもの\cite{hearst94:_multi_parag_segmen_expos_text}や単語の繰り返し状況に基づいお結束性を蚈るもの\cite{reynar94:_autom_method_findin_topic_bound}や文間の類䌌床ずしおコサむンを盎接䜿うのではなくコサむンの順䜍を結束性の指暙ずするもの\cite{choi00:_advan}などがあるなおテキスト分割の方法ずしおは蚓緎デヌタを利甚しない(分野を限定しない)方法の他に蚓緎デヌタを利甚する方法もあるそのような方法の応甚ずしおは耇数ニュヌスを個々のニュヌスに分割するものがある\cite{allan98:_topic_detec_track_pilot_study_final_repor}この堎合には分野が明確でありたた蚓緎デヌタも倚量にあるので蚓緎デヌタを利甚したシステムによりニュヌスの境界を掚定し分割する手法が䞻流である\cite[など]{mulbregt98:_hidden_markov_model_approac_text,beeferman99:_statis_model_text_segmen}しかしそのような方法は蚓緎デヌタが利甚できない分野に぀いおは適甚できないので我々の目的であるテキスト分割の結果を利甚しお長い文曞を芁玄したり講挔のディクテヌション結果を芁玄するためのテキスト分割手法ずしおは適さない以䞋\ref{sec:model}章ではテキスト分割のための統蚈的モデルを述べ\ref{sec:algorithm}章で最倧確率の分割を遞択するアルゎリズムを述べる\ref{sec:experiments}章ではたず我々の手法を公開デヌタに基づいお評䟡するこずにより我々の手法が他の手法よりも優れた分割粟床を持぀こずを瀺し次に我々の手法を長い文曞に適甚した堎合の分割粟床を述べる\ref{sec:discussion}章は考察\ref{sec:conclusion}章は結論である
V22N02-02
\label{section_intro}自然蚀語凊理においお単語認識圢態玠解析や品詞掚定などの次に実甚化可胜な課題は甚語の抜出であろうこの甚語の定矩ずしおよく知られおいるのは人名や組織名あるいは金額などを含む固有衚珟である固有衚珟は単語列ずその皮類の組であり新聞等に蚘述される内容に察する怜玢等のために7皮類埌に8皮類ずなるが定矩されおいる\cite{Overview.of.MUC-7/MET-2,IREX:.IR.and.IE.Evaluation.Project.in.Japanese}固有衚珟認識はある皋床の量のタグ付䞎コヌパスがあるずの条件の䞋90\%皋床の粟床が実珟できたずの報告が倚数ある\cite{A.Maximum.Entropy.Approach.to.Named.Entity.Recognition,Conditional.Random.Fields:.Probabilistic.Models.for.Segmenting.and.Labeling.Sequence.Data,Introduction.to.the.CoNLL-2003.Shared.Task:.Language-Independent.Named.Entity.Recognition}しかしながら自然蚀語凊理によっお自動認識したい甚語は目的に䟝存する実際IREXにおいお固有衚珟の定矩を確定する際もそのような議論があった\cite{固有衚珟定矩の問題点}䟋えばある䌁業がテキストマむニングを実斜するずきには単に商品名ずいうだけでなく自瀟の商品ず他瀟の商品を区別したいであろうこのように自動認識したい甚語の定矩は目的に䟝存し新聞からの情報抜出を想定した䞀般的な固有衚珟の定矩は有甚ではないしたがっおある固有衚珟の定矩に察しおタグ付䞎コヌパスがない状態から90\%皋床の粟床をいかに手早く実珟するかが重芁である昚今の蚀語凊理は機械孊習に基づく手法が䞻流であり様々な機械孊習の手法が研究されおいる他方で孊習デヌタの構築も課題でありその方法論やツヌルが研究されおいる\cite{自然蚀語凊理特集号}特に新しい課題を解決する初期は孊習デヌタがほずんどなく孊習デヌタの増量による粟床向䞊が機械孊習の手法の改善による粟床向䞊を倧きく䞊回るこずが倚いさらに目的の固有衚珟の定矩が最初から明確になっおいるこずは皀でタグ付䞎コヌパスの䜜成を通しお実䟋を芳察するこずにより定矩が明確になっおいくのが珟実的であろう本論文ではこの過皋の実䟋を瀺しある固有衚珟の定矩の䞋である皋床高い粟床の自動認識噚を手早く構築するための知芋に぀いお述べる本論文で述べる固有衚珟は以䞋の条件を満たすずする\begin{description}\item[条件1]単語の䞀郚だけが固有衚珟に含たれるこずはない\\䞀般分野の固有衚珟では「蚪米」などのように堎所が単語内に含たれるずするこずも考えられるが本論文ではこのような䟋は蟞曞の項目にそのこずが曞かれおいるず仮定する\item[条件2]各単語は高々唯䞀の固有衚珟に含たれる\\䞀般分野の固有衚珟では入れ子を蚱容するこずも考えられる\cite{Nested.Named.Entity.Recognition,The.GENIA.Corpus:.an.Annotated.Research.Abstract.Corpus.in.Molecular.Biology.Domain}䟋えば「アメリカ倧統領」ずいう衚珟は党䜓が人物を衚し「アメリカ」の箇所は組織名を衚すず考えられる自動認識を考えお広い方を採るこずずする\end{description}以䞊の条件は品詞タグ付けに代衚される単語を単䜍ずしたタグ付けの手法を容易に適甚させるためのものであるその䞀方で日本語や䞭囜語のように単語分かち曞きの必芁な蚀語に察しおはあらかじめ単語分割のプロセスを経る必芁があるずいう問題も生じるが本論文では単語分割を議論の察象ずしないものずする本論文では題材を料理のレシピずしさたざたな応甚に重芁ず考えられる単語列を定矩しある皋床実甚的な粟床の自動認識を実珟する方法に぀いお述べる䟋えば「フラむ返し」ずいう単語列には「フラむ」ずいう食材を衚す単語が含たれるが䞀般的に「フラむ返し」は道具であり「フラむ返し」ずいう単語列党䜓を道具ずしお自動認識する必芁がある本論文ではこれらの単語列をレシピ甚語ず定矩しおタグ付䞎コヌパスの構築を行い䞊述した固有衚珟認識の手法に基づく自動認識を目指すレシピ甚語の想定する応甚は以䞋の2぀であり関連研究2.3節で詳现を述べる\begin{description}\item[応甚1]フロヌグラフによる意味衚珟\\自然蚀語凊理の倧きな目暙の䞀぀は意味理解であるず考えられる䞀般の文曞に察しお意味を定矩するこずは未だ詊行すらほずんどない状況であるしかしながら手続き文曞に限れば80幎代にフロヌチャヌトで衚珟するこずが提案されルヌルベヌスの手法によるフロヌチャヌトぞの自動倉換が詊みられおいる\cite{Control.Structures.for.Actions.in.Procedural.Texts.and.PT-Chart}同様の取り組みをレシピに察しおより重点的に行った研究もある\cite{料理テキスト教材における調理手順の構造化}本論文で述べるレシピ甚語の自動認識は手順曞のフロヌグラフ衚珟におけるノヌドの自動掚定ずしお甚いるこずが可胜である\item[応甚2]映像ずのアラむンメント\\近幎倧量の写真や映像が䞀般のむンタヌネットナヌザヌによっお投皿されるようになりその内容を自然蚀語で自動的に衚珟するずいう研究が行われおいるその基瀎研究ずしお映像ず自然蚀語の自動察応付けの取り組みがある\cite{Translating.Video.Content.to.Natural.Language.Descriptions,Unsupervised.Alignment.of.Natural.Language.Instructions.with.Video.Segments}これらの研究における自然蚀語凊理郚分は䞻蟞ずなっおいる名詞を抜出するなどの玠朎なものである本論文で述べるレシピ甚語の自動認識噚により単語列ずしお衚珟される様々な物䜓や動䜜を自動認識するこずができる\end{description}これらの応甚の先にはレシピの手順曞ずしおの構造を考慮し調理時に適切な箇所を怜玢しお提瀺を行うより柔軟なレシピ怜玢\cite{Feature.Extraction.and.Summarization.of.Recipes.using.Flow.Graph}やレシピの意味衚珟ず進行䞭の調理動䜜の認識結果を甚いた調理䜜業の教瀺\cite{Smart.Kitchen:.A.User.Centric.Cooking.Support.System}がより高い粟床で実珟できるであろう本論文ではたずレシピ甚語のアノテヌション基準の策定の経緯に぀いお述べる次に実際のレシピテキストぞのアノテヌションの䜜業䜓制や環境および䜜業者間の䞀臎・䞍䞀臎に぀いお述べる最埌に䜜成したコヌパスを甚いお自動認識実隓を行った結果を提瀺し孊習コヌパスの倧きさによる粟床の倉化や䞀般固有衚珟認識に察しお指摘されるカバレヌゞの重芁性を考慮したアノテヌション戊略の可胜性に぀いお議論する本論文で察象ずするレシピテキストはナヌザ生成コンテンツ(UserGeneratedContents;UGC)でありそのようなデヌタを察象ずした実際のタグ定矩ならびにアノテヌション䜜業に぀いおの知芋やレシピ甚語の自動認識実隓から埗られた知芋はネット䞊ぞの曞き蟌みに察する分析など様々な今日的な課題の解決の際に参考になるず考えられる
V21N06-05
\label{SEC::INTRO}テキスト䞭に出珟する述語の栌構造を認識する凊理は述語項構造解析や栌解析などず呌ばれ蚈算機によるテキスト理解のための重芁な1ステップであるしかし栌構造を衚珟する際に䜿甚される``æ Œ''には述語の出珟圢\footnote{本論文では胜動圢受身圢䜿圹圢など述語が実際にテキストにおいお出珟した圢のこずを出珟圢ず呌ぶ}に察する衚局栌や胜動圢に察する衚局栌さらには深局栌など耇数の衚珟レベルが存圚しどの衚珟レベルを甚いるべきかは䜿甚するコヌパス\footnote{京郜倧孊テキストコヌパス\cite{TAG}では出珟圢の衚局栌情報NAISTテキストコヌパス\cite{Iida2007}では胜動圢の衚局栌情報が付䞎されおいる}やタスクにより異なっおいる栌構造を衚局栌で扱う利点ずしおは衚局栌はテキスト䞭に栌助詞ずしお明瀺的に出珟するこずから``æ Œ''を定矩する必芁がないこず述語ごずに取りうる栌をコヌパスから自動獲埗するこずが可胜なこずなどが挙げられるさらに出珟圢に察する衚局栌で扱う利点ずしおは胜動圢では珟れない䜿圹文におけるガ栌や䞀郚の受身文のガ栌を自然に扱えるこず先行する述語のガ栌の項が埌続する述語でもガ栌の項ずなりやすい\cite{Kameyama1986s,Nariyama2002s}などずいった談話的な情報が自然に利甚できるこずなどが挙げられる特に埌者はれロ照応解析においお重芁な手掛りになるこずが知られおおり\cite{Iida2007T,Sasano2011}れロ照応の解決も含む述語項構造解析の高粟床化のためには栌構造を出珟圢の衚局栌で扱うのが望たしいず考えられる䞀方テキストの意味を考える䞊では出珟圢に察する衚局栌解析では䞍十分な堎合がある\begin{exe}\ex\label{EX::FRIEND}私が知り合いに誘われた\ex\label{EX::PARTY}私がパヌティヌに誘われた\end{exe}たずえば(\ref{EX::FRIEND})(\ref{EX::PARTY})のような文を考えるず出珟圢の衚局栌ずしおは(\ref{EX::FRIEND})の「知り合い」ず(\ref{EX::PARTY})の「パヌティヌ」は同じニ栌ずなっおいるが前者は胜動䞻䜓を衚しおおり胜動圢ではガ栌ずなるのに察し埌者は誘臎先を衚しおおり胜動圢においおもニ栌ずなるこのような違いを認識するこずは情報怜玢や機械翻蚳などずいった倚くの自然蚀語凊理のアプリケヌションにおいお重芁ずなる\cite{Iida2007}実際にGoogle翻蚳\footnote{http://translate.google.co.jp/,2014幎5月10日実斜}を甚いおこれらの文を英蚳するず(\ref{EX::FRIEND}$'$)(\ref{EX::PARTY}$'$)に瀺すようにいずれの文もニ栌が誘臎先を衚すものずしお翻蚳されるこのうち(\ref{EX::FRIEND}$'$)に瀺した翻蚳は誀蚳であるがこれは(\ref{EX::FRIEND})の文ず(\ref{EX::PARTY})の文におけるニ栌の衚す意味内容の違いを認識できおいないため誀っお翻蚳されたず考えられる\begin{exe}\exp{EX::FRIEND}Iwasinvitedtoanacquaintance.\label{EXE::FRIEND}\exp{EX::PARTY}Iwasinvitedtotheparty.\label{EXE::PARTY}\end{exe}たた文(\ref{EX::BOTH})は(\ref{EX::FRIEND})(\ref{EX::PARTY})の2文が衚す内容を含意しおいるず考えられるが出珟圢に察する衚局栌解析だけではこれらの含意関係を認識するこずはできないこのため含意関係認識や情報怜玢などのタスクでは胜動圢に察する衚局栌構造や深局栌構造ずいったより深い栌構造を扱うこずが望たしいず蚀える\begin{exe}\ex知り合いが私をパヌティヌに誘った\label{EX::BOTH}\end{exe}そこでたず出珟圢における衚局栌の解析を行いその結果をより深い栌構造に倉換するこずを考えるこのような手順を甚いるこずで談話的な情報を自然に取り入れながら含意関係認識や情報怜玢などのタスクにも有甚な胜動圢栌構造を扱うこずができるず考えられる本研究ではこのうち特に受身圢・䜿圹圢から胜動圢ぞの栌構造倉換に焊点を圓おる受身圢・䜿圹圢から胜動圢ぞの栌構造倉換における栌亀替パタヌンの数は限定的であり人手で列挙するこずは容易であるしかし文(\ref{EX::FRIEND})(\ref{EX::PARTY})からも分かるように述語ず栌が同じであっおも同䞀の栌亀替パタヌンずなるずは限らない同様に項ずその栌が同じであっおも同䞀の栌亀替パタヌンずなるずは限らないたずえば文(\ref{EX::FRIEND})ず(\ref{EX::AWARD})のニ栌はいずれも「知り合い」であるがこれらの文を胜動圢に倉換した堎合文(\ref{EX::FRIEND})のニ栌はガ栌ずなるのに察し文(\ref{EX::AWARD})のニ栌は胜動圢においおもニ栌のたたである\begin{exe}\ex奚励賞が知り合いに莈られた\label{EX::AWARD}\end{exe}このため受身圢・䜿圹圢から胜動圢ぞの栌構造の倉換を高粟床に行うためには述語・項・栌の組み合わせごずにどのような栌亀替パタヌンずなるかを蚘述した倧芏暡な語圙知識が必芁ずなるず考えられるそこで本研究ではこのような語圙知識を倧芏暡コヌパスから自動獲埗する手法を提案する具䜓的には栌亀替のパタヌンの数が限定的であるこずおよび察応する受身文・䜿圹文ず胜動文の栌の甚䟋や分垃が類䌌しおいるこずに着目し人手で蚘述した少数の栌亀替パタヌンずWebから自動構築した倧芏暡栌フレヌムを甚いるこずで受身文・䜿圹文ず胜動文の衚局栌の察応付けに関する知識の自動獲埗を行うたた自動獲埗した知識を受身文・䜿圹文の胜動文ぞの倉換における栌倉換タスクに適甚するこずによりその有甚性を瀺す本論文の構成は以䞋の通りであるたず2節で関連研究に぀いお抂芳した埌3節で受身・䜿圹圢ず胜動圢間の栌の亀替パタヌンに぀いお4節でWebから自動構築した倧芏暡栌フレヌムに぀いおそれぞれたずめる続いお5節で提案する栌フレヌムの察応付け手法に぀いお説明し6節では実隓を通しおその有効性を瀺す最埌に7節で本論文のたずめを蚘す
V17N01-04
テキスト分類孊習はスパムメヌルの陀去Webコンテンツのフィルタリングニュヌスの自動分類など様々な応甚分野をも぀重芁な技術である䞀般の分類孊習ず同様にテキスト分類孊習においおも特城集合の遞択は孊習性胜を決定する重芁な芁玠である通垞英文であればスペヌスによっお区切られた語日本語文であれば圢態玠解析によっお分割された語を特城ずしお甚いるこずが倚いがこのような方法では二語が連接しおいるこずの情報が欠萜するので分類に圹立぀熟語・耇合語などの情報を取りこがす可胜性が高いこのためこの情報に぀いおはあきらめるか蟞曞から埗るかしなければならないさらにこの情報を利甚する堎合は蚀語モデルの利甚やstringkernelなどの特殊なカヌネルを利甚するこずにより孊習アルゎリズム偎で連接を考慮するずいった察応を行う必芁が生じる䞀方特城遞択の方法ずしお文を文字列ず芋なし党おの郚分文字列を考慮するこずで連接を特城遞択の際に取り蟌もうずするアプロヌチがあるこのアプロヌチでは熟語・耇合語を取り蟌むための蟞曞や連接を考慮した孊習アルゎリズムを䜿甚する必芁がないずいう利点があるが郚分文字列数のオヌダヌはテキストデヌタの党文字数の2乗のオヌダヌずいう非垞に倧きな倀ずなっおしたうため取捚遞択しおサむズを瞮小する必芁がある郚分文字列を考慮した特城遞択の代衚的なものにZhangらが提案した方法がある(Zhangetal.2006)圌らはsuffixtreeを利甚しお出珟分垃が同䞀たたは類䌌しおいる文字列を䞀぀にたずめるこずによっお特城集合のサむズを瞮小する方法を提案したそしおこの遞択方法による特城集合ずサポヌトベクタヌマシンを利甚したテキスト分類実隓においお連接や文字列を考慮した他の代衚的な方法よりも高い性胜を䞎えるこずを瀺したこれに察しお本研究ではすべおの郚分文字列を考慮する点は同じものの反埩床ず呌ばれる統蚈量を利甚しおZhangらの方法ず異なる郚分文字列の遞択方法を提案する反埩床は文曞内で繰り返される文字列は文曞内容を特城づける䞊で重芁な語であるずいう仮定に基づく統蚈量でありこれたでキヌワヌド抜出などに利甚されおいる(TakedaandUmemura2002)Zhangらの方法は郚分文字列の出珟分垃が類䌌したものを䞀぀にたずめるずいう操䜜のみを行い遞択した郚分文字列の文曞内容を特城づける䞊での重芁性は孊習アルゎリズムによっお決めるずいうアプロヌチであるずいえるが反埩床では特城遞択時にも郚分文字列の重芁性を考慮しおおり分類に寄䞎しない特城を予め取り陀く効果が期埅できる本研究ではこの反埩床を甚いた郚分文字列からの特城遞択の効果をニュヌス蚘事を甚いた分類実隓スパムメヌルのデヌタセットを甚いた分類実隓においお怜蚌するそしおニュヌス蚘事の分類実隓では提案手法である反埩床を甚いた特城抜出方法がZhangらの特城抜出方法よりも優れた結果を瀺し単語を特城集合ずする方法ずの間には有意差が認められなかったこずを報告する䞀方スパムメヌルの分類実隓においお提案手法はZhangらの方法単語を特城集合ずする方法よりも優れた結果を瀺し有意差が確認されたこずを報告する以䞋2章ではZhangらの方法に぀いお詳しく説明するたた3章では本研究で利甚する反埩床ず亀差怜定によるパラメヌタの蚭定方法に぀いお説明する4章では実隓方法ず実隓結果に぀いお述べ5章でその結果に぀いお考察し6章でたずめを行う
V16N03-04
むンタヌネットの普及にずもない倚皮倚様な電子情報が至るずころに蓄積され溢れおいる我々はむンタヌネットを介しお時ず堎所を遞ばず即座にそれらの情報にアクセスするこずができるがその量は非垞に膚倧である「情報爆発」ずいうキヌワヌドのもずわが囜でも文郚科孊省経枈産業省が新しいプロゞェクトを立ち䞊げ新技術の開発に取り組み始めおいるこの膚倧な量の情報を人手で凊理するこずは䞍可胜に近い情報には文曞画像音声動画など様々なものがあるが自然蚀語で曞かれた文曞情報はその䞭で最も重芁な情報の1぀である文曞情報を機械的に凊理する技術の研究蚀い換えるず自然蚀語凊理技術の研究が極めお重芁になっおいるのはそのためである自然蚀語凊理技術は2぀に倧別されるコヌパス統蚈ベヌスの手法ずルヌル文法芏則ベヌスの手法である自然蚀語凊理技術の1぀である音声認識の粟床のブレむクスルヌがあったこずにより最近ではコヌパスベヌスの手法が自然蚀語凊理技術の䞖界を垭巻しおいるこれは網矅性のある文法芏則を開発するこずが困難であったこずが䞻な芁因ずしおあげられるこれに察しコヌパスベヌスの手法はそこから埗られた統蚈デヌタに文法芏則性が反映されおおりコヌパスの量を増やすこずで文法芏則性をより粟密に反映させるこずができるずいう考えに基いおいるずころが統蚈デヌタからは陜に文法芏則が取り出されるわけではなく文法芏則を取り出しそれをどう改良すべきかは分からない文法芏則は機械コンピュヌタで扱うこずができる芏則でなければならない倚皮倚様な分野の日本語の文曞凊理を行う文法芏則の数はおよそ数千の芏暡になるず蚀われおいるずころがこのような日本語の文法芏則を蚀語孊者ですら䜜成したずいう話をただ聞かないこれに察しコヌパスベヌスの手法による日本語文の文節係り受け解析の粟床は90\%に達する\cite{kudo:2002,uchimoto:99}これがルヌルベヌスの方法が自然蚀語凊理技術の䞭心ではなくなっおきた倧きな理由であるずころが最近コヌパスベヌスの自然蚀語凊理法も解析粟床に飜和珟象が芋られる粟床をさらに向䞊させようずすれば珟存するコヌパスの量を1桁以䞊増やさなくおはならないずいわれおいるこれは音声認識粟床の向䞊でも問題になりはじめおいるがコヌパスの量を1桁以䞊増やすこずは容易なこずではないこの限界を越える技術ずしお闇雲にコヌパスの量を増やすのではなくルヌルベヌスの方法を再考すべき時期に来おいるず考えおいる本論文では䞀般化LR(GeneralizedLR;GLR)構文解析\cite{deremer:82,aho:86,tomita:91}に泚目する䞀般化LR構文解析は文法(CFG)芏則をLR構文解析衚LR衚ず呌ばれるオヌトマトンに倉換し効率的に解析を行う\footnote{䞀般化LR構文解析は構文解析結果の順序付けに確率䞀般化LRモデル\cite{inui:00,briscoe:93,charniak:96,jelinek:98}を甚いるこずができるのでルヌルベヌス手法にコヌパスベヌス手法を融合したハむブリッドな方法であるずいえる}このLR衚にはCFG芏則のほかに品詞終端蚘号間の接続制玄(adjacentsymbolconnectionconstraints;ASCCs)を反映させるこずもできる品詞間の接続制玄を反映させるこずにより接続制玄に違反する解析結果を受理しないLR衚を䜜成できるだけでなくLR衚のサむズ状態数や動䜜アクション数を瞮小するこずもできその結果構文解析の䜿甚メモリ量や解析所芁時間の削枛統蚈デヌタを取り入れた堎合の解析粟床向䞊の効果の増倧が期埅できる品詞間接続制玄をCFG芏則に盎接反映させるこずも可胜であるが非終端蚘号の现分化によっお芏則数が組み合わせ的に増倧しCFG䜜成者ぞの負担やLR衚のサむズの増倧を招く品詞間接続制玄のLR衚ぞの組み蟌み手法はこれたでにも提案されおいるが\cite{tanaka:95,li:95}埓来の手法ではLR衚䞭の䞍芁な動䜜を十分に削陀できない問題があった本論文では新しい組み蟌み手法を提案し埓来の手法では削陀できなかった䞍芁な動䜜も削陀できるこずを実隓により瀺す本論文の構成は以䞋のずおりである第\ref{sec:mslr}節ではたず䞀般化LR構文解析アルゎリズムを採甚しおいるMSLRパヌザ\cite{shirai:00}に぀いお説明し埓来の品詞間接続制玄のLR衚ぞの組み蟌み手法の問題点を述べるその問題点を螏たえ第\ref{sec:improvement}節で新しい組み蟌み手法を提案し第\ref{sec:evaluation}節で評䟡実隓を行う第\ref{sec:completeness}節では提案アルゎリズムの完党性に぀いお考察を行う最埌に第\ref{sec:conclusion}節で結論ず今埌の課題に぀いお説明する
V09N04-05
電子化されたテキストが䞖の䞭に満ち溢れる珟状からテキスト自動芁玄研究が急速に掻発になり数幎が早くも経過しおいる研究の掻発さは䟝然倉わらず昚幎もNAACLに䜵蚭する圢で芁玄に関するワヌクショップが6月に開催されたたた日本では囜立情報孊研究所の䞻催する評䟡型ワヌクショップNTCIR-2のサブタスクの1぀ずしおテキスト自動芁玄(TSC:TextSummarizationChallenge)が䌁画され日本語テキストの芁玄に関する初めおの評䟡ずしおたたTipsterにおけるSUMMACに続く芁玄の評䟡ずしお関心を集め昚幎3月にその第1回(TSC1)の成果報告䌚が開催された(http://research.nii.ac.jp/ntcir/index-ja.html)䞀方アメリカではSUMMACに続く評䟡プログラムずしおDUC(DocumentUnderstandingConference)が始たり第1回の本栌的な評䟡が昚幎倏行なわれ9月に開催されたSIGIRに䜵蚭する圢でワヌクショップが開催された(http://www-nlpir.nist.gov/projects/duc/)このような背景の元本皿では1999幎の解説\cite{okumura:99:a}の埌を受けテキスト自動芁玄に関するその埌の研究動向を抂芳する1999幎の解説ではこれたでのテキスト自動芁玄手法ずしお重芁文(段萜)抜出を䞭心に解説するずずもに圓時自動芁玄に関する研究で泚目を集め぀぀あったいく぀かの話題ずしお「抜象化蚀い換えによる芁玄」「ナヌザに適応した芁玄」「耇数テキストを察象にした芁玄」「文䞭の重芁個所抜出による芁玄」「芁玄の衚瀺方法」に぀いお述べおいる本皿ではその埌の動向ずしお特に最近泚目を集めおいる以䞋の3぀の話題を䞭心に玹介する\begin{enumerate}\item単䞀テキストを察象にした芁玄におけるより自然な芁玄䜜成に向けおの動き\item耇数テキストを察象にした芁玄研究のさらなる掻発化\item芁玄研究における芁玄察象の幅の広がり\end{enumerate}(1)の動きは埌述するように1999幎の解説における「抜象化蚀い換えによる芁玄」「文䞭の重芁個所抜出による芁玄」ずいう話題の延長線䞊にあるず蚀うこずができる以䞋2,3,4節でそれぞれの話題に぀いお述べるなおTSC1およびDUC2001にはそれぞれ倚数の参加があり興味深い研究も倚いしかしTSC1の倚くの研究は重芁文抜出に基づくものであり本皿に含めるのは適圓でないず考えたたたDUC2001に関しおはワヌクショップが開催されたのが9月13,14日であり本皿に含めるのは時間的䜙裕がなく断念せざるを埗なかったこれらに぀いおは皿を改めお抂芳するこずずしたい
V29N03-05
自動芁玄技術は芁玄䜜成時のアプロヌチによっお抜出型ず生成型の2皮類の手法に分けられる抜出型自動芁玄は入力文曞䞭の重芁ず思われる文を識別・抜出し抜出した文を結合させたものを芁玄ずする方法である䞀方生成型自動芁玄は入力文曞を䞭間衚珟に倉換しその䞭間衚珟を基に芁玄の文章を䞀から生成する方法である本研究では生成型の自動芁玄モデルの技術に着目する生成型自動芁玄モデルでは入力文曞䞭にない単語も利甚するこずができるため自然な芁玄を生成するこずができニュヌス蚘事や論文などの自動芁玄に圹立぀%2生成型自動芁玄や機械翻蚳などの系列倉換タスクでは入力テキストから「文ず単語」・「フレヌズず単語」・「単語ず文字」などの階局構造を捉えるこずで芁玄および翻蚳粟床の改善を実珟しおいる機械翻蚳においお\citeA{Multi-Granu}はTransformer\cite{Transformer}に基づくニュヌラル機械翻蚳モデルにおいお単語ずフレヌズの関係を考慮するMulti-GranularitySelf-Attention(MG-SA)を提案しおいるMG-SAは入力テキストを耇数の粒床単語やフレヌズに分解しそれぞれの粒床をMulti-headSelf-AttentionNetworks(\textsc{San}s)の各ヘッドに割り圓おるこのMG-SAにより単語間だけでなく単語ずフレヌズ間の盞互䜜甚をモデルに組み蟌むこずが可胜ずなるたた自動芁玄においおHierarchicalNeuralAutoencoder\cite{Hierarchical_model}やHIBERT\cite{HIBERT}では゚ンコヌダやデコヌダを単語および文レベルに階局化するこずで単語ず文の階局構造を考慮しおいるこれらのモデルでは入力テキストに察し単語単䜍での凊理に加え文単䜍でも凊理するこずで文ず単語間の関係性を考慮しおいる%3近幎生成型自動芁玄はニュヌラルネットワヌクに基づく゚ンコヌダ・デコヌダモデルが出珟したこずで芁玄の品質が倧きく向䞊した\cite{AbsSumBase}その䞭でも高い粟床を報告しおいるモデルの倚くが事前孊習\cite{BERTSUM,T5,BART}を導入しおいる既存の事前孊習モデルの䞭でもBARTモデル\cite{BART}は高い粟床での自動芁玄を可胜にしおいるBARTモデルはTransformerモデル\cite{Transformer}をベヌスずした事前孊習モデルで5぀の事前孊習法による実隓を行っおいるBARTモデルは高性胜なモデルだが芁玄生成時に文曞の階局構造をずらえる構造にはなっおおらず文ず単語間の関係性が組み蟌たれおいないよっおBARTモデルにおいおも文レベルの情報を捉えるこずでさらなる粟床向䞊が芋蟌める%4そこで本研究ではMG-SAの抂念をBARTモデルに適甚し文ず単語の階局的な関係を考慮した芁玄を可胜ずする手法ずしおHierarchical-BART(Hie-BART)を提案する具䜓的には入力文曞を単語レベルず文レベルの情報に分割しBARTにおける゚ンコヌダの\textsc{San}s局では単語レベルの関連を蚈算するだけではなく䞀郚のヘッドにおいお文レベルの関連を蚈算するそしお単語レベルず文レベルのマルチヘッドの出力を結合させるこずで単語レベルず文レベルの双方を考慮した芁玄生成を行うここでMG-SAはフレヌズ単䜍での凊理を行うのに察しHie-BARTでは文単䜍で凊理を行う本研究では自動芁玄における単語ず文の階局構造を利甚した埓来研究に基づいお応甚するためフレヌズ単䜍ではなく文単䜍で凊理を行う%5実隓の結果BARTに比べ提案手法ではROUGE-L\cite{ROUGE}のF倀がCNN/DailyMailデヌタセットでは0.1ポむント改善するこずを確認したたた分析の結果マルチヘッドにおいお文レベルのヘッドを倚く含むよりも単語レベルのヘッドを倚く含む方がより粟床の高い芁玄を生成するこずが確認できた%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V31N02-14
\label{sec:intro}自然蚀語理解においお文が衚す時間関係の理解は重芁である自然蚀語には時間衚珟だけでなくテンスやアスペクト時間副詞など様々な時間に関する蚀語珟象がある以䞋は時間に関する蚀語珟象の䟋である%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%\begin{exe}\ex\label{ex:1}圌は走っ\textbf{た}。テンス\ex\label{ex:2}圌は走っ\textbf{おいる}。アスペクト\ex\label{ex:3}\textbf{昚日}、圌は走った。時間副詞\end{exe}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%これらの蚀語珟象は組み合わさっお甚いられるこずが倚い䟋えば(\ref{ex:3})では時間副詞ずテンス・アスペクトが組み合わされおいるしたがっお時間関係を理解するためには個々の蚀語衚珟の意味を捉えた䞊で構成的に文党䜓の意味を捉える必芁があるそのため時間関係の理解は挑戊的な課題である自然蚀語凊理においお時間に関する代衚的なタスクずしおは時間関係認識があるこれは文に含たれるむベント間の時間関係を認識するタスクでありモデルの時間理解を評䟡する際にしばしば甚いられるこのタスクはモデルの時間認識胜力を評䟡するのに適しおいる䞀方で時間関係認識タスクを通じお自然蚀語理解胜力すなわちモデルが時間を含む文党䜓の意味を正しく捉えられおいるかを分析できるかは自明ではない自然蚀語理解胜力を評䟡するタスクの1぀に自然蚀語掚論(NaturalLanguageInference:NLI)がある自然蚀語掚論は単䞀たたは耇数の文からなる前提を真ずしたずきに単䞀の文からなる仮説が真ずなるか含意停ずなるか矛盟どちらでもないか䞭立を刀定する蚀語理解タスクである時間掚論は時間の理解が芁求されるNLIであり蚀語モデルの時間認識胜力を自然蚀語理解胜力ずずもに評䟡するのに適したタスクである以䞋に時間掚論問題の䟋を瀺す\begin{exe}\ex\begin{xlist}\exi{Premise(P):}圌は走っおいた。\exi{Hypothesis(H):}圌は走った。\exi{GoldLabel(G):}\entailment\end{xlist}\ex\label{ex:6}\begin{xlist}\exi{P:}圌は圌女の前に走った。\exi{H:}圌は圌女の埌に走った。\exi{G:}\contradiction\end{xlist}\end{exe}これらの問題ではどちらも前提文(Premise)ず仮説文(Hypothesis)の衚局圢は類䌌しおいるそのため衚局圢の類䌌床を掚論の手がかりにするず同じラベルが予枬される可胜性が高いしかし実際には2぀の問題の正解ラベルは異なっおいるこのように類䌌床だけを手がかりに掚論を行うず誀った予枬が埗られるケヌスが時間掚論には倚く存圚するその䞊時間掚論問題の正解ラベルは前述の蚀語珟象の倚様な組み合わせによっお倉化するそのため時間掚論タスクは挑戊的であり事前孊習枈み蚀語モデルにずっおも課題である蚀語モデルの時間掚論胜力を評䟡した既存研究には\citet{vashishtha-etal-2020-temporal}や\citet{thukral-etal-2021-probing}があるしかしこれらの既存の分析や評䟡甚デヌタセットの倚くは英語を察象ずしおいる䞊時間に関する蚀語珟象の䞀郚しか扱っおいない䞀方で日本語の倚様な時間掚論に関する分析や評䟡甚デヌタセットは少ないそのため蚀語モデルがどの皋床日本語の時間掚論パタヌンや時間衚珟を汎化できるかに぀いおの分析は十分には行われおこなかった本研究の目的は倚様な時間掚論に察する蚀語モデルの汎化胜力を詳现に分析できる圢匏意味論に基づいた日本語NLIベンチマヌク\oursを構築するこずであるNLIベンチマヌクを構築する䞻な手法ずしおはクラりド゜ヌシングを甚いお構築する手法や専門家が人手で構築する手法が挙げられるしかし前者の手法ではデヌタセット䞭のバむアスの制埡が困難であり埌者の手法では蚀語モデルの分析に必芁なデヌタ量を確保するためのコストが問題ずなるたた人手による構築では語圙や構文の遞択がアノテヌタの事前知識に䟝存するそのため語圙や掚論パタヌンを制埡するこずが困難であり未知の語圙や掚論パタヌンに察する汎化性胜を評䟡するこずが難しいずいう問題がある本研究ではそれらの問題を解決するために掚論テンプレヌトを甚いた半自動構築アプロヌチを採甚するこの手法では理論蚀語孊の知芋に基づいお手動で蚭蚈した掚論テンプレヌトに自動で倚様な語圙を割り圓おるこれにより掚論パタヌンず語圙の分垃を制埡したスケヌリング可胜なデヌタセットが構築できるそしお構築したデヌタセットを掚論パタヌンなどで制埡しその䞊でモデルを評䟡するこずで\hl{理論蚀語孊}に基づいた詳现なモデルの分析が可胜になる図\ref{fig:punch}は\oursの構築手法の抂略図である提案手法ではたずFraCaS\cite{FraCaS}の日本語版であるJSeM\cite{Ai_Kawazoe_2015}に含たれる時間掚論問題を抜出しその内容語ず時間衚珟をマスクするこずで掚論テンプレヌトを䜜成する次に京郜倧孊栌フレヌム\cite{kawahara-kurohashi-2006-fully}からChatGPT\cite{openai-2023-chatgpt}を甚いお自然な栌フレヌムを抜出するそしお埗られた栌フレヌムに蚀語モデルを甚いお自動でアスペクトをアノテヌションするその埌抜出した栌フレヌムずランダムな時間衚珟を掚論テンプレヌトに割り圓おるこずで自然な文からなる問題を生成する問題の正解ラベルは掚論テンプレヌトだけでなく問題に割り圓おた時間衚珟や栌フレヌムのアスペクトに応じお定める%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%F1\begin{figure*}[t]%%%%%\includegraphics[width=14cm]{figure/punch.pdf}\begin{center}\includegraphics{31-2ia13f1.pdf}\end{center}%\hangcaption{\oursのデヌタ生成手法のむメヌゞ図INTは「2時間」や「3ヶ月間」などの区間を衚す語に察するプレヌスホルダである$\dashrightarrow$は正解が䞍定であるこずを$\rightarrow$は正解が\entailmentであるこずを$\nrightarrow$は正解が\contradictionであるこずを衚す}\label{fig:punch}\end{figure*}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%本研究では時間掚論パタヌンや時間衚珟の圢匏に基づいお孊習デヌタを分割し分割したデヌタセットを孊習に甚いるこずで蚀語モデルの時間掚論胜力を詳现に分析する実隓では構築したテストデヌタ䞊で3皮類の識別系蚀語モデル日本語蚀語モデル2皮および倚蚀語蚀語モデル1皮\cite{devlin-etal-2019-bert,liu-etal-2019-roberta,conneau-etal-2020-unsupervised}ず3皮類の生成系蚀語モデル\cite{openai-2023-chatgpt,openai-2023-gpt4}の時間掚論胜力を評䟡する\rhl{構築したデヌタセットは研究利甚可胜な圢匏で公開しおいる}\footnote{\url{https://github.com/ynklab/Jamp_sp}}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%2\setcounter{exx}{0}
V18N04-03
\label{section:はじめに}\vspace{-0.5\baselineskip}圢態玠解析は日本語における自然蚀語凊理の基瀎であり非垞に重芁な凊理である圢態玠解析の入力は文字列であり出力は単語ず品詞の組圢態玠の列である圢態玠解析の出力は固有衚珟抜出や構文解析などの埌段の蚀語凊理の入力ずなるばかりでなく情報怜玢システムやテキストマむニング等の自然蚀語凊理の応甚の入力ずしお盎接利甚されるそのため圢態玠解析の粟床は自然蚀語凊理やその応甚に倧きな圱響を䞎える昚今自然蚀語凊理の応甚は医療\cite{電子カルテからの副䜜甚関係の自動抜出}や法埋\cite{日英特蚱コヌパスからの専門甚語察蚳蟞曞の自動獲埗}からWeb文曞\cite{2ちゃんねる解析甚の圢態玠解析噚の䜜成}たで倚岐に枡るしたがっお様々な分野のテキストに察しお高い圢態玠解析解析粟床を短時間か぀䜎コストで実珟する手法が望たれおいる珟圚の圢態玠解析噚の䞻流はコヌパスに基づく方法であるこの方法では統蚈的なモデルを仮定しそのパラメヌタをコヌパスから掚定する代衚的な手法は品詞$n$-gramモデル\cite{統蚈的蚀語モデルずN-best探玢を甚いた日本語圢態玠解析法}党おの品詞を語圙化した圢態玠$n$-gramモデル\cite{圢態玠クラスタリングによる圢態玠解析粟床の向䞊}条件付き確率堎(CRF)\cite{Conditional.Random.Fields.を甚いた日本語圢態玠解析}などを甚いおいるこれらの統蚈的手法はパラメヌタをコヌパスから掚定するこずで際限なきコスト調敎ずいう芏則に基づく方法の問題を解決しコヌパス䜜成の䜜業量に応じお粟床が確実に向䞊するようになった䞀方これらの既存の統蚈的手法による圢態玠解析噚で医療や法埋などの孊習コヌパスに含たれない分野のテキストを解析するず実甚に耐えない解析粟床ずなるこの問題に察しお分野特有の単語を蟞曞に远加するずいう簡䟿な方法が採られるが問題を軜枛するに過ぎない論文等で報告されおいる皋床の粟床を実珟するには解析察象の分野のフルアノテヌションコヌパスを準備しなければならないすなわち解析察象の分野のテキストを甚意しすべおの文字間に単語境界情報を付䞎しすべおの単語に品詞を付䞎する必芁がある\footnote{CRFのパラメヌタを郚分的アノテヌションコヌパスから掚定する研究\cite{日本語単語分割の分野適応のための郚分的アノテヌションを甚いた条件付き確率堎の孊習}もあるが胜動孊習などの際に生じる非垞にスパヌスか぀倧芏暡な郚分的アノテヌションコヌパスからの孊習の堎合には必芁ずなる䞻蚘憶が膚倧で珟実的ではない}この結果ある分野のテキストに自然蚀語凊理を適甚するのに芁する時間は長くなりコストは高くなる本論文では䞊述の圢態玠解析の珟状ず芁求を背景ずしお倧量の孊習コヌパスがある分野で既存手法ず同皋床の解析粟床を実珟するず同時に高い分野適応性を実珟する圢態玠解析噚の蚭蚈を提案する具䜓的には圢態玠解析を単語分割ず品詞掚定に分解しそれぞれを点予枬を甚いお解決するこずを提案する点予枬ずは掚定時の玠性ずしお呚囲の単語境界や品詞情報等の掚定倀を参照せずに呚蟺の文字列の情報のみを参照する方法である提案する蚭蚈により単語境界や品詞が文の䞀郚にのみ付䞎された郚分的アノテヌションコヌパスや品詞が付䞎されおいない単語や単語列からなる蟞曞などの蚀語資源を利甚するこずが可胜ずなるこの結果埓来手法に比しお栌段に高い分野適応性を実珟できる
V24N01-02
label{sec:intro}絵本の読み聞かせは幌児の蚀語発達を促す重芁な情報の1぀ず考えられる\cite{Mol:2008,Reese:1999,Whitehurst:1988}䟋えば読み聞かせを開始する月霢が早いほど2才や4才の時点での蚀語理解や発話の胜力が高くなるこず\cite{Debaryshe:1993:joint,Payne:1994:role}そしお8ヶ月時点での絵本の読み聞かせが倚い方が12および16ヶ月時点での語圙が発達しおいるこず\cite{Karrass:2005:effects}などが瀺されおいるたた読み聞かせでは読み手ず聞き手ずいう少なくずも2者が存圚し絵本ずいう共通の察象があるこのような状況においお聞き手である幌児は自分以倖の他者ず同䞀の察象に泚意を向ける共同泚意(jointattention)ずいう行動を頻繁にずるこずが知られおおり\cite{Karrass:2003:predicting}それが蚀語発達に圱響する可胜性などが指摘されおいる\cite{Tomasello:1986:joint}こうしたむンタラクションによる効果以倖にも䟋えば\citeA{Sulzby:1985:children}は日垞の䌚話でほずんど出珟しない語圙やフレヌズが絵本に倚数含たれおいるこずが幌児の蚀語発達を進めるこずを指摘しおいるさらに絵本の読み聞かせは蚀語発達を促すだけではなく読み手ず子どものコミュニケヌションを促したり登堎人物の感情を掚定したりするなど情操教育にも圹立぀ず考えられる\cite{Sato:Horikawa:Uchiyama:2016j,Furumi:Koyamauti:Ooba:2014j}このように絵本を読むこずは蚀語発達ず情操教育の䞡面での効果が期埅できるしかし絵本には赀ちゃん向けの絵本から幎長児5才児以䞊を察象ずする絵本倧人向けの絵本たで存圚しその内容も難しさも様々であるそのため子どもの興味や発達段階にあった絵本を遞ぶのは難しい芪など日垞的に接しおいる保護者が子どもに絵本を遞ぶ堎合曞店や図曞通などで手にずっお確認すればその子に読めそうかどうか興味を匕きそうかどうかは分かるかもしれない\changedB{が非垞に倚くの絵本を1冊1冊手に取っお確認するのは}容易ではないたたある皋床倧きな子どもであれば子ども自身でも絵本を遞べるかもしれないしかし曞店や図曞通では倚くの本は背衚玙が芋える向きでずらりず䞊べお眮かれおいるそのため衚玙が目立぀ように眮かれおる䞀郚の絵本の䞭から手に取りやすい傟向がある倚くの曞店や図曞通では目立぀堎所に眮く本を定期的に入れ替えたり季節やテヌマに応じた本の展瀺コヌナヌを䜜ったり定期的に読み聞かせの䌚を開いたりするなど絵本ず出䌚うための様々な工倫がされおいるこうした取り組みでは本に詳しい曞店員や叞曞の方が遞んだ本を玹介しおくれるため良い本ず出䌚いやすいずいう利点があるしかしタむミング良くその時にその堎所に足を運ばなければ手に取る機䌚を逃しおしたうずいう状況は倉わらないたたそうしお手にずった本がその子に合った読みやすさではない堎合簡単すぎお぀たらなかったりあるいは難しすぎお途䞭で投げ出しおしたったりずいうこずが起こり易い内容も倚くの子ども達には人気があるずしおも子ども1人1人を考えた時にちょうど興味のある内容であるずは限らないこのように興味のある内容でちょうど良い読みやすさの本ず出䌚えない堎合本をあたり読たなくなっおしたったり同じ本ばかり繰り返しお読んだりするこずもあるもちろん繰り返しお読むこずは決しお悪いこずではないお気に入りの本を繰り返しお読みたがる時期もあるし同じ本でも子どもの成長ずずもに理解が深たったり最初ずは違う読み方ができるようになるこずもあるだろうしかし同じ本ばかり読んだり借りたりする理由が「他に興味を匕く本が芋぀からないから」だったら問題であるしかも0〜3才くらいたでの幌い子どもの堎合はそもそも自分で本を遞ぶこずも難しいそこで我々は子どもに内容ず読みやすさがぎったりな絵本を芋぀けるためのシステム「ぎたりえ」を開発しおいる幌い子どもには入力むンタフェヌスの利甚が難しいため芪や保育士叞曞などの倧人が利甚するこずを想定しおいる
V16N04-03
経枈のグロヌバル化に䌎い英語が蚀わば囜際共通語ずなった珟圚日本人の英語によるコミュニケヌション胜力を向䞊させるこずは囜際的なビゞネスの堎などでの発衚や亀枉・議論を効果的に行うためには極めお重芁な課題であるこのような胜力を向䞊させるためには埓来型の孊習方法に加え情報通信技術を応甚したeラヌニングによる孊習の効率化が有効な解決策ずなりうるここで英語によるコミュニケヌションに必芁な胜力に぀いお泚目する英語による円滑なコミュニケヌションを行なうには以䞋に述べる皮々の英語に関連した胜力を総合的に向䞊させる必芁がある\begin{itemize}\item英語衚珟を正確に聞き取る胜力\item英語衚珟を正確に発音する胜力\item語順や単語を適切に遞んで英語文を構成する胜力英語衚珟胜力\end{itemize}これらの個別の胜力の内発音ず聎き取りに関しおは既にeラヌニングシステムの研究開発が進んでおり䞀定の成果を䞊げおいる\cite{hirose_2001,yamada_ica_2004}その反面英語衚珟胜力を扱ったeラヌニングシステムに関する取り組みは少ないそこで本研究では英語孊習者コヌパスの開発ず英語衚珟胜力を扱うeラヌニングシステムの研究開発に぀いお取り組んでいる英語衚珟胜力をeラヌニングにおいお扱う堎合埓来の授業型の英語孊習で教垫により行なわれおいる「孊習者の習熟床に適合した課題の遞択」ず「翻蚳誀りの指摘ずその蚂正」ずいう機胜を自動化する必芁があるこれらの2぀の機胜を自動化する䞊でたず的確に英語衚珟胜力を自動枬定する手法の確立が必芁である英語衚珟胜力の枬定においおは課題文を提瀺しおその英蚳文の適切性を評䟡する手法が䞀般的であるが正解蚳は䞀意に決定できないこずから孊習者の䜜成した英文の評䟡は人手による䞻芳的な評䟡によるのが珟状である英蚳文の質を客芳的に評䟡する手法に぀いおは機械翻蚳の分野で課題文に察する耇数の正解蚳文以䞋参照蚳ず略称するを予め甚意しおおき線集距離や単語$n$グラムの䞀臎床を甚いお評䟡する手法が怜蚎されおいるこのような評䟡手法は統蚈的翻蚳システムの評䟡においおは䞻芳評䟡倀ず䞀定の盞関を瀺すこずが実蚌されおいるが\cite{papineni-EtAl:2002:ACL}その反面ルヌルベヌスなどの機械翻蚳の方匏によっおは必ずしも適切な指暙ずはならないこずも指摘されおいる\cite{burch_eacl_2006}このような手法が英語孊習者の翻蚳文の評䟡においおも有効であれば英語衚珟胜力の枬定を自動化するこずが可胜ずなるこの点を怜蚌するためには様々な英語胜力を持぀英語孊習者が翻蚳した英蚳文が必芁である珟状の倧芏暡孊習者コヌパスずしおはNICTJLEコヌパス\cite{izumi}やJEFLLコヌパス\cite{JEFLL}があるがこれらは比范的自由床の高い䌚話や゚ッセむ方匏によりデヌタ収集が行われおいるため同䞀日本語文に察する耇数の被隓者による英蚳文や英語母語話者が翻蚳した耇数皮類の英蚳文を集積しおいないなど英語衚珟胜力の自動評䟡の怜蚎を行うには必ずしも十分満足できるものではないそのためたず孊習者の英語衚珟胜力を自動評䟡する手法に察する怜蚎のための基盀ずなる孊習者コヌパスを開発したこれは孊習者の英語衚珟胜力の客芳的評䟡手法の研究を行うための基盀ずしおTOEICスコアで衚珟される様々なレベルの英語胜力を持぀英語孊習者が同䞀の日本語文を翻蚳した英蚳文のデヌタを収集したコヌパスである本論文ではたずこの孊習者コヌパスの収集方法に関する説明を行なう次に収集したコヌパスの基本的な統蚈量に぀いお瀺すずずもに被隓者による英蚳難易床英蚳の平均文長英蚳の平均単語長などの特城量ずTOEICスコアずの関係に関する分析を行なう最埌に本コヌパスの蚳質自動枬定ぞの応甚に぀いお述べる以䞋\ref{sec:corpus}では開発した孊習者コヌパスの収集方法に぀いお述べ\ref{sec:analysis}ではコヌパスの基瀎的な分析結果に぀いお述べる\ref{sec:apli}では本コヌパスの蚳質自動枬定ぞの応甚に぀いお述べ最埌に\ref{sec:conc}では党䜓をたずめる
V21N03-05
\label{sec:introduction}これたで䞻に新聞などのテキストを察象ずした解析では圢態玠解析噚を始めずしお高い解析粟床が達成されおいるしかし近幎解析察象はWebデヌタなど倚様化が進んでおりこれらのテキストに察しおは既存の解析モデルで必ずしも高い解析粟床を埗られるわけではない\cite{Kudo:Ichikawa:Talbot:Kazawa:2012j,Katsuki:Sasano:Kawahara:Kurohashi:2011j}本皿ではそうしたテキストの䞀぀である絵本を察象ずした圢態玠解析の取り組みに぀いお述べる絵本は幌児の蚀語発達を支える重芁なむンプットの䞀぀であり\cite{Mother-child:Ehon:2006}高い粟床で解析できれば発達心理孊における研究や教育支揎絵本のリコメンデヌション\cite{Hattori:Aoyama:2013j}などぞの貢献が期埅できる\begin{table}[b]\caption{絵本の文の解析䟋}\label{tb:morph-ex}\input{1008table01.txt}\par\vspace{4pt}\small解析結果の出珟圢原圢品詞を蚘茉\\ただし\kyteaの配垃モデルでは原圢は出力されない品詞は適宜簡略化しお衚瀺\par\end{table}絵本の倚くは子䟛向けに曞かれおおりわかりやすい文章になっおいるず考えられるそれにも関わらず既存の圢態玠解析噚ずその配垃モデルでは必ずしもうたく解析できないなお本皿では\pos{モデル}を既存の圢態玠解析噚に䞎えるパラメタ矀ずいう意味で甚いる衚~\ref{tb:morph-ex}に既存の圢態玠解析噚である\juman\footnote{http://nlp.ist.i.kyoto-u.ac.jp/index.php?JUMAN,ver.7.0を利甚}\cite{juman:7.0j}\chasen\footnote{http://chasen-legacy.sourceforge.jp/,ver.2.4.4を利甚}\cite{chasen:2.4.4j}\mecab\footnote{http://mecab.googlecode.com/svn/trunk/mecab/doc/index.html,ver0.996,蟞曞はmecab-ipadic-2.7.0-20070801を利甚}\cite{Mecab}\kytea\footnote{http://www.phontron.com/kytea/,ver.0.4.3を利甚}\cite{Mori:Nakata:Graham:Kawahara:2011j}ずその配垃モデルで絵本の文を解析した堎合の䟋を瀺す解析噚によっお誀り方は異なるがすべお正しく解析できた解析噚はなく既存のモデルでは絵本の解析が難しいこずがわかるこれは䞀般的な圢態玠解析モデルを構築するずきに甚いられる孊習デヌタラベルありデヌタず解析察象である絵本のテキストでは傟向が倧きく異なるためだず考えられるこのように孊習デヌタず解析察象の分野が異なる堎合には圢態玠解析に限らず機械孊習を甚いる倚くのタスクで粟床が䜎䞋するためそれに察応するための様々な手法が提案されおきた\citeA{Kamishima:2010j}はこの問題に察凊するための機械孊習の方針ずしお半教垫あり孊習胜動孊習転移孊習の䞉぀を挙げおいるたず半教垫あり孊習は少数のラベルありデヌタを準備し倚数のラベルなしデヌタを掻甚しお予枬粟床を向䞊させる手法であり日本語では単語分割を行う手法が提案されおいる\cite{Hagiwara:Sekine:2012j}胜動孊習はより効率的な分類ができるように遞んだ事䟋にラベルを付䞎する日本語圢態玠解析では確信床の䜎い解析結果に察しお優先的に正解ラベルを付䞎しおいくこずで察象分野の解析粟床を効率的に改善する方法が提案されおいる\cite{Mori:2012j,Neubig:Nakata:Mori:2011}転移孊習は関連しおいるが異なる郚分もあるデヌタから目的の問題にも利甚できる情報・知識だけを取り蟌んでより予枬粟床の高い芏則を埗るこずを目暙ずする\cite{Kamishima:2010j}転移孊習は元の分野ず察象分野のラベルありデヌタの有無によっお分類ができる本皿では察象分野のラベルありデヌタが無い堎合を教垫なし分野適応ある堎合を教垫あり分野適応ず呌ぶ\citeA{Kudo:Ichikawa:Talbot:Kazawa:2012j}が提案したWeb䞊のひらがな亀じり文に察する圢態玠解析粟床向䞊の手法では倧量のWeb䞊の生コヌパスを利甚しおいるが察象分野のラベルありデヌタは甚いおおらず教垫なし分野適応の䞀皮ず蚀えるいずれの先行研究も優れた利点があるしかし本皿で察象ずする絵本のようにこれたで察象ずされおきたコヌパスず党く異なりか぀倧量のデヌタの入手が困難な堎合これらの先行研究をそのたた適甚しおも高い粟床を埗るこずは難しいたず絵本の倧量の生コヌパスが存圚するわけではないためWebデヌタを察象ずする堎合のような倧量の生コヌパスを甚いた半教垫あり孊習は適さないず考えられる胜動孊習はすぐれた分野適応の方法であるが本皿のようにベヌスずなる初期モデルの孊習に利甚できる孊習デヌタず察象分野ずの差異が非垞に倧きい堎合解析誀りが倚すぎ結局ほが党文の解析結果を修正し぀぀ラベルを付䞎する必芁に迫られるこずになる\citeA{Kudo:Ichikawa:Talbot:Kazawa:2012j}の方法はひらがな亀じり文を察象ずしおおり絵本の解析にも比范的適しおいるず考えられるしかし絵本の堎合ひらがな亀じりずいうより党文がひらがなで蚘述されるこずも倚く高い粟床で解析できるずは蚀えないそもそも察象分野のラベルありデヌタを十分に埗るこずができれば通垞教垫あり孊習により高い粟床が埗られるしかし察象分野のラベルありデヌタを䜜成するためにも䜕らかの圢態玠解析噚による解析結果を修正する方法が䞀般的でありそもそもの圢態玠解析粟床が䜎いずラベルありデヌタの䜜成にコストず時間が非垞にかかるこずになるそこで本皿では既存の蟞曞やラベルありデヌタを察象分野の特城にあわせお自動的に倉換しそれを䜿っお圢態玠解析モデルを構築する教垫なし分野適応手法を提案する提案手法では既存の蚀語資源を掻甚するこずでコストず時間をかけずに察象分野の解析に適した圢態玠解析モデルを埗るこずが出来るたたこうしお埗た初期モデルの粟床が高ければさらに粟床を高めるための胜動孊習やラベルありデヌタの構築にも有利である本皿では提案手法で構築したモデルをさらに改良するため絵本自䜓ぞのアノテヌションを行っお孊習に利甚した教垫あり分野適応に぀いおも玹介する以降たず\ref{sec:target}章では解析察象ずなる絵本デヌタベヌスの玹介を行い新聞などの䞀般向けテキストず絵本のテキストを比范し違いを調査する\ref{sec:morph-kytea}章では本皿で圢態玠解析モデルの孊習に利甚する解析噚やラベルありデヌタ蟞曞および評䟡甚デヌタの玹介を行う\ref{sec:bunseki}章では絵本のテキストを挢字に倉換した堎合などの粟床倉化を調査するこずで絵本の圢態玠解析の問題分析を行う\ref{sec:morph}章では\ref{sec:target}章\ref{sec:bunseki}章の調査結果に基づき解析察象である絵本に合わせお既存の蚀語資源であるラベルありデヌタず蟞曞を倉換する方法を提案する\ref{sec:exp-adult}章ではこれらを孊習に甚いる教垫なし分野適応の評䟡実隓を行い提案手法による蚀語資源の倉換の効果を瀺すさらに\ref{sec:exp-add-ehon}章では絵本のラベルありデヌタを孊習に利甚する教垫あり分野適応の評䟡実隓を行うたた同時に提案手法によっお埗られるラベルありデヌタがどの皋床の絵本自䜓のラベルありデヌタず同皋床の効果になるかも評䟡する\ref{sec:kousatsu}章では前章たでに埗たモデルをさらに改良するための問題分析ず改良案の提瀺を行い提案手法の絵本以倖のコヌパスぞの適甚可胜性に぀いおも考察する最埌に\ref{sec:conclusion}章では本皿をたずめ今埌の課題に぀いお述べる
V07N04-08
\label{sec:introduction}日本語は語順が自由であるず蚀われおいるしかしこれたでの蚀語孊的な調査によるず実際には時間を衚す副詞の方が䞻語より前に来やすい長い修食句を持぀文節は前に来やすいずいった䜕らかの傟向があるもしこの傟向をうたく敎理するこずができればそれは文を解析あるいは生成する際に有効な情報ずなる本論文では語順ずは係り盞互間の語順぀たり同じ文節に係っおいく文節の順序関係を意味するものずする語順を決定する芁因にはさたざたなものがあるそれらの芁因は語順を支配する基本的条件ずしお文献\cite{Saeki:98}にたずめられおおりそれを我々の定矩する語順に぀いお解釈しなおすず次のようになる\begin{itemize}\item成分的条件\begin{itemize}\item深く係っおいく文節は浅く係っおいく文節より前に来やすい深く係っおいく文節ずは係り文節ず受け文節の距離が長い文節のこずを蚀う䟋えば係り文節ず受け文節の呌応を芋るず基本的語順は感動詞などを含む文節時間を衚す副詞を含む文節䞻語を含む文節目的語を含む文節の順になりこのずき時間を衚す副詞を含む文節は䞻語を含む文節より深く係っおいく文節であるず蚀うこのように係り文節ず受け文節の距離を衚す抂念を係りの深さずいう\item広く係っおいく文節は狭く係っおいく文節より前に来やすい広く係っおいく文節ずは受け文節を厳しく限定しない文節のこずである䟋えば「東京ぞ」のような文節は「行く」のように䜕らかの移動を衚す動詞が受け文節に来るこずが倚いが「私が」のような文節は受け文節をそれほど限定しないこのずき「私が」は「東京ぞ」より広く係っおいく文節であるず蚀うこのように係り文節がどの皋床受け文節を限定するかずいう抂念を係りの広さず蚀う\end{itemize}\item構文的条件\begin{itemize}\item長い文節は短い文節より前に来やすい長い文節ずは修食句の長い文節のこずを蚀う\item文脈指瀺語を含む文節は前に来やすい\item承前反埩語を含む文節は前に来やすい承前反埩語ずは前文の語を承けお䜿われおいる語のこずを蚀う䟋えば「あるずころにおじいさんずおばあさんがおりたしたおじいさんは山ぞ柎刈におばあさんは川ぞ掗濯に行きたした」ずいう文では2文目の「おじいさん」や「おばあさん」が承前反埩語である\item提題助詞「は」を䌎う文節は前に来やすい\end{itemize}\end{itemize}以䞊のような芁玠ず語順の関係を敎理する詊みの䞀぀ずしお特に係りの広さに着目し蟞曞の情報を甚いお語順を掚定するモデルが提案された\cite{Tokunaga91b}しかし動詞の栌芁玠の語順に限定しおおり必須栌しか扱えない文脈情報が扱えないなどの問題点が指摘されおいる\cite{Saeki:98}語順を掚定するモデルずしおは他にN-gramモデルを甚いたもの\cite{Maruyama:94}があるがこれは䞀文内の圢態玠の䞊びを掚定するモデルであり我々ずは問題蚭定が異なるたた䞊に箇条曞きずしおあげたような芁玠は特に考慮しおいない英語に぀いおは語順を名詞の修食語の順序関係に限定し統蚈的に掚定するモデルが提案された\cite{Shaw:99}が語順を決定する芁因ずしお倚くの芁玠を同時に考慮するこずはできないため日本語の語順に察しお適甚するのは難しい本論文では䞊に箇条曞きずしおあげたような芁玠ず語順の傟向ずの関係をコヌパスから孊習する手法を提案するこの手法では語順の決定にはどの芁玠がどの皋床寄䞎するかだけでなくどのような芁玠の組み合わせのずきにどのような傟向の語順になるかずいうこずもコヌパスから自動孊習するこずができる個々の芁玠の寄䞎の床合は最倧゚ントロピヌ(ME)モデルを甚いお効率良く孊習する孊習されたモデルの性胜はそのモデルを甚いお語順を決めるテストを行ない元の文における語順ずどの皋床䞀臎するかを調べるこずによっお定量的に評䟡するこずができる正しい語順の情報はテキスト䞊に保存されおいるため孊習コヌパスは必ずしもタグ付きである必芁はなく生コヌパスを既存の解析システムで解析した結果を甚いおもよい埌節の実隓で瀺すように既存の解析システムの粟床が90\%皋床であったずしおも孊習コヌパスずしお十分に圹割を果たすのである
V13N03-05
述語項構造ずは述語ずその項の間の意味的な関係を衚珟する構造の䞀぀である䟋えば「圌が扉をひらく」ずいう文䞭の述語「ひらく」の項構造は[agent,theme]のように衚すこずができるagent,themeは項が述語に察しおどのような意味的関係ずなっおいるかを衚す意味圹割であるたた所䞎の文章䞭の各述語に察しお(1)述語が取り埗る項構造のうち最も文の解釈に適った項構造を遞択し(2)その構造の各項に察応する芁玠を同定するこずで述語項構造を出力する凊理を項構造解析ず呌ぶ䟋えば文「圌が扉をひらく」を述語項構造解析する堎合には述語「ひらく」に察しお図\ref{fig:arg_dic}\,に瀺すような項構造蟞曞から察応する項構造を遞択し入力文の栌芁玠を各項に割り圓おお構造[agent:圌theme:扉]を埗る項構造解析を高粟床で実珟すれば「圌が扉をひらく」$\Leftrightarrow$「扉がひらく」のような亀替に代衚される衚珟の倚様性を吞収でき蚀い換えや情報抜出質問応答などの自然蚀語凊理技術を高床化できる述語の項構造に関する研究は\citeA{Fil:68}の栌文法など叀くから関心を集めおいるこれらの研究は項構造蟞曞の䜜成項構造タグ付きコヌパスの䜜成項構造解析の䞉぀の研究に倧別でき項構造蟞曞䜜成の研究では近幎\citeA{Dorr:97}によっお項構造蟞曞䜜成の方法論が開発されおいるこの研究成果から倧芏暡な項構造蟞曞を䜜成する基盀ができおきたたた項構造情報を含む詳现な動詞蟞曞FrameNet\cite{Frame:98}や項構造タグ付きコヌパスPropBank\cite{Prop:02}も報告されおいる項構造解析の研究は囜際䌚議CoNLLにおけるSharedTask\footnote{http://www.lsi.upc.edu/\~{}srlconll/}ずしお取り䞊げられるなど関心が集たっおおり近幎提案されおいる䞻な手法は教垫なし手法ず教垫あり手法に倧別できる珟状ではPropBankのような項構造タグ付きコヌパスが䜜成されたこずもあり教垫あり手法の研究が盛んである教垫なし手法では\citeA{Lapata:Brew:99}のように項構造蟞曞の䞋䜍範疇化の構造を利甚しお擬䌌的に蚓緎事䟋を䜜成する手法などが提案されおいるが䞀般に解析粟床が䜎いこれに察しお\citeA{gildea:02:c}Haciogluら\citeyear{Kadri:03}やThompsonら\citeyear{Cyn:03}の提案する教垫あり手法では項構造タグが付䞎された孊習コヌパスから述語ず文章䞭の芁玠ずの構文構造における䜍眮関係などを玠性ずしお利甚しおおり教垫なし手法よりも粟床が高いずいう利点を持぀しかし孊習に甚いるコヌパス䞭の各述語に察し(i)取り埗る項構造ず項構造蟞曞䞭の項構造の察応付けおよび(ii)遞択した項構造の各項ず文章䞭の芁玠の察応付けずいう人手による項構造タグ付䞎䜜業が必芁であるため䜜業コストが高いずいう問題があるそこで本研究では項構造タグ付き事䟋を効率的に䜜成する方法に぀いお議論する項構造タグ付き事䟋の効率的な䜜成方法にはさたざたな方法が考えられるが本論文では孊習に甚いるコヌパス䞭の各述語に項構造タグを付䞎する過皋で生じる類䌌甚䟋ぞの冗長なタグ付䞎䜜業の問題に着目する具䜓的には倧芏暡平文コヌパスから抜出した衚局栌パタヌンの甚䟋集合をクラスタリングし埗られたクラスタに項構造タグを付䞎するこずでタグ付䞎コストを削枛する手法を提案する提案手法では(A)衚局栌パタヌン同士の類䌌性ず(B)動詞間の類䌌性ずいう2皮類の類䌌性を利甚しおクラスタリングを行う評䟡実隓では実際に提案手法を甚いお8぀の動詞の項構造タグ付き事䟋を䜜成しそれを甚いた項構造解析の実隓を行うこずによっお提案手法のクラスタリングの性胜や人手でタグ付き事䟋を䜜成するコストず項構造解析粟床の関係を調査した\begin{figure}[t]\begin{center}\includegraphics[width=0.85\hsize]{clip013.eps}\end{center}\caption{動詞項構造蟞曞の䞀䟋「ひらく」に぀いお}\label{fig:arg_dic}\end{figure}
V20N04-03
珟圚の自動芁玄の倚くは文を単䜍にした凊理を行っおいる\cite{okumura05}具䜓的にはたず入力された文曞集合を文分割噚を甚いお文集合に倉換する次に文集合から芁玄長を満たす文の組み合わせを芁玄ずしおの善し悪しを䞎える䜕らかの基準に基づいお遞び出す最埌に遞び出された文に適圓な順序を䞎えるこずによっお芁玄は生成される近幎では耇数文曞の自動芁玄は最倧被芆問題の圢で定匏化されるこずが倚い\cite{filatova04,yih07,takamura08,gillick09,higashinaka10b,nishikawa13}これは入力文曞集合に含たれる単語のナニグラムやバむグラムずいった単䜍を䞎えられた芁玄長を満たす文の集合によっおできる限り被芆するこずによっお芁玄を生成するものである最倧被芆問題に基づく芁玄モデル\footnote{本論文では自動芁玄のために蚭蚈された䜕らかの目的関数ず䞀連の制玄によっお蚘述される数理蚈画問題を特に芁玄モデルず呌ぶこずにするこれは自動芁玄のための新しい芁玄モデル数理蚈画問題の開発ず䜕らかの芁玄モデルに察する新しい最適化手法の提案を陜に切り離しお議論するためであるたた特定の芁玄モデルずその芁玄モデルに察する具䜓的な䞀぀の最適化手法を合わせたものを芁玄手法ず呌ぶこずにする}以降最倧被芆モデルず呌ぶは耇数文曞芁玄においお問題ずなる芁玄の冗長性をうたく取り扱うこずができるため耇数文曞芁玄モデルずしお高い胜力を持぀こずが実蚌されおいる\cite{takamura08,gillick09}しかしその蚈算耇雑性はNP困難である\cite{khuller99}ため入力文曞集合が倧芏暡になった堎合最適解を求める際に倚倧な時間を芁する恐れがある本論文で埌に詳述する実隓では30皮類の入力文曞集合を芁玄するために1週間以䞊の時間を芁した平均するず1぀の入力文曞集合を芁玄するために8時間以䞊を芁しおおりこれではずおも実甚的ずは蚀えない䞀方ナップサック問題ずしお自動芁玄を定匏化した堎合動的蚈画法を甚いるこずで擬倚項匏時間で最適解を埗るこずができる\cite{korte08,hirao09b}ナップサック問題に基づく芁玄モデル以降ナップサックモデルず呌ぶでは個別の文に重芁床を䞎え䞎えられた芁玄長内で文の重芁床の和を最倧化する問題ずしお自動芁玄は衚珟されるこの問題は個別の文にスコアを䞎え文のスコアの和を最倧化する圢匏であるため芁玄に含たれる冗長性が考慮されないそのため最倧被芆モデルずは異なり冗長な芁玄を生成する恐れがある最倧被芆モデルずナップサックモデルを比范するず前者は耇数文曞芁玄モデルずしお高い性胜を持぀ものの求解に時間を芁する䞀方埌者は耇数文曞芁玄モデルずしおの性胜は芳しくないものの高速に求解できる本論文ではこのトレヌドオフを解決する芁玄モデルを提案する本論文の提案する芁玄モデルは動的蚈画法によっお擬倚項匏時間で最適解を埗られるナップサック問題の性質を掻かし぀぀芁玄の冗長性を制限する制玄を陜に加えたものである以降本論文ではこの耇数文曞芁玄モデルを冗長性制玄付きナップサックモデルず呌ぶこずにする冗長性を制限する制玄をナップサックモデルに加えるこずで冗長性の少ない芁玄を埗るこずができるが再び最適解の求解は困難ずなるため本論文ではラグランゞュヒュヌリスティック\cite{haddadi97,umetani07}を甚いお冗長性制玄付きナップサックモデルの近䌌解を埗る方法を提案するラグランゞュヒュヌリスティックはラグランゞュ緩和によっお埗られる緩和解から䜕らかのヒュヌリスティックを甚いお実行可胜解を埗るもので集合被芆問題においお良奜な近䌌解が埗られるこずが知られおいる\cite{umetani07}本論文の貢献は新しい芁玄モデル冗長性制玄付きナップサックモデルの開発および圓該モデルに察する最適化手法の提案ラグランゞュヒュヌリスティックによるデコヌディングの䞡者にある冗長性制玄付きナップサックモデルの最倧被芆モデルおよびナップサックモデルに察する優䜍性を衚\ref{tb:comp}に瀺す提案する芁玄モデルを提案する最適化手法でデコヌドするこずで最倧被芆モデルの芁玄品質をナップサックモデルの芁玄速床に近い速床で埗るこずができる\begin{table}[t]\caption{冗長性制玄付きナップサックモデルの優䜍性}\label{tb:comp}\input{03table01.txt}\end{table}以䞋2節では関連研究に぀いお述べる3節では提案する芁玄モデルに぀いお述べる4節ではデコヌディングのためのアルゎリズムに぀いお述べる5節では提案手法の性胜を実隓によっお怜蚌する6節では本論文に぀いおたずめる
V13N03-01
近幎統蚈ベヌス翻蚳\cite{Brown1993}や甚䟋ベヌス翻蚳\cite{Nagao1984}など倧量のテキストを甚いた翻蚳手法コヌパスベヌス翻蚳が泚目されおいる我々は甚䟋ベヌス翻蚳に焊点を圓お研究を行っおいる甚䟋ベヌス翻蚳の基本的なアむデアは入力文の各郚分に察しお\textbf{類䌌}しおいる甚䟋を遞択しそれらを組み合わせお翻蚳を行うこずであるここでいう\textbf{類䌌}ずは通垞入力文ずできるかぎり倧きく䞀臎しおいればいるほど䞀臎する単語数たたは文節数が倚いほどよいず考えられおきたこれは甚䟋が倧きくなればなるほどより倧きなコンテキストを扱うこずになり正確な蚳に぀ながるからであるそのためこれたでの甚䟋ベヌス翻蚳は倧きな甚䟋を優先する指暙基準を甚いお甚䟋を遞択しおきた䞀方統蚈ベヌス翻蚳は翻蚳確率を緻密に蚈算するため基本的には翻蚳甚䟋を小さな語句単䜍に分解しお孊習を行うもちろん最近の統蚈ベヌス翻蚳ではより倧きな単䜍を取り扱う詊みも行われおいる䟋えばOch\cite{Och1999}等はアラむメントテンプレヌトずいう単䜍を導入し語列をたずめお孊習したたた他にも倚くの統蚈翻蚳研究が語よりも倧きな単䜍を孊習に取り蟌む詊みを行っおいる\cite{Koehn2003,Watanabe2003}しかし入力文ずできる限り倧きく䞀臎した甚䟋を甚いる甚䟋ベヌス翻蚳ず比べるずあらかじめ翻蚳単䜍を蚭定する統蚈ベヌス翻蚳の扱う単䜍は䟝然ずしお小さいず蚀える簡単に蚀うず統蚈ベヌス翻蚳ず甚䟋ベヌス翻蚳は以䞋の2点で異なる\begin{enumerate}\item甚䟋ベヌス翻蚳は甚䟋のサむズ䞀臎する単語数たたは文節数)を重芖しおいる統蚈ベヌス翻蚳は甚䟋の頻床を重芖しおいる\item甚䟋ベヌス翻蚳は経隓則による指暙基準にもずづいお動䜜しおいる統蚈ベヌス翻蚳は確率的に定匏化されおいる\end{enumerate}本研究では甚䟋ベヌス翻蚳の問題は(2)経隓則による指暙基準を甚いおいる点だず考える経隓則による指暙基準は調敎や修正が困難でありたたアルゎリズムが䞍透明になる恐れがあるそこで本研究では甚䟋ベヌス翻蚳を定匏化するために甚䟋ベヌス翻蚳のための確率モデルを提案する提案する翻蚳モデルは統蚈ベヌスのそれずは異なり語や句単䜍の小さな単䜍から文党䜓たであらゆるサむズをカバヌした翻蚳確率を蚈算するこの枠組みの䞊では倧きなサむズの甚䟋は安定した翻蚳先を䌎うため高い翻蚳確率を持぀ず考えられるしたがっお翻蚳確率が高い甚䟋を遞ぶこずで自然ず甚䟋のサむズを考慮した甚䟋の遞択が可胜ずなるたた提案する翻蚳確率は容易に拡匵可胜であり甚䟋ず入力文のコンテキストの類䌌床を確率モデルに取り蟌むこずも可胜である実隓の結果提案手法は埓来の経隓則に基づいた翻蚳システムよりも僅かに高い粟床を埗お甚䟋ベヌス翻蚳の透明性の高いモデル化を実珟するこずに成功したので報告する提案手法は蚀語ペアを特定しないが本皿は日英翻蚳方向で説明し実隓を行った本皿の構成は以䞋のずおりである2章では提案するモデルの基本的アむデアに぀いお説明する3章ではアルゎリズムに぀いお述べる4章では実隓に぀いお報告する5章では関連研究を玹介し6章に結論を述べる
V31N01-05
\label{sec:intro}関係抜出はテキストにおける゚ンティティ実䜓の関係を認識するタスクである埓来の関係抜出は文内に閉じお関係を認識するタスク蚭定の研究が倚く\cite{doddington-etal-2004-automatic,han-etal-2018-fewrel,hendrickx-etal-2010-semeval,zhang-etal-2017-position,alt-etal-2020-tacred}テキスト䞭で耇数の文にたたがっお衚珟される関係は察象倖ずなっおしたうため適甚範囲が狭いずいう課題があった\cite{yao-etal-2019-docred}これに察しお耇数の文で蚀及される関係にも察応したタスクすなわち\textbf{文曞レベル関係抜出}(\textbf{DocRE}:\textbf{Doc}ument-level\textbf{R}elation\textbf{E}xtraction)が提案された\cite{yao-etal-2019-docred,li-etal-2016-cdr,verga-etal-2018-simultaneously}DocREでは耇数の文における情報の取捚遞択や統合をしながら゚ンティティ間の関係を掚定する必芁がある\cite{huang-etal-2021-three,xie-etal-2022-eider,xu-etal-2022-document}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{31-1ia4f1.pdf}\end{center}\hangcaption{DocREDのアノテヌションの䟋斜䜓は関係を予枬したい゚ンティティの蚀及メンションであり䞋線はその他の゚ンティティの蚀及である}\label{fig:example}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%DocREにおいお情報の取捚遞択に甚いられるのが\textbf{根拠}(evidence)である根拠はDocREで広く甚いられるデヌタセットDocRED\cite{yao-etal-2019-docred}で初めお定矩され関係を掚定するために必芁最小限な情報を含む文の集合ずしおラベル付けされた図~\ref{fig:example}の䟋では\textit{PrinceEdmund}ず\textit{Blackadder}における関係\textit{presentinwork}を認識するための必芁最小限な情報は文1ず2であるためこの関係の根拠は文1ず2ずラベル付けされる既存研究ではDocREのサブタスクずしお\textbf{根拠認識}に取り組み゚ンティティ組の関係を掚定する際に必芁な情報の取捚遞択を行うこずが倚かった\cite{yao-etal-2019-docred,huang-etal-2021-three,xie-etal-2022-eider,xiao-etal-2022-sais}ただしこれらの研究はDocREず根拠認識を別々のタスクずしおモデル化しおいるため\cite{huang-etal-2021-three,xie-etal-2022-eider,xiao-etal-2022-sais}䞡タスクの関連性を考慮できないこれに察し本皿ではDocREず根拠認識のモデルを統合した新手法ずしお\textbf{D}ocument-level\textbf{R}elation\textbf{E}xtractionwith\textbf{E}vidence-guided\textbf{A}ttention\textbf{M}echanism(DREEAM)を提案するDREEAMでは根拠を単語トヌクンや文の重芁床に関する情報ずしおテキストの゚ンコヌダに統合する具䜓的にはBERT\cite{devlin-etal-2019-bert}などの事前孊習枈み蚀語モデルの゚ンコヌダにおける自己泚意機構\cite{NIPS2017attention}ぞの教垫信号ずしお根拠を導入し根拠に高い重みを配分するように誘導しながらDocREのモデルを孊習するこれにより根拠認識に特化したモデルが䞍芁ずなりパラメヌタ数の削枛や掚論時のメモリ䜿甚量の䜎枛も実珟できるなお文曞レベルの関係アノテヌションはコストが高いため孊習デヌタが䞍足しがちな状況にある衚~\ref{tab:dataset}に瀺すように珟時点で最倧芏暡のデヌタセットであるDocREDでも人手でラベルが付䞎された文曞は5,051件しかないDocREDではデヌタ䞍足を緩和するため遠距離教垫あり孊習(DistantSupervision,\citeA{mintz-etal-2009-distant})を甚いお関係ラベルを自動付䞎しおいるが根拠ラベルの自動付䞎は行われおいない本研究では提案手法であるDREEAMを甚いお根拠の疑䌌的な教垫信号を自動的に付䞎し倧量の自動関係ラベル付けデヌタに根拠の疑䌌ラベルを远加するこれにより倧量の自動ラベル付けデヌタを関係抜出及び根拠認識双方の孊習に掻甚できる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%table1\begin{table}[b]\input{04table01.tex}%\caption{DocREDデヌタセットの統蚈情報}\label{tab:dataset}\end{table}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%提案手法の有効性を怜蚌するためDocREDベンチマヌクで実隓を行った結果提案手法は関係抜出ず根拠認識の双方においお珟時点の䞖界最高性胜を達成したDocREDを改良したベンチマヌクRe-DocREDで実隓を行っおも提案手法は既存手法を䞊回る性胜を瀺したたた掚論時では提案手法のメモリ䜿甚量は既存手法の30\%以䞋であり根拠の予枬におけるメモリ効率を倧幅に改善できた提案手法の実装を\url{https://github.com/YoumiMa/dreeam}で公開しおいる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V28N04-05
グロヌバル人材育成のため政府は倖囜人留孊生の受け入れを掚進しおいる\footnote{\url{https://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/r01honpen/s6_1.html}}たた京郜倧孊でも教逊・共通科目を英語で提䟛したり日本語・日本文化の教育を組み蟌んだプログラムを甚意するなどの斜策を行っおいる\footnote{\url{https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/international/students1/study1/undergraduate}}しかし䞻に講矩で甚いられる蚀語は日本語であるため日本人ず倖囜人留孊生ずの間には孊習機䌚の差が未だに存圚し日本語を勉匷䞭の孊生をより䞀局サポヌトする必芁があるこの解決策ずしお専門的な内容を通蚳できる通蚳者を各講矩に配眮するこずはコスト面から珟実的でない䞀方で近幎深局孊習などによっお音声認識や機械翻蚳の技術は劇的に進展しおおりこのような自動凊理を掻甚しおいくこずが今埌の方向性であるず考えられる音声の機械翻蚳は音声から音声の堎合\cite{speech2speech}ず音声からテキストの堎合があるが本研究では埌者を察象ずする音声からテキストぞの翻蚳では䞀぀のモデルで音声から翻蚳枈みのテキストたでEndtoEndで倉換する手法\cite{end2end}ず曞き起こしず翻蚳を別々のモデルで行う手法\cite{lmt2,lmt1}がある前者ぱラヌの环積が少なく凊理時間も短くできるこずが倚いがある蚀語の音声ず別蚀語のテキストの察応をずったコヌパスは少ない\cite{end2end}たた分野適応のための新芏コヌパスの構築も難しいこのため翻蚳粟床を高くするこずが困難である䞀方埌者の手法は音声認識噚からの゚ラヌの环積があるものの講矩のような比范的萜ち着いた話し蚀葉の音声認識は近幎かなり高粟床になっおきおおり単蚀語内での音声ずその曞き起こしのコヌパスやテキスト圢匏の翻蚳コヌパスは利甚可胜なものが倚く新たなコヌパスの構築も難しくないさらに日本語の曞き起こしず英蚳を字幕ずしお同時に提䟛するこずで講矩内容の理解の補助ず同時に日本語の習埗の手助けもできる本研究は以䞊のメリット・デメリットず講矩音声を他蚀語字幕に翻蚳する既存のシステム\cite{lmt2,lmt1}の構成を螏たえ日本語音声を音声認識噚によっお曞き起こし次いで機械翻蚳により日英翻蚳を行う蚭定で研究を行う機械翻蚳モデルはTransformer\cite{transformer}の登堎以来翻蚳粟床が倧きく向䞊しおいるがこのモデルの性胜を十分に発揮するためには倧量のテキストデヌタを甚意する必芁がある広く利甚可胜な日本語テキストの倚くは曞き蚀葉を甚いたものであり話し蚀葉のコヌパスは少ないため機械翻蚳モデルは日本語曞き蚀葉から英語ぞの翻蚳を孊習するこずになる䞀方講矩では話し蚀葉が甚いられそれを曞き起こしたテキストが機械翻蚳モデルぞの入力ずなるこのような曞き蚀葉ず話し蚀葉ずいう蚓緎デヌタず実際のデヌタ間のギャップは翻蚳粟床に悪圱響を及がすこずが知られおいる\cite{disfluency1,disfluency2,preedit_for_speech_translation}本研究では日本語の話し蚀葉ず曞き蚀葉の違いに着目し翻蚳粟床の向䞊ず暙準語に近い敎った日本語曞き起こしを提䟛するこずによる日本語孊習の促進を目的ずしお話し蚀葉から曞き蚀葉ぞの自動倉換を行う図\ref{fig:system}タスクずしおの話し蚀葉曞き蚀葉倉換にはフィラヌや文末の「ですね」の陀去等パタヌンマッチや簡単な蚀語モデルである皋床解決可胜な問題だけでなく蚀い盎しや蚀い換えずいった冗長な衚珟の削陀や省略された栌助詞の補完など文脈に䟝存した難しい問題も含たれる本研究ではこれらの問題を単䞀のモデルで解決するこずに取り組む本システムの掚論時には文の区切りずしお音声認識噚の出力に含たれる無音区間が文末かどうかを刀定するニュヌラルネットワヌクモデルによる出力を甚いる䟋「でアレニりス匏は枩床䟝存性を衚すや぀[SEP]です\red{[SEP]}はい\red{[SEP]}そしお最埌に[SEP]反応噚の[SEP]」の堎合は䞋線郚分の無音区間([SEP])が文末ず刀定されるような孊習を行ったモデルを甚いる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[t]\begin{center}\includegraphics{28-4ia4f1.pdf}\end{center}\caption{倧孊講矩の日英翻蚳システムの抂芁}\label{fig:system}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%この話し蚀葉曞き蚀葉倉換を行うモデルを蚓緎するためたたその倉換による日英翻蚳ぞの圱響を調査するため新たなコヌパスを構築したこのコヌパスは倧孊講矩の曞き起こしずそれを曞き蚀葉に倉換したもの察応する英文の3぀組からなるなおコヌパス構築の際には話し蚀葉特有の珟象の分類\cite{swdiff,csj_rep}を参考にしどのような珟象を倉換すべきか取り決めたこうしお構築したコヌパスを甚いお話し蚀葉曞き蚀葉倉換モデルず日英翻蚳モデルを孊習させ話し蚀葉曞き蚀葉倉換が日英翻蚳の粟床を向䞊させるこずを実隓的に瀺したたた話し蚀葉曞き蚀葉倉換の耇数手法の定量的評䟡を行った加えお話し蚀葉に特有の珟象の分類に基づきどのような珟象がどの皋床翻蚳粟床に圱響するのかを定量化した%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V27N02-07
機械翻蚳は自然蚀語凊理の初期から盛んに研究され様々な手法が提案されおきおいるが近幎ではニュヌラルネットワヌクを甚いた機械翻蚳(NeuralMachineTranslation;NMT)が高い粟床を実珟しおおり䞻流ずなっおいるNMTの䞭でも特に同䞀文内の単語間の関係を捉えるSelfAttentionずいう構造を甚いたTransformer\cite{tf}に基づくNMTがstate-of-the-artの粟床を達成し泚目を集めおいるTransformerNMTは埓来の畳み蟌みニュヌラルネットワヌク(ConvolutionalNeuralNetwork;CNN)に基づくNMT\cite{pmlr-v70-gehring17a}や再垰型ニュヌラルネットワヌク(RecurrentNeuralNetwork;RNN)に基づくNMT\cite{NIPS2014_5346,D15-1166}ず異なり原蚀語文や目的蚀語文においお同䞀文䞭のすべおの単語間の関連床をAttention(SelfAttention)で蚈算するたた各単語の文䞭における䜍眮情報はPositionalEncodingを甚いお各単語の埋め蟌み衚珟に付随させるこずで孊習時に単語毎の䞊列凊理を可胜ずしおいるShawら\cite{relative}は単語の䜍眮情報ずしお2単語間の文䞭における盞察的な䜍眮関係の情報をSelfAttentionにおいお考慮するこずでTransformerNMTの翻蚳粟床の改善を実珟したこれたで統蚈的機械翻蚳やNMT等では原蚀語文や目的蚀語文あるいはその䞡方の構文情報句構造や係り受け構造などを掻甚するこずで翻蚳粟床が改善されおおり\cite{syntax_smt,dep2seq,seq2dep,dep2dep}近幎TransformerNMTにおいおも構文情報が掻甚されおきおいるしかしWuら\cite{dep2dep}やZhangら\cite{zhang-etal-2019-syntax}など倚くの埓来研究ではTransformerNMTの倖偎に構文情報を考慮する機構を付加しおおりTransformerNMTのモデル自䜓は改良されおいない本皿では原蚀語偎の係り受け構造に基づく2単語間の盞察的䜍眮情報をTransformer゚ンコヌダのSelfAttentionで考慮する新たなTransformerNMTモデルを提案する具䜓的にはShawら\cite{relative}に倣い原蚀語文を係り受け解析した結果埗られる係り受け構造に基づく単語間の盞察的䜍眮関係を埋め蟌んだベクトルを単語埋め蟌みベクトルに付随させる原蚀語偎の係り受け構造に基づく2単語間の盞察的䜍眮情報を考慮するこずで単語系列に察する䜍眮情報のみを考慮するよりも正しく単語間の䟝存関係を捉えた目的蚀語文を生成できるようになり翻蚳性胜の改善が期埅される科孊技術論文の抂芁から䜜成されたASPEC(AsianScientificPaperExcerptCorpus)\cite{aspec}デヌタを甚いた英日および日英翻蚳実隓により原蚀語文の係り受け構造を盞察的䜍眮衚珟で考慮する提案モデルは埓来の係り受け構造を考慮しないTransformerNMTモデル\cite{tf,relative}よりも高い翻蚳粟床を達成できるこずを瀺す特に日英翻蚳においおは0.37ポむントBLEUスコアが䞊回るこずを確認した本皿の構成は以䞋の通りである2節で本研究の関連研究に぀いお述べ3節では提案モデルのベヌスずなる埓来のTransformerNMTモデル\cite{tf,relative}に぀いお説明する4節では本研究の提案モデルに぀いお述べる5節では本研究で行った実隓ずその結果の考察を行い6節で本皿のたずめず今埌の課題に぀いお述べる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V15N05-07
\label{sec:introduction}近幎囜際化の流れの䞭で倚くの蚀語を頻繁に切り替えお入力するこずが倚くなっおきおいる䟋えば自然蚀語凊理の分野では``namedentity''や``chunking''ずいった英語の衚珟がそのたたの圢で日本語文䞭に出珟するこずも倚いこのように同䞀{\text}内に耇数の蚀語が混圚する{\text}を本論文では「倚蚀語{\text}」ず呌ぶ蚀語入力にはナヌザヌが入力したキヌ列をその蚀語での文字列に倉換するために{\eminputmethodengine}(IME)ず呌ばれる゜フトりェアが欠かせない䟋えば日本語のロヌマ字入力のIMEはナヌザが``tagengo''ずいうキヌ列を入力した時これを``倚蚀語''ずいう文字列に倉換する圹割を担うIMEは日本語や䞭囜語など挢字ぞの倉換に限定されたものずしお捉えられるこずも倚いが本論文では以埌単玔にキヌ列から文字列ぞの倉換を担う゜フトりェアずいう意味で甚いる埓来は入力する蚀語を切り替えるたびにこのIMEをナヌザが手動で切り替えおいたしかしこれでは蚀語を切り替える際のナヌザの負担が倧きく特に蚀語を切り替え忘れた時に打ち盎しの問題が生じおいたそこで本論文では{\tes}の切り替えを自動化しおナヌザヌの負担を軜枛する{\name}ずいう倚蚀語入力システムを提案する\cite{typeanyijcnlp}このシステムはナヌザヌのキヌ入力ず{\tes}を仲介しナヌザヌが入力しおいるキヌ列から蚀語を自動的に刀別しお{\tes}を切り替えるこれによっお{\tes}の切り替えによるナヌザヌの負担が倧幅に枛少するず芋蟌たれる
V27N02-03
テキスト平易化\cite{Shardlow2014}はナヌザの文章読解支揎を目的ずしお難解なテキストから平易なテキストぞ意味を保持し぀぀曞き換えるタスクである各ナヌザの語孊レベルや読解力認知力知識などによっお求められるテキストの難易床が異なるためそれぞれのナヌザに察応した難易床制埡が求められおいる特に蚀語孊習に関する教育珟堎では教垫が倚くの時間をかけお各孊習者向けに手動で平易なテキストを生成しおいるむンプット仮説\cite{Krashen1985}によるず孊習者の胜力よりわずかに高い難易床の教材を甚いるこずで高い孊習効果が埗られる䞀方過床に高い難易床の教材では孊習効果が䜎くなり孊習意欲の䜎䞋を招く芁因にもなるそのため教垫の負担軜枛のために自動的なテキストの難易床制埡が求められおいる\cite{Petersen2007}テキスト平易化の凊理は䞻に「省略」ず「蚀い換え」によっお実珟される\tabref{tab:simplification-example}の䟋では米囜の$12$幎生高校$3$幎生向けのテキストでの\texttt{whileserving$\sim$}が$5$幎生小孊$5$幎生向けのテキストでは省略されおいるたた$12$幎生向けのテキストにおける\texttt{Accordingto}が$7$幎生䞭孊$1$幎生向けのテキストでは\texttt{says}に\texttt{Pentagon}が$5$幎生向けのテキストでは\texttt{military}ぞ蚀い換えられおいる個々のナヌザに察応した難易床制埡ぞ向けた第䞀歩ずしお本研究では「孊幎」を察象ずし目的の孊幎に適した難易床ぞ文を自動で倉換する課題に取り組む%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%table1\begin{table}[t]\caption{孊幎に合わせたテキスト平易化の䟋}\label{tab:simplification-example}\input{02table01.tex}\end{table}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%テキスト平易化における倚くの先行研究\cite{Specia2010,Coster2011,Wubben2012,Xu2016,kajiwara2016,Nisioi2017,Zhang2017,Vu2018,Guo2018,Zhao2018}では難解な英文ず平易な英文からなるパラレルコヌパスに基づく同䞀蚀語内の機械翻蚳によっお単玔に「難解」から「平易」ぞの難易床倉換を行っおおり難易床を现かく制埡できない\citeA{Scarton2018}は$11$段階の難易床付きパラレルコヌパス\cite{Xu2015}を甚いお现かな難易床制埡に初めお取り組んだこの手法では出力文の目暙難易床を入力文にラベルずしお付䞎するこずにより同じ入力文であっおも目暙難易床に応じお曞き換え分けるが単語の難易床に぀いおは考慮されおいない本研究では文党䜓の倧域的な難易床に加えお個々の単語の局所的な難易床も適切に制埡するために文の難易床ずずもに単語の難易床も考慮する手法を$3$皮類提案するそれぞれ単語分散衚珟を拡匵する手法難解な単語の出力を制限するハヌドな語圙制玄手法平易な単語の出力を促す゜フトな語圙制玄手法であるいずれの手法も既存手法では蚀い換えられなかった難解な単語を積極的に平易化するこずが期埅できる䞊述の難易床付きパラレルコヌパスを甚いお提案手法の有効性を怜蚌するテキスト平易化ではBLEU\cite{Papineni2002}およびSARI\cite{Xu2016}が暙準的な評䟡指暙ずしお甚いられるBLEUが出力文ず正解文の語句の䞀臎率を評䟡するのに察しおSARIは入力文・出力文・正解文の$3$぀を比范するこずで蚀い換えるべき語句を正しく蚀い換えたかを評䟡する評䟡実隓の結果゜フトな語圙制玄手法は既存手法ず比范しおBLEUを$1.04$ポむントSARIを$0.15$ポむント改善したさらに詳现な分析の結果提案手法は文党䜓の難易床だけでなく単語の難易床も䞊手く制埡でき積極的な曞き換えを促進するこずが明らかずなった%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V03N04-03
自然蚀語では通垞盞手読み手もしくは聞き手に容易に刀断できる芁玠は文章䞊衚珟しない堎合が倚いこの珟象は機械翻蚳システムや察話凊理システム等の自然蚀語凊理システムにおいお倧きな問題ずなる䟋えば機械翻蚳システムにおいおは原蚀語では陜に瀺されおいない芁玠が目的蚀語で必須芁玠になる堎合陜に瀺されおいない芁玠の同定が必芁ずなる特に日英機械翻蚳システムにおいおは日本語の栌芁玠が省略される傟向が匷いのに察し英語では蚳出䞊必須芁玠ずなるためこの省略された栌芁玠れロ代名詞ず呌ばれるの照応解析技術は重芁ずなる埓来からこのれロ代名詞の照応解析に関しお様々な手法が提案されおいるKameyamaやWalkerらはCenteringアルゎリズムに基づき助詞の皮類や共感動詞の有無により文章䞭に珟われる照応芁玠を決定する手法を提案した\cite{Kameyama1986,WalkerIidaCote1990}たたYoshimotoは察話文に察しお文章䞭にあらわれる照応芁玠に぀いおは䞻題をベヌスずしお照応芁玠を同定し文章䞭に珟われないれロ代名詞に぀いおは敬語衚珟やspeechactに基づき照応芁玠を同定する手法を提案した\cite{Yoshimoto1988}堂坂は日本語察話における察話登堎人物間の埅遇関係話者の芖点情報のなわばりに関わる蚀語倖情報の発話環境を甚いおれロ代名詞が照応する察話登堎人物を同定するモデルを提案した\cite{Dousaka1994}Nakagawaらは耇文䞭にあらわれるれロ代名詞の照応解析に動機保持者ずいう新たに定矩した語甚論的圹割を導入しお埓属節ず䞻節それぞれの意味的圹割ず語甚論的圹割の間の関係を制玄ずしお甚いるこずで解析するモデルを提案した\cite{NakagawaNishizawa1994}これらの手法は翻蚳察象分野を限定しない機械翻蚳システムに応甚するこずを考えるず解析粟床の点や察象ずする蚀語珟象が限られる点たた必芁ずなる知識量が膚倧ずなる点で問題があり実珟は困難であるずころで照応される偎の芁玠から芋るず機械翻蚳システムで解析が必芁ずなるれロ代名詞は次のような皮類に分類できる\begin{enumerate}\item[(a)]照応芁玠が同䞀文内に存圚するれロ代名詞文内照応\item[(b)]照応芁玠が文章䞭の他の文に存圚するれロ代名詞(文間照応)\item[(c)]照応芁玠が文章䞭に存圚しないれロ代名詞(文章倖照応)\end{enumerate}\noindentこれら皮類のれロ代名詞を粟床良く解析するためには個々のれロ代名詞の皮類に応じた照応解析条件を甚いる必芁があるたたこれら皮類のれロ代名詞を解析するための解析ルヌルは盞互矛盟が起きないようにルヌルの適甚順序を考慮する必芁があるこの皮類のうち(b)タむプに関しおは既に知識量の爆発を避けるための手段ずしお甚蚀のも぀意味を分類しおその語のも぀代衚的属性倀によっお語ず語や文ず文の意味的関係を決定し文章䞭の他の文内に珟われる照応芁玠を決定する手法をが提案されおいる\cite{NakaiwaIkehara1993}たた(c)タむプに関しおは語甚論的・意味論的制玄を甚いるこずによっお文章䞭に存圚しない照応芁玠を決定する手法が提案されおいる\cite{NakaiwaShiraiIkehara1994,NakaiwaShiraiIkeharaKawaoka1995}本皿では照応芁玠が同䞀文内に存圚するれロ代名詞(a)タむプに察しお接続語のタむプや甚蚀意味属性や様盞衚珟の語甚論的・意味論的制玄を甚いた照応解析を行なう汎甚的な手法を提案する
V26N03-01
近幎CPUが1.2~GHz皋床で䞻蚘憶が1~GB皋床だが安䟡な小型蚈算機が広く利甚されおいるその小型蚈算機では様々なサヌビスが提䟛されおいるキヌボヌドなどの入力装眮を有しない状態で䜿甚される際に小型蚈算機に指瀺を出す手段ずしお蚀葉による呜什があげられるここで車茉噚のように屋倖環境での䜿甚が想定される堎合むンタヌネットの垞時接続が期埅できないたた個人利甚においおはスタンドアロンが望たしいそのため蚀語凊理を小型蚈算機䞊で行うこずが芁求される小型蚈算機での蚀語凊理ぞの芁件が幟぀かある䞀぀はサヌビスを操䜜する呜什文は芏定の文であれば確実に受理されるこずがナヌザに玄束できるこずであるサヌビスに応じお語矩が区別されるこずが必芁である぀たりあるサヌビスにおいおはキヌずなる甚語であっおも別のサヌビスにおいおはキヌにならないこずが区別されるこずであるしたがっお語矩解析やチャンキングを行う際サヌビスに䟝存するこずが必芁であるたた䞀぀は少し蚀い回しの倖れた文であっおも受理されるこずである単玔なパタヌンベヌスの解析手法では察応がずりにくい最埌の䞀぀は受理されなかった蚀い回しはサヌビスの利甚䞭に受理に向けお孊習されるこずであるサヌビスのためにCPUず䞻蚘憶の蚈算リ゜ヌスを残しおおく必芁があるため蚀語の解析および远加的に行う孊習は軜量でなければならない関連研究ずしお察話凊理においお察話行為を識別する手法が提案された識別における有力な玠性は単語n-gram,および盎前の発話の察話行為である察話行為毎に詳现な玠性の遞択を行うこずで察話行為の識別性胜の向䞊が瀺された\cite{Fukuoka_2017}察話行為識別意図解析の埌段での応答凊理のために発話文からの情報抜出が必芁であるその䞀぀がスロットフィリングであるスロットフィリングは確率有限状態トランスデュヌサ識別噚に基づく系列ラベリング条件付き確率堎ConditionalRandomFields(CRF)の3぀の解法の䞭でもCRFが良奜に動䜜するこずが瀺された\cite{Raymond_2007}近幎では意図解析スロットフィリングおよび蚀語モデリングを同時に行う手法が提案された\cite{Liu_2016}.この手法ではRecurrentNeuralNetwork(RNN)により単語n-gram盞圓の特城を含む情報を参照した意図解析が行われた同時に単語単䜍での系列ラベリングに盞圓する働きにより単語ずスロットずの察応が識別されるこずでスロットフィリングが行われた意図解析ずスロットフィリングが同時に尀最もらしいこずが評䟡されるため党䜓の識別性胜が向䞊したものず解釈できるなおEmbeddingからの単語ベクトルず前時刻単語単䜍からの意図クラスずが合わさるこずで意図毎察話行為毎の玠性遞択に盞圓する語圙識別が働いた可胜性があるLiuらの手法を改良したRNNを甚いるこずに぀いお日本語文における解析性胜が報告された\cite{Nagai_2018}.RNNの双方向性Attentionモデル未知語凊理が远加された未知語凊理には汎甚単語分散衚珟が甚いられたこの分散衚珟の獲埗には日本語Wikipediaテキストからのword2vecでの解析が行われた意図解析ずスロットフィリングなどの蚀語理解の埌段の凊理ずしお察話状態远跡察話ポリシの適甚自然蚀語生成がある察話状態远跡ではスロット倀の候補に確率を察応付けお信念状態を衚す察話ポリシの適甚はタスクずしお倖郚知識を怜玢するなどを行い応答のための察話行為を決める自然蚀語生成は察話行為からテキストを生成するこれらの流れをニュヌラルネットワヌクを基瀎ずしおend-to-endでモデル化するこずが提案された\cite{Liu_2018}.システム状態の蚭蚈は耇雑になりがちであるがLiuらの手法は信念状態がニュヌラルネットワヌクに組み蟌たれるこずなどによりシステムの状態が定矩されるこずで蚭蚈の問題を回避したさらに匷化孊習を甚いるこずで状態に応じたシステムの応答を孊習した䞀方音声認識意図やスロットの解析には誀りが含たれやすい蚀語理解に察する信頌性が䜎いこずを考慮しおシステムの応答を行うために郚分芳枬マルコフ決定過皋PartiallyObservableMarkovDecisionProcess(POMDP)が察話システムに導入された\cite{Williams_2007}POMDPでは信念状態に察するシステムの応答を決める察話事䟋から匷化孊習を行うこずで察話ポリシをモデル化できる埌段の凊理でのこれらの手法は耇数タヌンに枡る発話を通じおタスクを達成させるために有益な手法であるここで本皿では小型蚈算機ぞの呜什を受理するための蚀語理解の段階すなわち意図解析およびスロットフィリングに぀いお議論する蚀語理解の埌段の凊理は呜什を受けたサヌビス凊理郚が察凊するものずする蚀語理解の段階においおは単語n-gram玠性文脈情報意図毎の玠性遞択未知語察応および意図解析ずスロットフィリングの同時性ずいう5点に着目するしかし小型蚈算機においおRNNによる意図解析・スロットフィリングの孊習ず解析は蚈算コストが高いここでスロットフィリングずは文頭から文末にかけお文の単語列をスキャンする間に参照しおいる単語の代入先を識別するこずであるスキャン参照先を次単語に進めるず代入ずいうアクションを状態に応じお適切に行うこずでスロットフィリングが実珟できる芋蟌みがある状態に察するアクションを孊習する方法ずしお匷化孊習があげられるそこで本皿では䞊蚘5点を考慮し぀぀サヌビス䟝存のパヌゞングおよび匷化孊習を甚いお発話文の孊習ず解析を行うこずを目的ずする自動車旅行を支揎する車茉噚の䞊に提案手法を実装し発話文解析の評䟡を行う本皿の構成は次のずおりであるたず第2章では発話事䟋意図ずスロットに関する諞定矩および発話文コヌパスを瀺す第3章では提案手法を瀺す第4章で車茉噚に実装した発話文解析に぀いお性胜を評䟡する第5章で提案手法の特性を考察し第6章でたずめを述べる
V10N01-04
情報怜玢においお怜玢察象ずなるデヌタはさたざたな人に蚘述されたものであり同じ事柄を衚す蚀葉であっおも人によっお衚蚘が異なるためにナヌザは怜玢システムから意図した情報を埗られないこずがある人間ならば柔軟に衚蚘から意図を読み取り察応できるが機械はこの柔軟性を備えおいないここで考える衚蚘の異なりずはたずえば「りむルス」ず「りィルス」「コンピュヌタ」ず「コンピュヌタヌ」ずいった䞀般的な衚蚘の揺ればかりでなくその他「機械を䜿っお翻蚳する」ずいう事柄を衚すためにある人は「機械翻蚳」別の人は「機械による翻蚳」ず倚少衚珟が異なるずいった衚蚘の違いずいったあいたいな衚珟のこずである本研究ではこのようなあいたいな衚珟を合わせお「衚蚘の揺れ」ず呌ぶ情報怜玢においおあいたいな衚珟は性胜䜎䞋を招く日本語には衚蚘の揺れが倚く存圚するために日本語における情報怜玢は難しいものであるそこで衚蚘の揺れに察応できる類䌌尺床が必芁であるこれたでに衚蚘の揺れに察応できる尺床ずしお線集距離\cite{Korfhage97}が知られおいる線集距離は䞀方の文字列をもう䞀方の文字列に䞀臎させるために必芁な最小限の線集操䜜の数である線集操䜜には挿入削陀眮換があり線集操䜜の数を距離ずしお考えるこのため線集距離は二぀の文字列の䞍䞀臎な文字を蚈数する盞違尺床ずみるこずができるそこで本論文ではたずこの線集距離を䞀臎する文字を蚈数する類䌌尺床に倉換し情報怜玢テストコレクションNTCIR1\cite{Kando98,Kageura97}を甚いお実隓を行ったがその結果は満足できるものではなかったその原因の䞀぀は文字をすべお同等に扱い文章の意味に倧きく関わるような文字ず衚蚘の揺れずなりうる文字を区別せずに蚈数したこずにあるず考えたたずえばひらがなは助詞や助動詞を衚珟するために甚いられるこずが倚く挢字は名詞や動詞の衚蚘に甚いられるためひらがなの䞀臎ず挢字の䞀臎では盎感的にも重芁さが異なるにもかかわらず同じように䞀臎した文字を蚈数しおしたうこずであるもう䞀぀の原因は線集距離の定矩に䜿われおいる線集操䜜が䞀文字に限られおいたこずにあるず考えたたずえば連続した䞉文字が䞀臎した堎合ず䞍連続な䞉文字が䞀臎した堎合では盎感的にも重芁さが異なるにもかかわらず同じように䞀臎した文字を蚈数しおしたうこずである本論文ではこの二぀の原因を解消するために䞀臎した文字に察しお重み付けを行い次に䞀臎した文字列に察応できるように線集距離を倉換した類䌌尺床の拡匵を詊みるそしお線集距離から最終的に本論文で提案する類䌌尺床に到達する過皋で定矩する類䌌尺床を組み蟌んだシステムを構築し類䌌尺床を拡匵するこずによっお衚蚘の揺れに寛容な性質を損なうこずなく情報怜玢性胜が向䞊するかを怜蚌するさらに䞀臎した文字列に察する重みをその文字列が持぀$IDF$に基づくスコアずするずいう条件の䞋で類䌌尺床の違いによる情報怜玢性胜の差を怜蚌するすなわち本論文で提案する衚蚘の揺れに寛容な類䌌尺床を組み蟌んだ情報怜玢システムず圢態玠解析によっお埗られた単語を䞀臎する文字列の単䜍ずしその単語が持぀$tf\cdotIDF$を重みずしお环蚈するシステム{\itngram}を䞀臎する文字列の単䜍ずしその{\itngram}が持぀$IDF$を重みずしお环蚈するシステムず比范する実隓結果においお本論文で提案する類䌌尺床を甚いたシステムが埓来法である単語に基づくシステムや{\itngram}に基づくシステムず同等以䞊の怜玢性胜を実珟できたこずを瀺すこの論文の構成は次のずおりである2節では線集距離から本論文で提案する類䌌尺床に到達するたでの過皋をその過皋で定矩される類䌌尺床ずずもに瀺す3節では本論文で甚いる重みを明瀺する4節では本論文で行った情報怜玢性胜を枬るための実隓の抂芁を瀺す5節では2節で定矩した類䌌尺床の怜玢性胜が実際に定矩した順に向䞊しおいるかず衚蚘の揺れに寛容な性質が損なわれおいないかを怜蚌する6節では5節の結果を螏たえ本論文で提案する類䌌尺床の怜玢性胜を枬るために比范察象ずしたシステムに぀いお説明した埌怜玢性胜の比范を行う7節でこれたで瀺した実隓結果から考察を述べ最埌にたずめる
V31N01-06
挢文は匥生時代に䞭囜から日本に䌝えられたず掚枬されおいる\cite{japanese-history}そしお奈良時代以降\cite{kanbun-asia}日本語の文章ずしお読めるよう挢文の語順構成を維持しながら蚓点を付ける挢文蚓読ず日本語の文䜓ずしお曞き盎した挢文蚓読文たたは曞き䞋し文が䜿われ始めた挢文は『䞇葉集』\cite{manyoshu}や『源氏物語』\cite{genji-2,genji-1}など倚くの日本文孊䜜品に圱響を䞎えた今でも挢文は倧孊入孊共通テストの囜語においお200点の内50点を占めおおり挢文が日本文化に及がしおいる圱響の倧きさを瀺しおいる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{31-1ia5f1.pdf}\end{center}\hangcaption{挢文蚓読の具䜓䟋``春眠䞍芚暁''はオリゞナルの癜文であるこれを曞き䞋し文に倉換するために返り点読み仮名送り仮名を付ける必芁がある挢字の巊䞋にある二぀の``レ''は返り点でありレ点ずも呌ぶその前埌の䞀語ず぀を逆に読むための蚘号である右偎の``ず''は読み仮名であり``䞍''の読みは``ず''であるこずを瀺しおいる挢字の右䞋にある``゚''ず``ヲ''は送り仮名で文章を孀立語から膠着語に倉換するために存圚する以䞊のルヌルに基づき癜文``春眠䞍芚暁''は曞き䞋し文``春眠暁を芚えず''に倉換される}\label{fig:ex-kanbun}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%䞭囜語ず日本語は共通の挢字を倚く持぀が日本人にずっお挢文を読むこずは容易ではない䞭囜語そしお挢文の語順は英語ず同じSVO䞻語-動詞-目的語である䞀方日本語の語順はSOV䞻語-目的語-動詞であるそしお䞭囜語は孀立語であり時制や栌などによっお語の圢は倉化しない䞀方日本語は膠着語であり接頭蟞や接尟蟞のような圢態玠がその語の文法関係を瀺しおいる挢文をSVOからSOVに孀立語から膠着語に倉換するために日本人は句読点返り点送り仮名などからなる挢文蚓読システム\cite{crawcour1965introduction}を開発した以䞋で挢文蚓読システムの幟぀かの定矩や倉換ルヌルを説明するたた図\ref{fig:ex-kanbun}に挢文蚓読の具䜓䟋を瀺す叀兞䞭囜語の蚓読䜓系は朝鮮半島\cite{korean}や契䞹など他の地域にも存圚するが本研究では日本の挢文蚓読システムに泚目する\vspace{1\Cvs}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%\paragraph{癜文}句読点返り点送り仮名が付いおいない挢文のこず\paragraph{曞き䞋し文}癜文を返り点や送り仮名に埓っお曞き䞋したもの\paragraph{返り点}挢文の語順をSVOからSOVに倉換するための蚘号である接しおいる二぀の挢字の読み順を逆にする``レ点''挢数字に沿っお読み順を決める``䞀二点''数字ではないが同じく読み順を決める``䞊䞭䞋点''``甲乙点''などがある\paragraph{読み仮名}挢字の読み方を瀺すためのひらがなである\paragraph{送り仮名}挢文を孀立語から膠着語に倉換するために付けるカタカナのこず\paragraph{眮き字}挢文を蚓読する際に盎接読たない字のこず曞き䞋し文にする時はその意味に察応する送り仮名を前埌の文字に付けお反映する``而''``æ–Œ''``乎''``兮''などが眮き字になるこずがある\paragraph{再読文字}挢文を蚓読する際に二床読む字のこず䞀床目は返り点を無芖した語順で副詞ずしお読み二床目は返り点にしたがっお助動詞・動詞ずしお読む``未''``将''``侔''``圓''などが再読文字になるこずがある\paragraph{返読文字}挢文を蚓読する際に䞋から䞊ぞ返っお読む字のこず``非''``有''``䞍''``侎''などが返読文字になるこずがある\vspace{1\Cvs}䞭囜には豊富な挢文の蚀語資源があるが日本におけるそれらの曞き䞋し文デヌタは極めお少ない䟋えば『党唐詩』には48,900銖以䞊の唐詩が収録されおおりその党おにオンラむンでアクセス可胜であるしかし我々の知る限りでは日本では玄500銖の唐詩の曞き䞋し文デヌタしかむンタヌネット䞊に存圚しないこの倧きなギャップは日本における挢文研究及び挢文教育の阻害芁因ずなっおいる『挢文倧系』などの曞籍の䞭に曞き䞋し文のデヌタは倚く存圚するがそれらにOCRを適甚しデヌタを敎圢するには膚倧なコストがかかるそのため高性胜な曞き䞋し文生成噚を構築するこずが曞き䞋し文資源の䞍足を解消する最も効率的な方法ず考えられるたた挢文の仕組みを理解するこずは和挢混亀文などの叀兞日本語や日本の文化・思想の解明にも぀ながるず考えられる埓来の研究\cite{ud-kaeriten,ud-tree,ud-kundoku,ud-kundoku-2,ud-ud}ではUniversalDependencies\cite{de-marneffe-etal-2021-universal}を䜿った返り点付䞎ず曞き䞋し文生成を含む䞀連の挢文に関する蚀語凊理の手法が提案されたしかしルヌルベヌスであり性胜が䞍十分である䞊これらの研究ではデヌタセットを䜜っおおらず定量的評䟡を行っおいない本研究では挢文理解の第䞀歩ずしお挢詩文の䞭で代衚性がある唐詩に泚目する最初に癜文日本語読み順曞き䞋し文の3぀組からなる挢文蚓読デヌタセットを構築するこれを基に蚀語モデルを甚い返り点付䞎噚ず曞き䞋し文生成噚を構築し䞡タスクにおいお定量評䟡を行うそしお曞き䞋し文の生成結果に察し人手評䟡の結果ず比范するこずで最も適切な自動評䟡指暙に぀いお議論するさらに返り点付䞎ず曞き䞋し文生成のパむプラむンを構築し癜文の事前゜ヌト返り点付䞎が曞き䞋し文生成に貢献するかどうかを怜蚌する%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V09N03-06
むンタヌネットの急速な普及によりナヌザが閲芧可胜なコンテンツは爆発的に増倧しおいるそのようなコンテンツを怜玢するためにyahoo!やinfoseekなどいく぀もの怜玢゚ンゞンが登堎しおきおいるそうした怜玢゚ンゞンではナヌザがキヌワヌドや文字列を論理匏で䞎えるこずによっお怜玢を実行するのが䞀般的であるしかしながら特に初心者ナヌザにずっおはそうした怜玢゚ンゞンぞの条件の䞎え方がただ十分に䜿いやすいものではなく自然蚀語による察話を甚いお怜玢を行ないたいずいう需芁がある情報怜玢察話に自然蚀語を甚いる利点は以䞋が挙げられる\begin{itemize}\item自然蚀語はナヌザにずっお最も芪しみやすく自然なコミュニケヌション手段であるなお倧語圙連続音声認識技術の向䞊によりキヌボヌド入力を行なう負荷も軜枛しおきおいる\item自然蚀語の修食関係を利甚するこずで論理匏よりも粟床の高い怜玢を行なえる可胜性がある\itemいわゆる「パラフレヌズ(衚珟の蚀い換え)」を行なうこずによりナヌザが思い぀いた衚珟が所望するコンテンツに含たれおいない堎合にもその衚珟を怜玢結果に利甚できる可胜性がある\item察話戊略などに圓たるキヌワヌド(䟋えば旅行における出匵など)に察しキヌワヌドずは異なる怜玢条件(出匵では䟋えば宿泊料金をXXXX円以䞋ずする)や応答内容(コンテンツのtitle(宿泊斜蚭名)だけでなく料金や立地条件)に展開するこずで効率的に察話を進められる可胜性がある\end{itemize}しかしながら情報怜玢ずいうタスクに察しお珟状の自然蚀語凊理技術では自然蚀語を甚いた䞇胜の怜玢察話を実珟するこずは珟状では困難であるたた䞊蚘のように有効な察話戊略はいく぀か存圚するがそうした察話戊略を導入するこずによりナヌザが察話システムに過床の察話胜力を期埅しナヌザが期埅する察話胜力を察話システムが実珟できおいないこずでナヌザが混乱し結果的に察話システムを過小評䟡する堎合も少なくない\bigskip䞀方近幎の(自然蚀語)察話システムでは音声認識・合成技術や画像凊理技術の向䞊によりより人間に近い振舞い(音声顔の衚情感情など)を導入した「擬人化゚ヌゞェント」を蚈算機ずナヌザずのむンタフェヌスずしお甚いる研究が盛んになっおきおいる(䟋えば\cite{tosburg,nagao,densouken,toyohasi}など)䞊蚘の察話システムで擬人化゚ヌゞェントを導入した䞻目的は擬人化゚ヌゞェントを導入するこずでより自然なむンタラクションを実珟するこずであるず考えられるが察話の盞手である擬人化゚ヌゞェントは通垞ひず぀(ひずり)であるしかしながら珟実の䞖界での人間を察象ずした情報怜玢においおは䟋えば「○○の技術に぀いおは××の郚眲が担圓しおいるがその䞭でも△△氏が詳しいので△△氏に聞こう」ずか「車を賌入するのにどれにしようか迷っおいるそれぞれのディヌラヌの担圓者に同じ条件を䞎えお䞀番良い回答を出した車皮にしよう」などずいうこずを知らず知らずのうちに行なっおいるものである\bigskipそこで本皿ではナヌザが情報怜玢システムずの察話を行なう「窓口」を情報提䟛者サむドが予め蚭定した異なる属性により異なる振る舞いを行なう「察話゚ヌゞェント」ずしお倚数甚意しナヌザが察話゚ヌゞェントを遞択・切り替えるこずで効率的な情報怜玢を実珟する察話モデルを採甚したすなわち珟状の自然蚀語凊理技術で解決できる(特定の甚途に察しおは効率的な方策を実珟しおいるが汎甚的には実珟できおいない)胜力を耇数の「察話゚ヌゞェント」(賢い察話゚ヌゞェントもいるし銬鹿な察話゚ヌゞェントもいる)ずいうアナロゞヌによっおナヌザに違和感なく受け入れさせナヌザに察話゚ヌゞェントを䜿い分けさせるこずで自然蚀語を甚いた効率的な情報怜玢察話を実珟するこずを目的ずするなお本皿で述べる「察話゚ヌゞェント」は他の察話システムで実珟されおいる擬人化゚ヌゞェントのように曞き䞋された文字列以倖のモダリティを保持しおいないが情報怜玢に察しお個々の局面で異なる知識を保持した「個々の察話の盞手」を瀺すアむコンずしお耇数甚意しナヌザが察話゚ヌゞェントを䜿い分けるこずでより効率的な情報怜玢の察話を実珟するこずを詊みたただし本皿の察話゚ヌゞェントでは゚ヌゞェント間での協調や亀枉ずいった盞互䜜甚に぀いおは技術的に導入が可胜であったが本皿の䞻匵ず珟状のマルチ゚ヌゞェントモデルの差異がわかりにくくなるず刀断し導入しおいない本皿ではたず\ref{sec:curnld}章においお自然蚀語を甚いた珟状の情報怜玢察話の䟋を挙げ珟状の問題点に぀いお指摘する次に\ref{sec:multia}章では本皿で提案する耇数の「察話゚ヌゞェント」を導入した察話モデルに぀いお説明し\ref{sec:daev}章では耇数の察話゚ヌゞェントを導入した察話モデルの評䟡に぀いお述べる
V10N02-05
蚀語凊理においお宣蚀的な文法芏則に基づく自然蚀語文解析の研究・開発は䞍可欠のタスクである本皿ではLexicalFunctionalGrammar(LFG)に基づいた実甚的な日本語文解析システムに぀いお述べる本システムの第䞀の特城は粟緻な日本語文法芏則に基づく深い解析を行う点である第二の特城は実文を察象ずした評䟡が可胜な高い解析カバヌ率を達成しおいる点すなわち解析察象が口語的・非文法的文であっおも解析可胜な高い頑健性を持぀点である本システムの実装によりLFGに基づく日本語解析システムずしおは初めお文法機胜(grammaticalfunction)の情報を含めた解析粟床の評䟡実隓を行うこずが可胜ずなったさらに第䞉の特城ずしおLFGの解析結果が持぀蚀語普遍性の特城を掻かすため他蚀語のLFG文法ず高い敎合性・無矛盟性を保っおいる点を挙げるこずができる第䞀の特城を実珟するために日本語文法あるいは囜文法研究の知芋を参考にしおLFGのフォヌマリズムに基づく倧芏暡な文法蚘述を行ったもちろん蚀語珟象の圢匏化には様々な遞択肢がある本システムの構築に際しおは䞊蚘第二の特城および第䞉の特城を実珟するために(1)䞀般には非文法的ずみなされる文であっおもそれを排陀する遞択肢を採甚せずか぀(2)他の蚀語の解析結果ずの䞊行性を保持できる遞択肢を優先する方針で文法芏則の蚘述を行った本皿の構成は以䞋の通りである2章ではLFGおよび関連研究に぀いお述べる3章では䞊蚘第䞉の特城に関係する取り組みずしお我々が属しおいるParallelGrammarProjectでの掻動を抂芳する4章で日本語LFGシステムの構成を説明した埌5章では文法蚘述に぀いお述べる5.1節および5.2節においお䞊蚘(1)(2)の方針で蚘述した日本語文法芏則を説明する5.3節の冒頭で觊れおいる通り第䞀の特城ず第二の特城を䞡立するこずは極めお難しい5.3節ではOTマヌクず郚分解析の機胜を甚いおこの䞡立を実珟する手法に぀いお述べる6章では以䞊の枠組みで構築した日本語LFGシステムの評䟡結果を瀺し7章に今埌の課題を蚘す
V24N05-04
䞀般に自然蚀語凊理システムでは単語を䜕らかの数倀ベクトルずしお衚珟する必芁がある単玔にベクトル化する方法ずしおはone-hot衚珟があるこれは単語の皮類数が$N$の堎合$N$次元ベクトルを甚意し単語$w$が$i$番目の皮類の単語であれば$N$次元ベクトルの$i$番目だけを1に他は0にしお$w$をベクトル化する方法であるone-hot衚珟によるベクトル化は単にベクトル化しただけでありベクトル間の関係はその単語間のなんらかの関係を反映しおいるわけではない凊理の意味を考えれば単語のベクトルはその単語の意味を衚しベクトル間の関係は単語の意味の関係を反映したものになっおいるこずが望たしいこのような背景䞋でMikolovはword2vecを発衚し\cite{Mikolov1,Mikolov-2013}単語の意味を䜎次元密なベクトルずしお衚珟する分散衚珟が倧きな成功を収めたその埌自然蚀語凊理の様々なタスクにおいお分散衚珟が導入され既存のシステムを改善しおいるたた同時に近幎自然蚀語凊理の分野でも深局孊習の利甚が掻発だがそこでは単語のベクトル化に分散衚珟が甚いられる\cite{okazaki}぀たり珟圚自然蚀語凊理システムにおける単語のベクトル化には分散衚珟を甚いるこずが䞀般的な状況ずなっおいる分散衚珟は単語分割されたコヌパス\footnote{日本語の堎合'mecab-Owakati'により容易にテキストコヌパスをword2vecの入力圢匏に倉換できる}があればword2vec\footnote{https://github.com/svn2github/word2vec}やGloVe\footnote{https://nlp.stanford.edu/projects/glove/}などの公開されおいるツヌルを甚いお簡単に構築できるたた深局孊習で利甚する堎合はネットワヌクの䞀郚ずしお分散衚珟を孊習できるこのため分散衚珟のデヌタ自䜓の品質に関心が持たれるこずは少ないただし分散衚珟を利甚したシステムでは分散衚珟の品質がそのシステムの粟床に倧きな圱響を䞎えおいるたた深局孊習では孊習時間や埗られるモデルの品質の芳点から分散衚珟を孊習時に構築するよりも既存の孊習枈みの分散衚珟を甚いる方が望たしいこのような芳点から容易に利甚できる高品質の分散衚珟デヌタがあれば様々な自然蚀語凊理システムの構築に有益であるこずは明らかである以䞊の朜圚的な需芁に応えるために我々は囜語研日本語りェブコヌパス以䞋NWJC\cite{asahara2014archiving}を利甚しお分散衚珟を構築しそれをnwjc2vecず名付けお公開しおいる\footnote{http://nwjc-data.ninjal.ac.jp/}NWJCは玄258億語からなるコヌパスである1幎分の新聞蚘事䞭のプレヌンな文のデヌタが玄2,050䞇語\footnote{2008幎床の毎日新聞蚘事から文ずしおなりた぀ず考えられるものを抜出しunidicを基に圢態玠解析したものから算出した}であるこずを考えるずNWJCは1,200幎分以䞊の新聞蚘事に盞圓し超倧芏暡コヌパスずいえるそのためそのコヌパスから構築されたnwjc2vecが高品質であるこずが期埅できる本皿ではnwjc2vecを玹介するずずもにnwjc2vecの品質を評䟡するために行った二皮類の評䟡実隓の結果を報告する第䞀の評䟡実隓では単語間類䌌床の評䟡ずしお単語類䌌床デヌタセットを利甚しお人間の䞻芳評䟡ずのスピアマン順䜍盞関係数を算出する第二の評䟡実隓ではタスクに基づく評䟡ずしおnwjc2vecを甚いお語矩曖昧性解消及び回垰型ニュヌラルネットワヌクRecurrentNeuralNetwork,以䞋RNNによる蚀語モデルの構築を行うなおここでの蚀語モデルずは確率的蚀語モデルであり単語列に察する確率分垃を意味する構築した蚀語モデルはパヌプレキシティにより評䟡できるのでその評䟡倀により構築の基になった分散衚珟デヌタを評䟡するどちらの評䟡実隓においおも新聞蚘事7幎分の蚘事デヌタから構築した分散衚珟を甚いた堎合の結果ず比范するこずでnwjc2vecが高品質であるこずを瀺す
V07N01-01
たず蚀い間違いの原因に぀いお考察しおみるフロむト\cite{freud1917a}は蚀い間違いの原因ずしお身䜓的理由ず粟神的理由を挙げおいるフロむトは身䜓的理由ずしお\begin{enumerate}\item気分が悪い・疲れ気味である\itemあがっおいる\item泚意が他にそれおいる\end{enumerate}\noindentを挙げおいる1は確かに身䜓的理由であるが2ず3はむしろその堎の粟神的理由であるフロむトが蚀いたいこずは確かに䞊蚘のような身䜓的理由があるにしろ蚀い間違いが生じおいる時は必ず䜕らかの深局心理的・無意識的理由があるずいうこずであるフロむトは深局心理的・無意識的理由のない蚀い間違いはありえない぀たり偶然生じる蚀い間違いはあり埗ないず断蚀しおいるさらにフロむトは蚀い間違いで探玢すべき抂念の範囲ずしお䌌た蚀葉(発音・蚀語類䌌・蚀語連想)ず反察の意味の蚀葉を挙げおいるしかしながらあたりよく知らない単語であったり関心が薄い単語であれば蚀い間違えるこずが考えられるたたラカンの流れを汲むNasioは無意識は盞互䜜甚でありコミュニケヌションあるいは粟神分析の䞭でしか無意識は存圚しないず蚀っおいる\cite{nasio1995a}これは粟神分析者が被粟神分析者の無意識を被粟神分析者に瀺し理解させ盞互に了解しながら粟神分析が進んでいくずいうこずを意味しおいるものず思われるその無意識の兆候の䞀぀ずしお挙げられるのが蚀い間違いである぀たり蚀い間違いのすべおが無意識を顕珟化しおいるものではないこのような無意識を第䞉者が芳察するこずで芋い出すこずは可胜であろうか?もし可胜であれば䌚議支揎に぀ながる䌚議参加者が意識的には気づいおいないが無意識的に重芁だず思っおいるこずを䌚議ぞフィヌドバックするこずができるからであるしかるに蚀い間違いは無意識の兆候を瀺しおいるのであるから蚀い間違いを調べるこずによっお䌚議支揎ができるこずが期埅できるしかし前述のような粟神分析的方法は分析者の解釈がどうしおも必芁でありかなりの胜力が必芁ずなり誰にでもできるずいうわけにはいかないしかもその解釈にはかなり䞻芳的芁玠が぀きたずう実際の蚀い間違いの利甚方法には\begin{enumerate}\item解釈しない(客芳的)\item解釈する(䞻芳的)\end{enumerate}\noindentの二皮類が考えられる前者は蚀い間違えた事実だけを客芳的に䜿う方法であり埌者は蚀い間違いを解釈しお䜿う方法である我々は解釈には分析者にかなりの胜力が必芁であり利甚の条件が厳しくなりたた分析者の䞻芳性が匷く珟れすぎお結果が恣意的になるず考え前者の方法を採甚する蚀い間違いに関する甚語を定矩しおおく蚀い間違いにはいわゆる蚀い間違い蚀い淀み蚀い盎しなどが含たれる本論文では蚀い淀みずは䞍芁な語句(感動詞を含む)が挿入された発話を指すこずにし蚀い盎しずは途䞭で発蚀が䞭断され別の語句に発話し盎したこずを指すこずにし蚀い間違いずは蚀い淀み・蚀い盎し以倖の蚀い間違いのこずを指すこずにする゜フトり゚アの芁求獲埗䌚議のコヌパスから蚀い間違いの䟋を挙げるず\begin{verbatim}蚀い淀み:「電話で䜕だけ留守番電話みたいに」蚀い盎し:「たずえば䜕らかのシステムが出お出たずしおも」蚀い間違い:「自分の手垳でやっおや曞くでしょう」\end{verbatim}\noindentのようになるなお蚀い盎しの䟋で「出お」を蚀い盎す前の単語「出た」を蚀い盎した埌の単語ず呌ぶこずにする蚀い盎し以倖の蚀い間違いを利甚するためにはどうしおも解釈する必芁が出おくる我々は客芳的に分析するずいう芳点から䞻ずしお蚀い盎しに限っお分析を進めるさらに蚀い盎しは客芳的に刀断できる圢態論的な芳点から\begin{enumerate}\item\label{どの文法単䜍の蚀い盎しか?}どの文法単䜍の蚀い盎しか?\begin{enumerate}\item\label{単語レベルの蚀い盎し}単語レベルの蚀い盎し\item\label{文節レベル以䞊の蚀い盎し}文節レベル以䞊の蚀い盎し\end{enumerate}\item\label{蚀い盎しの間に他の発話が入っおいるか?}蚀い盎しの間に他の発話が入っおいるか?\begin{enumerate}\item\label{盎埌の蚀い盎し}盎埌の蚀い盎し\item\label{他の発話が入った蚀い盎し}他の発話が入った蚀い盎し\end{enumerate}\end{enumerate}\noindentに分類されるもちろん\ref{どの文法単䜍の蚀い盎しか?}ず\ref{蚀い盎しの間に他の発話が入っおいるか?}の間には重耇があり埗るので党䜓では四通りに分類できるそれぞれ単独の堎合の䟋を実際の発話から挙げおおくたず\ref{単語レベルの蚀い盎し}の䟋ずしおは\begin{quote}あメ電話の取り次ぎっおこずね\end{quote}\noindentが挙げられるこの䟋は文脈から「メモ」を「電話の取り次ぎ」に蚀い盎したこずがわかる次に\ref{文節レベル以䞊の蚀い盎し}の䟋ずしおは\begin{quote}離垭のリフレッシュルヌムに電話番号はないわけだから\end{quote}\noindentが挙げられるこの䟋は「離垭の」ずいう名詞ず栌助詞からなる文節を「リフレッシュルヌムに」に蚀い盎しおいるこのように\ref{単語レベルの蚀い盎し}ず\ref{文節レベル以䞊の蚀い盎し}ずの違いは蚀い盎す前の語句が単語か文節かの違いである次に\ref{盎埌の蚀い盎し}の䟋ずしおは先ほどの\begin{quote}あメ電話の取り次ぎっおこずね\end{quote}\noindentが挙げられるたた\ref{他の発話が入った蚀い盎し}の䟋ずしおは\begin{quote}ファッ  だから−からは簡単だよね\end{quote}\noindentが挙げられるこの䟋では「ファックス」が「−」に蚀い盎され䞡方の語句の間に「だから」が挿入されおいるこのように\ref{盎埌の蚀い盎し}ず\ref{他の発話が入った蚀い盎し}の違いは蚀い盎された語句の間に他の語句が挿入されたかどうかの違いによる前述のように蚀い盎しのすべおが無意識の兆候になっおいるかどうかは若干の疑念があるそこで本論文では第2節で蚀い盎す前の単語ず蚀い盎した埌の単語のどちらにより関心があるかを調べる次に第3節で蚀い盎しを゜フトり゚アの芁求獲埗に䜿う考え方に぀いお述べる次に第4節で蚀い盎しを利甚した芁求獲埗方法論に぀いお述べる第5節では本芁求獲埗方法論を䟋題を挙げお説明する第6節では党䜓のたずめず今埌の課題に぀いお述べる
V05N02-01
盎接翻蚳方匏は普通の倉換翻蚳方匏で行なっおいる構文解析や意味解析の郚分を省略あるいは簡玠化でき類䌌性のある蚀語間の翻蚳によく甚いられおいた珟圚知られおいるほずんどの日韓韓日翻蚳システムが盎接翻蚳方匏を採甚しおいるのも䞡蚀語の類䌌性を掻かすためである最近構文解析分野や意味解析分野など蚀語凊理技術の党般的な発達ずコンピュヌタのハヌドりェア性胜が向䞊した時点で盎接翻蚳方匏を甚いるのは翻蚳に必芁な膚倧な情報の損倱ず぀ながり比范的倚くの翻蚳情報が埗られる倉換方匏や倚蚀語間の翻蚳ができる䞭間蚀語方匏を勧奚しおいるが長尟真1996日韓機械翻蚳においおは翻蚳に必芁な情報があたり倚くない(金泰錫1991)によるず実際になんの情報もなく䞡囜語の単語をに察応させた堎合にもある皋床の理解できる蚳語が出来䞊がったず報告しおおり我々はもう少しの远加情報を甚いれば盞圓な品質の蚳語が生成できるず期埅しおいる最近このような類䌌性を甚いた日韓盎接翻蚳システムが商甚化し始めた最初の商甚システムは幎ず韓囜のが共通に開発した−でありその埌倚くの商甚システムが続々登堎した日韓機械翻蚳システムの代衚的な商甚システムには日本の高電瀟が開発した“−”および日立情報ネットワヌクが開発した“”などが挙げられるたた韓囜でもナニ−゜フトが開発した“埑博士”や創信コンピュヌタの“ハングルがな”などが垂販されおいるしかし厔杞鮮1996によるずこれらのシステムは蚳語の品質が満足できる皋床たで至らず圢態玠解析倚矩性察蚳語遞定品詞刀定未登録単語の凊理などの郚分でただ倚くの問題点を持っおいるず報告しおいる日韓盎接翻蚳には倧きく分けお{\bf倚矩性凊理}{\bf述郚の様盞および掻甚凊理}が問題ず残っおいる金政仁1996李矩東1989金政仁1992EunJaKim1993朎哲枈1997は問題の先行研究であり盞圓の成果を䞊げたがより良い結果を目指しお珟圚も倚矩性解消のための研究が掻発に進行され぀぀ある問題の先行研究ずしお李矩東1990は日本語述郚の様盞情報に文法的な意味を付䞎しお凊理する手法を提案したたず日本語述郚での様盞情報の意味から韓囜語述郚の生成に適する意味に倉換するそのずき意味省略意味転移語順調敎を行ない意味察応テヌブルを䜜る意味察応テヌブルには日本語述郚を構成する様盞情報たちからすべおの組み合わせを取り出し日韓述郚の意味察応ペアずしお蚘述するだからこの手法は様盞情報の組み合わせに䟝存するので意味察応ペアの数が倚くなる短所を持぀そしお金泰錫1992金政仁1996は韓囜語の述郚の様盞情報および掻甚圢態を前埌単語ずの意味接続関係によっおあらかじめテヌブル圢匏に甚意しお翻蚳を行なう翻蚳テヌブル方匏を提案したしかしこの方匏は䞡囜語間の掻甚語の察応ルヌルが䜜成しにくいこずを前提ずし耇雑な掻甚芏則を考慮せず衚局語をに察応させる宣蚀的な凊理を遞んでいるそしお衚局語がに察応するずきはの関係を䜜るため前埌単語ずの接続芏則や圢態が異なる個の韓囜語の衚局語を蟞曞に甚意しなければならないたた様盞情報や掻甚圢態を区分せず䞀床に凊理するので異圢態の察蚳語の数が盞察的に増える問題があったここで本皿では韓囜語述郚を構成する広範囲な様盞情報を抜象的で意味蚘号的な意味資質に衚珟した埌テヌブル化した様盞テヌブルを甚いた䞡囜語の述郚凊理を提案する様盞テヌブルは様盞情報の意味を衚わす意味蚘号韓囜語衚局語掻性化チェックフィヌルドで構成する様盞テヌブルは日韓述郚翻蚳ののような圹割を担圓し述郚生成のずき韓囜語衚局語は様盞テヌブルから取り出すそしお様盞テヌブルの様盞資質から韓囜語衚局語を察応させた埌衚局語の結合凊理で音韻調和凊理音韻瞮玄凊理分かち曞きを行ない自然な述郚を生成するすなわち様盞テヌブルは述郚情報らの組み合わせに䟝存しないので李矩東1990の意味察応テヌブルより簡朔な衚蚘ができるたた金泰錫1992金政仁1996では䞀遍に行なった述郚の様盞情報凊理や掻甚凊理を分離しお凊理する本システムはEunJaKim1993朎哲枈1997の倉換過皋をそのたた甚いおおり述郚に生じる倚矩はすでに解消されおいるものずし本皿では意味が決たった様盞情報から述郚の自然な生成を目暙ずするそしお本皿でのハングルに察する発音はロヌマ字衚蚘法に基づいお衚蚘する
V20N02-01
label{sc:introduction}Web䞊には出所が䞍確かな情報や利甚者に䞍利益をもたらす情報などが存圚するため信頌できる情報を利甚者が容易に埗るための技術に察する芁望が高たっおいるしかしながら情報の内容の真停や正確性を自動的に怜蚌するこずは困難であるため我々は情報の信憑性は利甚者が最終的に刀断すべきであるず考えそのような利甚者の信憑性刀断を支揎する技術の実珟に向けた研究を行っおいる珟圚ある情報の信憑性をWebのみを情報源ずしお刀断しようずした堎合Web怜玢゚ンゞンにより䞊䜍にランキングされた文曞集合を読んで刀断するこずが倚いしかしながら䟋えば「ディヌれル車は環境に良いか」ずいうク゚リで怜玢された文曞集合には「ディヌれル車は環境に良い」ず䞻匵する文曞ず「ディヌれル車は環境に悪い」ず䞻匵する文曞の䞡方が含たれおいる堎合がありその察立関係をどのように読み解くべきかに関する手がかりを怜玢゚ンゞンは瀺さないここでの察立関係の読み解き方ずは䟋えば䞀方の内容が間違っおいるのかそれずも䞡方の内容が正しく䞡立できるのかずいった点に関する可胜性の瀺唆でありもしも䞡立できるのであれば䜕故察立しおいるようにみえるのかに関する解説を提瀺するこずである互いに察立しおいるようにみえる関係の䞭には䞀方が本圓でもう䞀方が嘘であるずいう真に察立しおいる関係も存圚するが互いが前提ずする芖点や芳点が異なるために察立しおいるようにみえる関係も存圚する䟋えば「ディヌれル車は環境に良い」ず䞻匵する文曞を粟読するず「$\mathrm{CO_2}$の排出量が少ないので環境に良い」ずいう文脈で述べられおおり「ディヌれル車は環境に悪い」ず䞻匵する文曞を粟読するず「$\mathrm{NO_x}$の排出量が倚いので環境に悪い」ずいう文脈で述べられおいるこの堎合前者は「地球枩暖化」ずいう芳点から環境の良し悪しを述べおいるのに察しお埌者は「倧気汚染」ずいう芳点から述べおおり互いの䞻匵を吊定する関係ではない぀たり前提ずなる環境を明確にしない限り「ディヌれル車は環境に良いか」ずいうク゚リが真停を回答できるような問いではないこずを瀺しおおり「あなたが想定しおいる『環境』が地球枩暖化を指しおいるなら環境に良いが倧気汚染を指しおいるならば環境に悪い」ずいった回答がこの䟋では適切であろう我々はこのような䞀芋察立しおいるようにみえるが実際はある条件や状況の䞋で互いの内容が䞡立できる関係を{\bf疑䌌察立}ず定矩し疑䌌察立を読み解くための手掛かりずなる簡朔な文章を提瀺するこずで利甚者の信憑性刀断を支揎するこずを目的ずしおいるずころでWeb䞊にはこういった疑䌌察立に察しお「ディヌれル車は二酞化炭玠の排出量が少ないので地球枩暖化の面では環境に良いが粒子状物質や窒玠酞化物の排出量が倚いので倧気汚染の面では環境に悪い環境に良いか悪いかは想定しおいる環境の皮類による」ずいった第䞉者芖点から解説した文章が少数ながら存圚しおいるこずがあるこのような文章をWeb文曞䞭から抜出敎理しお利甚者に提瀺するこずができれば䞊述の回答䟋ず同様に「環境の皮類を明確にしない限り単玔に真停を刀断できない」ずいうこずを気付かせるこずができ利甚者の信憑性刀断を支揎するこずができる我々はこの疑䌌察立を読み解くための手掛かりずなる簡朔な文章を{\bf調停芁玄}ず定矩し利甚者が信憑性を刀断したい蚀明\footnote{本論文では䞻芳的な意芋や評䟡だけでなく疑問の衚明や客芳的事実の蚘述を含めたテキスト情報を広く{\bf蚀明}ず呌ぶこずずする}以降{\bf着目蚀明}が入力された堎合に着目蚀明の疑䌌察立に関する調停芁玄を生成するための手法を提案しおいる\cite{Shibuki2011a,Nakano2011,Ishioroshi2011,Shibuki2010,Kaneko2009,Shibuki2011b}なおKanekoetal.\citeyear{Kaneko2009}においお調停芁玄には䞀぀のパッセヌゞで䞡立可胜ずなる状況を明瀺的に説明する盎接調停芁玄ず状況の䞀郚を説明するパッセヌゞを耇数組み合わせお状況の党䜓を暗に瀺す間接調停芁玄の2皮類が定矩されおいるが本論文では盎接調停芁玄を察象ずしおおり以埌盎接調停芁玄を単に調停芁玄ず蚘す調停芁玄の生成は調停ずいう性質䞊察立関係にある2蚀明の存圚を前提ずしお行われる䞭野らの手法\cite{Nakano2011}では着目蚀明ず察立関係にある蚀明を芋぀けるために着目蚀明䞭の単語を察矩語で眮換したり甚蚀を吊定圢にしたりするこずで察立蚀明を自動的に生成しおいるたた石䞋らの手法\cite{Ishioroshi2011}では蚀論マップ\cite{Murakami2010}を利甚するこずで察立蚀明を芋぀けおいるしかしながら怜玢された文曞集合には「ディヌれル車は環境に良いvs.ディヌれル車は環境に悪い」ずいった着目蚀明を盎截的に吊定する察立点以倖にも䟋えば「ディヌれル車は黒煙を出すvs.ディヌれル車は黒煙を出さない」ずいった異なる幟぀かの察立点が存圚するこずがあり䞭野らや石䞋らによる埓来の調停芁玄生成手法ではどの察立点に関する調停芁玄であるかを明瀺せずに調停芁玄を生成しおいた利甚者が信憑性を刀断したい察立点{\bf焊点}であるこずを明確にした調停芁玄でなければ真に利甚者の圹には立たないず考えられるそれゆえこの問題を解決するために我々は最初に怜玢された文曞集合を利甚者に提瀺しそれを読んだ利甚者が焊点ずする察立関係にある2文を明瀺した埌に調停芁玄を生成するずいう察話的なアプロヌチを解決策の䞀぀ずしお採るこずずした以䞊の背景から本論文では利甚者が察立の焊点ずなる2文を察話的に明確化した状況䞋で調停芁玄を生成する手法を提案するたた調停芁玄生成の粟床を向䞊させるために逆接限定結論などの手掛かり衚珟が含たれる䜍眮ず調停芁玄に䞍芁な文の数を考慮した新しいスコアリングの匏を導入し埓来の調停芁玄生成手法ず比范した結果に぀いお考察するさらに以䞋の理由から利甚者が焊点ずする2文を明確化する方法に関しおも考察する利甚者が焊点ずする2文を明確化する方法ずしお以䞋の2぀の方法が考えられる䞀぀は利甚者が自ら焊点ずする2文を生成する方法でありもう䞀぀は提瀺された文曞集合から焊点ずする2文に盞圓する蚘述を抜出する方法である前者の方法が利甚者の焊点をより正確に反映できるず考えられるが明確化に芁する利甚者の負担を軜枛するずいう芳点からは埌者の方法が望たしい埓っお焊点ずする2文を明確化する方法ずしおどちらの方法が適しおいるかに関しおも実隓を行い考察する本論文の構成は以䞋の通りであるたず\ref{sc:relatedwork}章で関連研究に぀いお述べる\ref{sc:concept}章で調停芁玄生成における基本的な考え方を説明する\ref{sc:proposedmethod}章で提案する察話型調停芁玄生成手法を述べる\ref{sc:corpus}章で本論文の実隓で甚いる{\bf調停芁玄コヌパス}に関しお説明する\ref{sc:experiment}章で埓来の調停芁玄生成手法ずの比范実隓を行いその結果に぀いお考察するたた焊点ずする2文を明確化する方法に関しおも考察する最埌に\ref{sc:conclusion}章で本論文のたずめを行う
V32N01-04
話し蚀葉のツリヌバンク統語構造が付䞎されたコヌパスは話し蚀語の自然蚀語凊理タスクにおける基本的なアノテヌションずしお利甚されおきた瀟䌚的なコミュニケヌションで甚いられる話し蚀葉は曞き蚀葉ず比范しお異なる特城がある\cite{carterSpokenGrammarWhere2017}実瀟䌚における䌚話・盞互行為の研究においお話し蚀葉のツリヌバンクの存圚は重芁であるそのため様々な話し蚀葉ツリヌバンクが各囜で構築・公開されおいる話し蚀語ツリヌバンクの構築においお近幎\textbf{UniversalDependencies以䞋UDず呌ぶ}\cite{nivre-etal-2020-universal,de-marneffe-etal-2021-universal}を採甚するコヌパスが増えおいるUDずは倚蚀語暪断的に共通した圢態論情報・統語構造をアノテヌションする枠組み・ツリヌバンクおよびそのプロゞェクトであるUDは\figref{fig:jp_ud1}のように単語間の䟝存関係により蚘述される品詞ラベル・統語構造で構成されおいるUDは2025幎3月珟圚で160以䞊の蚀語・300皮類近くのツリヌバンクが公開されおおりガむドラむンに぀いおはGitHub䞊で掻発に議論されおいる\footnote{\url{https://universaldependencies.org/}}UDは珟圚䞻に倚蚀語䟝存構造解析や自然蚀語凊理応甚研究に広く利甚されおおり蚀語研究\cite{guzmannaranjoQuantitativeWordOrder2018,Levshina+2019+533+572}などにおいおも類型論における事䟋調査に利甚されおいる話し蚀葉のUDに぀いおは\citeA{dobrovoljc_2022}の論文が詳しいが\citeA{dobrovoljc_2022}以降も方蚀危機蚀語第二蚀語孊習者などのように幅広い皮類の話し蚀葉UDが公開されおおり\cite{kyle-etal-2022-dependency,liu2023,pughUniversalDependenciesWestern2022a,sonnenhauserUDGhegPear2022,alencar2023yauti,koshevoyBuildingUniversalDependencies2023}話し蚀葉のUD開発は掻発に進められおいる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%F1\begin{figure}[t]\begin{center}\includegraphics{32-1ia3f1.eps}\end{center}\hangcaption{UniversalDependencies(UD)の䟋英語UD\_English-PUDず日本語UD\_Japanese-PUDLUW\texttt{id=n01018040}よりUDでは日本語の「文節係り受け」で採甚されおいる「文節」単䜍癜枠で囲んである単䜍ではなく「自立語内容語」ず「付属語機胜語」を分解した「構文的な語」を1単語ワヌドずしお芏定されおいる内容語は黒塗りの単語䞊蚘䟋の堎合英語でも日本語でも倪線の「埗(makes)」ず「取組(scheme)」は\dt{nsubj}「埗(makes)」ず「収入(money)」は\dt{obj}で同䞀の䟝存関係になっおいる}\label{fig:jp_ud1}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%日本語版UniversalDependencies以降\textbf{日本語UD}ではすでにいく぀かの皮類のツリヌバンクを公開しおいる既存に公開されおいる倧芏暡な蚀語資源を掻甚するため日本語UDはルヌルに基づく倉換プログラムで自動倉換し構築しおいる\cite{asahara2019ud,omura-asahara-2018-ud}これたでUD\_Japanese-BCCWJ\cite{omura-asahara-2018-ud}やUD\_Japanese-GSD\cite{tanaka_universal_2016}ずいった日本語UDにおいお倉換に必芁な蚀語資源を敎備し぀぀曞き蚀葉のUDを䞭心に公開しおいった䞀方で話し蚀葉の日本語UDに぀いおは敎備されおいなかった近幎\textbf{日本語日垞䌚話コヌパス(CorpusofEverydayJapaneseConversation;CEJC)}\cite{koiso-etal-cejc-2023}ずいう200時間以䞊に及ぶ倧芏暡日本語日垞䌚話コヌパスが囜立囜語研究所によっお開発されたCEJCは雑談盞談䌚議などさたざたなタむプの日本語母語話者の音声・映像デヌタが収集されおおり音声収録の協力者は性別や幎霢が均衡になるように遞ばれおいるさらに音声の転蚘テキストず圢態論情報が自動解析および人手修正によっお付䞎されおいる日垞堎面の自然な䌚話に぀いお200時間ずいう芏暡でさらに映像ずのアラむメントたで付䞎したデヌタは類をみないこのCEJCにUD䟝存構造を远加するこずでより倚くの話し蚀葉研究や統語解析開発ぞの応甚が期埅できる本皿ではCEJCに基づく日本語UDである\textbf{UD\_Japanese-CEJC}の構築に぀いお報告する\udcejc{}の抂芁を\figref{fig:overview}に瀺すCEJCは前述のずおり音声ず映像のデヌタに基づくコヌパスであり転蚘テキストず音声・映像デヌタの時間アラむメント情報も含たれおいる\figref{fig:overview}内の「転蚘テキスト」「圢態論情報」参照そのためCEJCのUDを構築すれば結果ずしお映像・音声ずUDのアラむメントが実珟可胜でありマルチモヌダルで倧芏暡な日本語話し蚀葉ツリヌバンクが構築できるこずになる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%F2\begin{figure*}[t]\begin{center}\includegraphics{32-1ia3f2.eps}\end{center}\hangcaption{UD\_Japanese-CEJCの抂芁䟋はCEJCのT010\_009から匕甚本研究の貢献郚分は右偎の枠郚分に盞圓する}\label{fig:overview}\end{figure*}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%我々は\udcejc{}の構築のためにCEJCの䞀郚コアデヌタ20時間に぀いお囜語研長単䜍の圢態論情報・文節係り受けデヌタを新たにアノテヌションしたさらに圢態論情報ず文節係り受けに基づくルヌルベヌスの自動倉換によりUDを構築した我々の貢献は以䞋のずおりずなる%%%%%\begin{itemize}\item日本語日垞䌚話コヌパスのUniversalDependenciesのデヌタ構築\item\udcejc{}構築のため囜語研長単䜍・文節係り受けアノテヌションの構築・公開\item他の話し蚀葉UDや曞き蚀葉日本語UDずの比范による\udcejc{}の特性の提瀺\end{itemize}%%%%%以降の章では\udcejc{}の関連研究を瀺したのち構築手順や特城に぀いお玹介するさらに共通の枠組みで構築された曞き蚀葉UDずUD\_Japanese-CEJCを甚いお孊習したUD䟝存構造解析の性胜を評䟡し\udcejc{}の特城を瀺す%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%S2
V24N05-03
日本語は比范的語順が自由な蚀語であるずされるが倚くの研究においお日本語にも基本語順が存圚しおいるこずが瀺唆されおいる\cite{Mazuka2002,Tamaoka2005}しかしどの語順を基本語順ずみなすかに぀いおは意芋が分かれる堎合があり二重目的語構文に぀いおも二぀の目的語の基本語順に関し倚くの説が提案されおいる具䜓的な争点ずしおは二重目的語構文の基本語順は「がにを」である\cite{Hoji1985}か「がにを」ず「がをに」の䞡方である\cite{Miyagawa1997}かや埌者の立堎の類型ずしお基本語順は動詞の皮類に関係するずいう説\cite{Matsuoka2003}やニ栌の意味圹割や有生性が関わっおいるずする説\cite{Miyagawa2004,Ito2007}などが存圚しおいるたたこれらの研究の分析方法に関しおも理論研究\cite{Hoji1985,Miyagawa2004}に加え心理実隓\cite{Koizumi2004,Nakamoto2006,Shigenaga2014}や脳科孊\cite{Koso2004,Inubushi2009d}に基づく実蚌的研究など倚くの偎面からの分析が行われおいるしかしこれらの分析手法はいずれも分析の察象ずした各甚䟋に぀いお人手による分析や脳波等の蚈枬が必芁ずなるため分析察象ずした甚䟋に぀いおは信頌床の高い分析を行うこずができるものの新たな甚䟋に察し分析を行う堎合には改めおデヌタを収集する必芁があり倚くの仮説の網矅的な怜蚌には䞍向きである䞀方各語順が実際にどのような割合で出珟するかの傟向はコヌパスから倧芏暡に収集するこずが可胜であるコヌパス䞭の個別の事䟋からそれが基本語順なのかかき混ぜ語順なのかを自動的に刀定するのは容易でないものの倧芏暡に収集した甚䟋においお倚数を占める語順であるならばその語順が基本語順である可胜性が高いず考えられるたずえば(\ref{EX::Kanjiru})に瀺すように\footnote{(\ref{EX::Kanjiru})(\ref{EX::Sasou})に瀺した甚䟋数は本研究で収集した各語順の甚䟋数を衚しおいる具䜓的な収集手順は\ref{SEC::CollectExamples}節で説明する}動詞が「感じる」ニ栌芁玠が「蚀葉」ヲ栌芁玠が「愛情」の堎合「にを」語順が97.5\%を占めおいるこずからこの動詞ず栌芁玠の組み合わせの堎合「にを」語順が基本語順であるず考えられる䞀方(\ref{EX::Sasou})に瀺すように動詞が「誘う」ニ栌芁玠が「デヌト」ヲ栌芁玠が「女性」である堎合は「をに」語順が99.6\%を占めおおりこの語順が基本語順であるず考えられる\ex{{\bfにを}蚀葉に愛情を感じる。甚䟋数118(97.5\%)\label{EX::Kanjiru}\\&{\bfをに}愛情を蚀葉に感じる。甚䟋数3(2.5\%)}\vspace{-2ex}\ex{{\bfにを}デヌトに女性を誘う。甚䟋数4(0.4\%)\label{EX::Sasou}\\&{\bfをに}女性をデヌトに誘う。甚䟋数923(99.6\%)}そこで本研究では二重目的語構文の基本語順はコヌパス䞭の語順の出珟割合ず匷く関係するずの仮定に基づき100億文を超える倧芏暡コヌパスから収集した甚䟋を甚いた日本語二重目的語構文の基本語順に関する各皮の仮説の怜蚌を行う日本語二重目的語構文の基本語順を解明するこずができれば日本語二重目的語構文の統語構造や蚀語理解プロセスの解明における重芁な手掛りずなるこずが期埅できる本研究で行う倧芏暡コヌパスに基づく分析はコヌパス䞭で倚数を占める語順が基本語順ず同じであるずは限らないこずから基本語順の解明に盎結するずは蚀えないものの心理実隓や脳科孊等などのよりコストの掛かる怜蚌を行う前段階の怜蚌ずしお有甚であるず考えられる
V30N03-06
テキスト平易化\cite{shardlow-2014}ずは難解な文の意味を保持し぀぀文法や語圙を倉曎し平易な文に倉換する蚀い換え生成タスクの䞀皮であるこの技術は構文解析文曞芁玄情報抜出機械翻蚳などの他の自然蚀語凊理タスクの性胜改善のために䜿われおいる\cite{chandrasekar-1996,xu-2009,evans-2011,stajner-2016}たた子䟛や蚀語孊習者ぞの蚀語孊習支揎\cite{watanabe-2009,allen-2009}や倱読症の人々ぞの文章読解支揎\cite{canning-2000}にも圹立おられおいる本研究では英語母語話者に察する蚀語教育支揎\cite{petersen-2007,watanabe-2009,allen-2009}を目的ずしお難易床制埡可胜なテキスト平易化に取り組むむンプット仮説\cite{krashen-1985}では孊習者の蚀語胜力は僅かに高い氎準の教材で孊習するこずで効果的に向䞊し孊習意欲を削ぐような過床に難易床の高い教材では向䞊しにくいずされおいるそのため蚀語孊習の教材は孊習者の蚀語胜力や読解力に合わせお耇雑な語圙や構文が少ないテキストに倉換しお䜜成される\cite{crossley-2007}しかしその䜜業負荷は高く教員の負担ずなっおいるそこで適切な難易床の文を自動生成するために倚段階の難易床付きパラレルコヌパスであるNewselaコヌパス\footnote{\url{https://newsela.com/data/}}\cite{xu-2015}を甚いお目暙ずする難易床に合臎した平易な文を生成するテキスト平易化の難易床制埡\cite{scarton-2018,nishihara-2020,agrawal-2021,yanamoto-2022}が研究されおいるテキスト平易化は文䞭の単語やフレヌズに「削陀」や「眮換」の線集操䜜を斜すこずで実珟されるたた蚀語教育ぞの応甚を目的ずした堎合文構造を耇雑にし文の難易床を䞊げる芁因ずなる付加的な情報すなわち文の䞻意に察する枝葉の情報に぀いおは省略するこずを蚱容する本研究では難易床をK$12$に基づき幌皚園の幎長から高等孊校$3$幎生たでの$13$幎間の孊幎に察応するものずする衚\ref{tbl:example}に本研究で甚いるNewselaから抜粋したテキスト平易化の䟋を瀺すここではK$12$における$12$幎生高校$3$幎生向けのテキストを$7$幎生䞭孊$1$幎生や$5$幎生小孊$5$幎生向けに平易に曞き換えおいる$7$幎生向けのテキストにおける\textbf{areas}や\textbf{emotion}は$5$幎生向けのテキストではそれぞれより平易な\textbf{parts}や\textbf{feelings}に「眮換」されおいるたた$12$幎生向けのテキストにおいお付加的な情報である\textbf{noticeable}や\textbf{accordingto[...]BiobehavioralReviews}は$7$幎生および$5$幎生向けのテキストでは省略されおいる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%table1\begin{table}[t]\input{05table01.tex}%\caption{Newselaにおける孊幎に応じたテキスト平易化の䟋}\label{tbl:example}\end{table}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%深局孊習に基づくテキスト平易化の手法にはニュヌラル系列倉換モデルを甚いお文を生成する生成ベヌスのアプロヌチ\cite{nisioi-2017,zhang-2017,kriz-2019,martin-2022}がある生成ベヌスのアプロヌチには文党䜓を柔軟に蚀い換える利点があるしかし入力文ず出力文が同䞀蚀語ずいうタスクの性質䞊機械翻蚳ずは異なり入力文を倧幅に蚀い換える孊習が難しく積極的な蚀い換えを行いづらいずいう問題がある䞀方もう䞀぀のアプロヌチずしお各単語に察しお線集操䜜を適甚しお入力文を蚀い換える線集ベヌスのアプロヌチ\cite{alva-2017,dong-2019,kumar-2020}がある線集ベヌスのアプロヌチでは各単語に察しお行う操䜜が明瀺的であるため生成ベヌスのアプロヌチの問題点である保守性は改善されるが文党䜓を柔軟に蚀い換えるこずは難しい.生成ベヌスおよび線集ベヌスを組み合わせたハむブリッドなアプロヌチ\cite{kajiwara-2019,agrawal-2021,dehghan-2022}は語圙に関する制玄を生成ベヌスのモデルに䞎えるこずで各アプロヌチの利点を掻かすハむブリッドなアプロヌチでは出力を避ける負の語圙制玄ずしお難解な単語を遞択し平易な文を生成するが平易な単語の出力を促す正の語圙制玄を適甚する詊みは行われおいない正の語圙制玄も甚いるこずで負の語圙制玄のみを甚いる堎合よりも難解な文から平易な文ぞの蚀い換えを促進するず期埅できるそこで本研究ではテキスト平易化の難易床制埡の品質を向䞊させるためにハむブリッドなアプロヌチに察し正・負䞡方の語圙制玄を導入する.具䜓的には目暙ずする難易床ず線集操䜜の予枬に基づき出力文に出珟させない単語の制玄負の制玄ず出力文に出珟させる単語の制玄正の制玄を䜜成するたたこれらを甚いお正・負䞡方の語圙制玄を事前蚓緎枈み系列倉換モデルに導入し積極的か぀柔軟な文生成を促進させる.Newselaコヌパス\cite{xu-2015}ずNewsela-Autoコヌパス\cite{jiang-2020}を甚いた英語のテキスト平易化における評䟡実隓の結果提案手法が平易性に関する評䟡指暙ず制埡性に関する評䟡指暙を向䞊させるこずを確認できた.たた人手評䟡を行った結果比范手法よりも文法的に正しく入力文の意味が保たれた文を生成できるこずを確認したこれは提案手法の線集操䜜予枬に基づく制玄によっお文法的に正しい文構造や意味を保぀こずに寄䞎する単語の出力を促せおいるからだず考えられる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V07N04-11
近幎の高床情報化の流れにより皮々の情報機噚が自動車にも搭茉されるようになりさたざたな情報通信サヌビスが広がり぀぀あるこのような車茉情報機噚は自動車に搭茉するためにCPUの速床やRAMROMなどのメモリ容量の制玄が非垞に厳しくたた開発期間がより短いこずや保守管理の劎力の䜎枛も同時に求められおいる自動車内で提䟛される情報通信サヌビスには亀通情報芳光情報電子メヌル䞀般情報(䟋えばニュヌス)などが含たれるがこのような情報はディスプレむ䞊に文字で衚瀺するよりも音声により提䟛する方が望たしいずされおいる文字情報を音声に倉換する技術の研究開発は進んでいるがその合成音声の韻埋は䞍自然ずいう問題があるその原因ずしお倧きな割合を占めるものはポヌズ䜍眮の誀りでありこれを改善するこずにより韻埋の改善が可胜ずなるポヌズ䜍眮を制埡する手法ずしお係り受け解析を利甚する方法が研究されおいる\cite{Suzuki1995,Umiki1996,Sato1999,Shimizu1999}これらの手法の䞭で海朚ら\cite{Umiki1996}や枅氎ら\cite{Shimizu1999}の手法は係り受けの距離が2以䞊の文節の埌にポヌズを挿入するずいう方法でありその有効性がすでに瀺されおいるそしおこの手法を実珟するためには高粟床な係り受け解析が必芁ずなる文節たずめあげは図\ref{fig:文節たずめあげ}のように圢態玠解析された日本語文を文節にたずめあげる凊理のこずをいうこの凊理は日本語文の係り受け解析に重芁ずなるものであるため文節たずめあげの粟床が高いこずが望たれる\footnote{圢態玠解析の粟床は既に十分高い粟床を埗られおいる}本研究はこのように係り受け解析にずっお重芁な䜍眮を占めおいる文節たずめあげに関する研究報告である\begin{figure}\begin{center}\begin{tabular}{cl}\fbox{日本語文}&うたく日本語文を解析する\\$\downarrow$&$\downarrow$\\\fbox{圢態玠解析}&うたく,日本語,文,を,解析,する,\\$\downarrow$&$\downarrow$\\\fbox{\bold文節たずめあげ}&うたく日本語文を解析する\\$\downarrow$&$\downarrow$\\\fbox{係り受け解析}&うたく日本語文を解析する\\[-2mm]~&││↑↑\\[-3mm]~&│└────┘│\\[-3mm]~&└──────────┘\\\end{tabular}\caption{文節たずめあげの凊理}\label{fig:文節たずめあげ}\end{center}\end{figure}埓来の文節たずめあげは人手によりたずめあげ芏則を曞き䞋す方法ず機械孊習によっお埗た統蚈情報を利甚する方法の二通りに倧きく分けられる人手により䜜成した芏則を甚いる方法ずしおはknp\cite{knp2.0b4}があり高い粟床を埗られおいるが人手により芏則を保守管理するこずは容易ではなく車茉情報機噚には䞍向きであるずいえる機械孊習を甚いる方法ずしおは村田らによる方法\cite{Murata2000}があるがたずめあげのための情報を152通りも利甚しおいるなど非垞に耇雑なアルゎリズムになっおいるこのため新たに車茉情報機噚に実装するためには長い開発期間を芁したた芏則の孊習にも長い時間を芁するため保守管理にも時間がかかりさらにデヌタ量が膚倧になるなどの問題も生じるため車茉情報機噚には䞍向きであるずいえる本研究ではこれらの問題を解決し埓来手法ず比べお遜色ない粟床を持ち保守管理が容易でか぀車茉情報機噚の求める厳しい条件に適した耇数決定リストの順次適甚による文節たずめあげずいう新しい手法を考案したそしおこの手法を甚いお文節たずめあげを行ったずころ最高で99.38\%ずいう非垞に高い粟床が埗られたこずを報告する
V29N03-09
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%\subsection{本解説論文の背景}ニュヌラル機械翻蚳(NMT)技術の急速な発展により機械翻蚳の応甚が次々に拡がっおいるこずは論を俟たない近幎では新聞蚘事等の幅広い話題を扱う機械翻蚳研究が加速し぀぀あり䞀郚の文では人手の翻蚳ず遜色ない氎準の翻蚳結果が埗られるずも蚀われおいるここに至るたでの機械翻蚳の研究開発や実甚化においお特蚱文曞はその察象ずしお重芁な圹割を担っおきたそしお珟圚も担っおいるず蚀える特蚱の審査においおは各囜の特蚱文曞あるいは様々な技術文曞を参照するこずが䞍可欠であり審査官による公正か぀迅速な審査のために機械翻蚳の掻甚に぀いお積極的な取り組みが続けられおいるこうした取り組みは日本囜特蚱庁(JPO)をはじめ䞖界知的所有暩機関(WIPO)や米囜特蚱商暙庁(USPTO)欧州特蚱庁(EPO)等囜際的に行われおいるものであり䞭囜を筆頭に特蚱出願数が増加を続ける䞭での業務改善を目的に機械翻蚳の掻甚を公的機関で倧芏暡に行っおいるこずは泚目に倀するWIPOでは独自の機械翻蚳サヌビスWIPOTranslate\footnote{\url{https://www.wipo.int/wipo-translate/}}を開発提䟛しおおりEPOではGoogleずの連携による機械翻蚳サヌビス\footnote{\url{https://www.epo.org/searching-for-patents/helpful-resources/patent-translate.html}}を提䟛しおいるJPOでも長幎にわたり機械翻蚳が掻甚されおおり統蚈的機械翻蚳NMTぞの技術トレンドの倉化に合わせた調査事業が継続的に実斜され\footnote{\url{https://www.jpo.go.jp/system/laws/sesaku/kikaihonyaku/kikai_honyaku.html}}たたそうした新しい機械翻蚳技術の導入による特蚱情報プラットフォヌムの機胜改善が進められおいる䞀方の孊術研究においおは特蚱が公開の文曞であるこずたた囜際出願のために同䞀の出願内容が耇数蚀語に翻蚳された圢で存圚するこずを背景にコヌパスベヌス機械翻蚳の研究甚リ゜ヌスずしお広く䜿われおきた経緯がある特に日本語では2000幎代の統蚈的機械翻蚳(SMT)技術の䌞長期に癟䞇文芏暡の倧芏暡な機械翻蚳研究甚察蚳コヌパスが広く利甚できなかったこずもあり2008幎のNTCIR-7PATMT\cite{NTCIR7PATMT}以降NTCIR-8\cite{NTCIR8PATMT}NTCIR-9\cite{NTCIR9PatentMT}NTCIR-10\cite{NTCIR10PatentMT}で利甚された日英日䞭察蚳コヌパスは倚くの機械翻蚳研究で掻甚された近幎では特蚱庁が提䟛するアゞア蚀語翻蚳ワヌクショップ(WorkshoponAsianTranslation)の共通タスクで利甚されおいるJPOPatentCorpus\footnote{\url{http://lotus.kuee.kyoto-u.ac.jp/WAT/patent/}}たた高床蚀語情報融合(ALAGIN)フォヌラムから提䟛されおいるJPO・NICT察蚳コヌパス\footnote{\url{https://alaginrc.nict.go.jp/jpo-outline.html}}が存圚するこうした研究甚リ゜ヌスの存圚は特蚱機械翻蚳の研究開発に非垞に有益であるず蚀えるがNTCIR以埌の日本の機械翻蚳研究でよく甚いられた論文抄録の察蚳コヌパスASPEC\cite{NAKAZAWA16.621}倚くの機械翻蚳研究においおベンチマヌクずしお甚いられるWMTNewsTaskデヌタ\cite{akhbardeh-etal-2021-findings}ず比べお特蚱のデヌタを扱う機械翻蚳研究の発衚は少なくなっおきおいるこずは吊定できないこうした背景から本解説論文では実甚的な特蚱機械翻蚳に向けた諞課題に着目しそれらに関係する珟圚の技術をNMTを䞭心に抂芳するそしお特蚱機械翻蚳ずその他の䞀般的機械翻蚳の珟状の課題の類䌌点ず盞違点珟状の到達点ず実甚ずのギャップたた今埌の方向性に぀いお論じる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%\subsection{本解説論文で扱う特蚱機械翻蚳の課題}䞊述の通り本解説論文では特蚱機械翻蚳においお特城的ず考えられる以䞋の諞課題に着目しそれぞれの課題に関係する研究を瀺した䞊で技術の珟状ず将来に぀いお論じる\begin{description}\item[蚳抜け・過剰蚳ぞの察策2節]NMTにおいお顕著な問題ずしおよく挙げられるのが入力文䞭の情報が蚳出されない「蚳抜け」同じ内容を繰り返し出力しおしたう「過剰蚳」であるそれ以前の統蚈的機械翻蚳においおはあたり問題芖されおいなかった点でもあり近幎様々な察策が詊みられおいる\item[甚語蚳の統䞀3節]特蚱のような技術文曞においおは同䞀の事物や抂念を衚す甚語は翻蚳においおも統䞀しお同䞀の甚語で蚳出しなければならないが機械翻蚳では蚀葉の倚矩性ずのトレヌドオフがありしばしば異なる蚳語を遞択しおしたうずいう深刻な問題が生じるこずがあるNMTでは厳密な蚳語の指定は翻蚳凊理の柔軟性を損なう懞念もあり工倫が必芁である\item[長文察策4節]特蚱文曞では請求項を代衚に長文による蚘述が倚甚される長文の翻蚳は入力文の解析や蚳語の遞択蚳文の構成に぀いお膚倧な候補の䞭からの遞択を䜙儀なくされ探玢誀りが生じやすい特にNMTにおいおは蚳抜け・過剰蚳の問題が重なるこずがあり重芁な課題であるが実際に長文に焊点を圓おた研究はあたり倚くない\item[䜎リ゜ヌス蚀語察察策5節]英語を䞭心ずする代衚的な蚀語に぀いおは倧芏暡な察蚳コヌパス・単蚀語コヌパスの蓄積が進みコヌパスベヌス機械翻蚳が有効に機胜する状況ずなり぀぀あるが今埌の成長が予想される東南アゞア諞囜等における珟地語文曞に぀いおは䟝然ずしおコヌパスが䞍足しおおり翻蚳が難しい近幎の機械翻蚳研究でも非垞に重芖されおいる課題でもある\item[評䟡6節]機械翻蚳の粟床が向䞊したこずにより機械翻蚳の品質評䟡の重芁性がより増しおいるず蚀える埓来の衚局的な自動評䟡手法の限界は広く知られるようになり評䟡手法の研究が再び盛んになっおきおいるたた人手評䟡に぀いおも方法が倉化し぀぀ある特蚱庁が独自に機械翻蚳評䟡のマニュアルを公開しおいる等の背景もあり特蚱機械翻蚳の評䟡は泚目に倀する\item[翻蚳高速化・省メモリ化7節]囜際出願特蚱の審査技術動向の調査等特蚱文献に察する蚀語暪断情報アクセスの重芁性は飛躍的に増倧しおきおおり日々倧量の特蚱文曞・技術文曞の翻蚳が求められる状況であるそうした䞭で蚈算効率は非垞に重芁な芁因であり倧芏暡化が続くNMTモデルをそのたた実甚に䟛するこずは容易ではないモデルや蚈算の工倫による様々な察策が詊みられおいる\end{description}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V10N01-05
倧量の電子化文曞が氟濫する情報の措氎ずいう状況に我々は盎面しおいるこうした状況を背景ずしお情報の取捚遞択を効率的に行うための様々な手法が研究されおいる近幎それらの研究の䞀぀ずしお文曞芁玄技術が泚目を集めおいる特にある話題に関連する耇数の文曞をたずめお芁玄する耇数文曞芁玄ずいわれる技術が関心を集めおおり怜玢技術などず組み合わせるこずにより効率的に情報を埗るこずが期埅できるDocumentUnderstandingConference(DUC)\footnote{http://duc.nist.gov}やTextSummarizationChallenge(TSC)\footnote{http://lr-www.pi.titech.ac.jp/tsc}\cite{article32}ずいった評䟡型ワヌクショップにおいおも耇数文曞芁玄タスクが蚭定されおおりその泚目床は高い耇数文曞芁玄も含め自動芁玄では文曞䞭から重芁な情報を持぀文を抜出する重芁文抜出技術甚いおその出力をそのたた芁玄ずする手法\cite{article25,article38,article39}やその出力から䞍芁な衚珟の削陀や眮換あるいは新たな衚珟の挿入を行いより自然な芁玄にする手法がある\cite{article47,article40}いずれの堎合にも重芁文抜出は䞭心的な圹割を担っおいるそこで本皿では耇数文曞を察象ずした重芁文抜出に着目する耇数文曞からの重芁文抜出も単䞀文曞からの重芁文抜出ず同様にある手がかりに基いお文の重芁床を決定し重芁床の高い文から順に芁玄率で指定された文数たでを重芁文ずしお抜出するこの際耇数の手がかりを扱うこずが効果的であるが手がかりの数が倚くなるず人手によっお適切な重みを芋぀けるこずが難しいずいう問題がある本皿では汎化胜力が高いずされる機械孊習手法の䞀皮であるSupportVectorMachineを甚いお耇数の手がかりを効率的に扱い特定の話題に関連する耇数文曞から重芁文を抜出する手法を提案する評䟡甚のテストセットずしお12話題に関する文曞集合を甚意し文曞集合の総文数に察しお10\,\%30\,\%50\,\%の芁玄率で重芁文抜出による芁玄の正解デヌタを䜜成した人間による重芁文の遞択の揺れを考慮するため1話題に察し3名が独立に正解デヌタを䜜成したこのデヌタセットを甚いた評䟡実隓の結果提案手法はLead手法TF$\cdot$IDF手法よりも性胜が高いこずがわかったさらに文を単䜍ずした冗長性の削枛は情報源が䞀぀である堎合の耇数文曞からの重芁文抜出には必ずしも有効でないこずを確認した以䞋2章では本皿における重芁文抜出の察象ずなる耇数文曞の性質に぀いお説明し3章ではSupportVectorMachineを甚いた耇数文曞からの重芁文抜出手法を説明する4章では評䟡実隓の結果を瀺し考察を行う5章ではMaximumMarginalRelevance(MMR)\cite{article48}を甚いお抜出された文集合から冗長性を削枛するこずの効果に぀いお議論する
V09N02-01
\subsection{研究背景}今日ある怜玢システムは玢匕語を甚いたキヌワヌド怜玢が䞻流ずなっおいる怜玢挏れを防ぐためにキヌワヌドに指定した語の同意語や関連語も自動的に怜玢察象にするずいった工倫が凝らされおいるものも幟぀か存圚するしかし䞀般にキヌワヌドによる絞蟌みは難しく怜玢結果からたさに必芁ずする情報に絞り蟌むにはその内容に぀いおの説明文などを怜玢芁求ず比べる必芁があった䟋えば刀䟋怜玢システムで今担圓しおいる事件に䌌おいる状況で起こった過去の事件の刀䟋を調査するずき圓該事件を蚘述する適切な5぀䜍のキヌワヌドを指定しおand怜玢をしおも該圓しお衚瀺される刀䟋数は100件皋床になりこの䞭から圓該事件の圓事者の関係や諞事実の時間的・因果的関係などが最も類䌌しおいる事件の刀䟋を人手で探すには倧倉な劎力が必芁ずなる怜玢システムが有胜な秘曞のように必芁な情報の説明を文章で䞎えるだけで怜玢察象の芁玄などの解説文の内容を考慮しお最適な情報を掲瀺しおくれるずナヌザの怜玢劎力は倧幅に軜枛されるこの怜玢を支揎する研究のポむントは぀の文章に蚘述されおいる内容の類䌌性を劂䜕に機械的に蚈算するかである本研究の詳现に入る前に文章の類䌌性を評䟡するこずを芁玠ずしお含むこれたでの研究に぀いおたず述べるこずにする篠原\cite{sinohara}らは䞀文ごずの芁玄を行う目的でコヌパスから類䌌した文を怜玢しこれずの察比においお省略可胜な栌芁玠を認定する手法を提案しおいるここでの文章間の類䌌性の蚈算方法は文間に共通する述語列を求めこれに係っおいる栌芁玠に぀いおそれらが名詞である堎合その意味属性を元に察応関係を同䞀関係同矩関係類䌌関係に分け類䌌床の算出匏を蚭定し総合的な文間の類䌌床を求めおいるただしここでは栌が衚局栌であり文間の関係や述語間甚蚀間の栌時間的順序論理関係条件関係などに぀いおの類䌌性は考慮されおいない黒橋ら\cite{kurohashi}は係り受け構造解析における䞊列構造の範囲の同定においおキヌ文節前埌の文節列同士の類䌌性を自立語の䞀臎自立語の品詞の䞀臎自立語の意味的類䌌床付属語の䞀臎を元に蚈算し類䌌床最倧の文節列の組を求める方法を提案しおいる宇接呂ら\cite{uturo}は甚䟋間の類䌌床を甚いお構造化された甚䟋空間䞭を効率よく探玢するこずにより党甚䟋探玢を行わずに類䌌甚䟋を高速に怜玢する手法に぀いお提案しおいるここでは類䌌床テンプレヌトを甚いた甚䟋高速化に重きを眮いおいるこの研究においおは文章間の類䌌床を察応する語同士の衚局栌の察応および栌芁玠の名詞の意味カテゎリの類䌌床をもずに蚈算しおいる兵藀ら\cite{hyoudo}は衚局的情報のみを甚いお安定的か぀高粟床に構文解析を行う骚栌構造解析を甚いお蟞兞の8䞇甚䟋文に぀いお構文付きコヌパスを䜜成しこれを察象ずしお類䌌甚䟋文怜玢システムを構築しおいるここでの類䌌甚䟋文怜玢では入力された怜玢察象文を構文解析し自立語意味分類コヌド機胜語を察象ずした玢匕衚を䜜成しそれを甚いお怜玢の絞蟌みを行い次に玢匕衚にコヌド化されおいる構造コヌド䞭の文節番号係り受け文節番号文節カテゎリコヌドを参照しお甚䟋文ずの構造䞀臎があるかを怜査しおいる田䞭ら\cite{tanaka}は甚䟋提瀺型の日英翻蚳支揎システムにおける怜玢手法ずしお入力キヌワヌドの語順ずその出珟䜍眮の感芚を考慮した手法を提案しおいる怜玢手法ずしおは入力文字列を圢態玠解析しお自立語を抜出しこれをキヌワヌドずしAND怜玢を行っおいるこの際AND怜玢だけでは䞍必芁な文を拟いやすいので語順ず倉異を考慮した怜玢を行っおいるこれにより構文解析した結果ず同じような効果を埗るこずができるずしおいる村田ら\cite{murata}は自然蚀語でかかれた知識デヌタず質問文を類䌌床に基づいお照合するこずにより党自動で解を取り出すシステムを開発しおいるここでの文間の類䌌床蚈算には自立語同士の類䌌床に぀いおは基本的にIDFの倀を甚い同矩語の堎合はEDRの抂念蟞曞などを甚い質問偎の文節が疑問詞などを含む文節の堎合は意味制玄や遞考に埓った類䌌性を甚いおいる日本語文章を怜玢むンタフェヌスに甚いおいる研究には京郜倧孊総合情報メディアセンタヌで公開されおいるUnixの利甚方法に関する藀井ら\cite{kyoudai}のアドバむスシステムがあるこのシステムは質問文の構文朚ず解説文の条件郚の構文朚を比范し䞀臎点に察しお重みを付けお合蚈するこずによっお類䌌床を求め最も類䌌する解説文の結果郚を衚瀺するずいうものである䞀方法埋文を察象ずした自然蚀語凊理の研究ずしおは平束ら\cite{hiramatu}の芁件効果構造に基づいた統語構造の解析や高尟ら\cite{takao}の䞊列構造の解析の研究がある前者では法埋文の論理構造を的確に捉えるために条文䞭の芁件・効果などを衚す衚局芁玠を特定しこれを甚いた制限蚀語モデルを単䞀化文法ずしお蚘述しこれに基づく法埋文の構文解析を行い解析朚ず玠性構造を出力しおいる埌者では前者の研究を受けお係り受け解析時の䞊列構造の同定においお経隓則に基づく制玄を甚いお間違った構文構造を陀去し次に䞊列芁玠の長さ衚局的・深局的類䌌性などに基づく評䟡を行い䞊列構造の範囲を掚定しおいるなおここでの䞊列構造の類䌌性刀定においおは黒橋らの方法を甚いおいるこのようにこれたでの研究における文の類䌌性は述語を䞭心ずしおそれに構文的に係っおいる語に぀いおその衚局栌ず意味玠を基に蚈算しおいるものであるこれらでは぀の文章䞭の察応する語間の論理的や時系列的やその他の意味的な関係による結合の類䌌性に぀いおは比范の察象倖になっおおり本研究の目的ずする文章に蚘述されおいる事実の内容的な類䌌性を評䟡するには十分でない\subsection{研究目的}本研究では意味解析を甚いた情報怜玢の䞀手法を提案する具䜓的には「刀䟋」を怜玢察象ずし自然蚀語で蚘述された「問い合わせ文」を怜玢質問ずした刀䟋怜玢システムJCare(JudicialCAseREtrieverbasedonsemanticgraphmatching)を開発する刀䟋怜玢は瀟䌚的にも有甚性が高いのでこれを怜玢察象ずした本システムでは自然語意味解析により「問い合わせ文」ず「刀䟋」の双方を意味グラフに展開し意味的に同型な郚分グラフを求めるこずで類䌌床を算出するこれにより䞡者の内容にたで螏み蟌んだ怜玢を実珟する怜玢察象は「刀䟋」の䞭でも「亀通事故関連の刀䟋」に絞り蟌む「亀通事故」の刀䟋には被告原告被害者などの``圓事者''が存圚しそれぞれの``圓事者''が盞互に「関係」を持぀ずいう特城があるこの特城により照合時における比范基準が蚭定しやすくなる
V10N04-05
著者らは実甚に近い日本語--りむグル語機械翻蚳システムの実珟を目指しお䞀連の研究をしおきた\cite{NLC93,MSTHESIS,MUHPARAM,PRICAI94,MUH_OGA2001,OGAWA2000,MT_SUMMIT2001,MUH_NLT_2002}その過皋で䞀定の語圙数を持぀日本語--りむグル語電子蟞曞の開発が䞍可欠であるず考えその開発に着手したその時点では日本語--りむグル語に関する通垞の蟞曞さえない状況であった最初は日本語--りむグル語機械翻蚳実隓甚の基本的な蟞曞の開発を考えおIPAの蚈算機甚日本語基本動詞蟞曞IPAL\cite{IPAL}をベヌスに名詞や圢容詞などを含め玄1,200語の日本語--りむグル語電子蟞曞を䜜成した\cite{NLC93,MSTHESIS}IPAL動詞蟞曞には日本語の動詞のうちで語圙䜓系䞊ならびに䜿甚頻床䞊重芁であるず考えられる基本的な和語動詞861語が含たれおいる䞡蚀語のなかで特に栌助詞を含む名詞接尟蟞ず動詞接尟蟞が動詞ず密接な関係にあり日本語--りむグル語機械翻蚳においおも動詞が重芁であるためIPAL動詞蟞曞を遞んだしかし1,200語前埌の蟞曞では䞍十分であり実甚に近い機械翻蚳システムの実珟には少なくずも日垞䜿われる最䜎限の語圙を含む日本語--りむグル語電子蟞曞の開発が必芁であるずの考えに至ったそこで我々はたずりむグル語--日本語蟞曞であるりむグル語蟞兞\cite{UJDIC}を電子化しお機械可読にしその逆蟞曞を自動的に生成するずいう方針で本栌的な日本語--りむグル語電子蟞曞の開発に着手した\cite{UJDICE,JUDICGEN}蟞曞開発は著者らが行なったがその内の䞀人は十分な日本語胜力を有するりむグル語ネむティブ話者である日本語--りむグル語電子蟞曞の開発䜜業は次のような段階に分けお行なった\\\begin{enumerate}\itemりむグル語--日本語電子蟞曞の䜜成\begin{itemize}\item[1-1.]りむグル語蟞兞\cite{UJDIC}のデヌタの電子化ず項目タグの付䞎\item[1-2.]各項目の修正および品詞の付䞎\end{itemize}\item日本語--りむグル語電子蟞曞の䜜成\begin{itemize}\item[2-1.]りむグル語--日本語蟞曞から日本語--りむグル語蟞曞を自動生成\item[2-2.]各芋出し語の怜査および修正\item[2-3.]機械翻蚳システムで利甚できる圢匏ぞの倉換\end{itemize}\end{enumerate}各䜜業の詳现に぀いおは2章以降で順次説明するこうした䞀連の䜜業を行なった結果語圙数玄20,000語の日本語--りむグル語電子蟞曞を䜜成するこずができた著者らはこの蟞曞が日垞よく䜿われる語圙をどの皋床芋出し語ずしお採録しおいるかを調べるために\\\begin{itemize}\item[a.]囜立囜語研究所の教育甚基本語圙\cite{KOKKEN}6,104語䞭のより基本的ずされおいる2,071語に察する収録率\item[b.]EDRコヌパス\cite{EDRCORPUS}の日本語テキスト文に含たれる単語の䞊䜍頻床2,056語に察する収録率\end{itemize}\mbox{}\\の2点に関しお調査したa.は日本語基本語圙に察する調査でb.は新聞蚘事などからのテキストを察象ずした調査でありそれぞれの特城はあるが党䜓ずしお芋るずa.b.ずもに玄80\,\%の収録率であったさらにa.ずb.それぞれに぀いお収録されおいない単語䞀぀䞀぀に関しお収録されなかったすなわち芋出し語ずしお採録されなかった理由に぀いお詳现な分析を行ないその理由を倧きくA〜Eの5぀に分類しそれぞれをさらに现分類しお怜蚎したこの結果は本論文ず同様の手法で蟞曞䜜成をする際収録率を䞊げるために泚意すべき点に぀いおいく぀かの知芋を䞎えおいる本論文は次のような構成になっおいる\ref{section:denshika}章ではりむグル語蟞兞\cite{UJDIC}を機械可読にしそれに察しお䞀連の線集䜜業を行なっおりむグル語--日本語電子蟞曞を䜜成した過皋に぀いお述べる\ref{section:jidoseisei}章ではりむグル語--日本語電子蟞曞からその逆蟞曞である日本語--りむグル語蟞曞の自動生成に぀いお述べる\ref{section:for_majo}章では自動生成で埗られた日本語--りむグル語蟞曞の機械翻蚳甚蟞曞ぞの倉換に぀いお述べる\ref{section:hyoka}章では以䞊のようにしお著者らが䜜成した日本語--りむグル語蟞曞の収録率および収録されおいない単語の調査ずその結果に぀いお述べ著者らが䜜成した日本語--りむグル語蟞曞の評䟡ずする\ref{section:owari}章は本論文のたずめである
V10N01-03
文曞デヌタベヌスから必芁な文曞を怜玢する堎合察象ずなる文曞を正確に衚珟する怜玢匏を䜜成する必芁があるしかし正確な怜玢匏を䜜成するためには怜玢察象ずなる文曞の内容に぀いお十分な知識が必芁であり必芁な文曞を入手する前の怜玢者にずっお適切な怜玢匏を䜜成するのは難しいレレバンスフィヌドバックはこの問題を解決する手法でありシステムず怜玢者が協調しお怜玢匏を䜜成するこずで怜玢者にずっお容易か぀高い粟床で文曞怜玢を行う手段である怜玢者はたず初期の怜玢条件を䞎えこの怜玢条件により怜玢される文曞からシステムが特定のアルゎリズムに埓っおサンプル文曞を遞択する(本皿ではこの遞択アルゎリズムをサンプリングず呌ぶ)サンプル文曞から怜玢者が必芁文曞ず䞍芁文曞を遞択するず遞択された文曞からシステムが自動的に怜玢条件を曎新し怜玢を行うこの怜玢結果に察しおシステムによるサンプリング怜玢者による遞択再怜玢が繰り返されるこの遞択による怜玢条件の曎新がレレバンスフィヌドバックであり怜玢結果に぀いお必芁文曞ず䞍芁文曞を遞択するこずで利甚者は容易に必芁文曞を収集するこずができるたたこの遞択--怜玢のプロセスを繰り返すこずで怜玢条件がより怜玢者のニヌズを反映したものずなるずずもに怜玢者は怜玢芁求に適合する文曞をより倚く入手するこずができるレレバンスフィヌドバックの怜玢粟床はサンプリング手法によっお異なる通垞のレレバンスフィヌドバックでは最も怜玢条件に適合するず考えられる文曞をサンプル文曞ずする本皿ではこの手法を「レレバンスサンプリング」ず呌ぶこれに察しおLewisらはuncertaintyサンプリングを提案しおいる\cite{bib:DLewis}これは文曞のうち必芁であるか䞍芁であるかを最も刀定しにくいものをサンプルずする手法でレレバンスサンプリングよりも高い怜玢粟床が埗られるず報告されおいるこれらサンプリング手法は怜玢結果の䞊䜍から順にレレバンスサンプリングないし必芁文曞ず䞍芁文曞の境界ず掚定される文曞およびその前埌の順䜍の文曞uncertaintyサンプリングをサンプル文曞ずしお遞択するこのため怜玢条件ずの適合床により順䜍付けされた怜玢結果のうち適合床がある範囲にある文曞からサンプルが遞択される比范的類䌌した文曞は同じ怜玢条件ずの適合床が類䌌した倀ずなる傟向があるこずからこれらサンプリング手法は耇数の類䌌した文曞をサンプルずしお遞択する可胜性が高いこの問題点に察凊するため筆者はunfamiliarサンプリングを提案するunfamiliarサンプリングはレレバンスサンプリングおよびuncertaintyサンプリングを改良する手法であり既存のサンプル文曞ず類䌌した文曞がサンプルずしお远加されないようにサンプル遞択の際に既存のサンプルず文曞間距離が近いサンプルを排陀するこの改良により遞択されるサンプル文曞はよりバラ゚ティに富んだものずなり耇数の類䌌した文曞がサンプルずしお甚いられる堎合に比べお怜玢粟床の向䞊が期埅できるレレバンスフィヌドバックを甚いた文曞怜玢を行う堎合怜玢者が倚くの文曞に぀いお必芁ないし䞍芁の刀定をするこずは考えにくいので少数のサンプル文曞で高い粟床を埗るこずが重芁になる近幎文曞怜玢や文曞分類を高い粟床で実珟する手法ずしおAdaBoostがよく甚いられる\cite{bib:Boost}AdaBoostは既存の分類アルゎリズム(匱孊習アルゎリズム)を組合せるこずでより粟床の高いアルゎリズムを生成する手法であるが決定株ベむズ掚定法を匱孊習アルゎリズムずしお甚いる堎合サンプル文曞が少ない堎合にはRocchioフィヌドバックに劣る粟床ずなるこずが知られおいる\cite{bib:Boost_and_Rocchio,bib:Yu}本皿ではRocchioフィヌドバックを匱孊習アルゎリズムずしお甚いる䟋(Rocchio-Boost)を瀺し実隓により少数のサンプル文曞でも高い怜玢粟床を実珟するこずを瀺す次章以降の本皿の構成は次の通りである2章で既存のレレバンスフィヌドバック技術であるRocchioフィヌドバックに぀いお述べ3章ではAdaBoostのRocchioフィヌドバックぞの適甚に぀いお述べる4章で既存のサンプリング手法であるレレバンスサンプリングuncertaintyサンプリングに぀いお述べ5章で提案手法であるunfamiliarサンプリングに぀いお述べる6章で実隓に甚いたNPLテストコレクションおよび実隓手法に぀いお述べる7章で実隓結果ずその考察に぀いお述べ8章で本皿のたずめを述べる
V30N02-12
\label{sec:intro}ニュヌス蚘事や論文などの自然蚀語で蚘述された情報は構造化されおいないため蚘述された情報を認識しなければ情報ずしお利甚できないこれを解決するために文章䞭の情報を蚈算機で扱いやすい圢匏に構造化する情報抜出の研究が盛んに行われおいる\cite{hendrickx-etal-2010-semeval,uzzaman-etal-2013-semeval-tempeval,yamaguchi-etal-2020-sccomics}情報抜出の䞭でも文章䞭の甚語間の関係性を認識する関係抜出は網矅的に情報を扱うこずができるため盛んに研究されおいる\cite{hendrickx-etal-2010-semeval,zhang-etal-2017-position-relation-sentence-tacred}近幎の研究では深局孊習の台頭によっお今たで文内の甚語間の関係性しか扱えなかった状況から文をたたいだ甚語同士の関係性を察象ずした文曞単䜍関係抜出ぞの拡匵が進んでいる\cite{li-etal-2016-cdr,yao-etal-2019-docred}以前の関係抜出の研究の倚くでは䞀文䞭に含たれる甚語ペアの間の関係性のみを察象ずしお抜出する文単䜍関係抜出に焊点が圓おられおいた\cite{zeng-etal-2014-relation,miwa-bansal-2016-end}しかしこれらは文をたたいだ甚語間の関係である文間の関係が無芖されおいるそこで文間の関係も抜出可胜ずした文曞単䜍関係抜出ぞ拡匵しお䞀般化されおいる文曞単䜍関係抜出の研究は広く行われおいるが深局孊習による関係抜出の研究では埌発の研究が独立しおいお先行研究のモデルを同時に利甚するのが難しい䟋えば\citeA{zhou-2021-atlop-relation-cdr-docred}は事前孊習モデル\cite{devlin-etal-2019-bert,liu2019roberta}による関係抜出をしたが甚語の関係性を朜圚的なグラフを䜜成した\citeA{nan-etal-2020-reasoning-lsr}の埌発の研究にもかかわらず甚語間の関係性を考慮した構造をモデルに導入しおいないこのように先行研究の利点が埌続の研究で利甚しにくい芁因の䞀぀は深局孊習モデルの開発においおモデル構造などの倉曎をする際に方法が明確ではないこずである䞀般的に深局孊習モデルを倉曎するためには既存のモデル構造を掻かしおモデルに新たな点を远加しチュヌニングをする必芁があるため開発のコストが高い実装も画䞀的なルヌルが敎備されおおらずそれぞれの研究で異なるためモデルの再実装が必芁ずなり容易に先行研究の利点を導入できないたた既存の関係抜出の研究では関係間の盞互䜜甚を明瀺的に考慮できおいないずいう問題点がある文曞単䜍関係抜出では䞀぀の文曞から抜出された耇数の関係同士に関連がある堎合がある䟋えば材料合成手順の抜出においおは材料に察する操䜜や条件の関連性が圱響し合い材料に察する条件が操䜜に察しお圱響を及がしあう\cite{mysore-nipsws-2017,mysore-et-al-2019-olivetti-corpus,makino-2022-extracting-inorganic-access}たたむベントの時刻歎を時間関係によっお衚珟しお抜出する時間関係抜出では事前の事前のむベントは事前のむベントであるずいうような時間的な制玄が存圚する\cite{pustejovsky2003timebank,uzzaman-etal-2013-semeval-tempeval,cassidy-etal-2014-annotation-timebank-dense,Natsuda-2015-jnlp-relation-interaction-doc,ning-etal-2018-matres}本皿ではこのような関係同士で及がしあう圱響を関係間の盞互䜜甚ず呌ぶ関係間の盞互䜜甚を明瀺的に扱うために\citeA{fu-etal-2019-graphrel}は文単䜍の関係抜出においお耇数ステップで関係を抜出し前ステップで抜出した関係を利甚するGraphRelを提案したしかしGraphRelでは単語を節点ずしたグラフを構成するため文曞単䜍に拡匵するのは蚈算コストが倧きくなり困難である%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{30-2ia11f1.pdf}\end{center}\hangcaption{関係候補線集タスク文章ず甚語から既存の関係抜出噚で関係候補を䜜成しその結果を付加的に利甚しお関係を線集し最終的な関係を決定する図䞭の青い矩圢は甚語その間の矢印は関係異なる皮類の矢印は異なる関係クラスを瀺す}\label{fig:overview}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%そこで本研究では\fref{fig:overview}のように文曞のみでなく既存の関係抜出噚で既に抜出された関係を関係候補ずしお利甚し党おの関係を分類し盎しお線集するタスクずしお関係候補線集タスクを提案しこのタスクのもずで関係間の盞互䜜甚を考慮する関係候補線集タスクでは既存研究の知芋を利甚するために抜出結果のみを利甚しおモデルを統合せずに埌発の研究で既存研究の特城を考慮するそしおこのタスク蚭定の䞋で甚語を節点抜出枈みの関係候補を蟺ずした関係グラフを構築しおグラフ畳み蟌みネットワヌク(GraphConvolutionalNetwork;GCN)\cite{kipf2017gcn}を利甚するこずで関係間の盞互䜜甚を考慮する逐次的な蟺線集モデルを提案する具䜓的には既存手法によっお抜出した関係によっお関係グラフを初期化し党おの蟺に察しおヒュヌリスティクスによっお順序を぀け逐次的に䞀床ず぀線集する線集時には文脈衚珟に加えお関係グラフの衚珟を導入するこずでその線集ステップ時点での関係間の盞互䜜甚を考慮するこれらの提案の有効性は材料合成手順コヌパス\cite{mysore-et-al-2019-olivetti-corpus}ずMATRESコヌパス\cite{ning-etal-2018-matres}に察する抜出性胜によっお評䟡するそしおモデルの挙動を解析しおこのタスク蚭定ずモデルで性胜を向䞊させられる条件を明らかにする本研究の貢献は以䞋の点である\begin{itemize}\item文曞単䜍関係抜出においお抜出枈みの関係を再利甚し線集するタスクずしお関係候補線集タスクを提案する\item既存手法で抜出した関係を利甚した関係グラフを構築しそのグラフの党おの蟺を逐次的に線集する逐次的な蟺線集モデルによっお抜出枈みの関係に察しお関係間の盞互䜜甚を考慮する逐次的な蟺線集を提案する\item関係候補線集タスクにおいお線集で性胜を向䞊させるための条件が線集するモデル単䜓で抜出できる関係ず線集前の関係に差分があるこずであるこずを明らかにする\end{itemize}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V09N01-02
label{No1}近幎聎芚障害者の重芁なコミュニケヌション手段の1぀である手話ず健聎者のコミュニケヌション手段である日本語ずのコミュニケヌション・ギャップの解消を目的ずする手話通蚳システムや手話の孊習支揎システムなどの研究が各所で盛んに行われおいる\cite{Adachi1992a}これら手話を察象ずした自然蚀語凊理システムを実珟するための重芁な芁玠技術の1぀である手話の認識や生成凊理技術は動画像凊理の研究分野であるが察象が限定されおいるため動画像構成の単䜍を明確に芏定できる可胜性があり手話の知的画像通信や手話画像蟞曞ぞの特城玠の蚘述法が提案されおいる\cite[など]{Kurokawa1988,Kawai1990,Sagawa1992,Terauchi1992,Nagashima1993,JunXU1993}たた日本語文の手話単語列文ぞの蚀語倉換凊理に関する基瀎怜蚎ずしおは\cite[など]{Kamata1992,Adachi1992b,Adachi1992c,Kamata1994,Terauchi1996}が報告されおいるさらに手話衚珟の認識結果を基に日本語文を生成する研究ずしおは\cite[など]{Sagawa1992,Abe1993}があるなおこれらの凊理粟床に圱響を䞎える電子化蟞曞の構成方法に関しおは\cite[など]{Adachi1993,Nagashima1993,Tokuda1998}が提案されおいるさお2蚀語間の察蚳電子化蟞曞システムを構築する堎合の重芁な芁玠技術の1぀ずしお原蚀語偎ず目暙蚀語偎ずの双方向から単語を怜玢できる機胜の実珟が挙げられるここで手話単語を察象ずした堎合の課題の1぀は芖芚蚀語ずしおの特城から手指動䜜衚珟を怜玢キヌずし察応する日本語の単語芋出し以埌本論文では日本語ラベルず略蚘するを調べる手段をどのように実珟するかずいう点であるすなわち芖芚情報ずしおの手指動䜜特城をどのように蚘号化しお怜玢芁求に反映させ怜玢蟞曞をどのように構成するかずいう問題ずいえるこの問題に察する埓来のアプロヌチは手の圢動き䜍眮などの手指動䜜特城の属性を詳现な怜玢項目ずしお甚意しこれらの項目間の組合せずしお怜玢条件を蚭定し同様にこれらの怜玢項目を基に手話単語を分類したデヌタベヌスを怜玢蟞曞ずしおいた\cite[など]{KatoYuji1993,Naitou1994}この怜玢アプロヌチは手話蚀語孊における手話単語の衚蚘法単語の構造蚘述におけるコヌド法に基づいおいる\cite{Kanda1984,Kanda1985}しかしこれらの衚蚘法ず分類芳点は本来個々の手話単語の衚珟を厳密に再珟蚘述するこずを目的ずしおいるため\cite{Stokoe1976}項目数が倚くたた項目間の類䌌性もあり初心者には難解なコヌド䜓系ずいえるそのためこのアプロヌチによる怜玢システムの問題点が\cite{Naitou1996}により指摘されおいるそれによるず手の圢動き䜍眮などの怜玢条件を指定する堎合\begin{enumerate}\item怜玢項目間に類䌌性が高いものがあり利甚者が区別しにくく\item怜玢条件や怜玢項目が倚くなるず利甚者は遞択操䜜が煩わしくなり\end{enumerate}\noindent結果ずしお遞択ミスを生じ満足のゆく結果が埗られないずされるこれは利甚者が認知した手話衚珟の手指動䜜特城を再生し怜玢条件に蚭定する堎合に䞍必芁な怜玢条件たでも指定しおしたう点に原因があるずいえる䞀方認知された倖界の情報をある衚珟圢匏衚象から別の衚珟圢匏に倉換するこずを䞀般にコヌディング笊号化ず呌ぶたた芖芚的な特性を持぀「芖芚的コヌド」ず蚀語的な特性を持぀「蚀語的コヌド」を重芁芖する「二重コヌド説」によるず写真などの芖芚情報を蚘憶する堎合に芖芚的コヌディングに加え「赀い色をした車」のように蚀語的コヌディングも同時に行われおいるずされる\cite{Ohsima1986}さらに単語は文字あるいは音玠の組み合わせで構成されるが䟋えば(1)「キ」を提瀺した埌でそれは「キ」あるいは「シ」だったのかを質問した堎合ず(2)「テンキ」を提瀺した埌でそれは「テンキ倩気」あるいは「テンシ倩䜿」だったのかを質問した堎合ずでは(2)の方が成瞟が良いずされ文字の匁別が単語ずいう文脈内で芏定された方がより正確に蚘憶するずされる「単語文脈優䜍性効果\cite{Reicher1969}」が知られおいるこれら認知科孊の成果を手話単語の怜玢問題に圓おはめお考えおみるず人間が手指動䜜衚珟を認知する堎合「䞡手を巊右に動かす」ずいうように蚀語文ずしお蚀語的コヌディングを行い蚘憶しおいるずすれば蚘憶された蚀語的コヌドすなわち手指動䜜特城を蚘憶した際の文脈環境を保持する蚀語文そのものを怜玢キヌずするアプロヌチが考えられる本論文では怜玢条件を现かく指定する埓来の方法ずは異なり手話単語の手指動䜜特城を日本語文で蚘述した手指動䜜蚘述文を怜玢条件ずみなし蟞曞にある類䌌の手指動䜜蚘述文を類䌌怜玢し怜玢結果に察応付けられおいる日本語ラベルを提瀺する方法を提案する本手法の特城は手話単語の手指動䜜特城間の類䌌性を手指動䜜蚘述文間の類䌌性ず捉え入力された手指動䜜蚘述文ず蟞曞に栌玍された手指動䜜蚘述文ずの類䌌床を蚈算する点にあるすなわち「{\bf手話単語の怜玢問題を文献怜玢問題ず捉えたアプロヌチ}」ずいえるたたこの手指動䜜蚘述文は䞀般に垂販の手話蟞兞に蚘茉されおおり手話の孊習者の倚くが慣れ芪しんでいる文圢匏ず捉えるこずができるなお本提案手法に関連する研究ずしお翻蚳支揎を目的ずした察蚳甚䟋の類䌌怜玢に関する研究が幟぀か報告されおいる\cite[など]{NakamuraNaoto1989,SumitaEiichiro1991,SatoSatoshi1993,TanakaHideki1999}これらにおいおは文間の類䌌床の蚈算に甚いる照合芁玠ずしお文字を察象ずする方匏ず単語を察象ずする方匏に倧別するこずができるたたこれらの芁玠間の照合戊略ずしおは出珟順序を考慮しながら共有芁玠を蚈算する方匏以埌順序保存ず略蚘するず出珟順序を考慮しない蚈算方匏以埌順序無芖ず略蚘するに倧別するこずができるここでは照合芁玠が文字列ず単語列ずいう違いはあるが順序無芖ず順序保存の照合戊略を甚いた代衚的な2぀の手法に぀いお抂説する\cite{SatoSatoshi1993}は文字の連続性に着目した文間の類䌌性を基準に「最適照合怜玢」ずしお順序保存を採甚した怜玢システムCTM1\cite{SatoSatoshi1992}ず順序無芖を採甚したCTM2の怜玢効率を比范しほが同等であるが順序無芖の方が若干優䜍ずしおいる䞀方\cite{TanakaHideki1999}は攟送ニュヌス文の単語列を察象にAND怜玢に順序保存の制玄条件を加え長文に察する効果的な甚䟋怜玢法を提案し順序保存の方が優䜍ずしおいるなお䞡者ずも類䌌性を蚈る指暙ずしお語順あるいは文字の出珟順序を考慮するアプロヌチの重芁性を指摘しおいるこのこずは文構造の類䌌性を衚局情報ずしお埗られる文圢匏単語の配列順序の類䌌性を文間の類䌌床に加味するこずの意矩を瀺唆しおいる以䞋2章で手指動䜜蚘述文の特城に぀いお述べ3章では手指動䜜蚘述文間の類䌌床ず手話単語の怜玢方法に぀いお述べ4章で提案手法の劥圓性を怜蚌するために行った実隓結果を瀺す5章では実隓により明らかずなった問題点に぀いお議論し今埌の課題に぀いお述べる最埌に6章でたずめを行う
V31N01-03
質問応答は自然蚀語凊理における重芁な研究テヌマの䞀぀である質問応答の研究は自然蚀語凊理研究の黎明期である1960幎代から継続的に取り組たれおきた\cite{green-1961,simmons-1964}どのような質問に察しおも的確に答えられるシステムを実珟するこずは倚くの自然蚀語凊理研究者が目指す究極的なゎヌルの䞀぀ず蚀える質問応答研究は深局孊習技術の進展ず蚀語資源の充実により䞖界的に盛り䞊がりを芋せおいる特にSQuAD\cite{rajpurkar-etal-2016-squad}のような倧芏暡な質問応答デヌタセットやBERT\cite{devlin-etal-2019-bert}に代衚される倧芏暡蚀語モデルの登堎はここ数幎の質問応答研究の飛躍的な進展を埌抌ししおいる実際に自然蚀語凊理および人工知胜分野の難関囜際䌚議では毎幎質問応答に関する研究成果が倚数報告されおおりそのほが党おで倧芏暡蚀語モデルや質問応答デヌタセットがシステムの構築や評䟡に利甚されおいるただしこれらの研究の倚くは英語で䜜成されたデヌタを甚いお実斜されおおり日本語での質問応答の評䟡はほずんどなされおいないそのため日本語での質問応答技術がどの皋床発展しおいるのかその到達点は明らかになっおいない昚今の深局孊習技術を質問応答に適甚する方法では蚀語の違いによる達成床の差異はあたり着目されおこなかったが扱える蚀語衚珟の違い孊習デヌタなどの知識源の質や量の違いなど蚀語が異なるこずによる圱響は十分に考慮すべき課題ず考えられるたた近幎では汎甚倧芏暡蚀語モデルが登堎しおおりこのようなモデルの䞭には日本語での質問応答が可胜なものも存圚するしかしこれらのモデルのほずんどはその倧郚分が英語で曞かれた孊習デヌタを甚いお事前孊習が行われおいる蚀語にはその蚀語を甚いる文化圏の内容が色濃く反映されおいるず考えられるため孊習に甚いる蚀語によっおモデルが獲埗する知識に含たれる文化的な内容は倧きく異なるず考えられる埓っお日本語を甚いた質問応答タスクに取り組むこずは日本語圏の文化に関する内容に通じおいる質問応答システムを䜜るこずに繋がるず考えられる実甚的な芳点からも日垞的に日本語を䜿甚する人にずっお日本語を甚いたやりずりが可胜か぀日本に関する内容に぀いお粟床の高い回答を行うこずができる質問応答システムの実珟は望たしいこずであるこのような背景のもず日本語での質問応答技術が今埌発達しおいくためにはたず日本語を甚いた質問応答技術の珟状を明らかにした䞊で解決するべき課題を明確にするこずが必芁であるそこで本論文では日本語による質問応答技術の珟圚の到達点ず課題を明らかにしその䞊で日本語質問応答システムの今埌の改善の方向性を瀺すこずを目的ずするこれたで日本語の質問応答技術を評䟡するための評䟡デヌタは敎備されおこなかったが本論文では評䟡のための日本語の質問応答のデヌタセットずしお著者らが䌁画しこれたで運営しおきた日本語質問応答のコンペティション「AI王クむズAI日本䞀決定戊」\footnote{\url{https://sites.google.com/view/project-aio/home}}のために䜜成したデヌタセットを甚いるこのデヌタセットに含たれるクむズ問題には人名や堎所名を問う基本的な問題の他数量掚論や蚈算を必芁ずする問題や日本語版Wikipediaに蚘述が無いような蚀葉が正解ずなる問題などが含たれおおりそれら問題文の倚様性は日本語を甚いた質問応答タスクを怜蚌するために盞応しいものず考えられるなお「AI王」ずは日本語を甚いた質問応答研究を促進させるずいう目的のもず日本語のクむズを題材ずした質問応答デヌタセットを甚いおクむズの正解率の高い質問応答システムを䜜成するコンペティションであるたた評䟡察象の質問応答システムずしおは過去に実斜されたAI王のコンペティションのうち第2回および第3回に提出されたシステムず汎甚の質問応答システムずしお利甚できるChatGPTおよびGPT-4を甚いるこれらのシステムが出力した党解答に察しおそれぞれのシステムの特城ず正解した問題文たたは䞍正解の問題文の䞭に共通した傟向があるかずいった党数チェックを人手にお行い珟圚の質問応答技術でどのような問題が正答できおどのような問題は正答できおいないかを怜蚌する同様に問題文の特性に基づいお問題を分類しそれぞれのカテゎリに属する問題をどの皋床正解しおいるかで達成床を分析するたたシステムの特城に応じた正解の傟向なども調査しそこから䞀般化できる知芋がないか考察する以䞊の分析や考察を螏たえた䞊で日本語質問応答システムの改善の方向性を瀺すこれらの人手分析の結果質問応答システムの構成にはRetriever-Reader方匏ず呌ばれる圢匏が倚く採甚されおいるこずや正解率の高いシステムにはRerankerずいう構成芁玠が䜿われおいる傟向があるこずが分かったたた問題文の特性に぀いおは正答するために数量掚論や蚈算を必芁ずするような問題にはうたく解答できない堎合が倚いこずが明らかになり今埌の質問応答技術の課題の䞀぀ず考えられる本論文の䞻な貢献は以䞋のずおりである\begin{itemize}\item日本語質問応答システムの構成やその構成芁玠を分析しクむズ問題の正解率が高いシステムの理由を明らかにした\item珟状の質問応答システムにずっお課題ずなっおいる難易床が高い問題の特性を明らかにした\itemそれら難易床が高い問題を正答できるようにするための質問応答システムの改善の方向性を瀺した\item汎甚の質問応答システムずしお利甚可胜な倧芏暡蚀語モデルがどの皋床日本語のクむズ問題を解くこずができるのかを調査した\end{itemize}本論文の構成は以䞋の通りである第2章にお日本語を察象ずした質問応答研究やコンペティションに察する分析に぀いおの関連研究を第3章におAI王プロゞェクトの抂芁を述べる第4章では本論文で甚いる評䟡デヌタの詳现を述べるその埌第5章にお怜蚌察象ずなる質問応答システムの詳现およびシステムずクむズ問題の分析方法を述べ第6章にお分析結果を述べる最埌に第7章にお本論文で埗られた知芋や考察をたずめ今埌の展望に぀いお述べる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V09N05-01
自然蚀語凊理においおchunk同定問題(chunking)ずは単語列(䞀般にこれをtoken列ずよぶ)をある芖点からたずめ䞊げおいきたずめ䞊げた固たり(chunk)をそれらが果たす機胜ごずに分類する䞀連の手続きのこずを指すこの問題の範疇にある凊理ずしお英語の単名詞句同定(baseNPchunking)任意の句の同定(chunking)日本語の文節たずめ䞊げ固有名詞/専門甚語抜出などがあるたた各文字をtokenずしおずらえるならば英語のtokenization日本語のわかち曞き品詞タグ付けなどもchunk同定問題の䞀皮ずしおずらえるこずができる䞀般にchunk同定問題は文脈から埗られる情報を玠性ずしおずらえそれらの情報から粟床良くchunkを同定するルヌルを導出する手続きずみなすこずができるそのため各皮の統蚈的機械孊習アルゎリズムを適甚可胜である実際に機械孊習を甚いた倚くのchunk同定手法が提案されおいる\cite{Ramshaw95,Tjong_Kim_Sang2000a,Tjong_Kim_Sang2000b,Tjong_Kim_Sang2000d,内元00,Sassano00b}しかしながら埓来の統蚈的手法はいく぀かの問題がある䟋えば隠れマルコフモデルや最倧゚ントロピヌ(ME)モデルは玠性どうしの組み合わせ(共起関係)を効率良く孊習できず有効な組み合わせの倚くは人手によっお蚭定されるたた倚く機械孊習アルゎリズムは高い粟床を埗るために慎重な玠性遞択を芁求しこれらの玠性遞択も人間の発芋的な手続きにたよっおいる堎合が倚い䞀方統蚈的機械孊習の分野ではBoosting\cite{Freund96}SupportVectorMachines(SVMs)\cite{Vapnik95a,Vapnik98}等の孊習サンプルず分類境界の間隔(マヌゞン)を最倧化にするような戊略に基づく手法が提案されおいる特にSVMは孊習デヌタの次元数(玠性集合)に䟝存しない極めお高い汎化胜力を持ち合わせおいるこずが実隓的にも理論的にも明らかになっおいるさらにKernel関数を導入するずこで非線圢のモデル空間を仮定したり耇数の玠性の組み合せを考慮した孊習が可胜であるこのような優䜍性からSVMは倚くのパタヌン認識の分野に応甚されおいる自然蚀語凊理の分野においおも文曞分類や係り受け解析に応甚されおおり埓来の手法に比べお高い性胜を瀺しおいる\cite{Joachims99,å¹³2000,kudo2000b,kudo2000c,工藀02}本皿ではchunk同定問題ずしお英語の単名詞句のたずめ䞊げ(baseNPchunking)および英語の任意の句の同定(chunking)を䟋にずりながら孊習手法ずしおSVMを甚いた手法を述べるさらにchunkの衚珟方法が異なる耇数の孊習デヌタから独立に孊習しそれらの重み付き倚数決を行うこずでさらなる粟床向䞊を詊みるその際本皿では各モデルの重みずしおSVMに固有の新たな2皮類の重み付けの手法を提案する本皿の構成は以䞋の通りである2章でSVMの抂芁を説明し3章で䞀般的なchunk同定モデルおよびSVMの具䜓的な適甚方法重み付け倚数決の方法に぀いお述べるさらに4章で実際のタグ付きコヌパスを甚いた評䟡実隓を提瀺し最埌に5章で本皿をたずめる
V08N01-07
自然蚀語凊理では機械翻蚳システムの研究開発を䞭心に過去10幎以䞊にわたっお倚倧な投資が行われ蚀語解析アルゎリズムなど倧きく発展しおきた(田䞭穂積1989;長尟真1996;田䞭穂積1999)が解析の過皋で発生する衚珟構造ず意味に関する解釈の曖昧性の問題は䟝然ずしお倧きな問題ずなっおいる日本語の構文解析では特に述語間の係り受け関係の曖昧さ(癜井ほか1995)ず䞊列構造の識別(黒橋,é•·å°Ÿ1994)が問題ずされおいるが名詞句(冚浊ほか1995;菊池癜井2000)や耇合語(小林ほか1996)の構造の曖昧さも倧きな問題である英語では前眮詞句の係り先の曖昧さ(隅田ほか1994)などがクロヌズアップされおいるたた機械翻蚳では蚳文品質䜎䞋の最倧の原因は動詞や名詞の蚳語の䞍適切さにある(麻野間䞭岩1999)ずも蚀われおおり蚳語遞択の問題(桐柀ほか1999)は解決の急がれる問題の䞀぀ずなっおいるずころでこのような解釈の曖昧性が発生する原因は解析アルゎリズムにあるのではなく解析に䜿甚される情報や知識の䞍足にある(Ikehara1996)曖昧性は解析の途䞭で生じた耇数の解釈の候補の䞭から正しい解釈が遞択できないこずであるから遞択に必芁な情報がある堎合は発生しないこれに察しお解析アルゎリズムは䞎えられた情報を䜿甚しお解釈を決定する手順であるから優れたアルゎリズムでも䞍足しおいる情報を補うこずは䞍可胜である埓っお曖昧性の問題を解決するには䞍足する情報を芋極めそれが䞎えられた衚珟から埗られないずきは蟞曞や知識ベヌスずしお倖郚から補うこずが必芁であるここで䞎えられた衚珟の意味を決定する問題に぀いお考えるず芁玠合成法の原理に埓えば衚珟の意味はそれを構成する単語から合成されるこずになるすなわち蟞曞によっお各単語の語矩が䞎えられるずそれらの組み合わせによっお衚珟の意味が決定できるこずになるこのような芳点からの研究ずしおは単語に察しお詳现な語圙情報を甚意しそれを組み合わせお衚珟の意味解釈を生成する生成意味論の方法(Pustejovsky1995)オントロゞヌをベヌスずした知識凊理の方法(Nierenburgetal.1992;歊田ほか1995)蚀語凊理のための意味衚珟の研究(内海ほか1993)などがあるしかし珟実の蚀語衚珟では個々の単語の圹割ず意味は䞎えられた衚珟の䞭でその単語が占める䜍眮に䟝存しお決定しなければならない堎合も倚くそのため衚珟構造に関する知識や情報が必芁ずなる事䟋から情報を埗お凊理を進める方法(é•·å°Ÿ1984;䜐藀1992;SumitaandIida1992)単語の共起関係の情報を䜿甚する方法(小林ほか1996;麻野間䞭岩1999;PivaAlves,et.al.1998)さらには単語の共起関係をパタヌン化する方法(池原ほか1993;宇接呂ほか1993;Almuallimet.al.1994b;池原ほか1997)などはいずれも衚珟の構造に関する情報を䜿甚しおいるこのように衚珟構造に関する情報は曖昧性解消のための重芁な手がかりず蚀えるが解析に先立っおこれらの情報を網矅的に収集するこずは容易でない通垞自然蚀語においお語圙に関する情報は高々数十䞇語が察象ず芋られるのに察しおその組み合わせである衚珟の堎合はほが無限ず蚀えるたた衚珟構造には広い範囲で䞀般化できるものや個別的で汎甚化の困難なものなどがありばら぀きが倧きいそこで本論文ではコヌパスなどの蚀語デヌタから曖昧性解消に必芁な衚珟構造の知識を収集するための方法の䞀぀ずしお蚀語衚珟ずその解釈の関係を倉数ずクラスの組からなる構造芏則ずしお衚珟し孊習甚暙本から半自動的に収集する方法を提案する\footnote{本論文では埓来の還元論的な方法で解決できない曖昧性を解消するこずを目指しおおり曖昧さが問題ずなる衚珟をいく぀かの郚分的な衚珟の組に分解するこずはせず䞀䜓ずしお扱う}本方匏では察象ずする衚珟を字面による文字列郚分ず倉数郚分(他の単語に眮き換え可胜な郚分で制玄条件を単語の属性で蚘述する)からなるパタヌンで衚わしそのずき䜿甚された倉数の組によっお衚珟構造を定矩するずころでこのような構造芏則によっお倚様な蚀語衚珟をカバヌするには倧量の暙本が必芁であり必芁ずされる芏則数も倧きいず予想されるたた倚数の芏則を盞互矛盟なく定矩するには文法属性だけでなく粒床のきめ现かな(属性数の倚い)意味属性の䜓系が必芁になるず予想されるここで埓来の孊習技術ずの関係をみるず皮々の垰玍的孊習の方法が提案されおきたが孊習事䟋数意味属性数生成される芏則数が共に倧きい問題では蚈算が難しい倧芏暡な朚構造からなる意味属性を䜿甚する点から芋るず本論文の問題は埓来の栌フレヌム孊習(Almuallim,etal.1994b)ず同皮の問題であり(Haussler1988)の方法の適甚が期埅されるしかしこの方法は孊習事䟋数の増倧に匱く数千件以䞊の孊習事䟋では実甚的でないたた事䟋数に匷い方法ずしおは(Quinlan1993)の決定朚孊習の方法が知られおいるがこの方法は朚構造で衚珟されるような属性間の背景知識を䜿甚する堎合には適甚できないこの問題を解決する方法ずしお朚構造をフラットな属性列に゚ンコヌディングするなどいく぀かの方法(Quinlan1993;Almuallinetal.1994b;アルモアリムほか1997)が提案されおいるがいずれも事䟋数属性数芏則数が共に倧きい問題に察する適甚は容易でない\footnote{Quinlanの方法では次元数$N$個分の意味属性の朚を組み合わせお䞀぀の新しい朚を䜜るのに察しお(Almuallimetal.1994a)の方法は意味属性の朚を次元数×意味属性数のビット列に展開するこれに察しお(アルモアリム1997)の方法は゚ンコヌディングをせずに予め事䟋を属性朚に「流し」ノヌド䞊に事䟋情報を蓄えおおくこずにより盎接蚈算を可胜ずするものである本論文のように事䟋数属性数芏則数が共に倧きい問題の堎合蚈算量はQuinlanの方法の方が小さいしかしこの方法は意味属性のレベルに察しお粒床がバランスしおいないずきは粟床が保蚌されない}そこで本論文では実甚性を重芖する芳点から新しい方法を提案する本方匏の構造芏則は構造定矩に䜿甚された倉数の数に着目しお䞀次元芏則二次元芏則などの次元芏則に分類されるが解析粟床を萜ずさず汎甚的な構造芏則から順に生成するこずを考え䞀次元芏則から順に生成するたた埗られた各次元の構造芏則に察し朚構造で衚珟された文法属性ず意味属性の意味的包含関係を利甚した自動的な汎化の方法を瀺す\footnote{本論文の方法では必ずしも必芁最小限の芏則のセットが生成されるずは限らない最近の蚈算機の蚘憶容量を考え無理なく実装可胜なルヌル数に収斂すればよいず考える}本論文では提案した方法を日本語名詞句に適甚しおその効果を確認する具䜓的には「$AのBのC$」の圢の名詞句の事䟋から名詞$A$の係り先を決定するための解析芏則を生成し生成した芏則を解析に䜿甚しおその適甚範囲(カバヌ率)ず解析正解率を求める
V09N03-02
蟞曞ベヌスの自然蚀語凊理ツヌルは高い粟床が期埅できる反面蟞曞未登録語の問題があるため統蚈情報を利甚しお蟞曞未登録語の抜出を行なう研究が盛んに行なわれおいる蟞曞未登録語はドメむン固有の語句ず考えるこずができ察象ドメむンの統蚈情報の利甚が有効である本皿ではドメむン固有の文字列の自動抜出で問題ずなるノむズを2方向のアプロヌチで解決する手法を提案する本手法は蟞曞ベヌスのツヌルに付加的な情報を半自動的に䞎えお蟞曞未登録語の抜出を行なうこずで凊理粟床の向䞊を図るものである本皿では圢態玠解析ツヌルに぀いお実隓を行なったが本手法は凊理内容やツヌルに特化したものではなくツヌルの改倉を䌎うものではない
V04N01-01
テキストの解釈を䞀意に決定するこずは䟝然ずしお自然蚀語凊理においお最も難しい課題であるテキストの察象分野を限定しない堎合解釈の受理/棄华の基準を蚘述した拘束的条件すなわち制玄だけで解釈を䞀意に絞り蟌むこずは容易ではない\cite{Tsujii86,Nagao92}このため解釈の良さの比范基準を蚘述した優先的条件すなわち遞奜によっお受理された解釈に優劣を付け評䟡点が最も高い解釈から順に遞び出そうずするアプロヌチが取られるこずが倚く実際その有効性が報告されおいる\cite{Fass83,Schubert84,Petitpierre87,Hobbs90}本皿では日英機械翻蚳システムにおいおテキストの最良解釈を定矩するための制玄ず遞奜を備えたテキスト文法Text-WideGrammar(TWG)\cite{Jelinek93}に぀いお照応関係に関する制玄ず遞奜に焊点をあおお説明しさらにTWGに基づいお意味解析ず照応解析を効率良く行なう機構に぀いお述べるテキスト解析に必芁な知識の䞭でも特に照応関係に関する制玄ず遞奜は最良解釈の遞択に倧きく圱響を及がす照応関係は日英機械翻蚳システムでは日本語で明瀺するこずは垌であるが英語では明瀺しなければならない蚀語圢匏䞊の必須情報を埗るための重芁な手がかりずなる䟋えばれロ照応詞\footnote{ここでは日本語で明瀺する必芁はないが英語では明瀺する必芁のある照応詞をれロ照応詞ず呌ぶ}や名詞句の人称性数意味玠性定/䞍定性の決定はそれらが関䞎する照応関係を明らかにし人称性数意味玠性の情報を䌝播するこずによっお行なえるこのようなこずから照応関係に関する皮々の制玄や遞奜がこれたでに提案されおいる\cite{Yoshimoto86,Fujisawa93,Murata93,Nakaiwa93}たたテキスト解析で甚いる遞奜には照応関係に関する遞奜の他に構文構造や意味的芪和性に関する遞奜などがあるが各遞奜をどのように組み合わせるかが重芁な課題ずなるある遞奜による最良解釈ず他の遞奜による最良解釈が盞容れるずは限らないからであるTWGは圢態玠構文構造意味的芪和性照応関係に関する制玄ず遞奜によっおテキストの可胜な解釈を定矩しそれらに優劣を付ける照応関係に関する遞奜による評䟡ではテキストを構成する構造䜓\footnote{構造䜓ずはテキストであるか構造䜓の盎接構成芁玠である\cite{Jelinek65}}がより倚く照応関係に関䞎する解釈を優先する(\ref{sec:twg:corref}節\ref{sec:twg:eval}節)ある構造䜓が他の構造䜓を指せるかどうかは䞻に陳述瞮玄に関する芏範\cite{Jelinek65,Jelinek66}に基づいお決めるこずができる陳述瞮玄に関する芏範は完党圢(fullform)\footnote{曞き手が蚘述しようずしおいる事柄に぀いおの知識を読み手が党く持っおいないず曞き手が刀断したずきに甚いる構造䜓}がれロ圢に瞮玄される過皋を11段階に分類し指す構造䜓の陳述瞮玄床ず指される構造䜓の陳述瞮玄床の間で成り立぀制玄を蚘述したものであるTWGでは構文構造意味的芪和性照応関係に関する遞奜による各評䟡点の重み付き総和が最も高い解釈をテキストの最良解釈ずする(\ref{sec:twg:balance}節)TWGで定矩されおいる圢態玠に関する遞奜の粟床は十分高くこの遞奜による最良解釈からテキストの最良解釈が生成される可胜性が高い\footnote{2000文に぀いお圢態玠に関する遞奜による最良解釈が人間による解釈ず䞀臎するかどうかを調べたずころ94.7\%においお䞀臎しおいた}のでこの遞奜ず他の遞奜ずの盞互䜜甚は考慮しない遞奜によるテキスト解析手法でのもう䞀぀の課題は最良解釈を効率良く遞び出せる凊理機構を実珟するこずであるテキストの可胜な解釈の数はテキストが長くなるに぀れ組み合せ的に増える解釈数の組み合せ的な増倧に察凊するためには解釈を個別に衚珟するのではなくたずめお衚珟しなければならないたた解釈をいったんすべお求めた埌その䞭から最良解釈を遞ぶのではなく解析の途䞭過皋で競合する解釈の評䟡点を比范しながら最終的に最良解釈になりそうな候補だけを優先的に探玢しそうでない候補の探玢はできるだけ行なわないようにしなければならない本皿の凊理機構はテキストの構文構造のすべおの曖昧さをたずめお衚珟した圧瞮共有森(packedsharedforest)\cite{Tomita85}䞊で遅延評䟡による意味解析ず照応解析を行なう(\ref{sec:lazy}節)圧瞮共有森䞊で凊理を行なうこずによっお郚分的解釈の再利甚が可胜ずなり重耇凊理を避けるこずができる遅延評䟡によっお総合評䟡点が最も高い解釈を求めるために必芁な凊理だけの実行それ以倖の凊理の保留が可胜ずなり䞍必芁な凊理を避けるこずができる統合共有森はAND/ORグラフず等䟡ずみなせるので本皿では説明の䟿宜䞊圧瞮共有森をAND/ORグラフず呌ぶ